落下の解剖学のレビュー・感想・評価
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私の趣味ではなかった
母親(ザンドラ・ヒュラー)に対する不信感
最後のシーンの息子ダニエル(ミロ・マシャド・グラネール)の法廷弁論で母親(ザンドラ・ヒュラー)に対する不信感が募ってしまった。なぜかというと、勝利を勝ち取った母親は法廷を出て車に乗った。息子に電話をしたが息子は電話にも出ず、それに増して、晩御飯を食べてからの家に戻って息子に会うという形になった。父親は自殺であることを自分の父親との会話の経験から法廷で証言した息子にとって一番会いたかった人は誰だろう。それに夜中目が覚めて母親にあった時、なぜ息子は母親の頭を撫ぜて、安心させるような動きをしたのだろう。この二つのシーンにより蟠りが残り未消化のまま終わった。
機内で2回に分けてみた法廷・スリラー映画映画で、もう一度じっくりみたら答えが明確に出るかもしれない。
記憶は曖昧 / 真実は藪の中
ワンコのリードと見た目のミスリード
見応えありました、配信だとなかなか一気見しないのですが、集中して観れました。
ワンコおそるべしw
「犬は無事です」と事前に聞いてても心配になった、すんばらしい演技力。
内容はというと、まさしく犬も食わないやつ…
オカーサンが厳つくて、落ちちゃうオトーサンと弁護士がなんか線細い見た目なのを、何となくずっと引っかかりながら観てました。
お父さん体格こそいいけど、ムダに美男で弱っちい感じで(笑)
「動物に似てない奴は信用できない」?面白いセリフだなーと思って、それで美男弁護士がサンドラを
「バセットハウンドに似てる」と言うのが…確かに似てて、ロイヤーは褒めてるつもりみたいだけど、バセットはけして美犬では…(^^;。ロイヤー本人はグレイハウンドぽい)
法廷会話劇であり、耳からの情報が重要だけど、見た目に何となくミスリード?される感じが興味深かったです。
生き物としてのポテンシャルが、あきらかに父より母のほうが上回ってること、見た目でも伝わってくるような。
最初のほうでダニエルの「代母」が出てきて、代理出産だったらしいことはその後なんにも触れられないですが、サンドラが何事も「実行して獲得する」人間だということを示すファクターなのかなと。
そう思うとやっぱり結末なんか…なんかなんだよなぁ。
2、3年してから観るとまた違う感想が出てきそうです。重層的で面白い作品でした。
裁判の後には何が残るのか
心が躍るような面白さはないけど、真相はどうなるんだろうとついつい観てしまう映画。
たんたんと裁判が進められていく中で、サンドラの見方がころころ変わる。
悪者っぽく見えたり、世間に疑われてかわいそうに思えたり。
本当、人間の思い込みって怖いよね。
夫婦喧嘩の音声データはなんか妙にリアルで怖かった。
さすがに旦那がしつこすぎる気がしたけど、その背景までは結局想像でしかない。
どっちが悪いかなんて他人にはどうこう言えないし。
けど、それを白黒はっきりさせるのが裁判。
裁判が終わった後のサンドラの一言が深すぎた。
裁判なんてしたことないけど、なるほどなと妙に納得してしまった。
判決が出た後にサンドラがどうなったのかは是非映画を観てほしい。
勉強になると思う。
鑑賞者の基礎体力を必要とする良い映画
こちらが咀嚼しにいかないと解せない良作。
いろんな角度で見る物事
自分が あてにならない
見ため、服装、言葉選び、話しかた、ふるまいはもちろんのこと うわさ、過失、性別、経済状況、後から知らされた新事実 などなど
あらゆる外部環境によって 人は最初に抱いた相手への印象を いとも簡単に変えてしまう
主人公の女性が 当初悪人にはみえなかったのに 話が進むにつれ決して悪い人ではなさそうなものの どうもそんな良い人でもなさそうな気がしてきました 気がつきましたか。
そこに実の子どもからの評価が入ればなおさらでしょう
息子はどちらかに確信をもてないとき 腹をくくった
確信をもつフリをせず そして決めた
観る者は それにまたも影響されたことに気づかされずにいるのだ
これは実験作であり意欲作なのかなと思いました
どこか不気味な人たち
夫婦喧嘩と犬
犬の名はスヌープ。『ピーナッツ』のスヌーピーのようにモノトーン。冒頭、なぜか体を洗ってから散歩に行く...時系列を変えているのかな。終盤の白目からの復活はCGではないらしく、その演技が絶賛されている。
三か国語を話せるサンドラに扮するのはサンドラ。名前が同じ。
アマプラにて日本語字幕を出して日本語吹き替え版で観た〈英語の時はこのカッコが付く〉。
弁護士との仲は怪しいとも怪しくないとも言える。
両親とも作家なら才能は有りそうだが、残念ながら視力が弱い息子ダニエル。なぜスヌープでアスピリンを試したのか、なぜその後「僕を助けて」と言ったのか、自分も殺されるかもしれないという意味なのか、それとも自分が知らずに父を殺していたことがわかったのか、母が父を殺したことがハッキリしたからなのか、母が無罪とハッキリしたのか、或いは何も信じられなくなったから助けてという意味なのか。いずれにしても、母親を無罪にするためにクライマックスで父親のセリフを完全に作り上げた描写がある。
見れば見るほど謎は深まるばかり。
録音された夫婦喧嘩、暴力シーンの映像はない。当事者の証言を信じるしかない。
裁判後の何かが起こりそうな雰囲気、遅く帰ったサンドラの行動の詳細は不明...弁護士と何かあったかどうか。それは視聴者の想像に委ねられている。
ラスト、ダニエルがスヌープではなくサンドラの頭を撫でた理由と、スヌープがサンドラの隣に来た意味もハッキリわからない。
序盤からイライラさせたりモヤモヤさせ、計算していて意図的で、印象操作を感じる作品。
夫婦喧嘩と犬が印象に残るエンターテインメント。
家族の解剖
生理的に好きになれない登場人物とストーリー
話題性が高かったため、気になり見てみました。
何か・・・冒頭のシーンからちょっと「嫌だなぁ・・・・」
二人の会話の内容が、意味がわからないなりにもキザっぽくて嫌悪感。それに輪を掛けて大音量が流れてくるけれど、その利用されている音楽のメロディーも嫌だし、客人が来ているのに大音量を流す行為を行う夫の性格も・・・・・・
そこから物語が進んでいくうちに、主人公の「サンドラ」がとても嫌なキャラクターだな・・・・・何か、とても図々しい人という印象を受けました。
それに輪を掛けて息子が可愛そうだな・・・・・と。
ストーリーも自分の好みではない、鬱々とした展開で前日の夫婦の言い争いの録音テープのシーンで、耐えられず視聴を止めました。(そこからネットで物語の概要を知り、あぁ、見なくて正解だったと思っています)
サンドラが嫌なキャラクターだと印象付いてしまったのですが、それだけ役者さんの演技が素晴しかったのだと思います。
個人的な好みです。自己主張する人間同士の憎しみ会いは無理して見る必要性がない。不愉快。
夫婦の仲
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