ザ・クリエイター 創造者のレビュー・感想・評価
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様々な作品が頭をよぎる借り物たちの中に、人々の心を熱くする普遍的な物語を紡ぐギャレスらしさを見出だせるものの(…)
ポスト・ブレードランナーなサイバーパンク&セリフも、ベトナム戦争などに対する白人酋長モノも、子連れ狼から本当の家族になっていく物語も…。けど最後の最後まで(例えば『ローグ・ワン』のような)期待を超える感情のカタルシスが無く終わってしまった感はあった。ラストカットは良かった。
感情面を優先したためか、要所要所の詰めの甘さ・大味感もご愛嬌ながら、それでも上述したように、それも気にならなくなるほどの感情的に満たされる気持ちよさが個人的に希薄だった点は否めないやも。肝心なところで生きてくる前フリや差異を伴う反復も想定の範囲内と言うか。その荘厳さが少し邪魔をすると言うか、したいことはなんとなく分かったけど、最後まで作品のトーンを掴みきれなかった感。
「オフではなくスタンバイ」
黒人ジョシュアとアジア人マヤ。ジョン・デヴィッド・ワシントンは『テネット』と本作で、すっかりSF超大作に欠かせないイメージに。特になんだか室内で銃火器持って走っているイメージ?本作「&」ポジションアリソン・ジャネイは、『アバター』における宿敵スティーヴン・ラング枠。だから、主人公たちは両者から追われる羽目になって逃亡者パターン。
爆弾突進マシン(?)などメカのデザインや細部に宿るアイデアの面白さは流石ギャレス監督だなと思った。それが本作に関しては、"なんちゃってニッポン像(イメージ)"と日本愛。あと、作中で人間以外の動物に助けられて上手くいく、(笑っていいのか分からない?)冗談みたいなシーンが犬と猿で2回あるけど、それもまた本作のテーマに通ずるのだろうなと感じた。
ノマド
"もういや遊牧民"←最後の画面に映るプラカード
勝手に関連作品『ブレードランナー』『アバター』『チャッピー』
P.S. アルフィーはトゲピー?"借り物"という点で言えば、まさかの意識をUSBに入れられるところまで!!
歴史を繰り返す
〔ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年)〕を監督した『ギャレス・エドワーズ』の新作は
それを凌駕するほどの渾身の一本。
男女の、親子の、人種の愛情を主体に
世界を覆う偏狭な覇権の問題をも取り込む
至極のエンターテインメント作に仕上がった。
AIが実体として人類と共存する近未来。
ある日、AIの策謀で
ロサンジェルスに核爆弾が投下され
100万人以上が殺害される。
その場所を「グラウンド・ゼロ」とメモリアルし、
合衆国はAI掃討へと乗り出す。
その標的となったのは、
人類とAIが共存する「ニューアジア」地域と
そこに潜伏する『クリエイター』の存在。
海兵隊員の『ジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)』は
捜査官として組織に潜入。
が、組織の中心となる女性に恋してしまい・・・・。
「9.11」以降、アメリカが行き着き
世界を混乱させた一連の行い。
「テロとの戦い」「大量破壊兵器」「悪の枢軸」といった言葉を彷彿とさせる発端。
作戦を統轄するジェネラルも
心なしか『ジョージ・W・ブッシュ』に似ている気が。
現実世界で「大量破壊兵器」は見つからず
イラクの「フセイン政権」は倒れたものの
その後の中東地域の、今に繋がる混乱を招いたのは周知のとおり。
本作でも、本来のターゲットであるAIのみならず、
平和に共存している人々にも容赦なく銃口を向け、
自国の大義の為には手段を選ばぬ非道さ。
また、AIの仕業とされた核の投下も同様で、
ヒューマンエラーを糊塗する方便でしかなく、
どれだけの犠牲を出しても、自国のメンツの為なら
上層部は心が痛むことはない。
ここ数十年の社会情勢が投影されたプロットと併せ、
人物の造形、登場する乗り物、印象的なシーンなどは
自身の前作を含め、名作と言われるSFからの引用は多々で
既視感が満載。
もっとも、愛情と自己犠牲が主軸となる展開そのものを含め、
それらは何れも確信犯と思われ。
監督自身の日本への偏愛も論を待たず。
最初は『クリエイター』の所在探索で始まった物語は
中途「究極兵器」の破壊へと目的が変わり、
図らずも恋をしてしまった組織の首魁と目される女性の捜索、
更には二人の間にできた子供の代替と見做せるAIの保護へと変遷し進む。
元々AIに対し共感していた主人公のシンパシーは
その過程で愛情に近い感情に変化。
それを目の当たりにする観客は
種を越えた想いに心を打たれ
落涙するほどの感動が押し寄せる。
最初はサーバント的な位置付けだったAIが次第に進化、
やがては現世人類と同様の多様性を持つ進化を遂げるとの発想はユニーク。
これも人口減少への一つの解かもしれぬ。
もっとも監督は、現状での人種間の対立を
念頭に置いているのだろうが。
ちょっと雑かな、AIと人間の関係性が1990年代レベルの発想止まり
単純ドンパチ、豪快アクション、凄い映像という映画ではなく、どちらかというとストーリー重視(メッセージ性重視)であり丁寧な作りにすべき作品だと思うが、何だかAIと人間の関係性が1990年代レベル的でちょっと雑。
凄い進んだ技術のある世界なのに、AIロボと人間が銃撃戦で互角だったり、顔認証や追尾もなく逃亡出来たり、AIロボ兵士が普通に睡眠してたり、山に発見されない丸見えの秘密基地があったり、ちょいちょい違和感が満載でした。
違和感ある設定でも良いが、そういう設定であることを説明するシーンを上手く挟んで貰いたかった。もしくは違和感あっても、それを凌駕するだけの映像美やアクション、音楽があれば良いのですが、それにも至らず。
B級と言われる感じでもなく、申し訳ないが残念な壮大なC級作品と言わざるをえない。
設定や一つ一つの映像は悪くなかった、編集の問題なのかな・・・。
終盤の展開が惜しい
人類と人工知能による戦争というテーマ自体は何度も映画化されていて新鮮味はないのですが、AI否定派の西洋(アメリカ)人とAI活用派のアジア勢の戦争であったり、AIに対して優位性があるといったところはちょっと一捻り。
ロケ地はカンボジアやインドネシアなどらしいですが、ハロン湾のような海だったり、田園が広がる農村はベトナムを連想させて、アメリカ軍が村に物量攻撃を行う場面など、ベトナム戦争を意識して作られているのがよくわかり、AI対人間というよりも、西洋と東洋文明の対比もテーマなのかと思いました。
しかし、アジア勢も発展しているわけで、その軍隊が小火器しか持たないゲリラのようにしか描かれないのはひどいんしゃないの。なんで、警察よりも装備が貧弱なんよ!
メカデザインや衣装もかっこよく、それなりに楽しめたのですが、終盤の展開は、既視感あふれるものが多くて、もう少し頑張ってほしかったな。
未来のベトナム戦争
近未来を舞台に、知能を持ち人間に反旗を翻したAIと人類との壮大な戦闘を描いたSF超大作。これまでも、『ターミネーター』や『アイ・ロボット』等、AIと人類との存亡をかけたの争いを描いた作品は、いろいろ製作されてきた。そのどれもが人類目線で、AIを敵対視した描かれ方が多かったが、本作はそこが逆転。正統的な優しさを主張するAIと人類目線の傲慢さを、相反する対照的な存在として描いている。
本作の背景は、AIを撲滅しようとするアメリカが、AIを信頼するニューアジアとされる地域との確執から引き起こされる戦争を描いているわけであり、これは、ベトナム戦争を想起する構図。実際に、乗り物こそヘリコプターと未来の戦闘機との違いはあれ、緑が広がる畑や田んぼでくり広げられる戦闘シーンは、『プラトーン』や『地獄の黙示録』と被るシーンが描かれていた。
また、21世紀後期の近未来を舞台としているが、全くのサイエンス・フィクションではなく、最近、きな臭くなってきた世界情勢の中では、十分にあり得る設定。そこをよりリアルに映し出しているのが、VFX技術の素晴らしさ。人間の顔をしながら頭部はマシンの映像は、『ロボコップ』でもお馴染みだが、その動きや質感のリアルさには、驚かされる。
物語は、2075年にAIが暴走し、ロスアンゼルスを核攻撃し、AIと人類との戦闘シーンから始まる。人類滅亡兵器を作り出したAIの『クリエイター』の暗殺に向けて、潜入捜査をしていたのが元特殊部隊のジョシュア。そんな彼が見つけ出したのは、最先端のAIの少女・アルフィーだった。しかし、潜入捜査時にジョシュアが愛したマヤの存在を知るアルフィーを助けて孤軍奮闘、人類軍に立ち向かっていく。
主演は、『テネット』でハリウッド俳優として認知が高まった、デンゼル・ワシントンの息子デビッド・ワシントンが体当たりの演技をみせている。また、何んと言っても渡辺謙がAI
ロボットの中心的な役割として演じ、所々、日本語での雄たけびをあげているが、我々にとっては嬉しいシーンだ。
ギャレス・エドワーズ監督が、脚本も手掛け、その入れ込み具合も伝わってくる壮大なスペクタクル・アクションを楽しめた作品だ。
それ以前を観たかった
質問:主人公の髪型、色
う~んビミョ~
高い志を持った作品
少し期待しすきたかも?
久々に泣けました
未来巨大都市とアジア田園風景とフィールドの変化美しさは随一
物語はAIにより核爆弾で膨大な被害を受けたアメリカ西洋側とAIと共存しているアジア諸国との戦争。核爆弾で身体の一部を失った主人公はアジア諸国にいるAIの開発者に接触し恋人とし潜入調査をしていたが、味方の急襲により開発者は死亡、任務も終わる。5年後、軍から危険な箇所への案内を依頼され、亡くした開発者が生存している情報をネタに行くことに。そこには全機械を機能停止にでする子供型AIロボがいて、後にアルフィと命名し、AIと人間の戦争事情に巻き込まれて行く。
やはりスターウォーズ感やどこかで見た軍事機器感はあるが、巨大な傾斜のある銀ビルからアジアの農民田園までフィールドの替わり用、日本の渋谷をようしたような市街風景などこちらのクリエイターの技量がかなり見られた作品でした。人形ロボに我らの渡辺謙も参戦。物足りない点としては演出がどれもだいたい足跡を辿っているかのような感じ。最後は基地爆破はお決まりでやはりもうちょっと尖った部分が欲しかった。
キャンディさんはストリッパー物語
アメリカが創り出した絶対的軌道移動航空防衛システムと、それを破壊できる能力を持ったニルマータの創り出した超進化型AIのアルフィーを巡り巻き起こる戦争の話。
人間を守る為に開発されたAIが、LAで核爆発を引き起こした15年後の2075年、ニルマータ見つけ出すために5年前に潜入捜査をしていて嫁を失ったた主人公が駆り出されて巻き起こっていくストーリー。
ターミネータ的なAIの自我みたいなことを匂わせた始まりだったのに、蓋を開けてみたらほぼ人間な能力や感情的なものしかないし、だとしたらなんすかこの意味なく中途半端なビジュアルは…。
AIは成長するものだし、もともと子どもの割にという知能持たせておいて、アルフィーが子ども型なのも映画としての都合だけですよね。
全ては人間側の勝手な思い込みと先走りと、それに対抗したAIって感じだけれど、そういう虚しさやバカらしさみたいなものを観世帯感じにも感じたかったし、なんだかずっとしっくり来なかった。
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