ザ・クリエイター 創造者のレビュー・感想・評価
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キャンディさんはストリッパー物語
アメリカが創り出した絶対的軌道移動航空防衛システムと、それを破壊できる能力を持ったニルマータの創り出した超進化型AIのアルフィーを巡り巻き起こる戦争の話。
人間を守る為に開発されたAIが、LAで核爆発を引き起こした15年後の2075年、ニルマータ見つけ出すために5年前に潜入捜査をしていて嫁を失ったた主人公が駆り出されて巻き起こっていくストーリー。
ターミネータ的なAIの自我みたいなことを匂わせた始まりだったのに、蓋を開けてみたらほぼ人間な能力や感情的なものしかないし、だとしたらなんすかこの意味なく中途半端なビジュアルは…。
AIは成長するものだし、もともと子どもの割にという知能持たせておいて、アルフィーが子ども型なのも映画としての都合だけですよね。
全ては人間側の勝手な思い込みと先走りと、それに対抗したAIって感じだけれど、そういう虚しさやバカらしさみたいなものを観世帯感じにも感じたかったし、なんだかずっとしっくり来なかった。
SF大作の現状と今後の傾向
モンスターズ/地球外生命体、GODZILLA ゴジラ、ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリーでお馴染み、ギャレス・エドワーズの最新作。
原案、製作、監督、脚本と、四役に関わるという気合いが作品にも表れていると思う。
1982年のリドリー・スコット監督作、伝説的SF大作「ブレードランナー」、その奇跡的続編、2017年のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作「ブレードランナー2049」。
そして、2009年のニール・プロムカンプ監督のカルト的作品群、「第9地区」、「エリジウム」、「チャッピー」など、本作はこれらのSF作品に比較的近い作風であると思う。
ジャンル的括りで言えば、ジェームズ・キャメロン、ジョン・カーペンター、アルフォンソ・キュアロンや、もちろん「AKIRA」の大友克洋、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の押井守、ゲーム界では「メタルギアシリーズ」の小島秀夫なども、SF作品を語るうえでは欠かすことの出来ない代表的なクリエイター達である。
また、近年ではマーベル作品に置いて大ヒットを連発したルッソ兄弟やジェームズ・ガンなどもやたらクオリティの高い作品を生み出す監督として信頼度も厚い。
さて、本作はギャレス・エドワーズ原案のオリジナルSF作品なのだが、この手の作品はめっきり少なくなった。
これは、言わずもがなと言うべきかも知れないが、携帯電話はスマートフォンと呼ばれ、あらゆる事にデジタル対応が出来て、自動車はハイブリッドを通り越して電気化され、自動運転も当たり前となり、しかしながら国家や民族間の争いはいっこうに無くならず戦争そのものもドローンなどによってハイテク化され、そしてコロナウィルスに代表される感染症によるパンデミックによって社会的大混乱に陥るなど、現実世界はすでにアイザック・アシモフ、アーサー・C・クラーク、フィリップ・K・ディック、星新一、小松左京の世界観により近いものになってきていると思わざるを得ない。
HIPHOPやK-POPなどが音楽の一般的な風潮となって久しいが、個人的にはHR/HM世代であり、今だに70s、80s、90sの楽曲をよく聴いている。
考えてみればサイバーパンク系映画とHR/HMは相性が良いと思う。たいがいのメタルバンドは少なくとも一回は必ず楽曲にコンセプトとして、それを取り入れているはずだからである。
(個人的な影響だが、アイアン・メイデンのアルバム、サムホエア・イン・タイムのジャケやフィア・ファクトリーのほぼ全作品などは顕著に表れている)
そう言う意味で、本作のようなド直球のSF作品は今後益々減っていくのではないかと考えられる。
強いて言うなら、アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー及びエンドゲームなどの記憶も新しいマーベル作品等のようなトレンドセッター的立ち位置に置けるSF作品によってのみ、その作風は継承されて行くのではないだろうか。
なんか寂しい気もするが、現に作品が減少傾向にあるのは事実である。
まあ、SF作品は金も掛かるし、当たり外れも大きいし、そもそもクリストファー・ノーランみたいな偏屈な監督が多いのも事実だし(笑)
むしろ「流行り廃りなど関係ない」と言う気概で細々と続いてもらえれば、1ファンとしては幸いである。
IMAX
星5?って?
まず映像がすごい
そして女の子がかわいい(男の子と言ってる人に?です)
そして細かいこと突っ込んだらキリがない丸呑み
最後の女の子の表情はソレで良かったのかな
直前の乗り物に映り込んだ女の子の顔が
ハッとするくらいの表情だっただけに
ぐじゃぐじゃに泣いてて欲しかったな
ラストシーンとして成立しない?でもさぁあ〜?
星5の理由に、ひさしぶりに映画で泣きました
映画始まる5分くらい前から
開始15分寝てたくせに、えへへ
IMAXで見たかった…
映像が素晴らしいです!
わかっていたのに行きつけのシネコンでちょうどいい時間にやってなかったので普通に見たのですが、上映後すぐにIMAXにすれば良かったと後悔しました。
本作のような超SFはあまり得意じゃなく、居眠りしてしまうことが多いのですが、この映画は最後まで面白く見れました。
集中して見ていたようで、時計を見ることも周りを気にすることもなく最後まで見れたので、私にはハマったようです。
ストーリー自体もそれほど複雑じゃないですし、登場人物も多くないので、SFを苦手としてる人にはいいかもしれないです。
これから見る方はぜひIMAXでの鑑賞をオススメします。
これは…
ハンスジマーが音楽で
SFなら絶対観ないと
と思い、鑑賞。
10月は観たいのご沢山あり、
全部は観れないので、厳選したつもり。
なんだけど、自分には合わなかった。
近未来感は凄く良かったけど
感動が全くなかった。
とりあえず、明日はガンダハルに期待です
シモン・ストーレンハーグや
アシュレイ・ウッド、ThreeAの作品のような美術、デザインはとにかくカッコイイ
好きな人はこれだけで満足できます
謎のアジアンポップスやSE等の音のセンスもいい
だけどストーリーはあまり・・・謎の子供とか予想通りの・・・
AIが実効支配するニューアジアをアメリカが殲滅をはかる
この映画の中でアメリカの攻撃目標となっているニューアジアなる地域はその名の通りアジアである。そのアジアは日本であったりベトナムであったりネパールであったり、アジアの要素がミックスされた架空の世界だ。アジア的な不思議な風景を持つニューアジアは、事実上AIで実効支配している。なぜならこの地域の指導者とおぼしき人間は見当たらない。この地域を実効支配するAIは平和的で人間との共存を考えている。そこを攻撃するアメリカは容赦ない。AIを人類にとっての驚異と考えており、血の通った人間ではない機械であるAIを殺戮するのに何の躊躇もない。どこぞで見たことのある設定、話だ。白人ではないアジア人やアフリカ人を白人たちが、あるいは異教徒である人々をイスラムがキリストがユダヤが…そしてカルトがその教義に導かれ…。酷い殺戮が過去、そして現在もなお、この地球上で行われ、そして今も行われている。
地球の近未来を描く映像に、私はさまざまなイマジネーションを掻き立てられ圧倒された。
新しい世界への問いかけ
ダイバーシティについて。正義と悪に身勝手に分類し気に入らないものを根絶やしにすることではなく、多様性を理解し共存する新世界。今の人間世界そのものですね。生死を分けるものはなにか、心を持たない人間と心をもつ機械はどちらが価値があるのか?大切なことは人間のエゴではないのは確かだ。
感動して泣いた❗️
ザ・クリエイター/創造者[IMAXレーザー・字幕]
中弛み一切無し❗️
凄く面白かった❗️
最後感動で泣いた❗️
今年一番の映画かも⁉️
細かい突っ込みする人は観て文句言わずに観ないで欲しい(笑)
良かった⭕️
ここまで日本語に寄せなくても…
AIが進化してくればこのような時代背景も生まれてくるのかも知れない。
渡辺謙の台詞が日本語を挟んできたりしたのがワタシ的にはちょっと違和感でした。
処々にサブタイトル?みたいな文字にも日本語があったりして…まるでRRRのマネ?みたいな…
にしては内容がイマイチ繋がらない。
ストーリーはターミネーターもどきの始まりなんだけど人間とAIとの共存と争い。
戦い方がまるでアバターを彷彿させる展開
何かしらパクリ感が最後まで拭えない。
話しは面白いんだけど、よくわからないエンディングでした。
最後に劇中に出てくる死んだ人の意識、記憶をコピーする技術には関心しました。
それをAIで再現すれば不老不死みたいな…
ある意味ちょっと怖かったですね。
一言で表すなら凄いです
下調べなしで観て大当たりの作品でした。
まずは、観るなら映像と音声が大切な作品なのでTHXシアターや大画面、音を重視したスクリーンが最適です。
ストーリーは、アジア中心にAIとの共存共栄で発展した未来のアジアとロスでの爆発事件からアンチAI国家となったアメリカとの戦争を描かれてます。
最初から最後まで眠くなる時間などないです。映像や音楽もとても良くオススメ出来る作品で、大作シリーズに負けない久しぶりの大当たりでした。
字幕派ですがTHXでは吹替え版しか
やってませんでしたが子供の声を
聞いて吹き替え版で良かったです。
ぜひ、皆さん自分で確認して下さい
とても面白い
ローグ・ワンが好きなので、初日に見てきました。
結果は、とても面白かったです。
ところどころ強引な展開がありますが、それに勝る圧倒的な映像。
いやあ、こんな映画は久しぶりに見ましたね。
スターウォーズやブレードランナーが好きな人には、絶対見てほしい映画です。
IMAXで見るべき必見の傑作です。
凄いSF超大作の傑作を見た感じ。
近未来のスケールとリアル感もあり細かい小道具、もちろん車や飛行機、武器とAIロボット等のデザインも凝っていて見ごたえは十分です。
主人公の家族愛が行動原理になっているのもストーリーがわかりやすくて最後まで全く飽きずに見れました。
日本カルチャーがあちこちちりばめられているのは監督の趣向らしいです。
アメリカ軍を悪役にしたのも潔く善悪の構図も現代に通じる問題提起にっている気がしました。
とにかく出演者、音楽、美術、ストーリーと全てにお金のかかった贅沢な作品なので音響設備の良いIMAXの大画面でぜひご覧ください。
温故知新
古さと新しさが同居するオリジナルSF作品。
物語として、わかりやすい。
まさに温故知新。
おそらくギャレス監督のこれまで観てきた好きなものや、自身が作り上げてきたものが、すべて取り入れられています。
日本のアニメ・特撮が出て来たり、微妙なフォントの日本語が出たり。
人間らしさって何、みたいなとことか、アメリカの横暴さへの(自虐的な)批判があったり。
『ターミネーター』『ブレードランナー』『地獄の黙示録』『アバター』などからの影響を感じさせてはいました。
しかし、オタクのやりがちな"縮小再生産""劣化コピー""過去作のトレス"に、決してとどまらず。
取り込んで消化した上で、新時代を感じさせる作品を作り上げたことに感動しました。
和食とフレンチの伝統的技法を学んだうえで、ちゃんとした新しい創作料理を食べさせてもらったような感じ。
過去の巨匠にたとえると、キャメロンに近い。
最近の作家だと、日本で言えば庵野秀明や樋口真嗣、海外で言えばJ・J・エイブラムスやギレルモ・デル・トロらと同じ香りがしましたね。
ただ、実際の科学に基づくセンスオブワンダー感が強いうえ、映像による説得力の占める割合が多く、セリフで説明はしないので、科学への素養がない人や、映像からの読解力が弱い人には、面白さが伝わらないリスクも。
過去、日本で多くのSF大作が興行成績でコケた二の轍を踏まないかも、少し心配になりました。
ちょっと、分かりづらかったな
何か、根底に神話とかのテーマがあるのかもしれませんが、
この映画を見ただけでは、人工知能と人類の争いか共存かという
部分がよく分からなかったです
そもそも、人工知能が暴走したのか、人類を滅ぼそうとしているのか
その辺りの描写が無かったような、創造者というほどの内容ではなく
単なる、アンドロイド戦争という感じでした
ローグ・ワンだ
この手のSF映画はアメリカ資本バックだと、資金が潤沢なんで映像に厚みがあって嘘っぽくならないのがいい。 SF大好きのG.エドワーズが楽しんで作ってるのがわかります。途中のアジアの都市の夜のシーンは明らかにブレードランナートリビュートでしょう。メカ造形もそういやシド・ミードぽい。エンディングはローグ・ワンをまたやってます。
全AIの救世主にしては主人公のアルフィーの能力がちょっとしょっぱいとか、もうひとりの主役のジョシュアの行動のモチベーションが「妻に会いたい」だけ(アメリカ人にはウケるんだろうな、こういうの)とか細かく言えば色々あるけど鑑賞後の満足度は高い。複雑な伏線とか、泣くとか、後に残るとか一切ないけどエンタメ映画はこういうのでいい。職人さんのいい仕事です。
一方的にアメリカは自分たちを破壊的な存在だと決め付けて、戦いを仕掛けてきたのだというハルンの台詞には思わず混迷する中東情勢を連想してしまいました。
AI(人工知能)と人間の共生を問うタイムリーなSF作品。原案、監督は「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」など手掛けたギャレス・エドワーズ。クリス・ワイツと共同で脚本も手がけました。
■ストーリー
遠くない近未来、人を守るはずのAIが核を爆発させたことで、アメリカ及び西側諸国からAIを撤廃。さらにアメリカの意向に応じずAIを推進する諸国やAIが支配するエリアに戦争を仕掛けて、AI対抗の最終兵器『ノマド』を飛行させていたのです。
そのなかで、AIの創造者“クリエイター”を暗殺するためAI支配地域となっていた「ニューアジア」に潜入した元特殊部隊ジョシュア(ジョン・デヴイツド・ワシントン)は、現地で人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”の娘だといわれてきたマヤ(ジェンマ・チャン)に接近するものの、本気で愛してしまい、結婚。家庭仲は良く、もう少しで第一子を産む臨月を見変えていたものの、自宅をアメリカ軍が急襲し、マヤは生死不明となり、ジョシュアはアメリカに連れ戻されて、軍人を引退し、茫然自失の日々を送っていました。
しかし“クリエイター”と開発した武器を抹殺したいアメリカ軍は、ジョシュアに道案内だけでいいからと、再度「ニューアジア」に送り込むのでした。現地では、マヤが生存していたかもしれないという情報を得て、俄然マヤ探しに希望を持つのです。その探索の中で、ジョシュアは高度なAIを搭載する少女アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)と出会います。実はAIが作り出した最終兵器とは彼女のことであり、あらゆる機械や武器を操れる特殊な能力を持っていたのです。しかし、人を脅かす「兵器」の印象とは違う愛らしい風貌の少女でした。やがてふたりが辿りつく、衝撃の真実とは…。
■解説
次第に“ある理由”から、任務に背き、少女。アルフィーを守りぬくと誓う側に転じたジョシュアは、感情に左右される不確実な人間そのものです。AIを享受するニューアジアは異なる文化や価値観の隠喩として描かれます。
斬新な映像は東南アジアや日本で撮った実景に、VFX(視覚効果)を融合させたそうです。時に浮いた印象を与えるものの、物語の躍動感につながりました。半分人間、半分機械のAIデザインもミニマルで美しかったです。
実は、エドワーズ監督は大の親日家としても知られ、作中では日本も舞台に。そしてAI軍リーダー・ハルンという重要な役どころに渡辺謙が起用されています。
エドワーズ監督が語るには、20年前にイギリスで「子連れ狼」を見たことを明かし、「子供と戦士の素晴らしさ、こういうものを作りたいと思い、デザインなど日本からいろいろなものに影響を受けて作りました。」とのこと。「なので、日本にお返しがしたかった」と話し、「感情に訴えかける作品です。子連れ狼を見たときから、旅が始まっている」と熱く会見で語っていました。アルフィーとジョシュアがタッグを組んで戦うところが、「子連れ狼」なのでしょう。
さらにアフリカ系のジョン・ヲヴィツドをはじめ多様な文化背景を持つ俳優たちを起用し、アジア的で、どこか懐かしい街並みといった混沌とした雰囲気が、SFにありがちな冷たい感触を和らげてくれました。
映画がほのめかす人間とAIの新たな関係性は牧歌的なファンタジーに思えますが、次世代技術は使いようで破壊の道具にも、良き相棒にもなることでしょう。AI軍のリーダーのハルンは、ジョシュアに「自分たちは決して好戦的ではなく、平和に人類と共存したと思っているのに、一方的にアメリカは自分たちを破壊的な存在だと決め付けて、戦いを仕掛けてきたのだ」といいます。ハルンの台詞には思わず混迷する中東情勢を連想してしまいました。
アルフィーのつぶらな瞳に映ったジョシュアのように、試されているのは人間側なのではないでしょうか。
出鱈目で、欠落しているからこそ、知的で、面白い「ザ・クリエイター 創造者」の貴重さ
一見してわかる通り、本作は一般の基準からして出鱈目としか言いようのない設定やらディテールに満ちている。
それは、「WANTED」を「募集中」と訳した指名手配書などの枝葉末節に目を向けるまでもなく、物語の根幹、即ちAIと人間の共存という冒頭で語られたテーマに対する解答が一切与えられていないという火を見るより明らかな欠落にさえ現れている。
では、「ザ・クリエイター 創造者」はつまらないか。
否、「ザ・クリエイター 創造者」はつまらなくない。どころか、面白いとさえ言える。
何が面白いのか。
それは、ひと時も止まることのない活劇である。
主人公は、亡き妻の影を追うのを絶対に止めない。
女隊長は、裏切り者の主人公を追うのを絶対に止めない。
子どもAIは、主人公に付き従うことを絶対に止めない。
主人公は、植物状態の妻の生命維持を止めることを些かも躊躇しない。
女隊長は、感情表現豊かなAIを撃ち殺すことを些かも躊躇しない。
子どもAIは、主人公が自分の導き手であると信じるのを些かも躊躇しない。
現実世界における切迫した問題に比して、あまりに単純な作品世界。
では、「ザ・クリエイター 創造者」は幼稚であるか。
否、「ザ・クリエイター 創造者」は幼稚ではない。どころか、知的とさえ言える。
何が知的か。
それは、AIと人間の共存など、はなから問題にしないという戦略である。
「ザ・クリエイター 創造者」は、AIと人間の共存というテーゼを土俵にしながら、それについて本気で問題提起することを意図的に避けている。
それは、ダルデンヌ兄弟が難民や若年出産といった社会問題を題材としながら、あくまでサスペンスを撮るという欲望に忠実であるのにも似た振舞いと言える。
現実には切迫した問題を物語の舞台としながら、それはあくまで舞台装置に過ぎず、社会派などというもっともらしい体裁からは遠く離れ、どこまでも荒唐無稽に身を浸したB級精神に徹するのは、今日の映画的環境においては知的な戦略抜きに不可能な振舞いである。
その点、あの醜く、幼稚で、つまらない「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」などとは一線を画す代物として、「ザ・クリエイター 創造者」の荒唐無稽を享受できることの貴重さを噛み締めなければならない。
ちょっとモタモタな展開
メカや街の風景は良い感じ。
ストーリー展開がロードムービーっぽく何か遅い。
睡魔に襲われた。ローグワンは大好きなんでそれに比べるとちょっと辛かった。
アメリカ対ニューアジア(&AI)SF戦争
実在の国戦わせて、こんなん作って大丈夫?とハラハラしたが、SFとしてまた新たな世界を創出した素晴らしい作品だった。最近尻切れ映画多かったからちゃんと全部回収してくれてスッキリ。
AI戦争は飽き気味だけど、人型AIロボット(simulant)は一回りして最早懐かしい感じ。けど、ちゃんとアップデートされて先端テクノロジー感でていたし。ローグワンばりの未来飛行物の造形もカッコいい。ノマドの存在感もなかなか怖かった!
そしてアルフィーがかわいい!少年だと思ってたのでなぜ一目でsheとわかったのかは謎だけど、we both can’t go to heaven, because you’re not good and I’m not a person. あたりとかまだあまり言葉を話さない最初の方が特にめちゃ可愛かった。CGかと思った。
動物型のAIたち?もナイスジョブで可愛い!唯一笑えたところかも。
なんでアジア諸国が一緒くたになって言語も混ざってる設定なのか意図が分からないけど、まあケンワタナベ見られるのはいつだって嬉しい。
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過去の事件を少しでも思い起こさせる作品を作った瞬間に配慮がないと炎上するこの時代。色々連想せざるを得ないこの作品をどんな精神力と思いで作ったんだろう。。
AIが核爆弾を間違って落としたのが始まり、はパールハーバーと原爆の皮肉か。救いはキノコ雲にしていなかったこと。
アジアと言いつつ、ネパール、インドネシア、カンボジア、日本のごちゃ混ぜ軍団。(クレジットのチームより)善者として描かれてはいるものの、最先端アメリカと貧困アジア、の蔑視に捉えられないのか。
アメリカここまで完全悪として描いて。。その、米国で公開できるんですか。でもどなたかベトナム戦争がモデルではと書かれていて、現実と沿っているならこれがひどいとすら思わない人もいるのだろうか。
と色々気になりつつも。過去への戒めを描いてるわけではないと考えないととても中立では見られないな、と思った次第。
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