哀れなるものたちのレビュー・感想・評価
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ビジュアルすごく好みすぎる。
そのまま額縁に入れて飾れそうなぐらい好きな画が沢山。衣装もあのパフスリーブ可愛すぎる〜!可愛く着こなすエマ・ストーンがずっと可愛い。
ベラに段々と翻弄されていくダンカン。マーク・ラファロの演技もすごく良かった。
自分の心や体の望みとしっかり向き合って、自分で自分を幸せに導くベラの成長に目が離せない。人の一生が詰まってるぐらいの密度の濃さ。
あーもー、これすごく好き。
フェミニズムが濃いと言われたりもするけど、ひとりの人間としての成長譚だし、やたらに脱いでるのにエロさが無いの。
エマ・ストーン自身もプロデューサーとして参加してるからか、そこは一貫してて、ものすごく見やすかった。
クスッと笑える人の愚かさとか、手放す愛とか、140分あっという間だったな。
【パンフレット 940円】
珍しい右綴じのパンフレット。ゲ謎は和風で縦書きだからだったし、ライトハウスは漫画が掲載されてるからと理由は色々だけど、このパンフは目次があって、表紙にはムービーウォーカープレスの文字が。雑誌だから右綴じなんですね。
すごく読みやすく、ページ数もたっぷり表紙合わせたら52ページも!
さすがムービーウォーカー編集で作られてるからか読み応えもあるし、デザインや写真も良かったです。
★2024年劇場鑑賞10★
『マイ・フェア・レディ』を極端にダークにエロティックに
共感していただける方が実は結構いるのではないかと思うのですが、本作観て頭に浮かんだのは『マイ・フェア・レディ』でした。不遇な女性が面倒見の良い男性と出会うことで花開くという構図。まあ、本作の主人公ベラは結局そうした男性の助けを必要とはしないのですが。
もちろんR18指定となるに相応しいくらいのダークさ、エロさがあります。そこまで極端にしないと本作のメッセージは伝わらないというわけでもないかと思うのですが、そうした振り切った要素があるからこそ、忘れ得ないインパクトを残しますし、その振り切ったエクストリームな世界観だからこそ高尚な芸術性を感じることができるのかもしれません。
全体的な作品はもちろん、エマ・ストーンの体当たりの芝居についても良くも悪くも評価が分かれる作品。今年のアカデミー賞、一発逆転劇あるかなぁ。
素晴らしい映像化
映画を見てすぐに、なんだか凄く納得がいかない、とてつもない消化不良を起こしているような気持ちになりました。
この気持ちを落ち着かせるために、帰りのバスの中で原作小説の電子版を買い、家についた後も一心不乱に最後まで読みふけってしまいました。
この感想は、原作小説まで読み終わった後に書いているものです。
この映画は素晴らしい映画です。映像表現の美しさ、主人公ベラを演じるエマ・ストーンの怪演、独創的で豪華な衣装、凝ったメイクやセット、良いところを挙げればきりがありません。
「哀れなるものたち」という題が何を示すかについて、映画を見た人と原作小説を見た人でかなり印象が異なると思います。自分は映画だとしっくり来なくて原作だとしっくり来ました。
自分がこの作品で一番気に入ったポイントは懸命に生きる人達の生き様を軽快な笑いに変えていることです。作中の登場人物を「馬鹿だなぁ」と笑い、しかしそのすぐ後に、似た愚かさが自分の中にもあるということに気づき、そこはかとなく嫌な気持ちになる。その一連の流れが堪らなく良いのです。
映画が気に入った人は原作もオススメです。恐らく吹き出して笑ってしまうと思うので、公共の場で読むのは控えたほうが良いでしょう。
前半は少し退屈 後半の展開は面白い 着地はまぁまぁ笑
羞恥心がないと人の欲望はどうなるのか?全てを試すように、それこそ実験的でシニカルな内容でした。
ベットシーンが生々しいということだったが、そうでもなかった。あれは、お互いに欲求を満たしあっているだけで、それ以外に何もない。食事をしているのと同じだ。外で食事して見せ合ってることにも恥ずかしさがないなら大丈夫なはずだろう。強いていうなら、不快感があるとしたら、食事にもマナーがあるように、性行為にもマナーを求めているからだろう。おそらく笑
こちらが気恥ずかしく思える時は2人だけの世界観で成立している「愛」というものを感じる時であり。嫌悪感は「陵辱」の時だ。ベラにはどちらも無い。だからそこには行為の分析とそれに伴う快楽があるだけ。
見知らぬ他人と相席できる人なら、概ねの人はたぶん流されるように貪れるだろう、それが好みの容姿であればなおおさらであり、そこに喜びが伴えば、何度でも繰り返す。欲望とはそうしたものだ。心など関係ない。
食事は生きるため、睡眠も生きるためだというが、過剰な摂取や贅沢な品々は本当に必要か?より多くを求めているのは、ほとんどの人がそうだろう。
すべからく、全ての人は、自分の欲望に対してマッドサイエンティストに、もれなくなれるということ。延命治療でさえその一つだ。今生きてる世界とはそういう事で、自然に逆らうとはそういうことだと思う。
なのでこの映画に対しては、心揺さぶられるという事はなく、まぁ、そうかな。というくらいでした。良い点は、衣装とカメラアングルと、エマ並びに俳優陣の美しさだろう。羞恥、それすらも耽美という美なのだ。
人は知らない感覚に惹きつけられる。そして、飽きる。残酷な生き物。それを踏まえて考えるのが理性、そこから始めて、人間として倫理観を歩み始めるのだろう。
映画でファンタジックに表現されている部分は、原作では詳細に語っているとのこと。読んでみようかなぁ。思案中笑
自分の力で幸せになる方法とは
楽しめました。
男なんてろくなもんじゃない、ほんと
このハードな“女性映画”は、男性の僕が気安く「感動した」などとは言えない。
だけど、ここ何年かでは一番面白い映画だった。
いろんなことを突きつけられる映画である上、笑える小ネタも多くて退屈できない。
撮影、美術、衣装もかなりキテる。
音楽もすごくいい。
体は大人だけど、脳味噌は真っさらなベラは自分の本能、性欲、知識欲に正直で、男性(=世間)に服従せず、期待に応える気も全くない。
成長するベラは人生の軋轢に悩むが、2人の老女(客船の貴婦人や娼館のマダム)との出会いで道を開いていく、というエピソードに考えさせられた。
男との出会いなんてマイナスばかりで何の意味もなく、結局、女性同士の出会いでしか前進できなかったという…。
男なんて碌なもんじゃない、ほんと。
エマ・ストーンの瞳のファンで、もしネトフリの「マニアック」を観てなかったら是非観てほしい。
彼女はクレージーだ。
最初の90分は、辛かった。
最初の90分は、この映画選んで失敗だったーと思ってた。残りは、そこまではなかった。
でも、この不思議な世界観を映画館で見ることが出来て良かったかな。
哀れなるものたちを2時間眺めさせられる映画だった。
登場人物に共感できなくてキッツイ。
ポリコレってこういうことなのかな?
ここまで吹っ切れると、それはそれでいいのかも。
主人公がモンスターどもって言うシーンだけは、凄く共感できて良かった。
この映画への私の感想にぴったりだと思った。
ミイラ取りがミイラになるって話なのかしら。
グロテスクな映画だとおもった。
サイコパスな人たちが怖い、でも、過去・現在・未来において、こんな世界もあるんだろう。偉人とか、医療の進歩とか、少なからず、こういうことの上に成り立っていて、私もその恩恵にあやかっているのだろう。
高尚に見えて底が浅く感じてしまう。こう思うのは、まったく共感できないからかもしれない。私の理解力の範疇外の映画のように思う。
不思議なのは、ハウルの動く城で感じた不思議な感じをたびたび思い出したこと。
ハウルの街並みとかを実写化したらこういう感じなのかな。
(ハウルの動く城は好きです)
好奇心と自由とダークファンタジー
ホラー?コメディー?社会派?
みんな哀れ
耽美系エロに見せかけ、しっかりフェミニズム、ポリコレ
友人に誘われて事前情報ほぼ無しで鑑賞。
20世紀初頭の時代設定のようだがかなり独特な衣装やセットでややファンタジー寄りな感じ。
映画の雰囲気はfemme fatale、マダムエドワルダ、悪徳の栄え、ソドムの市、マルキドサド、澁澤龍彦、ハンスベルメール、球体関節人形などのキーワードを連想させる感じで、そういった類の作品を好んで鑑賞していた学生時代の自分なら神作と思ったのだろうけどなーと、昔を懐かしむ気持ちになりました。
主演のエマストーンの裸体やおしゃれコスチュームを着たビジュアルを記録する為の映画なのかと途中まで思っていましたが、一応主人公ベラの怪奇な出自の真相と、それに決着をつける結末にはなっていたので、話の筋は通っています。
個人的にはベラが人間性を獲得する中で有意義なストーリーやベラの苦悩や葛藤が殆ど描かれなかったので、ほぼ共感できず。
またベラが友好的に接するのは自らを蘇生させた、父親から苛烈な虐待を受けた老外科医と、その助手になり、ベラの婚約者となる知識はあるが少々気弱で小柄な男性、知識階級の老貴婦人とパートナーのイケメン黒人男性、娼館で出会う学のある黒人娼婦などのマイノリティで、
ベラが破滅させるのは強権的な白人男性としっかりフェミニズム、ポリコレ主義が描かれており、最近の洋画はそんなのばっかで正直うんざりしていまいます。
ビジュアルイメージが個人的にどハマりだったので星3.5にしてますが、2時間半もある割に大した感動も無い映画なので、ストーリーだけなら星1です。
美術とか不思議な世界観が好きな人におすすめ
自分は駄目でしたネ…。
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