アステロイド・シティのレビュー・感想・評価
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何ともシュールなコメディだ。 クスッと笑えるシーンは何ヶ所かあるが...
何ともシュールなコメディだ。
クスッと笑えるシーンは何ヶ所かあるが、全般的にシュールな笑いについて行けなかった。
夢もまた現実の一つなのだ。それは夜眠りの中で見るものであろうがなかろうが・・・
砂漠の中に作られたセット。とても現実に存在するはずもない街。そこが舞台。映画のセットであることは明白だ。普通であればいかにも存在するで街を作って映画は成立するのか?
と、思ってしまう。が、しかしこの映画は全く逆を行ってしまっている。そこがなんとも言えず面白く興味を引く。どこまでも棒読みにしか聞こえないセリフ。天才児童たちの率直な有毒な言葉。円盤から降り立つ宇宙人。1955年という時代設定。どこまでいっても噓でかためられた映画。逆説こそリアル。ホンモノを突き詰めたがために生じた現象なんだろう。夢もまた現実なのだ。多様性の時代をいきるためには多様性の意味を知ることが大事。しかし、ちょっと息苦しくなるのはどうしたことなのだろうか・・・・僕にはちょっとしんどいコメディであまり笑えたものじゃなかった。
映像はかっこいい。ストーリーは??
映像だけ見てると、すごくいい。今、優れた作品を鑑賞しているって
気分にひたれたりするのですが、なにぶん、ストーリーがね。
わけわからない。まったくついていけないで、苦痛でした。
おそらく、ストーリーを追いかける映画ではないのでしょうね。
何度か見れば理解できるのかもしれないけど、私には耐えられないので
もう見ません(笑)。
タランティーノかと思った。
ウェスの作品をずっと気になっていて、いつか観ようと思っていた本作。
結論、しんどかったです。
都内の映画館で全然やってないけど、
すみませんが映画館で見なくて良かったと思ってしまった。
これが感性で、センスの作品の最高峰だ。
わからない人は見ない方が良い。
え〜、面白さが判らん?!
9月5日(火)
TOHOシネマズシャンテで「アステロイド・シティ」を。
予告が面白そうで、俳優の顔ぶれが凄いから観に行ったのだが、これはハズレたわ。
少なくとも私とは笑いのツボが全然合わず。
ちょっと評価のしようがないと言う感じだ。
トム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソン、マット・ディロン、エイドリアン・ブロディ、マーゴット・ロビー他みんな無駄遣いだな。
ジェフ・ゴールドブラムなんてどこに出ていたんだ?カフェのテーブルに座っていた男?
誰か判ったら教えて下さい。
久しぶりにガッカリだよ、って作品だった。
北条時行
意味不明全開、予備知識なしに身始めたのでもしやと思ったらやはりのウェスアンダーソンそうかーストーリーはあってないようなもの、気になるのは何故か俳優陣の大きな鼻で誰が誰だか。演じる人々も理解しながら演じているのか?映像はどこをとっても可愛らしく流石。ようそはあるので3回観たら⭐️5になるかも
ウェス・アンダーソンの最新作!独特の世界観がスクリーンに広がる!
【あらすじ】
アメリカ南西部に位置する砂漠の街、アステロイド・シティ。隕石が落下してできた巨大なクレーターが最大の観光名所であるこの街で、5人の天才的な子供達の授賞式が行われる。しかし、式典の最中に宇宙人が到来し…。
【感想】
公開後すぐに観に行きましたが、レビューできていませんでした。
ウェス・アンダーソン監督の作品は好きなものが何作もありますが、スクリーンで見たのは今作が初めてです!
正直最初は淡々とストーリーが進んでいくので、少し眠くなってしまいました。
中盤の宇宙人登場により、少しずつウェス・アンダーソン監督の世界に引き込まれていきました。
アステロイド・シティの街並みもかわいくて、センスが光っていました。
特に私はウェス・アンダーソン監督の作品特有の登場人物が淡々と早口で話すのが好きなので、それをスクリーンで味わうことができて素敵な劇場体験になりました。
ウェス・アンダーソン監督の最新作が公開されたら、また劇場に足を運ぼうと思います。
【お気に入りのシーン】
宇宙人の登場シーン!
じゃあおやすみなさい
独特な世界観でお馴染み、ウェス・アンダーソン監督最新作。9月は忙しくて逃していたが、先週から復刻上映していたため、せっかくならということで映画館で鑑賞。前作「フレンチ・ディスパッチ、ザ・リバティ カンザス・イヴニング・サン別冊」はきちんとタイトル覚えるくらい好きな作品で、今回も結構期待していたが...。映画を見て、監督が込めた意味を理解しようとすること自体、意味が無いんじゃないかとなぜだか深く反省させられた作品だった。
序盤も序盤でめちゃくちゃ寝てしまい、訳が分からない映画がもっと訳分からなくなってしまった。映画鑑賞において睡眠なんてご法度。そんなことわかってるけど、本作ばっかりは何回みても寝てしまう気がする。世界観と映像に対するこだわりようは相変わらずで、未だに渋谷で催されていた監督の個展に行けなかったことを後悔しているくらい好き。にしても、盛り上がりが一切ない映画はいくら芸術と言えどキツい。
※filmarksから引用
よーわからんまま借りてよーわからんまま終わった
いきなり始まる舞台劇に「はぁ?」となった。
こりゃいつも感じるB級ホラーのヤバい匂いとちょい違うが、別種のヤバさがある。
笑顔なく抑揚のない声で淡々とセリフをしゃべり、意味があるのか無いのかすら分かりにくい。
観ているこっちは「なんじゃこりゃ」である。
メインステージと言うべき、黄色い砂漠を突っ走る列車に果物と自動車と核ミサイルが載せられているカオスにこの作品は何が言いたいのか?
綺麗なセットなのかかきわりなのか分からない原色系で彩られた建物、服装が目を引くのは間違いないけど、変わった雰囲気の人々が儀式めいた会話の繰り返しで「ずーっとこの雰囲気で行くのか?」とぶつぶつ言いながら、最後まで来てしまった。
頑張って観て、舞台の表(砂漠の世界)と舞台裏(お芝居の裏側)を使ってるのは分かるけど、急にモノクロのシーンとか入っても何で、ここだけモノクロにした?とか考えてる間にストーリーが進んでより物語が難解になった。
TSUTAYAで借りて、返却最終日に慌てて観て解らないまま返却してしまった。他の方のレビュー見てたら解釈も色々あったから、DVD買うか?もっかいレンタルか?
悩ましい…。
ヘンとの遭遇
1955年、アメリカ南西部の架空の町“アステロイド・シティ”。
この砂漠の町にかつて隕石が落ち、巨大クレーターが観光名所になっている。
宇宙科学賞の授賞式が開かれ、受賞者である天才子供たちとその家族が招待される。
そんな中、突如として宇宙人が現れる。
町に軍がやって来て情報や関係者を隔離。しかし子供たちは公に公表しようと…。
ウェス・アンダーソンが遂にSFを…? あのシーンなんて『未知との遭遇』クリソツ。
ウェス・アンダーソンがただのSFを撮る訳がない。そう。本当の意味でただのSFではなかった。
開幕していきなり紹介。この“アステロイド・シティ”で繰り広げられる群像劇は、ある劇作家が創作した舞台劇。登場人物たちも役者が演じている。
虚構=劇中劇と現実=舞台裏が交錯して展開。
珍しい題材と奇抜な設定ながら、見る者の意表を突く作風はいつもながらのウェス・アンダーソン・ワールド。
そう考えると、“アステロイド・シティ”の美術にも納得いく。
リアルな町並みと言うより、ジオラマのような感じ。よくよく見ると、背景の岩山なども画や張りぼてっぽい。
しかしながら、カラフルなセットやビジュアルセンスは健在。このセットそのままにして、“アステロイド・シティ”擬似体験が出来るツアーでもやって欲しいくらい。
現実の舞台裏になると、一転して白黒。
アンダーソンは舞台の裏の人間模様に興味あったらしく、ブロードウェイ黄金時代へのオマージュを込めて。
凝った画面構図やビジュアルや設定、その中で繰り広げられる虚構と現実のシュールでユニークな人間模様。
ジェイソン・シュワルツマンら常連組。トム・ハンクスがアンダーソン作品初参加。
豪華キャストの面子はアンダーソン作品過去最高かも。だって、ジェフ・ゴールドブラムやマーゴット・ロビーの贅沢な使い方と言ったら!
とりわけ特にウケたのは、あの宇宙人。
映画史上最も地味に登場。来訪の目的もそれ…?
シュールで何処かキュートな見た目。アニメーションで表現された遊び心も。
もはやコメディとか群像劇とかではなく、“ウェス・アンダーソン作品”それ自体が一つのジャンルになりつつある。
凝った画面構図やカラフルな美術、風変わりな登場人物たちや独特の世界観…。
ハマる人にはハマる。好きな人には毎回楽しみ。
つまりそれは…
ちなみに私は、アンダーソン作品は好きだ。古くは『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』、近年も『ムーンライズ・キングダム』『グランド・ブダペスト・ホテル』『犬ヶ島』にはハマった。
昨年の『フレンチ・ディスパッチ』はまあまあ。
そんな熱烈な支持者でもなく、偏見もない、純粋にアンダーソン作品を楽しませて貰ってる身として、今回は…。
散々知ったかのように御託を並べ立てたが、ビミョーだった…。
いや、つまらなかった訳じゃない。『フレンチ・ディスパッチ』はちとハマらなかったが、今回はさらにハマらなかった。
題材や設定は面白味あったんだけどね…。
アンダーソン印で、“未知との遭遇”の珍騒動を見たかった気がする。描かれるのは、いまいちよく分からない群像劇。
二段構成なのもいまいちピンと来ず。
コメディとしても群像劇としても『ムーンライズ・キングダム』や『グランド・ブダペスト・ホテル』の方が圧倒的に面白かったし、二段構成も先日Netflixで配信された短編『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』の方が見せ方や巧みさがあった。
熱烈なアンダーソン支持者からすれば、本作も凝った作りや深みがあり、安心安定唯一無二のアンダーソン・ワールド。
だが、今回の私の素直な感想は…
ポカ~ンと、ヘンとの遭遇であった。
相変わらずのウェス・アンダーソン!なのだが…
う〜ん…
まあまあだったか…
さほど期待もしていなかったのだが。
とはいえ、やはり、ウェスだからねえ〜
全く期待するな、というのもムリがある。
相変わらずのピカイチのセンスの良さは、画面の隅々にまで行き届いてはいる。
う〜ん、が、しかし…
もう、かつてのようなマジックは…
なかったんだよ、なあ〜
宇宙人の登場シーンには、流石に笑ったけど。
やっぱり、ああいうのは抜群に上手い。表情といい微妙な間の取り方といい、ホント絶妙。
ちなみに全部CGにしか見えなかったが、実際はジェフ・ゴールドブラムが演じていたらしい。
と言っても、殆ど目の動きだけだったと思うのだが、あの独特の身体の動きも、彼の芝居を元にマニピュレートしたのだろうか?
だとしたら余計に笑えてくる。
ちなみに最大の見せ場というかクライマックスは、おそらくマーゴットの登場シーンだったと思うのだが…
あんまり、グッと来なかったしなあ。
父親役のジェイソン・シュワルツマンも、悪くはなかったが、戦場カメラマンなら他にも適役はいたんでは?
元々は、シュワルツマンが劇作家と主役の両方を演じる予定だったらしいが、むしろ劇作家の方のみにして、主役をエドワード・ノートンにした方が良かった気はする。
但し、そもそも最初からシュワルツマンのために書かれた脚本らしいから、そういう訳にもいかんか…
スカーレットの役も、たぶん元々の設定としてはモンローのオマージュだったのかもしれないが、あの黒髪じゃエリザベス・テイラーにしか見えない。ブロンドにしちゃうと、あからさまにモンローに寄ってしまうので、それは避けたのかもしれないが、そこは思いっきりブロンドに振り切って欲しかった。
ていうか、登場人物それぞれのキャラ立ちが、ウェスの作品にしては、みんな揃いも揃って、何故か今回はイマイチ…
ここが一番のマイナスポイントだったか。
マヤ・ホークなんて、もっと出来たと思うけどなあ。
トム・ハンクスだってイイ線は行ってたが、もっと出来たはずだ。
やはり結局のところ、50年代への憧憬が強すぎて、あまりイジれなかったということ?
でも、そこは敢えてイジリ倒さないと!
オモシロクはならんよ。
というか、それこそがウェス・アンダーソンの真骨頂だったはず。
あと、巨大クレーターが舞台設定の基本だったんだから、これは最初の方のシーンで、ドカンと俯瞰で上空から真っ昼間の自然光の中、壮大に撮ってくれないと!
それが出来ていれば、冒頭のツカミもバッチリで、気分も相当アガったはずだ。
まあ、そもそもなのだが、アメリカンな50sのノスタルジーに対して素直にピンと来ない人にとっては、あまり向いてない映画なのだろう。
それにアフリカ系のジェフリー・ライトが何故か将軍を演じていたが、この時代の黒人差別を完全に避けていては、脳天気な白人の懐古趣味にしか見えない。
それが狙いだったのかもしれないが、であれば、その白人の脳天気ぶりを、もっと批評的に痛快に笑い飛ばして欲しかった。
マヤ・ホークが演じる女教師に絡むカウボーイ風情などでは全く物足りない。
その一方、核実験をブラックなコントのネタのように扱うのは、やはり日本人としては微妙だ。
あまりに非人道的な過去を、皮肉にせよ、笑いに持っていくというのは、正直ドン引きなのだ。
はあ…
次回作は頼むぜ!
ウェス君!
高等な世界観
何が伝えたかったのか明確に分からず、あのウェスアンダーソンの映画を初めてということなので楽しみにしていただが少し期待外れなところ。コミカルで圧倒的世界観が彼の評価されているところだが、今の私にはさほど刺さらなかった。
今の自分の映画に対する価値観をもっと広げようと思えたきっかけになったのはいいこと。
不思議な世界
コミカルで不思議な世界を見せられた感じ。
一夜の夢のような
でも現実だったのかな、と思わせるような。
まさに舞台の裏側から、
覗き見るような作品だった。
あまり深く考えず、理解しようとせず観るのが良さそう。
初ウェス・アンダーソン。
若くして話題作を次々と世に送り出してきた天才監督と巷で評判のウェス・アンダーソン。なかなか彼の作品を観れず今回初めて配信にて鑑賞。
難解というより、意図的に観る者の感情移入を拒むような、作品世界に没頭することを拒むよう作られた作品。
米ソ冷戦下での核開発競争など50年代のアメリカを舞台にしながら明確なメッセージをくみ取ることも難しい。
正直見てる途中から理解しようとすることが馬鹿らしくなる。つい先日鑑賞した「去年、マリエンバートで」の方がまだ見やすいと思えるくらい、観る者が理解しようとすればするほど突き放されて観ていて苦痛になる作品。
観る者に簡単には理解されたくないという作り手の意図が多々感じられる作品は古今東西多い。「2001年宇宙の旅」のようにあえて説明を排除した作品から、「8か2/1」のような私的な作品まで。
本作は後者の私的作品にあたる作品だと思う。ウェスは両親とも若くして失っており、彼の作品ではその喪失感が常に描かれてきたらしい。
自分の私的感情を他者に容易に理解されたくないという思いが込められているのか。しかしそうだとすると観客は本作をどう楽しめばいいのだろう。
ウェスらしい映像はふんだんに盛り込まれてはいるが、やはり映画自体は全く楽しめなかった。
初ウェスだったが、ちょっと作品の選択を間違えてしまったか。
上映期間の最後に観ることができた
「グランド・ブダペスト・ホテル」に魅せられて、今度の映画も観たが、いつものメンバーが、たくさん出てきた。私の好みは、やはりジェイク・ライアンか。難解というが、そうでもない。
舞台は1950年代で、新たなお芝居(実際には映画)の紹介仕立て。最初に、公演される芝居(映画)を紹介するテレビ番組がモノクロで流れるが、楽屋風景を含み何度でも戻ってくる。幕が上がると、スペインの荒地にセットを組んで撮影された映画がカラーで出てくる。
映画のストーリーは、全くありえない話ではないが、まずは虚構。それに対し、楽屋の話は、演出や俳優の実際の姿を伝える。ちょうど、「グランド・ブダペスト・ホテル」で、ボーイたちが客の真実を知っていたのと同じか。
この映画でしか、味わうことができなかったことが、二つある。いずれも、モノクロで出てきた楽屋の部分。
一つは、話の後半で、映画の主人公オーギー役のホールは、出演していた劇場のバルコニーに出てタバコを吸っている時、映画の中では、闘病の末、亡くなってしまう妻役の女優と遭遇する。彼女は、もし映画に出ていたら、言うはずだった脚本のセリフを述べた。大都市の裏町を思わせた、この場面には情感が満ちており、最もrealityがあった。
もう一つは、終盤に近く、やはり常連のエドワード・ノートンの扮する映画の劇作家コンラッド・アープが苦悩を訴えると、それを聞いていた俳優たちが、次々と「起きたいなら眠れ(日本語字幕」(You can’t wake up if you don’t fall asleep)と唱和したのだ。私は、この場面で一番心が震えたが「起きることができない眠り」が、対比されているのではないかと思った。大変、驚いたことには、コンラッド・アープは(劇中だが)この6ヶ月後、自動車事故で亡くなるのだ。
この二つのエピソードに気づいてから、映画の表面上の流れは、エイリアンとの出会いにあり、その中心の一つは、ジェイク・ライアンの扮するオードリーの長男、ウッドロウだが、もう一つの流れであるオーギーの妻の病死と、オーギーの3人の娘、トム・ハンクスの扮する義父との関わりの背景が見えてくる。一見、虚構に満ちている映画部分の背景に、realityを持つ楽屋風景がある。それ以外にも、幾つもの伏線が用意されていて、オードリーとスカーレット・ヨハンソンの扮する女優ミッジとの関わりは、その一つである。
ここだけ取り上げても、いかにウェス・アンダーソン監督が考えて脚本を書き、監督しているのかが判る。時間がある限り、多くの皆さんに、この数々の優れた道具立てを楽しんでほしい。
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