劇場公開日 2024年2月23日

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落下の解剖学のレビュー・感想・評価

全306件中、81~100件目を表示

4.0フランス映画って

2024年4月9日
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裁判でだんだん暴かれていくお母さんが痛々しく
驚きで、こっちの方がザワザワした。
結末がフランス映画らしくスッキリともハッキリともしない終わり方。たまにはいいね

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黒雪姫(o^^o)

4.5ザンドラ・ヒュラー素晴らしい

2024年4月8日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

ヒュラーは「ありがとう、トニ・エルドマン」で知り、その後「希望の灯り」「恋人はアンドロイド」といい俳優だなと思っていた。だからこの映画で彼女がまさに適役の主役を堂々と演じたことが嬉しい。彼女も映画も監督も高く評価されたことが本当に嬉しい。

パートナーなり人生の伴侶との暮らしの中で日々互いに使う言語は、二人の共通母語=同一の母語か、各自が一番使いこなせる同一の外国語 (この映画では英語だった)がいいと私は思う。自分の母語を相手に押しつけるのは嫌だし、相手の母語を自信なく不安げに使うのも嫌だ。愛する、喧嘩する、馬鹿話をして笑う、相談するなどなど、とにかく言語が二人の間で機能しなければ嫌だ。外国語で話さなければならない裁判に出廷するなんてどんなに大変だろう。それでもすぐに同時通訳にスイッチできる仕組み(用意)がフランスにあることをこの映画で知った。日本の裁判所はどうなんだろう。

最後の最後まで、エンドロールが完全に終了して明かりがつくまでこの映画はどう終わるのかわからずドキドキが止まらなかった。知的で挑戦的、とてもいい映画だった。監督の視線や頭の中、今まで彼女が生きてきた中で何を言われ聞き考えてきたのかとてもよくわかる気がした。

おまけ
夫婦喧嘩のやりとりを相手の承諾得ずに録音するのは最低ではないでしょうか?と思う一方で、人々とのやりとりからヒントを得て小説書くのかなあ~、いやらしいなあ~、なんてことも思いました

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talisman

4.0大人のサスペンス

2024年4月7日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

あまり事前に情報を入れず予告のみ観てから鑑賞した。
最近、裏があるドラマや映画を見過ぎて、非常識な奇想天外のトリック?大ドンデン返し?などと探りながら観たが、
予想を良い意味で裏切られた真面目な大人の法廷サスペンスで見応えがあった。
最近観た『変な家』とは対照的でとても面白かった。

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映画野郎

4.5目が離せない、興味深い

2024年4月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

これは答えの出ないミステリー。
妻も息子も、確たる場所に立っていない。
死者である夫も。
それを切り取りこねくり回す、部外者が理解する為に…
犯罪ではない日常で、同様なやりきれなさは溢れてる。

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アメリカの友人

3.0ほんのり『シャイニング』風味

2024年4月4日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

寝られる

雪深く人里離れた場所で何やら血腥い事件が起こる。夫婦の不和、創作スランプ、訳あり気味の重めボブカットの少年(息子)…私はずっとスタンリー・キューブリックの『シャイニング』の既視感を感じていた。全然違う作品ではあるけど…。息子の名前、ダニエルとダニーだし。これ偶然じゃないよね?

観る前の期待値が高すぎたせいか、私的にはイマイチだった。端的に言えば好みじゃない。そもそもこういう全体的に薄暗くて見ていてモヤモヤするタイプのフランス映画が好きではない。(好きなフランス映画も勿論あるけど)

ミステリーとして見ればツッコミどころは多々あるし出てくるキャラクターに共感は出来ない。唯一の癒やしはワンちゃん(演技がすごい)だけど…ワンちゃんに対してあの仕打ちもなぁ〜…

既婚者にとってはあるある、みたいな場面もあって、うん、リアルだよなぁ…会話劇としては秀逸なんだけどなぁ…なんだろ…

単純に長いんだよな。面白くないわけではないけど。とにかく長い。せめてもう30分短くしてほしかった。この長さにする理由はあったのだろうけど。

あと弁護士役の人、美形で無駄に色気があったけど、色気出すシーンはいらなかったなぁーーー。そのへんもリアルなのかなぁ…

同じフレンチアルプスを舞台にした夫婦のドロドロを楽しむ『フレンチアルプスで起きたこと』という映画が私は大好きなのだけど、この『落下の解剖学』の監督さんもお好きだそう。少し意識したのだろうか。
前者はブラックコメディ寄りで笑えたし好きだった。

あまりに内容が現実的で私にとっては直視するのが辛い問題でもあったので、ユーモアが一切ないモヤモヤしか残らないのが嫌だったのかも。

現実もモヤモヤを抱えて生きていくしかないもんね。あー嫌だ!

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Ao

4.0それは勝利ではなく。

2024年4月4日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

どんな家族にもそれぞれの秘密があり、
どんな人も完全に相手を理解することはできない。
それでも私たちは日々を暮らしている。

最後の主人公の、裁判に対してのセリフにすべてが込められていたように思う。

原因を明らかにするために、他者に問題解決を依頼するという行為は、
人を疲弊させ、罪そのものよりも深い傷を残すのかもしれない。

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ひなたんく

4.0事実とは…1つじゃないのかも

2024年4月4日
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 とても地味な映画です。法廷サスペンス!という捉え方がいいのかも🤔
 流行作家のサンドラは教師の夫と目の不自由な11歳の息子と暮らしています。ある日、息子が愛犬との散歩から帰って来ると、家の前で、血を流して息絶えている父親を発見します。
 転落死?警察は他殺の可能性を見出だします。容疑者は妻のサンドラ。
 捜査で色々な事実が見つかります。裁判でも新たな証言が現れます。鍵を握っているのは目の不自由な息子。母親が裁判で追い詰められる姿から目を逸らさず、涙をこらえながら傍聴を続ける息子。そして証言台へ。
 1つの証拠も検察側と弁護側では全く逆の解釈になる。そして、それぞれの解釈に科学的根拠がある。「推定」に対抗するための「推定」。「推論」を真っ向から否定するために作られた「推論」。お互いが近づこうとしているのは「事実と思われること」に過ぎない。本当の事実とは?
 それでも判決は出る。判決は本当に事実を反映しているのか?全てが疑わしいままである。誰も納得はしていない…しかし…裁定は下され、日常に戻る。
 やるせない気持ちになる、そして脳みそが疲れる映画でした😅でも…カンヌでパルムドールを取るだけのものはありますぞ。是非観てください😊

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愚者

3.5掴みから話に引き込まれて面白い作品だったが、欲を言えばラストでもう...

2024年4月3日
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掴みから話に引き込まれて面白い作品だったが、欲を言えばラストでもう一つ突き抜けられなかったかな。

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Mr. Planty

3.0人物に寄った丁寧な展開

2024年4月2日
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知的

臨場感が印象的
そこに自分も存在するような
音、息づかい

夫婦のささくれだった小さな痛みの重なりは
どこも同じなのだと
変な安堵感を感じた

見事なセリフの熱量

久しぶりに
ほんとに半世紀ぶりに
映画を楽しみたいと選んだ作品
正解だった

また、映画館に通い始めよう

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いも

3.0ん?

2024年4月1日
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鑑賞方法:映画館

個人的にはそーでもなかったかな。特に中盤(録音の再現ドラマ辺り)までは、イライラするわりに何も進まないので冗長に感じてしまった。良く作られているな、とは思ったんですけども(何様??苦笑)。
ある意味全てがネタバレになり得るので割愛しますが、思いの外長く感じる上に思いの外イライラさせられる物語なので、これからの方々は充分に休息を摂ってからの鑑賞をオススメ致します。変にドラマチックではなく、「現実の法廷ってこういうものだよね」な結末は、好み云々は置いておいてお見事だと思いました。

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lynx09b

3.0ユーチューブの

2024年4月1日
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鑑賞方法:映画館

怖い

単純

ネタみたいなお話(ユーチューブでは暴れて逮捕位)で睡魔との闘いに負けそうでした。
事件の真相どうのより、法廷での証言が生々しくて興味深い。周りの目の中喋らされると、思ってもいなかった事がポロッと出て来たり、興奮してペラペラして来たり、「英語ダメ!フランス語で」もキツそう。ドイツ語だと反感でも買うんですかね。
スヌープってなんで名付けたの? 大きなイヌは素晴らしいが、目が青くてちょっと怖い。

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トミー

4.0他人を見る目を一番持っているのは…

2024年3月30日
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怖い

興奮

知的

「他人のことを先入観で決めつけてはいけない」
とよく言われますが、
登場人物たちが様々なことを証言するたびに、
主人公に対する観る側の感じ方が
最後までぐらぐらと揺さぶられる作品でした。
さすがはアカデミー脚本賞を受賞した
重厚なストーリー展開。

もしかしたら、
他人を見る目を一番持っているのは、
最初と最後のシーンで象徴的な演技をする
犬のスヌープかもしれない、
と思ってしまいました(^^;

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saitall

3.0サスペンスではなく法廷劇

2024年3月30日
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期待度が割と高かったのでこのくらい。
思ったよりどっちもどっちなひとりよがり夫婦だった。
でも観てるうちになんとなく気持ちが肩入れしてきて相手の検事?にイラッとしてきた。
「もう僕は傷ついている」はなかなかの重い言葉だ。
裁判終わって何の気持ちもない思いが何だかわかる気がしてしまう。

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ぱぴこ

4.0シュレディンガーの猫を外から楽しむ映画

2024年3月28日
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証拠などによって結論がはっきりするミステリーではなくその過程を楽しむ映画。

過去の過ちや後悔、お互いの人間性が裁判を通して明らかになっていく経過が面白い。
しかしそのどれも主観でしかなく、どれだけ客観的に示そうとしても結局真実はわからないというむなしさが生々しく、興味深い。

キャストは概ね素晴らしく、特にスヌープはかわいらしい。

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waisigh

0.5やはりダメでした

2024年3月27日
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鑑賞方法:映画館

法廷サスペンスは好きな方なので多少の期待をもちつつも、ひょっとしたら私の苦手な、観た後の爽快感を全く味わえないタイプの映画じゃなかろうかとおそるおそる観に行って、まさしくその通りの映画だったので、もう2時間半は苦痛の時間でした。
ここのレビューで割と高評価をもらっていたので、多少の期待を持っていたのですが、まったくもってこの手の映画はやっぱり駄目でした。
しょせん映画の趣味なんて人それぞれなので、別に高評価の方々に言うことはないのですが、映画はエンタメだと思っている人は観に行かない方がよろしいかと思います。

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yosci56

3.0hot lawyer

2024年3月27日
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鑑賞方法:映画館

地味な話だけど退屈はしなかった。

海外勢から「 hot lawyer」と話題のイケメン弁護士はマジで hot lawyerでした。

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md

3.5観た感触はTARに近い。(いわゆる一般的な性の役割が反転している感...

2024年3月27日
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観た感触はTARに近い。(いわゆる一般的な性の役割が反転している感じとか)

私的にはそこまで刺さる映画ではなかったが、色々考えて観れて楽しかった。法廷劇部分が長いのでそのあたりで好みは分かれそう。

映画館で鑑賞

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madu

4.0犬の演技指導が気になる

2024年3月26日
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信じたいものが真実になるという豊かさと恐ろしさを感じる一本。

倦怠カップル・倦怠夫婦のひりひりする会話や喧嘩が大好きな僕としては、中盤の夫婦同士の言い合いが素晴らしかった。とはいえ、あれも音声としての証拠なだけであって、視覚的にはイメージするしかない。明らかに殴った音はするけど、誰が誰をかは断定できない。裁判なのに、事実ベースで語られないからこそ、その都度感情移入する相手が変わる。

予告編が若干ミスリードっぽいけど、もうどんでん返しとかミステリーとしてどうかではないんだよっていう着地点。両親の本音を聴いてしまった事故により盲目になってしまった子どもが最後にした証言と、母親を慰める側に回るラストにグッと来た。でも最後に寄り添うのは父親でもなく子どもでもなく犬で、その犬ももしかしたら加害の一端を担っていたのかもしれないと思うと… いい投げ方だと思う。

犬の演技がすごすぎる。

楽しんだとはいえ、上映時間長いな〜とは思った。

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わたろー

5.0ある家庭での不審死、法廷劇。 単純な犯人探しではなく、いろんな当事...

2024年3月26日
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悲しい

難しい

幸せ

ある家庭での不審死、法廷劇。

単純な犯人探しではなく、いろんな当事者の考え方に、凄みを感じました。

事実よりも、周囲がどう思うかが重要
事実と主観の区別、仮説を決めつけない
材料が不十分だと判断できない
それでも二択どちらかに決めねば
わからない時は、心で決めるしかない
etc.

なるほど、落下ですし、解剖学です。

謎だらけのなかで、唯一確かなこと...
興味本位のゴシップは、阻害要因でしかない、大音量とか薬物よりも有害でした。

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woodstock

2.0「待って。私は殺してはいない」「重要なのはそこじゃない」

2024年3月26日
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見終わってモヤモヤしてる。こういう、ヨーロッパ人の理屈の捏ね方が苦手なせいもある。英語、独語、仏語。それを日本語の字幕に直して読む。読解力のなさと言われれば返す言葉もないが、言葉を深読みするせいか、その真意を身の腑に落とす前に話が先にいってしまう。思い入れしすぎるのかな。皆さん、よくついていけると思う。そしておそらく肝心な辺りで何度か落ちたzzz。すると息子の激白シーンだ。彼の主張を聞きながら、なんて聡明な子なのだろう、、とは思えなかった。日が経っているのによくもそこまで鮮明に覚えているものだ、としか思えなかった。これも君の幻想だからスラスラ口からでてくるんだろうと勘ぐるしかなかった。
だから、ラストの結末を見ても、さらにその爽やかな笑顔を見ればなおさら、モヤモヤとした感情しか残らなかった。

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栗太郎