ザ・クリエイター 創造者のレビュー・感想・評価
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未来のベトナム戦争
近未来を舞台に、知能を持ち人間に反旗を翻したAIと人類との壮大な戦闘を描いたSF超大作。これまでも、『ターミネーター』や『アイ・ロボット』等、AIと人類との存亡をかけたの争いを描いた作品は、いろいろ製作されてきた。そのどれもが人類目線で、AIを敵対視した描かれ方が多かったが、本作はそこが逆転。正統的な優しさを主張するAIと人類目線の傲慢さを、相反する対照的な存在として描いている。
本作の背景は、AIを撲滅しようとするアメリカが、AIを信頼するニューアジアとされる地域との確執から引き起こされる戦争を描いているわけであり、これは、ベトナム戦争を想起する構図。実際に、乗り物こそヘリコプターと未来の戦闘機との違いはあれ、緑が広がる畑や田んぼでくり広げられる戦闘シーンは、『プラトーン』や『地獄の黙示録』と被るシーンが描かれていた。
また、21世紀後期の近未来を舞台としているが、全くのサイエンス・フィクションではなく、最近、きな臭くなってきた世界情勢の中では、十分にあり得る設定。そこをよりリアルに映し出しているのが、VFX技術の素晴らしさ。人間の顔をしながら頭部はマシンの映像は、『ロボコップ』でもお馴染みだが、その動きや質感のリアルさには、驚かされる。
物語は、2075年にAIが暴走し、ロスアンゼルスを核攻撃し、AIと人類との戦闘シーンから始まる。人類滅亡兵器を作り出したAIの『クリエイター』の暗殺に向けて、潜入捜査をしていたのが元特殊部隊のジョシュア。そんな彼が見つけ出したのは、最先端のAIの少女・アルフィーだった。しかし、潜入捜査時にジョシュアが愛したマヤの存在を知るアルフィーを助けて孤軍奮闘、人類軍に立ち向かっていく。
主演は、『テネット』でハリウッド俳優として認知が高まった、デンゼル・ワシントンの息子デビッド・ワシントンが体当たりの演技をみせている。また、何んと言っても渡辺謙がAI
ロボットの中心的な役割として演じ、所々、日本語での雄たけびをあげているが、我々にとっては嬉しいシーンだ。
ギャレス・エドワーズ監督が、脚本も手掛け、その入れ込み具合も伝わってくる壮大なスペクタクル・アクションを楽しめた作品だ。
それ以前を観たかった
質問:主人公の髪型、色
う~んビミョ~
高い志を持った作品
少し期待しすきたかも?
久々に泣けました
未来巨大都市とアジア田園風景とフィールドの変化美しさは随一
物語はAIにより核爆弾で膨大な被害を受けたアメリカ西洋側とAIと共存しているアジア諸国との戦争。核爆弾で身体の一部を失った主人公はアジア諸国にいるAIの開発者に接触し恋人とし潜入調査をしていたが、味方の急襲により開発者は死亡、任務も終わる。5年後、軍から危険な箇所への案内を依頼され、亡くした開発者が生存している情報をネタに行くことに。そこには全機械を機能停止にでする子供型AIロボがいて、後にアルフィと命名し、AIと人間の戦争事情に巻き込まれて行く。
やはりスターウォーズ感やどこかで見た軍事機器感はあるが、巨大な傾斜のある銀ビルからアジアの農民田園までフィールドの替わり用、日本の渋谷をようしたような市街風景などこちらのクリエイターの技量がかなり見られた作品でした。人形ロボに我らの渡辺謙も参戦。物足りない点としては演出がどれもだいたい足跡を辿っているかのような感じ。最後は基地爆破はお決まりでやはりもうちょっと尖った部分が欲しかった。
キャンディさんはストリッパー物語
アメリカが創り出した絶対的軌道移動航空防衛システムと、それを破壊できる能力を持ったニルマータの創り出した超進化型AIのアルフィーを巡り巻き起こる戦争の話。
人間を守る為に開発されたAIが、LAで核爆発を引き起こした15年後の2075年、ニルマータ見つけ出すために5年前に潜入捜査をしていて嫁を失ったた主人公が駆り出されて巻き起こっていくストーリー。
ターミネータ的なAIの自我みたいなことを匂わせた始まりだったのに、蓋を開けてみたらほぼ人間な能力や感情的なものしかないし、だとしたらなんすかこの意味なく中途半端なビジュアルは…。
AIは成長するものだし、もともと子どもの割にという知能持たせておいて、アルフィーが子ども型なのも映画としての都合だけですよね。
全ては人間側の勝手な思い込みと先走りと、それに対抗したAIって感じだけれど、そういう虚しさやバカらしさみたいなものを観世帯感じにも感じたかったし、なんだかずっとしっくり来なかった。
SF大作の現状と今後の傾向
モンスターズ/地球外生命体、GODZILLA ゴジラ、ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリーでお馴染み、ギャレス・エドワーズの最新作。
原案、製作、監督、脚本と、四役に関わるという気合いが作品にも表れていると思う。
1982年のリドリー・スコット監督作、伝説的SF大作「ブレードランナー」、その奇跡的続編、2017年のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作「ブレードランナー2049」。
そして、2009年のニール・プロムカンプ監督のカルト的作品群、「第9地区」、「エリジウム」、「チャッピー」など、本作はこれらのSF作品に比較的近い作風であると思う。
ジャンル的括りで言えば、ジェームズ・キャメロン、ジョン・カーペンター、アルフォンソ・キュアロンや、もちろん「AKIRA」の大友克洋、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の押井守、ゲーム界では「メタルギアシリーズ」の小島秀夫なども、SF作品を語るうえでは欠かすことの出来ない代表的なクリエイター達である。
また、近年ではマーベル作品に置いて大ヒットを連発したルッソ兄弟やジェームズ・ガンなどもやたらクオリティの高い作品を生み出す監督として信頼度も厚い。
さて、本作はギャレス・エドワーズ原案のオリジナルSF作品なのだが、この手の作品はめっきり少なくなった。
これは、言わずもがなと言うべきかも知れないが、携帯電話はスマートフォンと呼ばれ、あらゆる事にデジタル対応が出来て、自動車はハイブリッドを通り越して電気化され、自動運転も当たり前となり、しかしながら国家や民族間の争いはいっこうに無くならず戦争そのものもドローンなどによってハイテク化され、そしてコロナウィルスに代表される感染症によるパンデミックによって社会的大混乱に陥るなど、現実世界はすでにアイザック・アシモフ、アーサー・C・クラーク、フィリップ・K・ディック、星新一、小松左京の世界観により近いものになってきていると思わざるを得ない。
HIPHOPやK-POPなどが音楽の一般的な風潮となって久しいが、個人的にはHR/HM世代であり、今だに70s、80s、90sの楽曲をよく聴いている。
考えてみればサイバーパンク系映画とHR/HMは相性が良いと思う。たいがいのメタルバンドは少なくとも一回は必ず楽曲にコンセプトとして、それを取り入れているはずだからである。
(個人的な影響だが、アイアン・メイデンのアルバム、サムホエア・イン・タイムのジャケやフィア・ファクトリーのほぼ全作品などは顕著に表れている)
そう言う意味で、本作のようなド直球のSF作品は今後益々減っていくのではないかと考えられる。
強いて言うなら、アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー及びエンドゲームなどの記憶も新しいマーベル作品等のようなトレンドセッター的立ち位置に置けるSF作品によってのみ、その作風は継承されて行くのではないだろうか。
なんか寂しい気もするが、現に作品が減少傾向にあるのは事実である。
まあ、SF作品は金も掛かるし、当たり外れも大きいし、そもそもクリストファー・ノーランみたいな偏屈な監督が多いのも事実だし(笑)
むしろ「流行り廃りなど関係ない」と言う気概で細々と続いてもらえれば、1ファンとしては幸いである。
IMAX
星5?って?
IMAXで見たかった…
これは…
シモン・ストーレンハーグや
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