劇場公開日 2023年11月23日

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首のレビュー・感想・評価

全694件中、1~20件目を表示

5.0本当に見たかった戦国絵巻

2023年11月30日
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鑑賞方法:映画館
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猿田猿太郎

4.0狂気を引き出すコメディの妙。そのバランス感覚がすごい。

2023年11月29日
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鑑賞方法:映画館

◯作品全体
本作のポスターにも書いてある「狂ってやがる」な人物たちとは対照的に、バランス感覚のある作劇だった。織田家の中でも重臣同士で探りあいがあり、あわよくば上手く出し抜いて突き落そうとする関係性は、言ってしまえば北野監督の『アウトレイジ』と同じ文脈だと思う。しかし、そこにコメディチックな演出や同性愛の要素を入れることで人間味を醸し出し、シリアスとコメディの雰囲気、どちらにも偏りすぎずに物語が展開されていく。

これをシリアスな要素だけに傾けるならば、やはり『アウトレイジ』になるし、シリアスとコメディを切り分けると『ソナチネ』になってしまう。さらに言えば過去2作品はどちらも現代を舞台としていて、「日常の中にある狂気」が一番の特色になっていた。本作では戦国時代である以上、時代劇という背景が付いて回る。その時代の日常ももちろんあっただろうが、今とは異なる生活を見せたところで狂気が引き立つとは思えない。

だからこその、コメディなのだと思う。コメディの写し方は徹底して秀吉、秀長、官兵衛をトリオユニットのように写す。3人が映るカットはほとんどがフルショットで、現代に放送されているバラエティ番組のカメラのようだ。しかし話す内容は光秀への策謀であり、曽呂利の使い捨て方だ。コメディチックな雰囲気をまとうのは各シーンのわずかな時間だが、策謀で生み出される因果の生生しい描写によって「人間味ある狂気」という不気味極まる絵面が作られていた。

物語の流れだけ追ってしまうと、本能寺の変を取り巻く策謀を秀吉と光秀を中心に描いた歴史ドラマ、という大河ドラマや正月特番で見たような作品だ。しかし、戦国時代の人物たちの考えや行動によってもたらされた結果がどれだけ惨たらしいものだったか、というのはドラマでは綺麗に撮られすぎているし、教科書では「倒した」で終わってしまう。一方で、グロテスクだけでは凄惨さばかりが先行してしまう。そこを北野武のコメディという、独特な味わいで絶妙に映しているのが、この映画の凄いところだと思う。

コメディと狂気を内包するラストの首実検のシーンは、まさしく集大成だった。数多く転がった首を整えさせ、三人でそれを吟味する。当時は当然のこととはいえ、やっていることはグロテスクそのものだが、茂助を思い出し軽口を叩きながら首を眺める3人は、コメディであり狂気だ。
こういう、いくつかの要素が絶妙に同じ画面でひしめいているのが、とにかく不気味で、面白い。

◯その他
・序盤で茂助が一番狂ってると思ったけど、最後まで見ていると一番の常識人だとわかる。庶民が狂気の世界に踏み出したことでわかりやすく狂ってしまったけど、一番狂ってるのは狂っているのかわからないぐらい狂気の世界に浸かったやつらなんだな、と。最後まで友人の幻影を見ているところで、狂いきれなかった茂助が透けて見えた気がした。

・なんか『真田丸』っぽいキャラが多かった。徳川家康のちょっと抜けた感じとか、般若の佐兵衛がまんま出浦昌相だったりとか。でも北野監督の気持ちはわかる。出浦昌相やってる寺島進かっこよかったもん。本作もやっぱりかっこよかった。

・信長がバリバリの名古屋弁っていうのがツボだった。「やっとかめ」って歌以外で初めて聞いた。

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すっかん

3.5北野監督のドライな死生観が時代背景にマッチする戦国アウトレイジ

2023年11月24日
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ニコ

4.0Origins of the colloquial term

2024年7月23日
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Kubi is the perfect pairing to Shogun, featuring part of the story of the TV series and some of the same characters with their original names. It’s among the most ambitious Japanese historical productions in recent memory, perhaps since Sekigahara. Based on Kitano’s novel, he balances Japan’s feudal history with his own career achievements. A bloody and stylish look at Japan’s fascinating past.

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Dan Knighton

3.0シンプルというべきか短絡的というべきか、

2023年11月30日
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村山章

3.5役者冥利に尽きる戦国顔見世興行

2023年11月30日
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笑える

楽しい

北野武が構想に30年を費やしたという戦国時代劇は、ジャンル映画のルーティンをことごとく駆逐して痛快極まりない。

ネタになる"本能寺の変"をいったいこれまで何回見てきたことだろう。かつて、そこには武士のこだわりと執念と、運命がもたらす悲劇が描き込まれていたはずだが、武版"本能寺の変"では武将たちが男色で繋がり合い、首を取った取らないで一喜一憂している姿が皮肉を込めて描かれる。権力者の野望なんて、所詮そんなものだと言わんばかりに。

明らかに、NHKの大河ドラマで描かれてきた戦国ものに対する反論を感じる。その向こう側には黒澤明が晩年に監督した戦国絵巻があるかも知れない。監督が敬愛する大島渚の『戦場のメリークリスマス』や、特に『御法度』の影響も感じなくはない。

でも、北野監督がベースにして来たお笑いのセンスが本作をユニークなものにしている。嬉々として武将たちを演じる俳優陣の乗りは、見ていて羨ましくなるほど。これは役者冥利に尽きる戦国顔見世興行なのだ。

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清藤秀人

4.0北野作品らしい奇抜さと過激さ

2023年11月28日
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北野武監督が織りなす異色の戦国時代劇は、彼にしか成し得ない奇抜さと過激さに包まれた劇薬だった。首、それは斬ってもそのままでもシュールの極み。戦国版『アウトレイジ』とも呼ぶべきこの危なっかしい智略と暴力のバトルロワイヤルにおいて、信長役の加瀬亮が頭のネジがぶっ飛んだ切れ味の鋭さで非道の限り(饅頭シーンは夢に出そう)を尽くしたかと思えば、秀吉役ビートたけしは信長の前では決して出しゃばらず、己の館に帰ると息のあった部下達とコントのように計略を練っては、笑いと冷酷さのはざまを器用に行き来する。彼ら猛獣達に振り回されっぱなしの西島秀俊が彼にしか務まらない実直な役どころを巧みにこなす一方、木村祐一がしゃべりの得意な”芸人”として飄々とした存在感を発揮するのが面白い。監督自身の職能とも相通じる特殊な役をあえて戦国鍋へ投じて化学反応の行方をじっくり見つめるところに、奇才ならではのユニークさ、斬新さがある。

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牛津厚信

4.5浅草芸人から“世界のキタノ”になったたけしが、百姓あがりの天下人・秀吉を演じる必然

2023年11月26日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

怖い

ある時代の暴力と上下関係を伴う男性社会の群像を、男色の要素を加えて解釈するという点で、大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」(1983)と「御法度」(1999)の影響を感じる。前者では監督デビューする前のビートたけしが国際的合作に初めて抜擢され、大島監督の遺作となった後者では主演。タブーに挑戦し続けた巨匠の遺志を継いだ北野武監督の集大成的作品でもある。

「本能寺の変」を題材にした本作でたけしが演じるのは、百姓から身を起こし織田信長亡きあと天下人へのぼりつめる羽柴(のちの豊臣)秀吉。脚本も手がけた北野は、秀吉の駆け出しの頃を思わせる元百姓の雑兵・茂助(中村獅童)と、落語家の始祖と言われる曽呂利新左衛門(木村祐一)という2人のキャラクターを配して、浅草芸人の見習いから出発し映画人として世界的に名を成した人生をかえりみるようでもある。

1994年のバイク事故の後遺症がなければ、秀吉の台詞回しの滑舌ももっと良かっただろうか。だが、ビートたけしの今のありのままを映画の中で秀吉に重ねることが、監督・北野武のたどり着いた境地なのだろうとも思う。

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高森 郁哉

0.5見苦しい

2025年1月27日
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監督本人がでているだけで、本当に見苦しい。マイナス。

他の役者を引き下げてることを自覚した方がよいです。

誰も批判できない雰囲気で持ち上げられてるだけかと。

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かずぽよ

4.0どこかアウトレイジみたいな雰囲気もあるが、いろいろな意味で笑いを提...

2025年1月26日
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笑える

どこかアウトレイジみたいな雰囲気もあるが、いろいろな意味で笑いを提供しようとしている作品。

どこかシリアスなのに、つい笑ってしまうところがあり、とても奇妙な感覚に捕まれました。

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ロロロンド

4.0キタノ流・国盗り物語、面白かった!

2025年1月21日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

怖い

単純

2023年公開、東宝・KADOKAWA配給。

【監督・脚本・原作】:北野武

主な配役

【羽柴秀吉】:ビートたけし
【明智光秀】:西島秀俊
【織田信長】:加瀬亮
【黒田官兵衛】:浅野忠信
【羽柴秀長】:大森南朋
【難波茂助】:中村獅童
【徳川家康】:小林薫
【荒木村重】:遠藤憲一
【曽呂利新左衛門】:木村祐一
ほかに、
岸部一徳、勝村政信、寺島進、桐谷健太、堀部圭亮、大竹まこと、副島淳、津田寛治など

1.脚本すばらしい

劇場公開時、なぜか興味を持てず未鑑賞。
それが幸いして?(笑)、
初見でとても楽しむことができたし、映画館で見たかった、ともならなかった。

戦国時代なんて、きっとこんな感じだったに違いない。
すばらしい想像力だし、
仮説としても面白い。

曽呂利新左衛門なる実在のお伽衆に、
抜け忍というエピソードを付加して狂言回しをさせた。
これも良かった。

2.舞台を観ているような。

俳優たちの実年齢と、歴史上の人物の年齢が
かなりずれている。

羽柴秀吉はたぶん40代半ば、
明智光秀は50〜60代、
徳川家康は40そこそこ、

リアリティを追求するのではなく、
性格付けに重きを置いたキャスティングだ。
映画というより、舞台を観ているような感じがした。

一方で、
戦国武将の生年月日など、おそらくテキトーだろうから、実はリアリティがないとも言い切れない。

3.キタノ流・国盗り物語

2時間を超える作品だが、
くどい部分はなく、サクサク進行して展開も早い。
『アウトレイジ』シリーズよりも、好きだ。

衆道、裏切り、嫉妬、策謀…
時々、笑いを入れながら見せるあたりは、
北野武、喜劇人としての真骨頂ではなかろうか。

名作と呼ぶのは躊躇するが、存分に楽しめたので、
☆4.0

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Haihai

3.0解釈が難しい

2025年1月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

難しい

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洋平太

4.0北野武監督+ビートたけし

2025年1月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

怖い

 天下統一に迫る織田信長に対し、家臣の荒木村重が反旗を翻し姿を消す。信長は、羽柴秀吉、明智光秀らに村重を見つけろと命ず。光秀は捕まった村重を、縁あって匿う。一方秀吉は、信長と光秀を陥れようと画策。
 仁義なき戦いあり、コミカルありで十分楽しめる、歴史バイオレンススペクタルエンタ。信長の首は、まさかの彼!に。北野武監督+ビートたけしが一緒になったら、面白くないわけがない。
 アクションあり、コメディありの勝村政信の役がおいしい。そして、信長の首を取った役の彼が一番おいしいかも。醜女好みはたけしのイメージだから、どうも秀吉じゃなく家康に見えてしまう。キャスティングミスだな。

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sironabe

5.0これぞエンターテインメント

2025年1月10日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

時代考証が正しいかどうかはさておき、皮肉たっぷりで面白い。
見ていてスッキリします。
ちょっと外人受けを狙いすぎた感はありますが、歴史に詳しくない方が楽しめるかもしれません。

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komtango

0.5ひどすぎる

2024年11月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

羽柴秀吉が話の話の中心になって戦国時代の歴史通りに話が進んでいったという内容だった
話の内容がひどいものでした
武士の心などまったくない話でした
登場人物が豪華なだけでまったく不快な作品でした

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やっすー

3.5白く塗っちゃいかんw

2024年11月10日
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字幕無くても聞き取れたから快適に鑑賞できた。
クロで上げといてイエローで落とすあたりが色々と国際的にも配慮されていて良かった。

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dk

2.5音楽と同じで、映画にも好みはある。 万人受けするものと万人受けはし...

2024年11月3日
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鑑賞方法:VOD

笑える

音楽と同じで、映画にも好みはある。
万人受けするものと万人受けはしないけどコアなファンが付くものと。この映画は後者かなって思います。今までにない目線での歴史的有名な事件。おもしろいとは思うけど個人的には武将たちにはかっこよさとかロマンを感じてしまっているから(笑)ちょっとなんかなーってなってしまった。まあそうゆう映画を観ればいいってはなしで、どれも不正解じゃないからなーって、感想です。有名な俳優使わなかったほうが逆に良かった説ある。

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あさみ

3.0タイトルなし(ネタバレ)

2024年11月2日
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鑑賞方法:VOD
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DaiDo

3.5北野武足立区の先輩ぃ

2024年10月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

確かに人の生き死には 現実には怖いから いわゆる今までの綺麗な演出の武士道ややら男らしい死に方なんかくそくらえだったんだろうなぁぁ

ある意味自然でんなぁ

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drchu

3.5能のシーンがよかった

2024年10月8日
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鑑賞方法:VOD

途中のシーンに出てくる
能は本物の人たちがやっていたみたいで
やっぱり独特の迫力があった

歴史に詳しかったら、
あの偉人をこんな解釈で!とか思えて面白いかも

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くまっち