首のレビュー・感想・評価
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2023年野川新栄映画館映画納め
2023年映画館鑑賞73作品目
12月31日(日)イオンシネマ石巻
ハッピーナイト1300円
監督と脚本は『その男、凶暴につき』『あの夏、いちばん静かな海。』『みんな〜やってるか!』『キッズ・リターン』『HANA-BI』『菊次郎の夏』『BROTHER』『座頭市』『龍三と七人の子分たち』『アウトレイジ』シリーズの北野武
織田信長のパワハラ
本能寺の変
山﨑の戦い
明智光秀と荒木村重は親類でボーイズラブ
西島はいいがエンケンさんの同性愛者役はゲロゲロ
加トちゃんの「ちょっとだけよ」は最高だがいかりや長介の「ちょっとだけよ」は仲本工事じゃなくても「やめろ」とツッコミを入れたくなるのと一緒
俳優では信長役の加瀬亮をとにかく褒めたい
自分1人だけでも絶賛の嵐
間抜けヅラの荒川良々の切腹シーンは意外に良かった
やっぱり彼も第一線で活躍するキャリアが長い俳優なんだなと
やればできる子
刀に刺した饅頭を村重が口に入れるシーンはグロい
女子供含め虐殺シーンがむごい
多羅尾光源坊と側近の狐お面の女2人は異彩を放っていた
時代劇というより『コブラ』に出てきそうなキャラ
ほぼ多羅尾の代わりに喋る女2人を観てたら『ダイナマイトどんどん』の桜町弘子を思い出した
ドローンによる空撮が大いに生かされた
切り落とされた首はやはり明らかに偽物丸出しだった
これだけはあまり進歩しない
残念
たけしの場合ヤクザ映画もそうだが女性俳優が全くといって良いほど目立たない
一応たくさん出ているのだが端役も端役で端役も良いところ
その中でも持ち前の顔芸で存在感を発揮した柴田理恵も評価したい
配役
信長の跡目を狙う腹黒いサルの羽柴秀吉にビートたけし
信長に忠義を誓う裏切り者の明智光秀に西島秀俊
イッちゃってる天下人の織田信長に加瀬亮
知略をめぐらすワルい軍師の黒田官兵衛に浅野忠信
兄の威を借る腰巾着の羽柴秀長に大森南朋
侍大将を夢見る元百姓の難波茂助に中村獅童
抜け目ない飄々たぬきの徳川家康に小林薫
暗躍する茶人の千利休に岸部一徳
信長に首を狙われる謀反人の荒木村重に遠藤憲一
明智光秀の家臣の斎藤利三に勝村政信
甲賀の残党の般若の佐兵衛に寺島進
秀吉に仕える元忍者の芸人の曽呂利新左衛門に木村祐一
家康に仕える伊賀忍者の服部半蔵に桐谷健太
家康の家臣の本多忠勝に矢島健一
秀吉の家臣の宇喜多忠家に堀部圭亮
秀吉の家臣の蜂須賀小六に仁科貴
信長の家臣の滝川一益に中村育二
信長の家臣の丹羽長秀に東根作寿英
毛利氏に仕え秀吉側との交渉窓口を担った外交僧の安国寺恵瓊に六平直政
毛利氏に仕えた備中高松城城主の清水宗治に荒川良々
千利休に仕える間宮無聊に大竹まこと
信長の近習の森蘭丸に寛一郎
信長の息子の織田信忠に中島広稀
宣教師の護衛として来日しのちに信長の家来になった黒人男性の弥助に副島淳
茂助と共に侍大将を夢見た元百姓の為三に津田寛治
遣手婆は仮の姿で実はくノ一で家康の命を狙ったマツに柴田理恵
茂助の父に日野陽仁
丁半博打の客に劇団ひとり
甲賀の里の首領で切支丹の多羅尾光源坊にホーキング青山
曽呂利新左衛門と行動を共にする丁次にアマレス兄
曽呂利新左衛門と行動を共にする半次にアマレス太郎
グロアクション+おっさんずラブ+戦国コント
IMAXで見たら、上下はともかく、左右にも細めの黒縁が。せめて左右は合わせられないのかな⋯。
それはともかく、首が飛ぶ飛ぶ。翔んで生首。
サワガニって腐肉まで食べるから、死体に群がってるのも絵になるね。
グロ描写はまぁ、特殊メイクのレベルがソコソコなので、最初のとこ以外は血糊が多いなーぐらいでした。
それより途中もうおっさんずラブでも見てたっけ?てぐらいおっさん達が色んな意味で愛し合ってるし、秀吉はずっと3人で戦国コントしてるしw笑いまくりw
シリアスと笑いと、BLというかボーイじゃなくおっさんだからOL?なんじゃこりゃ〜てなりながらも、面白かったー!
でもおうちでもし配信とかに入っても家族では絶対見れないわ、気まず過ぎるw
北野監督!エンケンさんの可愛さを知らしめすぎですwあー、笑った。
首上映中
命は軽ければ軽いほど良い
足軽も天下人も所詮みんなただのヒトで、薄汚くて、小物で、大したことないなって所がよかった。
あと豊臣3人のゆるいやり取りが可愛かったのと、中村獅童の情けないのと狂気の混ざった役がすごい。
迫真の演技と狂気
初めて北野武作品を映画館で見ました!
こんなにも最初から最後までハラハラ維持させられながら、合間にお笑い要素も入り、中身が濃かったなと感じました💡
どの役者さんも凄かったのですが、織田信長役の加瀬亮さんの狂気じみた演技が怖くもあり、どうなっていくのか続きも気になり、話に飽きることなく没頭していました。
『狂ってやがる』キャッチコピーがまさにぴったりの映画でした。
人間性なんて、そんなものは考えるな、これが面白い時代劇だ、と。
方言で台詞がよく分からない上に、歴史に疎く人物名、人間関係もよく分からず鑑賞。
リアルでパワフルでクルーエルな傑作だと思った。暴力映画。
笑えるとこも多くていろいろ楽しめる。
斬新な切り口
大雑把に言うと正直なにを見させられてるんだろう?という印象
物語の武将達の立ち振る舞いの中から求心力って何処から生まれるのか?と感じてしまいました
残念ながらこの切り口は自分には合わなかった。
寒いギャグなどで話の本筋がズレる
武士の名誉やルールを重んじることの馬鹿馬鹿しさを描きたいのだろうと思うが、北野武演じる秀吉とその周りのギャグがところどころ入りとても冷める。どれもアドリブで進んでいるんだろうか?というくらいクシャクシャなシーンだった。また、芸人が多く出演しているがあまり上手いとは言えずさらに雑味が増していた。
男色のシーンもあるが男たちの間にある感情やこれまでの関係の積み重ねが何も感じられない空虚な演技ばかりで、これに時間を割く意味がわからなかった。北野武によって集められた人たちがとりあえず言う通りに脚本に書いてあることをなぞっているだけのように思えた。
CGやセット, 小道具や、命を奪うことに終始した汚い殺し方はそれなりに良かったのでなお残念に感じた。
その数少ない良さも、途中なぜか服部半蔵たちが明らかにワイヤーに釣られたように空を飛んで戦う謎のシーンでぶち壊されていた。
北野解釈
ということで、面白かったと思います。年齢差めちゃくちゃだけど笑 俳優陣だけでも満足。大好きな人たちばっかりで。加瀬亮は無理してる感あったけど笑、すごく良かった。武将を目指すおバカな百姓が最後の最後に首をとり、出世するオチかと思いきや、首というタイトルでそれをオチにもってくる巧みさは流石です。首なんかどうでもいいってか!!
ゴア描写★
信長のねっとりとしたパワハラ芸から秀吉のバカ殿みたいなコントのノリのところに至るまでどんなところにでも命が軽かった。
とりあえずワンシーンに1回くらい足軽だったり忍びだったり農民だったりが死ぬ。
命の価値がない時代。悲しい。
まあどの身分の人間もクズに描いてるからバランスとれてるんだけど。
光秀とか死ぬときにコイツ何大物ぶっとんねんと思った小心者の癖に。
信長がガッツリパワハラ野郎だったのもなんかもう痛快だった。
あれ多分光秀殴ってるときも本気で愛で殴ってたんだろうな。
部下の事も愛してただろうけどそれはそれで癇癪起こして暴力を振るう。誰も信長を止められないし倫理感もないから愛し方は歪むのは必然だった。
そしたら中に落ちてる死体損壊描写リアルだし合戦の迫力あって時代劇としてはすごく満足だった。
アウトレイジ何番煎じみたいなノリだったけどあの年で新しジャンルに手をだした北野監督には尊敬以外言葉が浮かんでこない傑作
2023年で一番面白かった映画かも
※エンタメ性というよりアート性が高く勧めにくさでの星評価です。
北野武監督、座頭市でバトルロワイヤルしてた。
◾️総論
自分には知識も教養もないのと、似たような背格好の男性が出てきて「この人は誰……?」となって、ワケわかんなかったなあというのが最初の印象でした。
たけしギャグの笑い処が分からなくって「なんで今変な行動したの?」となっているのも、また混乱に拍車をかけました。
エンタメというより、アートでした。
「座頭市」を思い出す箇所が多くありましたが、座頭市のようにエンタメにふっていません。自伝なのか…?と思うような作品こそ、価値の高いアートだと私は思っています。
北野武監督の色彩感覚が素晴らしいんですけど、生首からカニ🦀が出てくるところとか黄色の使い方とかすごいな〜と見て。あまりにも内容とキャラの関係性がわからず考察などを見て「あ、ああ〜」と気づくことが多く、それがたまらなく面白かったです。
◾️北野武監督としての作品
ホモショーシャルとして台頭していた昭和の芸能界。の、トップにいた北野武監督。代々歌舞伎一家だの、血のつながりなども重要視されていたでしょう。
そんな彼が、「百姓出身」の秀吉として、天下をとるまで…という役を演じていたことに気づいた時に、とても興奮しました。
時代や「北野武」という男を知れば知るほど、意味が深くなる作品だと思います。
もう一度見たいな
◾️首とは何か
身分の高い人らは仰々しく。百姓も友人を殺してまで手に入れて。それを後生大事に抱える。…しかし「首なんかどうでもいい。生死がどうなったかが重要だ」という言葉。最後にこの言葉を据え、蹴飛ばすシーンが素晴らしかったです。
酷評が多いが悪くなかった
戦国時代にLGBTが有ったことは、分かるが、それが歴史に関係したとは思えない。
また、映画で、しつこく取り上げるのも違和感。
戦国武将の思惑が入り乱れたのは、その通りだと思う。
信長の狂気は有ったとは思うが、あれでは、軍団はまとめられない。
でも、戦国時代の雰囲気は、感じられたので良かった。
気軽に見れるものではない。
鑑賞より前持って、戦国時代のリアルな人間像を描いていて、今日の倫理観とはかけ離れたキャラクターが描かれているのは分かっていた。
だが、グロテスク面に振っているのかと思っていたが、男色の方にリアルに描いていて中々エグくて新鮮だった。
戦や戦闘シーンは迫力があり、この規模の実写のシーンが撮れる監督は今は多くないだろうなと思った。
俳優陣が豪華で、特に光秀役の西島秀俊氏と荒木村重役の遠藤憲一氏、茂助役の中村獅童氏は、より光っていた。芸人も多く出ていたけど、そこまで違和感が無かったし、曽呂利役の木村裕一氏はその中でもメインのキャラだったが、キャラが立っていて良かった。
冒頭のタイトル「首」がデカデカと黒く映し出されて、赤になって血生臭くなるのはとてもかっこいい。
ストーリーは基本的に歴史に則っているので、そこまで大きなインパクトは無く、秀吉が裏で暗躍しているのも特に目新しさは感じなかった。
そして、じゃあその裏で手を引いている秀吉がかなり頭のキレる人物として描かれているのかといえば、微妙である。
一応、官兵衛や秀長に指示は出すものの官兵衛や秀長の策に仕方なく応じて後から悪態をつくだけで、実力が分からない。子分に弱い者いじめをさせて、それをニヤニヤ見ているだけのガキ大将という感じで、あまり活躍しない彼が主人公である意味を見出せない。
光秀に信長を討たせる策も壮大な策略を張り巡らせているわけでもなく、猿芝居と謎に有能過ぎる、羽柴勢からすればポッと出&使い捨ての曽呂利が都合よく活躍する流れだ。
また、ギャグシーンとして捉えらるべき箇所が自分は笑えなかった。面白くないという意味では決してない。むしろ、ビートたけし氏の笑いは大好きだ。だけれど、序盤から見せられる生々しい描写や緊迫した雰囲気の中であれを見せられても笑える準備が自分には出来ていなかった。周囲の観客はクスクスと時には大きくハハハハッと笑い声が聞こえたけど、自分には信じられなかった。例えば神妙な切腹シーンであるにも関わらず、秀吉や秀長が待てないで先に行ってしまう。という笑いだが、理屈は分かるものの、腹から、そして斬られた首から血が噴き出しているのに観客が笑っていたのは、中々衝撃的だった。俺がピュア過ぎるのか?
信長があっさり討たれて以降、流れるように後処理を追うことになる。光秀が茂助に首を差し出すシーンは潔くサッパリしていてかっこよかった。まあ、騙されそうになるが、彼も彼でエグい人間性だが。
曽呂利の最期について、間宮(大竹氏)が反撃を全く警戒していなかったのがアホすぎる。
最期のシーン。首実検の場面だが、映画内でも目の前に相対し、おそらくそれまでも何度も関わりがあったであろう光秀の首を、劣化、汚れているからといって3人とも誰も分からないということがあるのだろうか。秀吉が「光秀が死んだことが分かれば首なんてどうでもいい!」とタイトルを回収するが、この首を見逃せば本当に死んだかどうか分からないと思うのだが。。対比として描いているのだと思うが、光秀はだからこそ信長の首にこだわっていたはずだ。大義が立たないからと。
で、よくあるここで終わりかい!パターンで終了。
戦国ものの映画は沢山あるが、この規模の映画での世界観や表現は唯一無二に近い。「まあこのジャンルだとこういう線引きだよね」という固定概念をぶち壊して、しかも今の時代にここまで見せてくれるのは本当に凄い。そこが素晴らしいし、この監督だから通ったし、出来たんだと思う。
信長が、百姓から昇ってきた秀吉に特別な愛情()を注いでいてもおかしくはないと思うのだが、なぜそういうシーンは無かったのだろうか。笑
映画館で観るのは長すぎて
渡辺謙が脚本を読んでみて、酷い出来なのでオファーを断ったエピソードがあります。長いしグロいし、ギャグも滑っているし、退屈なな時間が過ぎていき、忍耐の末にやっと終わったという感じで。
信長がイカれたヤクザのように描かれている。最近の研究では部下に対して甘く、民衆に対しても緩く接していた信長が明らかになっている。たけしさんの信長像はコンビニに売っている薄いウンチク本に書かれている真偽不明の信長像のようだ。
森昌行プロデューサーを欠いた北野作品
死と隣り合わせにあるような北野ブルーの乾いた砂漠のような美しい情景は何もなかった。
監督自ら語っているように、NHK大河ドラマでは見られない本物の戦場を撮りたかったとのことで殺戮シーンが頻繁に登場したが、蝋人形でつくられた首がこれでもかとこれでもかと落ちるほどリアルな死から遠ざかっていった。戦国版『おっさんずラブ』はただ気持ち悪いだけで『戦場のメリークリスマス』のような美しさは感じられなかった。
ビートたけし演じる羽柴秀吉は呂律が回っておらず、まったくもって台詞が聞き取りにくかった。織田信長があれだけ尾張弁で暴れ回る中、同郷の秀吉が東京下町言葉で「バカやろう」を連発するのには興醒めした。
また無駄な登場人物が多く、とくに信長の息子宛の書状を所持している甲賀の里の盲目の切支丹・多羅尾光源坊という存在などは全く無用だったのではと思われた。
とにかく構成と編集が甘く北野武監督映画は森昌行プロデューサーあってのものなんだなとつくづく思い知った。
次回の北野作品に期待したい。
確かに映画通を自認する人達にとって、世界の北野と云う映画界のブラン...
確かに映画通を自認する人達にとって、世界の北野と云う映画界のブランドを否定することは極めて難しいことなのかも知れない。もし作品がつまらないと思ったとしても、特に北野武映画通を自認する人達は自分があの、世界の北野武の作品を理解出来ない凡庸な人間と見られるのを恐れ彼の作品に高い評価を付け続ける。目を覚まして欲しい。どんな権威が撮ろうとツマラナイ映画はツマラナイのだ、これは間違いなく駄作である。作品の中で映画「パピヨン」のパクリを臆面も無く平気で使用する北野はすでに老いており、もう昔の輝いていた頃の北野武で無いことにはっきりと気付くべきだと思う。
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