チネチッタで会いましょう

劇場公開日:

解説

「ローマ法王の休日」「息子の部屋」などで知られるイタリアのナンニ・モレッティ監督が、時代の変化についていけない映画監督が痛い目にあって初めて大切なことに気づく姿をユーモラスにつづったヒューマンドラマ。

イタリアの映画監督ジャンニは、これまで40年間、プロデューサーの妻に支えられながら映画を制作してきた。チネチッタ撮影所での新作撮影を目前に控え、頭の中はアイデアでいっぱいのジャンニだったが、順調だと思っていたのは本人だけだった。女優は演出に口を出すばかりか政治映画をラブストーリーだと言い出し、娘に紹介されたボーイフレンドは自分ほどの年齢だという。誰にも理解されず、ひとり帰宅して目を覚ますと、今度は妻から別れを切り出されてしまう。さらにプロデューサーが詐欺師であることが発覚し、資金不足で撮影が止まってしまう。

主人公の映画監督ジャンニをモレッティ監督が自ら演じ、モレッティ作品の常連俳優マルゲリータ・ブイ、フランスの名優であり映画監督でもあるマチュー・アマルリックが共演。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

2023年製作/96分/G/イタリア・フランス合作
原題または英題:Il sol dell'avvenire
配給:チャイルド・フィルム
劇場公開日:2024年11月22日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第76回 カンヌ国際映画祭(2023年)

出品

コンペティション部門
出品作品 ナンニ・モレッティ
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(C)2023 Sacher Film–Fandango–Le Pacte–France 3Cinema

映画レビュー

2.5ナンニ・モレッティの自虐と悲哀

2024年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

知的

寝られる

1950年代のイタリア共産党を題材にした新作を撮影しようとしていた映画監督ジョバンニ。ところが若手スタッフからは共産主義者=ロシアかと問われたり、時代錯誤なセットが置かれていたりとズレが生じ…
ナンニ・モレッティ作品をしっかり観たのはこれが初。資料には彼の過去作のパロディなども盛り込まれ、ラストシーンでは過去の出演者が大挙カメオ出演しているらしいが、それら全て分からずじまい。要はモレッティに触れてない人にはとっつきにくい内容となっている。
かといって一見さん完全お断りかといえばそうでもなく、若い監督の演出に口出し、何かと「映画製作ってのはな…」と講釈垂れたりとシネフィル面するジョバンニが滑稽で悲哀。この人物描写はモレッティ本人の自虐ネタだろう(というかモレッティの本名はジョバンニ)。Netflixの戦略と、資金提供してくれる韓国資本側の映画製作に関するスタンスがいかにもで可笑しかった。
モレッティ作品を観ていたらもうちょっと評価が上がっていたと思う。

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