私たちは1年後には核戦争でなくなっている(かもしれない)世界に住んでいます。
======ノーランの致命的な失敗======
トリニティの実験を全くCGを使わずに撮影してしまったことが、この映画の最大かつ致命的な失敗。
この映画のように、広島、長崎を撮さないのであれば、トリニティの実験こそが、「人類は取り返しのつかない箱を開けてしまった」ことの(唯一の)表現であったはず。
ところが、何のこだわりか、彼がCGを使わないという(愚かな)選択をしたために、原子爆弾が、単... 続きを見る
怪しくて やがて哀しき 藪の中
安藤サクラが演じるシングルマザー・早織が、小学生の息子・湊が担任の保利(永山瑛太)からモラハラと暴行を受けていると確信し学校側へ説明と謝罪を求める序盤のかなり早い段階から、心臓のあたりがぞわぞわするような、なんとも不安で不快な気分が長い時間続いた。
坂元裕二による脚本がカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したことを報じる記事などで言及されていたように、本作の物語構成は、芥川龍之介の小説「藪の中」... 続きを見る
「草彅剛の自然体演技×可憐に舞う新人子役」による化学反応で生まれた美しくも儚い空気感をまとった作品。
草彅剛の「自然体の強さ」が現れた作品を久しぶりに見られました。トランスジェンダーの「凪沙」という難しい役どころでも、変わらず見事に自然体で演じ切っていました。
この作品は草彅剛の存在感に加えて、子役の「一果」役の服部樹咲の存在感も大きかったです。
「この子役は上手いけれど、誰だろう?」と思っていたら、演技未経験の新人であったことに驚きました。4歳からバレエを始めていただけあって、核となるバレ... 続きを見る
メンバー2人が音楽総指揮、感激の高音質!
ブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮で、まず演奏の音質が素晴らしい。フレディのボーカルをはじめ基本クイーンの音源を使っているが、ライブシーンですら各パートの分離が明確でタイト。試写室のスピーカーで実感できたくらいだから、音響にお金をかけた映画館で鑑賞できたらさらにすごい体験になりそう。
クイーンのヒット曲をリアルタイムで聴いてきた世代だが、バンドの成り立ちやフレディの私生活に切... 続きを見る
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