Chime

劇場公開日:

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解説・あらすじ

「CURE キュア」「回路」「ドッペルゲンガー」などのサスペンス、ホラー作品でも知られる黒沢清監督が手がけたオリジナルの中編作品。あるチャイムの音をきっかけに、料理教室で講師を務める主人公の日常に異変が起こるさまを描く。

料理教室で講師として働いている松岡卓司。ある日のレッスン中に、生徒のひとりである田代一郎が「チャイムのような音で、誰かがメッセージを送ってきている」と不思議なことを言い出す。事務員のあいだでも田代は少し変わっていると言われているが、松岡は気にせず接していた。しかし別の日の教室で、田代は「自分の脳の半分は機械に入れ替えられていてる」と言い出し、それを証明するために驚きの行動に出る。これをきっかけに松岡の周囲で次々と異変が起こり始め……。

メディア配信プラットフォーム「Roadstead」のオリジナル作品第1弾として製作され、「Roadstead」で2024年4月12日からデジタル販売された。2024年8月から、東京のミニシアター「Stanger」の配給で劇場上映。

2024年製作/45分/R15+/日本
配給:Stranger
劇場公開日:2024年8月2日

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映画レビュー

4.01時間で濃厚な黒沢清が堪能できる

2024年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1時間程度の中編映画はもっと増えていいと思っている。無駄に長い作品が増えているので、新鮮だ。そもそも、映画は省略の芸術なので、だらだら長い作品よりも短く表現した方がいいと思う。切り詰めまくってそれでも3時間以上になるほど、濃厚なものを表現しているならいいけれど。
内容的には黒沢清の持ち味ががっつりと活かされて素晴らしかった。なんてことない日常に、普通の人がおかしくなっていく様子を淡々と見つめていく、その乾いた恐怖感。妙なものに導かれて人がおかしくなるというのは、『Cure』を思い出す。『Cure』の萩原聖人の問いかけが、今回はチャイムなわけで、人はそんなふとしたことでおかしくなる生き物なのだと。
地味に料理教室のロケーションがいい。どこにでもありそうなんだけど、電車が通って、その影がいいタイミングで入ってくる。あの影は本物の電車なのかわからないが、いつもいいタイミングで入ってきて、不穏な空気を作ってくれていた。。
Roadstedで販売されるという新しい流通形態を採用していいるのも、注目すべきことかもしてない。劇場で回収しなくても、そっちで利益をだせればいい、そうすると、作品の多様性を確保することにもつながるかもしれない。

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杉本穂高

4.0黒沢スリラー映画

2025年2月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

僅か45分の「黒沢清ワールド」全開のスリラー映画。
料理教室は最近ではショッピングセンターで展開されてたりするので明るい雰囲気だが、こちらは古臭いビルの薄暗いキッチンが舞台となる。そこで根暗の男が気狂いじみた行動をする。そのとんでもない事件が起きたと思ったら今度は丸鶏を気持ち悪いと駄々をこねる女を主人公はいとも簡単に刺し殺す。これだけで、もはやとんでもない映画だが、主人公の妻も訳の分からない行動をするし、中学生だかの息子も頭が悪そうである。
登場人物の皆(あるいは世界の皆)の頭の中には「チャイム」が鳴り響いていて(それに気づかぬ人も多いが)、「チャイム」の音が増幅した時、人は異常な行動をするということだろう、。

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アベちゃん

5.0黒沢清監督の映画

2025年1月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ほんのちょっとしたことで怖い。例えば光、例えば音
そして観た後、音に敏感になる。例えば今日、chime(チャイム)という映画

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イッペイヤト

5.0画面外

2025年1月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

フレームの設定の仕方が上手
特に画面外で起きていることを想起させるようなフレーミングが印象的だった
不条理がいきなり起こり
不気味なことが起き
気づいたら映画に巻き込まれて
何もできない人物

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悠