四月になれば彼女はのレビュー・感想・評価
全273件中、21~40件目を表示
過去の愛と現在の愛が重なり合う
同じ人を好きになったもの同士にしか分かり合えない気持ちってあるんだろうな。なぜ結婚間近の二人が不仲になっていったのか?他にも分かりにくい点が多かった。佐藤健と森七菜の恋人関係は年齢的に無理がある、違和感しかなかった。
ウユニ塩湖行ってみたいなー
Amazon primeで鑑賞。
うーん、よくわからない作品でした。
春が学生時代に付き合っていた彼・藤代に旅先から手紙や写真を送る理由。
一緒に行きたいと計画してた場所に、死ぬ前に行きたいと思うのは自由だけど、手紙は送ってはいけないと思います。それも昔の気持ちとか書いてしまうなんて。
未練があるのは理解できるけど、恋愛のルールとしては違反のような気がしてならないですね。
この手紙を盗み読んだ弥生の気持ちは、それはちょっと凹みますよね。
男はバカなので、こんな手紙をもらうと、きっと心が揺らいでしまうと思うし。
それで弥生が春の事を調べて、会いに行き、スタッフとして働こうと思った理由。
長くはない命と知っても、私は彼氏の元カノの側には行かないですね。
可哀想と思ってなのか、どんな人なのかただ知りたかっただけなのか、本当にお互いの気持ちが、わからなかったです。
藤代も藤代で、手紙に同様してた感じだったし、もっとちゃんと弥生の事を、しっかり受け止めていたら良かったのにと思ってしまいます。
1番気持ち悪かったのは、春の父親です。
なんだあれは?ある意味虐待ですよね。
娘のことが可愛いと見せかけて、自分の方が可愛いんでしょう。
とんだ溺愛変態親父で最悪でした💢
ストーリーには共感はできなかったけれど、
ボリビアのウユニ塩湖や、プラハ、アイスランドなどの景色はとても綺麗で、心が洗われます。
とっても素敵すぎて、行ってみたくなります。
景色に☆をたくさんあげたくなります(笑)
恋愛を「考える」のは難しい
少々難解な恋愛作品
冒頭 若者の結婚観に対する調査報告の数字がやよいのセリフで提示される。
これこそがこの物語の言いたかったことではないのかなと思った。
「誰しも」という言葉が通用しなくなってきた昨今の恋愛事情
恋愛経験がない若者の数の方が多くなっているのかもしれない。
そんな若者たちに向け、恋愛を恐れるなという意味がこの作品に込められているような気がした。
恋愛とは、片思いであってもその終焉は「死」と同等の苦しみや悲しみが伴う。
その恋愛感情が本物であればそれだけ傷つき具合も大きい。
でも、経験していない場合、そんなものは経験したくないというのが今どきの若者の想いなのかもしれない。
ハナ
この恋は本物で、永遠的なものに違いないと信じた。
ハナはいつ自分の病気を知ったのだろう?
それがきっかけで世界旅行へ出かけた。
物語は彼女の手紙がナレーションのようになって進行する。
ある日母が誰か好きな人と一緒に家を出ていったこと。
母代わりになって父を支えてきたこと
その父に、ハナと一緒に海外旅行へ出かけてもいいかとお願いした藤代
父が見せた暗室の写真
たくさんの姉妹の写真
父の語らない思いは、決して言葉では表現できない娘たちへの愛情 そして「苦しみ」
「どっちも選べなかった」
ハナの言葉は、別れでもあった。
恋愛関係において、ハナがしたことは確かにそうなってしまうように思う。
ハナはやがて自身の病気を知る。
そして、やよい
獣医である彼女は、おそらく不眠症というのか絶えず逃げている自分自身を内面を知りたくて精神科にかかっていた。
そこで出会った二人
やよいの中にあった闇
「愛を終わらせない方法とは?」
刹那的思考が強いやよい
ハナが出掛けた海外から藤代へと送付した手紙
そこにしたためた思い。
やよいはハナの気持ちに共感したのだろうか?
それともハナとの違いを感じ、どうしてもその根源を知りたくなったのだろうか?
手紙からハナの居場所を突き止めて出かけていった。
やよいの話したように、それは自分自身を知りたかったから。
「自分の心がわからない」
これがテーマだろうか?
恋愛は自分に嘘がつけなくなってしまうが、嘘をつくことは可能だ。
1番目に好きな人 次に好きな人 あまり気にしたことがなかった人
それぞれと恋愛することは可能だ。
それが、自分自身に嘘をついているのかどうかは、あまり関係ない。
むしろ付き合い始めてから発展するまでの過程に「嘘」があるように思う。
興味のなかった場所へ行ってみたら結構良かったという感じだろうか?
ハナもやよいも、自分自身の本心を探し続けていた。
ハナはそれを「あの頃の自分探し」と呼び、やよいは「愛を終わらせない方法」と呼んだ。
最後にやよいは藤代に発見されるが逃げようとした。
やよいによって「愛を終わらでない方法」は、「愛を手にいれないこと」だとずっと思って生きてきた。
しかし、ハナの手紙によってその考え方は正しくないかもしれないと思ったのだろう。
結婚式場を探すという二人にとって一番楽しい時期に、やよいのナーバスは最高潮に達した。
この幸せの絶頂期で切ってしまうことで、それが永遠となる。などと思ったのだろうか?
ハナの手紙
ハナは死に場所を選んだ。
そこに家族の姿はなかった。
ハナにとって家族は一般的な家族であるに違いない。
ハナは自分の死に際し、端然と選択したのだろう。
あの選択できなかった自分は、一人で出かけた海外旅行で克服した。
ハナが家族と一緒に過ごさななかったのは、自分自身の中に見つけた本心
大好きな写真を仕事にしたい夢
サーフィンに挑戦したいこと
そして、恋愛という自分を動かす原動力に出会えたことで、また新しい恋愛をしたいと思えたこと。
妹が話したハナ
「姉は幸せが怖い人」
幸せだったと思っていた家族
当然いなくなった母
簡単に壊れてしまう「幸せ」
あんなにも簡単に壊れてしまうなら、最初からなくていい。
ハナはそう思って生きていたのかもしれない。
だから、「選べない」
選ぶと、その選んだ方が壊れてしまうと思ってしまうから。
余命
それが伝えた真実
あの頃の私 藤代を好きだった私 それに迷いはなかった私 迷ったのは「選べなくなってしまった」から
そして壊れた恋愛 それがもたらした別れ 余命宣告
いつか藤代と一緒に行くはずだった世界旅行
その夢を具現化させた藤代に対し「選べない」と言ったこと。
そうして永遠が一瞬で消えていったこと。
恋愛は誰かによって壊されるんじゃなく、自分自身で壊してしまうこと。
恋愛していたころの自分の輝き
心躍る毎日
この躍動感
やよいもまた、自分自身の躍動感に目を背けたくなったのだろう。
その根源を探しに出かけた先が、ハナのいる場所だった。
やよいもまた自分探しのためにハナを訪ねた。
ハナの話を聞き、夢を聞き、そこに自分自身を重ねて見た。
恋愛に対する抵抗感
傷つきたくないから、いつも本心を逸らそうとする。
壊れるのが怖いから、先に逃げてしまう。
さて、
藤代
なんとなく親の背中を見て医者になった。
「医者なのに、自分のことはわからない」
同僚は「やよいを救った」と言ったが、それはやよいの心のこと。
救われた心が、その救いから逃げ出した。
藤代も、女心がわからない。
「端然と恋愛できない」理由がわからない。
幸せになるのは、恐怖を伴うのだろうか?
ハナの形見として受け取ったカメラ
その中にあったやよいの写真
海辺でやよいを見つけ追いかける藤代
ハナのナレーションは「変わっていくことで寄り添っていける」と言っていた。
そしてこのタイトル
昔から誕生日が嫌いだったやよい
どうしてもナーバスになってしまう時期なのだろう。
そこに合わせて起きた結婚 そして過去
やよいの精神的な苦悶は4月になれば呼び起こされるように始まる。
恋愛を考えるのは難しい。
人それぞれの恋愛観の違いがある。
でも逃げていては経験できない。
恋愛とは自分に嘘を付けなくなってしまうものだ。
だから別れ、時にストーカーのようなことまで起きる。
そのネガティブなことが先行して思い浮かぶかもしれないが、誰かに「好き」と思われることの幸せ感は素晴らしい。
恋愛を経験しないことは、人生のほとんどを捨てたようなものだろう。
この物語はきっとそんなことを言いたかったのだろう。
佐藤健36歳
え、もうそんな歳なのね。大学生やらせちゃう?
長澤まさみ38歳
2歳差なのね。佐藤健と並ぶとゴツく感じてしまうのですが、この2人のキャスティングどうなのでしょう、原作はどうなってるのかな。
森七菜23歳
クレジット3番手ですが、海外ロケの景色がキレイで、彼女の出演シーンが映画的。
森七菜は大学生から30歳前後までを演じますが、この3人の実年齢と見た目年齢のバランスどうなんでしょう。
長澤まさみがもうアラフォーなのね、と改めて感じた作品。
医学部でイケメン、父は開業医。
最近バチェラー見たばかりなので、その設定ならもっとオレ様な人生送れるのではないかと思ってしまいますが。
心に傷を受けて育った人は簡単には幸せになれないんですかね。
既視感無く、構成も良く、泣きましたわ。
おまけ
ともさかりえ45歳、今もお美しい
仲野太賀32歳
竹之内豊54歳
(2025鑑賞時)
主題歌が素晴らしい
物語がすごい面白かったかと言われるとそうではなかったような気がする...
物語がすごい面白かったかと言われるとそうではなかったような気がするんだけど
なんかよかったなと思える感じ。
映像が綺麗だったからなのか俳優の美しさからなのか。
ただ森さんと佐藤さんが元恋人役は実際の年齢とか知ってるからかもしれないけど
ちょっと年齢が離れてみえる印象。本当にそこ付き合ってたの?と思ってしまう。
原作もちょっとわかりにくいところがあったから映像にしてもこんな感じかな。
違和感
弥生と春のキャストが逆に感じた。
年齢的に森七菜が大学時代を演じているからかとおもったが、10年経ってもそのままなので、弥生と年齢差を感じてしまう。
テーマについても疑問が生じる。
永遠の愛は無いということを描くかと思っていたら、
とどのつまり、春が離れて行ったのは、余命を意識してしまったという理由だった。
弥生はなぜ春に会いに行く?
仕事を投げ出し施設の介護員として就職までして春の側にいる意味は何なんだ?藤代との倦怠感を改善させる為か?
四月になれば、どうなるというのか?
どちらの彼女が?
弥生が四月生まれということしかわからないが。
藤代が精神科医というのも謎。
家業が医者なら、精神科医を選ばないだろう。
春が二人を元鞘に収めたのか?
弥生を写したカメラが藤代の元に届くようにして。
春が可哀想に思うのは間違いか。
婚約者が突然失踪した直接の原因は、元カノからの手紙か。 かなり拍子...
P以外になれば川村は
川村元気はプロデューサーとしては現在邦画屈指かもしれないが、監督・小説家・原作者となると…。
小説デビュー作及びその映像化『世界から猫が消えたなら』はピンと来ず。監督デビュー作『百花』は初見時は採点4付けたが、今思うと…(キャストの熱演に助けられた)。脚本担当したドラえもん映画も悪くはなかったが…。
人それぞれの好みかもしれないが、これと言った秀でた作品に欠ける。
川村元気が“恋愛なき時代”に向けたベストセラー恋愛小説。その映画化。
恋人との結婚を控えた精神科医の藤代。
彼の元に送られてきた学生時代の恋人・春からの手紙。当時伝えられなかった想いが綴られ、藤代もまた思いを馳せる。
そんな時、今の恋人・弥生が姿を消す。彼女との新しい愛の日々にも思いを馳せ…。
かつての愛。今の愛。
二つの愛の間で思い悩む。美しい思い出か、悲しい想いか、痛々しくもある今か。幸せな日々も。
愛の喪失、苦しみ、尊さを、リリカルな演出、美しい映像で紡いでいく。
佐藤健、長澤まさみ、森七菜の好演。
情感たっぷりのラブストーリーだが、しかし本作もまた個人的に想いが伝わって来なかった。
これまでの原作作品や監督作品も、自分の感性に酔ってる気がする。
岩井俊二や新海誠も感性光る映画作家だが、それらとは決定的に何かが違う。
見る者を引き込ませる世界観と言うか演出力と言うかストーリーテリングと言うか魅力と言うか、それらに欠ける。
監督とプロデューサーの力量かもしれないが、川村元気だって映画製作に携わるプロなのだが…。
愛に悩む佐藤健。ファンには萌えポイントだろうが、演じた役柄はただの煮え切らないネガティブ男にしか見えない。
愛にさ迷うが、そもそも愛に真に向き合っているのか…?
人物的にも感情的にも薄っぺらい男が自分を悲壮的に見せてるにしか見えず、全く感情移入も…。
姿を消した恋人を探す。もっと自分から躍起になって行動するのかと思いきや、終盤旧友から教えられ会いに行くってのも…。
なので自ずとかつての恋人と現在の恋人、二人のヒロインに頼るしかないのだが…。
長澤まさみも森七菜も魅力と好演を魅せてくれる。が、やはりキャラ描写に疑問符を拭えない点も…。
学生時代の写真部の後輩だった春。彼女との日々は輝き煌めき、儚く…。
二人で海外旅行を約束するも、突然キャンセル。そして別れ…。
その後久しくして今届いた手紙。春の想い、その後の彼女の事。何となく予想は付いたが…。
本作のキーとも言えるポジションだが、しかしどうも心情が分からず…。それに過去とは言え、佐藤健と恋人役というのもいまいち釣り合わず…。
長澤まさみとだったら年齢的にも合う。現在の恋人・弥生。獣医。動物と結婚するんじゃないかというくらい動物好き。
人に対しては不信感。ある事が原因で不眠症に。それがきっかけで通院、藤代が担当医に。
何処か似た所や通じ合う所を感じる。やがて付き合うように。彼女との日々はしっとりと寄り添い合うかのように。
愛とは不思議なもので、関係が深まると心が離れていく事も。すれ違いが多くなっていく。
彼女の言葉。愛を終わらせない方法。一人でいる孤独より、二人でいる孤独。ハッとさせられた。
そして姿を消した。
弥生が姿を消した理由。春の秘密。
本作一番のハイライトであろうが、何て事無かった。伏線とか意外な驚きも何も無かった。
ホスピスに入った春。それを知り、弥生は会いに行っただけ。
この時の心情こそ見せ場なのだろうが、ここも…。う~ん…。
お互い素性を知り、不甲斐ない男にしっぺ返し!…だったら面白くなったろうが、さすがに別の内容になってしまうか…。
最後も予定調和のハッピーエンド。
三者三様の愛の迷いを描くも、結局何だったの…?
海外も必要あった…?
タイトルの意味も。四月になれば彼女は…何だったの??
物語も各心情も何もかも。
全く伝わるものも魅せられるものも無かった。
感性の違いなんてもんじゃない。
ただ単に、川村元気とはプロデュース以外とは合わないだけかもしれない。
愛されるために、愛すのは悲劇
誰かを愛することの難しさを教えられた気がします。共感はできない作品だったけど、考えさせられる部分はありました。
恋愛感情って何気ないところから生まれて最初は互いを知っていくところから始まる気がします。笑い合う時間の多さだったり、些細な事で喧嘩していつの間にか仲直りしていたり。でもそれって時間の経過と共に淡々としていってしまう気がするんです。ただ一緒にいるだけで居心地が良くて心が安らぐのは「寄り添う」なのかもしれませんが、一緒にいることが当たり前になって互いを知ること、考えることをやめてしまったら、それは都合の良い存在や世間体を気にした存在なのかもしれない。
作品冒頭にもありましたが、恋愛や結婚自体を求めていない人が現実的に凄く多いですよね。
私もその一人だと思います。
自分の自由時間が減るのが嫌だから。自己投資していたいから。誰かと一緒にいることが面倒だから。人それぞれ理由は違うけど、人間って面倒事を避けて生きていけたらいいなって無意識のうちに楽なほうを選んでしまう生き物なのかもしれません。
誰の視点に立ってみるかによって大きく変わると思いますが、私は佐藤健さんと森七菜さんの描写がエモーショナルでお気に入りです。純粋に真っ直ぐに人を好きでいる幸せな時間と、若さと共にそれが儚く散っていく姿がそこにありました。
気持ちはどうなったの
全273件中、21~40件目を表示













