劇場公開日 2023年7月28日

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イノセンツのレビュー・感想・評価

全198件中、1~20件目を表示

1.0オレをそして娘をみて、おっさんは本作を見てこう思った。

2023年9月9日
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鑑賞方法:映画館

もうとうに昔のことだが、オレが子供の時は、さすがに猫はないが、カエル、ザリガニは当たり前のように爆竹で破裂させていたし、近所の子供に平気で石をぶん投げていた。

それは、やはり環境によるもので、そういった行為は無垢とか無邪気とか、変に理由をつけたり、ましてや正当化するものではなく、程度こそあれ、生きていくうえでの通過点だったと今は思っている。

よく言われることだが、それを「イノセント」と呼ぶのは、子供ではなく、大人であり、もっというと、「そんな経験もしていないのに、想像の」ノスタルジーに浸る、ただの気持ち悪いオトナである。

そして子供を怖いというのも、あんた、子供だった時がないのか、と。





「イノセンツ」

本作の興味深い点は、子供の「その無邪気な行為」を大人の空想で「超能力に置換させたらどうだろう」という点。

まあ、子供の時だって、「超能力があれば・・・」と思ったりしたこともあるだろう。念じてアイツの頭が破裂すればいいのに、とかね。

そういや、自分はダミアンだと信じて、トモダチの脳血管をぶち切ろうと念じたら、自分の鼻血が出たな。

はっはっは。

だからね、この映画、まどろっこしいのよ。音でドキドキさせなくても、そんなタメ、要らないよ。サっとやっちゃうからね。

で、自分が子供を持つようになって、娘のそういった兆候をみたりするのよ。

「ああ、そうだよね。」てね。

でも、娘は猫はおろか、カエルも殺さないだろう。

だって、カエルがいないから、というのは冗談で、カエルを殺すことを求められないから。
感情的にものを投げることはあるよ、だってその方法しか知らないんだから。

だから、この映画はそんな怖いとか、ましてや、子供の無邪気が怖いとかそんな見方をしてはだめなんだって。

オタクが、日本のマンガに惚れて、なんとか映画にしました、っていうね。そこから楽しまなきゃ嘘よ。ホラーでも、社会派スリラーでもなく、サイキックバトルギャグ映画でいいでしょう。

の割にギャグが足らない、ここぞという見せ場も、その路線で期待するから、勝手にやり過ぎみたいな期待も裏切られる。まあ、これはしょうがない。

ベンの意識が標的の窓に寄っていく「エンゼル・ハート」オマージュなところは好き。

追記

ラストは、姉ちゃんの手が止まる。

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しんざん

4.0子供たちが陥る落とし穴は「狂気」ではない。

2023年8月31日
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説明文には「次第に狂気へと変わっていく」と書いてあるのだが(公式サイトでも「とりかえしのつかない狂気」とある)、果たしてあの子供が陥ったのは狂気だろうか。幼い日には誰もが抱いたもどかしい感情が、おそらく超能力によって増幅され、そして歯止めがきかなくなるリミットを超えてしまう。超えた時点で狂気なのかもだけれど、この映画の子供たちは全員、ごく当たり前の感情に振り回されているに過ぎず、気持ちと気持ちの掛け違いを極端なカタチで表現したらこうなったのではないか。それくらい本作で描かれているエモーションは普遍的だし、決して特殊な子供たちの物語ではないのだと思っています。

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村山章

4.0子供たちの静かなる内面模様に心掴まれる

2023年7月29日
PCから投稿

北欧から届く映画には、日常を別の角度から、あるいは内側から提示するものが多い。この『イノセンツ』も子供たちのサイキックスリラーといえばそれまでだが、描写の端々に一筋縄ではいかない感覚が溢れ、序盤の「つねる」という子供ながらの小さな悪意を起点として、まだ右も左も分からない主人公たちの感情がいかに振り切れていくのか、期待させるし、不安にもさせる。「童夢」にインスピレーションを受けているだけあって、団地が舞台となのは当然であるし、やがて目覚める彼らの力は不可能を可能とし、希望にも、また暴走の火種にもなりうる。だがここで注目すべきは内面の描写であり、最初の「つねる」という行為がいかに変容していくのかという姉妹の関係性の成熟には心奪われるものがあった。興味深いのは、超能力をメタファーとして捉えると、子供をめぐる社会のあり方を描いた映画のようにも思えること。これまた北欧らしいなと感じ入った次第である。

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牛津厚信

エンドロールが上から下へ……

2025年1月23日
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milo

4.0毒親の子は毒

2025年1月4日
PCから投稿

「子どもの可能性は無限大」
「若いから何でもできる」

大人を超える能力があっても、使い方次第で可能性はむしろマイナスになってしまう。
プラスに使えるのは、家庭で大切に扱われている人。ここでいうアナ。

一方マイナス方向に使ってしまうのがベン。あの生育環境なら無理もない。
家庭や社会で人は自分の都合で動かすことを否応なく学ばされている。

どちらもある意味純粋に、きちんと親の教育の成果が出ている。

高い能力を活かして可能性に変えられる子どもは、そこそこ恵まれた環境で育ってこそなのだ。
それは衣食住が賄えてるだけではなく、自分の意思が尊重されたり、感情を適切に受け止めてもらえたりするような経験ができるかどうかも大きい。

自分が誰にも尊重されていると思えなかったら、人のことなんて尊重できない。

そういう子の親も、他者から厚く歓迎されていない立場にいる。

移民、ワーキングプア、離婚、それによる孤立、職業的地位…。色々な要因が勢揃いする。

社会に精神的居場所のない親は、子どもにも精神的居場所をつくれない。

子どももいつか大人になる。

そういう子が集まる社会では、誰の居場所もつくられない社会ができあがる。

みんな自分の目先の都合を満たすことに奔走する。

映画の団地は日本にもありそうな光景だったが、大人の行動も共通している。

子どもは「社会を映す鏡」として、その鏡を見せたかった映画なのかもしれない。

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3.5感想メモ

2024年12月27日
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ヒラめ

3.5ラストの個人的解釈

2024年12月23日
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怖い

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しらみや

2.0無邪気さの裏

2024年12月20日
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殺らなければ殺られてしまう。
無邪気さ残るが故の、怖さがある。

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上みちる

4.0これは凄いけど…

2024年12月16日
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怖い

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たいやき

3.5イーダがどっちに振れるのか

2024年12月14日
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最後まで分からなかった。子役が上手すぎて見入ってしまった。アメリカには無い生活感が少し日本的に感じてより不気味でした。

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マルボロマン

4.5数少ない大友原作の実写化、傑作!

2024年12月14日
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劇場見逃し、ソフト買おうか迷っていた所でアマプラに上がったので鑑賞、いやー北欧からまた傑作誕生!

作品の隅々、想像以上に大友氏の大傑作漫画「童夢」を感じ取れました。

爆破や飛行等、原作程の派手なシーンは無いが、芝居上手な子供同士のヒリヒリする緊張感が続き、改変箇所も自閉症能力者の設定(原作でも非能力大男が登場したが)はとても良かったと思います。

「童夢」は大友氏自らパイロットフィルムを製作したらしいですが、日本でも実写化して欲しいなぁ…

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ヒロ

フィンランドは黒人の人やインド系の人が多いよ

2024年12月10日
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アンドロイド爺さん♥️

5.0蘇る子供時代の視点

2024年12月9日
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タイトルに込められた無垢や無邪気さと表裏一体である残酷さ。
同じ子供の両側面を超能力というモチーフを使って描いている。
どんな場合でも、「大人は真意を知ろうとはしない」というような概念がこの作品の根底にあるように思う。
この作品は2023年のノルウェイの作品のようだが、昭和から平成にかけての日本のようでもある。
ベンジャミン
彼は母親から軽い虐待を受けているようだ。
彼のことをすべて否定する母親
それは虐待とネグレクトが合わさっている。
腹部に付いた大きなあざや小さな傷痕
外に出ると中学生からのいじめが待っているので、一人で秘密基地を作って遊んでいる。
この場所に引っ越して彼と友達になった主人公のイーダ
彼女が持つ「面白くないこと」は、姉のアナ
両親はアナにつきっきりで、自分たちの都合が悪くなるとすぐに姉の面倒を押し付けてくる。
アナは痛くても痛いと言えない。
だから腹いせに時々抓ってみる。
他人に姉と一緒にいるのを見られるのが嫌
子供はすべて知っていて、すべて思い通りにいかなくて、その事をわかろうとする大人が誰もいないこともわかっている。
でも、最上階の階段から猫を落とし、頭を踏んで殺す行為に、イーダは大きく気持ちが動かされた。
そこにあった気持ち悪さと、後追いの興味
ベンの不思議な力を見て純粋に凄いと思う。
テレキネシス
何だか懐かし言葉だ。
顔の肌が斑になっている女の子アイシャ
その顔立ちから感じる孤独
友だちもいないので一人で人形と遊ぶ。
アイシャはテレパシーが使えるが、それを特殊だとはとらえてない。
彼女は引っ越してきたアナの存在をテレパシーで知り、近づいてくる。
二人はテレパシーで会話する。
その様子に驚くイーダ
イーダはそんな能力はないものの、かなり利発だ。
真意を組み取ろうとしない大人に説明する無駄を理解している。
子供の見たこと感じたこと、それを表現しようとする拙い言葉に耳を貸さないから、「自分で決着をつけるしかない」のだろう。
やるか、やられるか
こどもにとって、それは、単純なこと
さて、
子供にも受け入れられる容量というものがある。
我慢の限界ともいえる。
大人は、勝手にそんなことは処理できるものだと思い込んでいるが、どうしても無理なことがあって、それがトラウマというようなものに変化するのだろうか。
私自身この作品を見て、私の中に今でもある心の嘆きの様なものを思い出した。
思い通りにならないことに対する憤り。
そのほとんどは運転中に起きるのだが、その原因をこの作品の中で思い出すことができた。
両親からの一方的な決め付け。
何もかも「お前が悪い」
この点において、ベンの気持ちがよくわかる。
せっかく似たような能力のある友達ができて楽しくテレパシーごっこで遊んでいたのに、イーダの心ない悪口によって、再生し始めていた心が大きく歪んでしまう。
「ベンはクソだ」
それは誰もがするくだらない子供の、気にしなくていいもののはずだった。
しかしベンにとってその言葉ほど傷つくものはなかったのだろう。
親友の裏切り
ベンの怒りでレベルアップしたテレキネシスだったが、同じようにアナもまたその技が使えた。
拮抗するパワーは、傍にあった大木を破壊した。
その歪みは、普段から少し気に入らない母親へと向けられる。
その歪んだ波動に気づくアイシャ、アナ、そしてイーダ
ベンの歪んだエネルギーはいじめっ子に向かう。
そしてアイシャへも
さて、、
ベンもイーダもアナもアイシャも、多くの子供たちも皆、両親や社会によって抑圧されている。
大げさな言い方かもしれないが、この作品の制作者はその事に気づいたのだろうか?
または自分自身が体験者だったのだろうか?
私もこの物語を見て、思わぬことを思い出してしまった。
いつも、自分がいったい何に反応していたのかがよくわかった。
押し付けられてきたことと、否定し続けられてきたこと
純粋だからこそ、残酷さに躊躇うこともないのだろう。
その残酷さの場所さえ与えられない場合、そのエネルギーはいったいどこに向かうのだろう?
この作品はすべての子供たちの視点を捉えている。
どんなに裕福でも、多少は感じる抑圧
個人的な気づきがあったことで気持ちが楽になった。
何十年ぶりかに当時の気持ちを思い出し、処理できた。
感謝です。

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R41

4.0固唾

2024年12月9日
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なつ

1.0大友克洋先生のパクリ

2024年12月8日
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鑑賞方法:VOD

前にネット記事で監督のコメントを見た。大友克洋先生の名作漫画「童夢」にインスパイアされて作ったとあったと思います。大友克洋のファンとしては興味があって見ましたが、しかし、敵が老人でなくて、子供というだけで、完全なパクリ。ラストなどは漫画のまんま。インスパイアはパクリましたいうことかな。「童夢」を汚されたような気がして腹が立つ。

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ケンジ

2.0X-MEN

2024年12月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ホラーと思ってたらポンポン超能力出てきて違う意味で驚いた。
最初に超能力使い出したガキがなかなかに不快で腹が立つ、一丁前に苦悩して泣いていたがもっと悲惨な最後でも良かった、久しぶりにキャラクターに不快感を感じた。

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はまぐりの短い感想文

4.0おばけ団地かな?

2024年12月8日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

怖い

猫ちゃんに酷いことしないで!

前情報無しで何気なく見たけど面白かったです。とにかくお姉ちゃんの演技が凄い、私は外国人の演技は上手い下手が解らないのですがこのお姉ちゃんのは解りました。特にラストバトルとその後で表情が天地の差です。

育った環境?なのか各々に違う能力が発現していってそれが子供ならではの無邪気さにより次は何をする気だ?!という不気味さが漂っていてハラハラしながら見れました。

でも猫ちゃんに酷い事しないで!!

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DPZ

1.0無理だった

2024年12月4日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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猫ちぐら

2.0子どもらしい感情と思考の変化

2024年12月1日
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鑑賞方法:DVD/BD
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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)

3.0共振

2024年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

 9歳のイーダは、念力を使える団地の少年ベンと親しくなる。イーダの姉アナは自閉症だが、団地の少女アイシャはアナの心を読むことができる。四人は仲良く遊んでいたが、やがてベンは力をつけ暴走するようになり。
 アナはなにか触媒のような働きがあるよう。力が何もないのがちょっと悔しいイーダだったが、最後には姉妹で力を合わせる。すぐに仲良くなる子供たちの、共振による力の発達が微笑ましい。そして子供の残酷性が寒くて怖いホラー。

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sironabe