哀れなるものたちのレビュー・感想・評価
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エンドロールまで最低=最高
「にんげんよ!スバラシイぞおおッ!!」って神視点で抱きしめたくなった。
ニカニカ笑いながら劇場出たら...清水崇がパンフに同じこと書いてやがって悔しっw。
こんな作品の背景美術に『パディントン2』のスタッフ引っ張ってくんの狂気!(褒)
アヒル犬、ブタ鶏が好きすぎる。ブリューゲル!
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あのね。あのですね。
母の体に入れられた娘脳が、カラダ的にタブーなことやり狂う展開がゲキ快感なのよ。
この「けへへへ~ざまあみろお」感、わかる?私はわかる!そしてわかってほしくない!
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ほんでさほんでさ!
オトコが見せたがる景色の!
アラジン気取りで連れてく世界の!
んまぁ~あああ退屈なコト!
退ぁい屈ぅなコトおおおお!
クルーズ!シャレオツなショーパブ!
バイク!競馬!横浜の夜景!(←これ私の)
あるあるぅうううわぁあああ!!!!!(叫)
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「私は非常識で冒険家。受け入れてくれる器が欲しい」テキな台詞があって、脳に直接書き留めたい。
イタリア以降のベラのセリフは一字一句書き留めたい。
字幕の松浦美奈さんが、本作もキレッキレ!
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でも、どことなく監督が、(たぶん)自身の男性的経験を振り返って、テレの自虐と[調子こいてた時に甘えさせてくれた相手]に感謝してる気がして、チャーミングだわ~って感じたお年頃の私です。
娼館のヴードゥーオババ(脱いだらスゴいのw)には私も打ちのめされた。確かに幼かった。反省。
フェミもミソジニーもなく、全員しっちゃかめっちゃか活き活きしてて、ポジティブヴァイブスで、私もすごく救われたし、楽しかった(^O^♪)
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義父のげっぷに耐える養子よ(感涙)。
枯れ専の私的にはベストデフォーでした。下あごの縫い跡に熱烈ジャンプ。
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で、
結末も痛快ながら、
エンドロールがさらに極上で。
観客を神視点に持ち上げたあと、
「...見えんべ?」「...想像すんべ?」
って写真カマしてきて、しっかり地に叩き堕としてくれるからw、打撲に呻きながらおうちまで這って帰れましたとさ。
はい。私もきっぱり、哀れなるものサ。痛つつ(┌;^”^)┐
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(これは相応しくないけど、どうしても書きたい)
エマ・ストーン素晴らしいですけど、見ながらな~んか『岬の兄妹』の真理子を超えないなって...やっぱ常軌を逸した名演でした。
和田光沙さん神!日本の役者ってスゴイとこ到達してるよほんと。
手塚治虫📖ブラック・ジャックへのオマージュ。2024/3/15再見(夢売劇場 サロンシネマ)。初見と全く話だった・・・( ̄▽ ̄;)
🎥ラビレンス、🎥ミツバチのささやき、もちろん🎥フランケンシュタイン、🎥ヒステリア、などのゴシックロマン映画へのオマージュをベースに、手塚治虫の作品賛歌の素晴らしい映画作品となっている
またあらゆる場面や撮影手法に、絵画から写真を経て映画へと進化する様がシンクロしててまさに映像のビルドゥングス・ロマン。セザンヌ、マネ、ルノワール、レンブラント、ゴヤ、エッシャーなどの名画の画面がそこここに散りばめられてるほかに、カメラ・オブスキュラから覗いたかのような画角が何とも言えないセンス・オブ・ワンダ―に誘う。
内容的には手塚先生作家活動30周年記念で始まった📖ブラック・ジャックのスピンオフで、ピノコのその後の物語をベースにしたエマ・ストーン版📖リボンの騎士に扮したピノコの成長譚であると同時に、傑作📖メトロポリスをベースにしたリスボンなどの未来都市を駆け抜ける完全有る手塚漫画へのオマージュとなっている。なんとヨルゴス・ランティモス監督はかように手塚ファンであったのかぁ~思わせる作品。手塚マニアには超お薦め。
と書いたのだが・・、映画仲間から本編の2/3を爆睡しており、全く内容を把握していないとの強い批判があり再見。全く違う話であった・・・手塚の影響は皆無。これは恐らく舞台となった20世紀初頭のヨーロッパにおける女性を取り囲む環境をテーマに国家、宗教、戦争、経済(資本主義)、倫理、科学の持つ支配性、誤謬性などを炙り出し、またその権威によって支配してきた女性の生理や性の目覚め、自由と権利の獲得をテーマに映画いた作品で、🎦ヒステリアや🎦ドリームに通じるテーマを内包する。従来女性の性的抑圧をテーマにした作品は魔女狩りに端を発する歴史を持つヨーロッパでは長い間宗教的に支配する事でオカルトチックもしくは超常現象的な現象として描かれることが多かった。🎦キャリーなどがその典型であろう。しかし本作品における主人公ベラはその生い立ちの設定の奇異さから従来の通説に捉われることなく、歴史上の女性とはかなり違ってまず自由が与えられている。それは神(創造者・父・)によってである。その父もまた時代の背景の中で特殊な生い立ちを持つ。神から与えられた自由を謳歌しつつも、ベラは徐々にその奔放さの中に芽生える知性と如何なる事象に対してもフィルタリングしない奔放さと自由さで人格を形成していく。その様はまるで当時の社会を解剖し検証し再構築しようとするかのように、一切のタブーのない世界から社会の心理と本質を見極めようとする。ベラという一人の女性の経験した二度の人生を通じて、女性が当時置かれていた環境から一度の死を経て再生し、様々な快楽を経験しつつもそこから真の人格を形成する壮大なるビルドゥングスロマン。エマ・ストーンのすべてをさらけ出した演技も相まって圧巻の作品となっている。様々な歴史的絵画やイメージを取り込みながら映像的にも実に実験的なチャレンジをしてそれだけで論文が一つ行けそうな作品でありパフスリーブにスカートやコルセットを合わせない独特のファッションの推移で女性の自立への道が引喩されている仕掛けも注目に値するであろう。まごう事なき傑作。
サイエンスホラーか背徳の狂気か
圧倒的ファンタジー
『女王陛下のお気に入り』の映像美が好みでまたコンビを組んだ映画とあらば観てみようかなと、ただエログロだとは聞いていたので気分にそぐわないかもしれないと思いつつ、少々世間に疲れて刺激を欲していたのもあり鑑賞
冒頭から不穏な空気感をまとっているので呑まれそうになったけど、ベラの成長と呼応するように物語に引き込まれて退屈する暇もないという感じ
ベラの純粋?な発言や行動がコメディでもあり、哲学でもあり、打算もなく欲望のままに生きる姿は確かに実験体だ
今作の美術や衣装がまた圧倒的でこの造り物感がファンタジーであることを証明しているようだ
評価が真っ二つに分かれるだろうなとは思うけれど、映像作品として素晴らしい事は間違いないだろう
ラストでがっかり ただのエロいホラーですやん
シュールなSFラブコメディーだって?
いや、違うでしょう
笑うとこなんてないですよね
ラブでもないし
面白かったし、エマ・ストーンも良かったけれど、ストーリーはオーソドックス
それに、長すぎる
コレでアカデミー賞候補だって?
映像や演技とかファッション関連ならわからないでもない
作品賞はありえないと言いたいけれど、アカデミー賞なんて単純思考のアメリカ人のきめる賞だからありえるかもしれない
ストーリーは伝統的なホラー
作りもあえて古臭く作っているのかな
身体が大人の子供が世界を学んでいくわけだが、命の大切さを知り、飢餓を知り、男を女を知り成長していくんだけど、一つ一つは浅いし、目新しい所がないばかりか、結末はなんの学習も無しに、同じことをくりかえす
老人を生き返らせるかと思いきや、最も稚拙な結末のおかげで、作品の目的が既視感のあるただのホラーだった事に気付かされる
老人の死を尊重したとも言えるし、彼のような怪物はもう死ぬべきだと結論づけたのかもしれない
なら、同じ過ちを繰り返すヒロインも死ぬべきなんだよな
でも何も考えない結末に、はっきりいってガッカリでした
昔からよくある、奇をてらったエロいホラーですよ
わざわざ局部見せる必要も無いし、ヘアヌードもいるかね
エマ・ストーンは役者としてはそそる役柄だから、うまくはめられた
アラーキーに丸め込まれてヌード写真集を作られた菅野美穂みたいにね
カップルで見ちゃダメ
人間は哀れなのか
これはもう傑作としか言いようがありませんね
少しばかりの不安を携えて観てまいりました。
結果は大満足、退屈する暇なぞ微塵もなく満喫いたしました。久方ぶりの傑作でございましたね。
言うなれば、『本当は残酷なおとぎ話』みたいなことでした。美しくてグロテスクで、温かくて冷酷な、哀しくもユーモラス、つまり、あらゆる要素を編み込みながら決して破綻することなく息を呑むような見事な織物を仕上げたようなことでした。
広角レンズを多用したりモノクロとカラーを使いこなす手練れは美術をも駆使し、その映像は飽きることがなく、いつまでも浸っていたくなります。
とりわけ、船旅での海のうねりと空の色彩は眼福の極みです。
俳優陣の力量もふくめ、総合芸術たる映画ならではの嬉しい体験でございました。
これだから映画はやめられませんね。
無双のエマ・ストーン
予告編を見てひょっとしたら苦手かも知れないと思ったのですが、予想以上に楽しめました。
とりあえず本作の考察はこれから様々なメディアに溢れる事でしょうから省略しますが、まずは圧倒的な世界観の作り込みや、主演エマ・ストーンの存在感だけでも見る価値があるように思えました。
テーマはまた(まだ)フェミニズムかと思わせながらも昨年見た『バービー』と同様に、更にその先を行くような結末で面白かったです。
でも、どちらも知的エンタメの部類なので観客(大衆)には伝わり辛いかも知れません。
個人的には単純に世界観の個人的な嗜好として『バービー』よりも本作の方が好きです。
作品の印象としては(1900年代が舞台でしたが)個人的には昔のSF小説を読んだ時の楽しさを思い出しました。例えば日本の作家で言うと小松左京ではなく、星新一のショートショートを(一話ではなく)一冊全部読み終えた直ぐ後の頭の中のような、混沌としながらも脳ミソが喜んでいる感覚が甦りました。
しかし本作を見て、アカデミー賞にはまるで興味が無い私でも今回の主演女優賞だけはちょっと気になります。
何の為に生まれて、何をして生きるのか
見た目は大人、頭脳は子ども。逆コナンの主人公が、欲を知り、溺れ、理解するまでの様を描いた人生ロードムービー。客層はカップル、老夫婦の男女2人組が8割を占めていたが、グロいと思っちゃうほど性描写がキツイので気まずくなること間違いなし。ここまで真正面からぶつけてくる映画は中々ないため魅力的だと思う一方で、テーマが若い人向けだからR15+くらいに留めて欲しかったなぁとも思ったり。
それでも、劇中ずっと目が離せなかったのはアカデミーノミネートも納得の絵ヂカラ。絵の具で描かれたような背景と魚眼レンズで捉えられた街並み。その作り込まれた世界観にはずっと酔っていたくなる。生まれた時は希望に満ち溢れ、次第に現実を知り、世界に絶望して、そして新たな希望を抱く。エマ・ストーンの体当たりな怪演と共に、この映画に込められたメッセージは一生忘れられない。
少しでも体調が悪かったら見るのやめた方がいいよ。めちゃくちゃいい映画なんだけど、そんな状態だったら悪化するから。自分みたいに。
生≒性への渇望
フェミニズム的傑作
矢鱈に魚眼レンズで撮影したり、衣装もセットもなんなら背景も奇妙に美しい映画ながら、そのメッセージは明確かつ現代的。つまり人間の、特に女性の解放とは?!ってこと。新たなフェミニズム的傑作。
そのルックに引きずられがちだが、メッセージはセリフにビックリするほどストレートに込められてるから…
エマ・ストーンがあり得ないくらいに体当たりの芝居を魅せてるし、マーク・ラファロは嬉々としてクソ野郎を演じてるが、ウィレム・デフォーの慈愛に満ちた父親造形には参った。
まぁ女性の解放があんなに性的なもの一辺倒なのか?とは思うが、終盤はかなり知的なものにも振られて行くから良しとする?そういう意味では「アルジャーノンに花束を」的でもあるな。
ベラがもし男性だったら
スチームパンク味の「フランケンシュタイン」
この監督はお初です。だからどんな映画を撮る監督かは何も知らない状態での鑑賞です。
何といってもR18です。もう成人映画の扱いですね。
兎に角、映画館で男性器を見たのは初めてですよ。ダメな方は見るのをやめましょう。と言って見ないのは大変勿体無いほど中々の傑作でした。但し人を選ぶ類いの映画ですけどね。
映画全体から溢れ出る変な感じは懐かしいというか久しぶりに感じたものだ。
ちょっと古い時代のようで異世界感があり、御伽噺のような感じと言えば理解しやすいかな。
そう、あのテリー・ギリアム監督作品の雰囲気が漂っている。
フランケンシュタインへのリブート作品かもしれないな、生まれ変わった脳が0歳児の大人の女性の成長物語をスチームパンクで味付けした感じだ。
天才外科医(解剖学者)が偶然拾った投身自殺した妊婦を実験のため脳死した妊婦に胎児の脳を移植する。彼の屋敷内には豚顔のニワトリ、アヒル顔の犬などを合体させていたが、初めて人間を使った実験をしたのが、主人公のベラ(妖怪人間ベムの仲間のベラ似)です。
産まれたばかりだけど、身体は大人なので当然破壊力抜群の駄々っ子ぶり。ある時、駆け落ちという名の外世界探訪と自分探しに出かけて・・・。
色々経験を積み、世間を知るには結局、風俗かよ!とツッコミたくなりますが。そらそうだよなー。
しかし、経験を積んで人間(大人)らしさを得て戻ってからもひと騒動あります。
エマ・ストーンが頑張ってます。
ガンガン濡れ場もこなしてます。
主演女優賞取れるとイイな。
生々しく清々しい
また「女はイノセンス/男は醜悪」系映画ですか
去年『バービー』でも思ったことだけど、この手のいわゆる"フェミニズム映画"に出てくる女性ってみんな善玉で、一方的に搾取したり束縛したり型にはめようとする悪玉はいつも男性な気がします。でもそれって本来、性別に依存する問題じゃないと思うんです。
もちろん、男性が女性に強いてきた事例の方が多いのは事実だと思うんですけど、やはりあそこまで悪玉が男性に偏ると、どうしても「男はみんなろくでなし」のように受け止めてしまいます。
この極端な構図は、20年前なら「これくらい言わないと分かんないもんな!」と僕も思えたと思います。だけど、例えば去年『TAR/ター』では「結局お前おじさんと一緒やないか」というケイト・ブランシェットを見せられました。搾取構造は性別に起因するものではないと思うのです。
また、一昨年『ドント・ウォーリー・ダーリン』では「女は家にいろ」という男の理想をホラーとして描いていましたが、進んで専業主婦になる女性もいれば搾取構造を支える女性もいました。「男vs女」という単純な構図から脱却した時代になったのだと思いました。
だからこそ『バービー』での「男ってこういうところあるよね」という挑発的な描かれ方や、今作における「男にしか出現しない独占欲とプライド」には「未だに個人の問題を性別に起因しているような描き方をするのか」と辛い気持ちになりました。
女性版アルジャーノンか
胸焼けするダークファンタジー
エマ・ストーンの体当たりの演技で良しとしよう
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