ダンサー イン Parisのレビュー・感想・評価
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バレエダンサー兼女優、新“二刀流スター”誕生。鍛え抜かれた身体の躍動と表現に心も踊る
世界最高峰の4大バレエ団の1つとされる、パリ・オペラ座バレエ団。5段階の厳格な階級制でも知られ、最高位エトワールに次ぐ第2位のプルミエ・ダンス―ルに2019年に昇格したマリオン・バルボーが、本作で映画初主演デビューを果たした。ダンサーとしてのバルボーは実際、クラシックバレエとコンテンポラリーダンスの両ジャンルで輝かしいキャリアを築いており、本作にコンテンポラリーの振付家として参加し本人役で出演もしているホフェッシュ・シェクターの演出作品にも参加したとか。
「スパニッシュ・アパートメント」や「ロシアン・ドールズ」で知られるセドリック・クラピッシュ監督は、2010年にエトワールのオーレリ・デュポンのドキュメンタリーを手がけて以来、パリ・オペラ座から定期的に撮影を依頼されるようになり、ダンス作品の映像化はお手の物。そんなクラピッシュ監督がバルボーという逸材を得て、ある女性ダンサーの挫折と再起を追うストーリーの中にクラシックとコンテンポラリーそれぞれの魅力を効果的に組み入れた劇映画を完成させた。
冒頭のバルボー演じるエリーズが主役を踊る「ラ・バヤデール」の台詞を排した15分のシークエンスと、シェクターの既存作品をベースにした終盤の舞台のパートがいずれも、ダンサーの躍動のみならず演者の表情から照明に至るまで緻密かつダイナミックな映像に収めており、劇映画のフォーマットでありながら本物の舞台芸術を目にした感動をもたらす。ただし、ショーアップされたダンスだけではなく、たとえば、ブルターニュの練習場兼宿泊施設で調理アシスタントとして働くことになったエリーズが、カジュアルな服装のまま友人2人と一緒に余興で踊ってみせるなごやかなシーンからも、踊ることの喜びが生き生きと伝わり、ダンスを見る楽しさと高揚感を共有できる。
マリオン・バルボーの踊る身体はもちろん素晴らしいが、理学療法士のもとでリハビリに取り組む場面での、素足の甲から指先までの鍛え抜かれたしなやかさにも見惚れてしまう。長年ダンサーたちと仕事をしてきたクラピッシュ監督だけに、一流ダンサーの特権的な身体が持つ美しさも収めたかったに違いない。
ひとつ難点を挙げるなら、バレエ一筋だった女性ダンサーがコンテンポラリーに出会い再起するという大筋が、近年のダンスと女性を題材にした「ポリーナ、私を踊る」(2017)や「裸足になって」(2022)といった映画とかなり似てしまったこと。物語自体にも新鮮な驚きがあればなお良かったのに、その点が惜しい。
【”私は踊りたい!けれど、踊りはクラシックバレエだけではない!”今作は、怪我によりエトワールの夢を諦めた女性がコンテンポラリーダンスと出会い、新たな道を歩み始めるコメディ要素も入れた物語である。】
ー 今春、恐ろしくも面白きロシアサイコバレエ映画「JOIKA」を観たばかりだったが、今作のフライヤーを手に取り見ると、”感動作”とか、”最高に気分がいい!”などの、惹句が記載されていたので、”ちょいと違う風合みたいだな、”と思いながら観賞。-
■パリ・オペラ座バレエ団でエトワールを目指すエリーズ(マリオン・バルボー:パリ・オペラ座ダンサーだそうである。)は、恋人の裏切りに心を乱し、本番中に足首を負傷してしまう。
医者から、2年は足を休める様に言われた彼女は、踊ることを半ば諦め、新しい生き方を模索する。
そして、彼女は友人の元バレーダンサーのサブリナ(スエイラ・ヤクーブ)の恋人で料理人ロイック(ピオ・マルマイ)に誘われ、ブルターニュで合宿をしていた、ホフェッシュ・シェクター(as Himself)が率いる今を時めく注目のコンテンポラリーダンスカンパニーと出会う。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
■冒頭、15分。”ラ・バヤデール”のステージで、マリオン・バルボー演じるエリーズが、美しいクラシック・バレエを披露する。
・序盤のエリーズの怪我のシーンは、チョイ「JOIKA」を思い出すが、彼女の療法士で明らかに彼女の事が好きなヤン(フランソワ・シヴィル)の彼女への接し方が良い。
・そして、エリーズはサブリナと恋人の料理人ロイックの赤いバンで、ホフェッシュ・シェクター(as Himself)が率いる今を時めく注目のコンテンポラリーダンスカンパニーの合宿所に行くのである。
ー で、このサブリナとロイックの掛け合いが面白い。肉食か、ビーガン食かで仲良く喧嘩しつつ、夜になると、二人が車中泊をしている赤いバンはギシギシ揺れるのである。
あ、この映画はコメディ要素もあるんだ!と気付くのである。-
・エリーズが幼い頃からクラシックバレエ一筋で来たが故か、斬新に映るコンテンポラリーダンスの練習風景。
そして、彼女は一緒にコンテンポラリーダンスの練習に加わるのである。そして、メディ・バキ(as Himself)と恋に落ちるのである。
・心配してやって来たヤンに”好きな人が出来た。”と告げるエリーズ。ヤンはその言葉を聞くと目をキラキラさせるが、彼女の口から出たのは・・。そして、ヤンは一瞬姿を消し、一人暴れるのである。クスクス。けれど、ヤンは優しいので平静に戻り、エリーズに”良かったね。”と告げるのである。
・そして、エリーズもメディと赤いバンで”ギシギシ”するのである。そこに掛かって来たお堅い法律家の父アンリ(ドゥニ・ポダリデス)からの電話を取るシーンも可笑しい。父、アンリ、チョイ可哀想である。クスクス。
<ラスト、エリーズはホフェッシュ・シェクターのコンテンポラリーダンスの舞台に出演する。席にはアンリと、エリーズの姉妹もいる。そして、アンリはエリーズの新しい踊りの姿を見て、嬉し涙を流すのである。お父さんだからね。
で、エリーズはメディと待ち合わせの場所に走るシーン。彼女は足の不安も無く、笑顔でメディに会いに行くのである。
そして、エンドロールで、エリーズは純白のチュチュを身に着け、クラシックバレエを踊っているのだが、徐々にコンテンポラリーダンスに踊りが変化して行くのである。この映画の内容を具現化した、見事なる演出である。
今作は、怪我によりエトワールの夢を諦めた女性がコンテンポラリーダンスと出会い、新たな道を歩み始める少しコミカル要素も絡ませた気持ちの良い物語なのである。>
文字通り、「肉体に」
素晴らしいエトワールの躍動
マリオン・バーボーは、パリ·オペラ座のプルミエ·ダンスールとなったバレリーナであると、鑑賞後に知った。
ちゃんと、本人が演じなければ出せない演出や効果。
実際に主役級のダンサーでなければ、あの甲はあり得ない。
アラベスクの時の甲の美しさは、素晴らしかった。
主役で公演中の舞台での負傷。ダンサー生命が危うくなり、笑顔を作ろうとしながら、友達に意地悪な事を言ってみたり、父との確執や将来への不安。
そこで出会ったのが、コンテンポラリーダンスだった。
実際にバーボーはコンテンポラリーダンスもやっていた。
地面を感じるような踊りに、今まで天に伸び上がるようなバレエをやっていたエリーズは惹きつけられ、
素晴らしいダンサーへと変貌して行く。
その過程は、閉じこもった殻を少しずつ砕き、生き生きと新しい宝物を見つけたように輝き始める。
コンテンポラリーて、よく解らなかったけど、海辺のシーンで風と共に動くシーンを観て、少し理解出来た気がする。
「弱さは素晴らしい、新しいスーパーパワーと同じ。クラシックバレエは形が決まっている。完璧を目指して努力して行ける、君の中にある弱さ、迷い、恐れこそが興味を引く」そう言われ、順調だった自分の幸運に気付き、新しい世界が拓けて行く。
モダンとかジャズダンスとかも観てみたいなぁ
そう思わせてくれる女優さんだ。
周りのダンサーも、本物なのだろう。
実際の舞台を観ているようで、素晴らしい。
食事をしながら、「クラシックバレエなんて」と言われ、エリーズは経験者三人でバレエのワンシーンを再現。
このシーン好き。お硬いイメージのクラシックバレエを、好きだからと裸足で、リビングでサラッと踊る感じ、めっちゃ好き。
クラシックバレエは、ダンスの根源なんだと感じさせてくれるとこも好き。
(私は経験者ではなく、見るのが好きなだけ……)
身近にはない世界の話だけれど、取り巻く人達、恋愛や友情、葛藤や挫折。
日常で、人間臭くて、ド派手な展開は無いけれど、淡々とした中の、素晴らしいダンスが最高のスパイスとなっているいい映画だった。
けがの功名
名古屋風チキン
オリンピックでも
映画の後半に出てくるコンテンポラリーダンスは、先日のParisオリンピック開会式でも見た
見てるとダンスなんか踊れないのに踊りたくなる
主人公:マリオンバルボーは二足の草鞋どころか、三足!バレエ・コンテンポラリーダンス・女優を見事にこなすなんて!!
憧れの的と共に、嫉妬の的にもされるだろうなぁ
最初の骨折シーンの音が妙にリアルに聞こえて……
特に走るシーンは、足がまたトラブルで悲惨な結果になるのでは?と冷や冷やしながら見てた
ストーリーも分かったので落ち着いてもう1度見て、映画を楽しみたい
そんな映画です
父に泣けてくる
素人から見れば、
あと少しでエトワールになるというのに、
何という不注意なんだ、
なぜ足先まで神経を使わないのだ⁉️と。
それも繰り返しているようで、
自身の身を守る為には、
踊ることそのものを断念せねばならない状況。
ただこのエリーズ、あまり苦悩しているように見えない。
順応しているのか、方々から尋ねられても、
あっさりと返事している。
エリーズの父は、母亡き後バレエのレッスンに送り迎えしてくれた。娘三人を育てて来た。
友人に誘われてフードデリバリーの助手に参加する。
キッチンカーを牽引して依頼されたところへ。
のどかな田園風景に建つペンション。
そこでは、オーナーがお気に入りの有望な芸術家たちグループを招待して合宿ができるようにしている。日替わりにやって来る芸術家の卵に食事を提供する仕事。
偶然にも、コンテンポラリーダンスの一団がやって来た。中にはエリーズとバレエ仲間だった子もいるし、先日路上ライブで出会ったメディもいた。
ダンスの練習フロアの近くで野菜の皮剥きをするエリーズ。
オーナーが声をかけて来る。
有望な若者を埋もれさせたくないのだ。
やんわりと夢を希望を捨てないように話す。
きっかけもあり練習に参加するようになって
みるみるうちにダンスの虜に。
日程が過ぎ一団は帰って行く。
メディと皆と再会の約束。
メディとまた会えて気持ちを確かめ合う。
練習にも参加。
父との食事デートの後練習を見に来てもらう。
驚嘆して帰って行った父。
いよいよ本番。
父も忙しい中駆けつける。
始まると息もつかせない動きの数々。
どれだけのエネルギーが必要なのかと
考えさせてしまう激しい動き踊り。
父の頭をよぎるのは、
バレエレッスンに送り迎えしたあの長い道のり。二人ともよく頑張ったなあ、と目頭を押さえる。
前日に友に話していた。
バレエは地面を避けて上へ上へと行く。
コンテンポラリーは、
反対に地面に這いつくばったり近づいたりする。見方変わって好きになった、と。
母にも報告、新しい自分になったよ、と。
冒頭のバレエのシーンも必見。
これも「人生賛歌」であることは間違いがない。
<映画のことば>
人生、悩むくらいが、ちょうどいい。
捻挫は3回目。これまでは(踊ることを優先して?)満足なリハビリもしてこなかったという要因も、あったのだろうと思います。今回の事故には。
今回は、そのことも災いして、致命的な剥離骨折に至ってしまった様子です。
評論子は、決して斯界の事情に明るいわけでもないのですけれども。
そもそもが、バレエというダンスは、足腰を酷使するようにも見受けます。
同様の事故で将来を諦めるダンサーも、けっこう少なくないのではないでしょうか。
家庭面ては、家族がもて余すような頑固親父の父親にはバレリーナであることに、常々反対されていたことも、彼女の心の中では、無形の重圧になっていたのかも知れません。
けっきょく、エリーズが迷うことなくバレエ(クラシック・バレエ?)の世界に踏ん切りをつけられて、別の途(みち)に進めたのなら、それはそれで、彼女の選択としては間違ってはいなかったと言うべきでしょう。
エリーズの再生の姿の背景として、ダンスの所作の優美さや、料理(フランス料理)の美的感覚も、改めて味わうことのできる一本であったほか、これも素晴らしい「人生賛歌」の一本であったことは疑いのない一本でした。
佳作であったと思います。
(追記)
新しい一歩を踏み出すためには、環境を変えることが大切なのかも知れませんね。
エリーゼが、一時(いっとき)といえどもバレエの世界を離れてみて、初めてのコンテンポラリーの世界に入っていけたように。
<映画のことば>
「また踊れるようになるのね。でも、コンテンポラリーは苦手。重心を落とす動きが多くて、軽さがないもの。バレエは、天に向かうというのか、浮かぶようで、好き。」
「確かに、コンテンポラリーは、地面をつかむような感じ。ヒップホップもそう。地面との関係が、リアルなような気がする。バレエは地面を怖がるよね。今は、地面から逃げるよりも、求めている。そこが好き。バレエの見方も変わった。」
まず、音楽が最高。踊りが最高。とにかく美しく、目を奪われる。 フラ...
しなやか軽やか健やか
主役エリーズを演じるMarion Barbeauはパリ・オペラ座の主席ダンサーとのことで、6歳からバレエをやっているが映画主演ははじめてだそう。だが女優が余技というわけではなく、ちゃんと魅力ある主人公をつとめている。
公演中に足首をけがしてもう二度と踊れないかもしれないと告げられたエリーズ。ひどいショックを受けるも周囲の人々に励まされ触発されながらコンテンポラリーダンスに自身の住処を見いだしていく。
Marion Barbeauはショートヘアにきりっとした眉、シュッとした顔でキャロルブーケやマルーシュカデートメルスなんかをほうふつとさせるが笑うと可憐なかんじがでる。しなやかな身体で、動くと安定した体幹がわかるが、本職がダンサーとは思えないほど物語に溶け込んでいた。
この映画は簡単に言えばクラシックバレエのオーソリティーだったエリーズが、足首を捻挫したことをきっかけにコンテンポラリーダンスへ転向する──という話である。
こうした克己を経て目標へ至るドラマは彼女自身のことでもあったにちがいない。
『パリ・オペラ座バレエの階級は、上からエトワール(Danseur Étoile)、プルミエ・ダンス―ル(premier danseur)、スジェ(sujet)、コリフェ(coryphée)、カドリーユ(quadrille)の5つであるが、この階級制は非常に厳しいものである。
ダンサーにとっては、まず、パリ・オペラ座バレエ学校に入学することが事実上必須である。バレエ団の団員のうち、95%が同バレエ学校の出身だからである。すなわち、バレエ団のコール・ド・バレエとなるには、バレエ学校に入学し、最低でも最後の2学年(第2学年と第1学年)を修了することが求められる。ただし、バレエ団に入団できるのはバレエ学校の卒業生のうち5%から20%程度であり、かつ、初めは研修者という立場である。正式団員であるカドリーユになるためには、毎年11月に行われる昇進試験に合格しなければならない。さらに上の階級に昇進できるかどうかは、ひとえに、翌年の昇進試験で審査員を前にうまく踊れるかどうかにかかっている。
最高位であるエトワールは、任命された者のみしか昇進することができない。エトワールになるためには、プルミエ・ダンス―ルとして何年も主要な役を踊り、人並外れた卓越性と美点を持つことを示す必要がある。』
(ウィキペディア「パリ・オペラ座バレエ──階級制」より)
Marion Barbeauは現在プルミエ・ダンス―ルという階級にいてエトワールを目指しているが、2021年のパンデミックのさなかにパリ・オペラ座に対して4ヶ月の無給休暇を取得したうえでこの映画の主演にとりくんだそうだ。おそらく、このエリーズという主人公はMarion Barbeauそのものであったにちがいない。
映画のなかでエリーズの父親は足をけがした彼女に「だから法学部に行けと言ったんだ」と言ってダンサーという職業に敬意をはらわない。エリーズをバレエダンサーに育て上げた母は亡くなっていて、母への慕情と父との確執が本作に立体的なドラマ効果をもたらしている。
父親の主張は「身体を使う仕事をするなら2つの人生を送る」というもので、たとえばサッカー選手ならせいぜい35歳でやめて次の仕事をさがすことになる。
ダンスをやっている娘が足をけがしたことをきっかけに無理解な説教をしたのだが、就業したらずっと安泰なんてものはない。それでも知的専門職をすすめるのは万国共通の親心である。
監督セドリック・クラピッシュはベテランで、出てくる人も料理も景色も建物や街並みもきれい、かつきれいに撮ってあり、フランスの香りがした。映画は主人公に魅力があり、躍動的で健全で笑いも加味され多幸感もある。まっとうないい映画だった。
imdb7.1、RottenTomatoes100%と83%。
本物のダンサーは凄い!
踊りのシーンに一切スタントは使わない!という監督の強い意思により、完成したダンスの醍醐味を味わえる秀作です。
主人公をはじめ踊っている人々はプロダンサーばかりなので、動きが違う。役者が役作りのためにダンスを習う、というのとレベルが違います。
素晴らしい肉体、一つ一つの動きに関連し、躍動する筋肉。美しい。
バレエのシーンが最初続きますが…「バレエってこんなに激しいの?」…と感じました。過酷なトレーニング。アスリートのような筋トレ。あの美しく、優雅な動きには筋力との葛藤があるのを知りました。
怪我によりバレエを諦めなければならないかも。失意の主人公を救ったのは、やはりダンスでした。それもバレエ仲間といつも馬鹿にしていたコンテンポラリーダンスでした。
バレエの動きがコンテンポラリーダンスにも生きる。コンテンポラリーダンスの精神が彼女を救う。そして…新しい恋愛。
ラストのコンテンポラリーダンスは号泣ものの感動ですぞ!必見です(^o^)
それにしても…フランスの人の恋愛に対する積極性はスゴイ😳なんだか…羨ましい。
なぜだめか?なぜ生きてるかについて考えが監督と合わない。
ダンス素晴らしい。肉体動きクセになる。いつまでも見ていたい。しかもオペラ座とコンテンポラリーヒップホップ。でも鑑賞後は怒り。オープニングも良かった。ロックとバレエは調和している。音よしハラハラした笑える(男の自虐ネタも上質の笑いひどい娘父親の心娘は知らずという感じ)なのに…ダメ。人生を全て味わいなさいというメッセージ、私が若者だったらいいがもういい加減年寄りで先行き見えてるそういう人たちはそういうこと言われたくない。自分のちっぽけな生を肯定して帰りたいわけよ。人生素晴らしいというのが上滑りしたら見てる方は鬱になったりどっと疲れてしまう。
主人公は本当に美少女だった。フランスではバレエは日本でいう芸者のような感じなのかも。男社会のしんどさ。
恋に仕事に、夢に、挫折。 様々な悩みを抱える中、主人公が出会ったの...
ヤン、がんばれ💪
クラシックバレエの美しさと
コンテンポラリーダンスの美しさは
似て非なるものではあるものの
怪我をしたエリーズ(マリオン・バルボー)が
ストレッチをする脚の動きすら美しく見惚れます🩰
また、あらゆる感情を体ひとつで表す
コンテンポラリーダンスにも魅了されます💃
どこを見ても美しいフランスの景色🍁𓂃 𓈒𓏸◌🍁
心優しい人たち、笑いあり涙ありで
登場人物のキャラも立っていて
とても魅力的な人達ばかりです。
その中でも抜きん出ていたのが
療養士ヤン(フランソワ・シビル)には
劇場内のお客さん皆が笑いました🤣
←大袈裟ではなく、そのくらい笑い声がすごかったの
キッチンカーのカップルにも癒される👩🍳🔥🥘
挫折からの別ジャンルへの移行と再起の物語
おすすめです💃
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マリオン・バルボーの魅力
パリ・オペラ座バレエ団でエトワールを目指すエリーズは、ある日、恋人が他のダンサーとキスしてるのをするのを目撃し、動揺したまま舞台で転倒し、足首を負傷してしまった。。医師から踊れなくなる可能性が有ると言われ、失意の中でバレエ以外の新しい生き方を探し始めた。そんな時、料理のアシスタントの仕事でブルターニュを訪れた彼女は、注目のダンスカンパニーの独創的なコンテンポラリーダンスと出会った。誘われて練習に参加した彼女は、未知のダンスを踊る喜びとバレエ以外の新たな自分を見いだしていき・・・てな話。
特筆するようなストーリーでもないが、実際にパリ・オペラ座のバレエダンサーとして活躍してるマリオン・バルボーの映画初主演作といくことで、彼女の魅力は発揮されてたと思う。濡れ場もちゃんと演じてたし、これからは俳優もやっていくのかな?
コンテンポラリーダンスのホフェッシュ・シェクターも本人役で出演してる、との事だが、このダンス自体をよく知らないので、特に興味は無かった。
フランスでは人気あるのかも、とは思い、日本でも人気あるのかも、とは思った。
いずれにせよ、本作はマリオン・バルボーを観賞する作品だと思う。
ダンスを通して表現される心の機微
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