アステロイド・シティのレビュー・感想・評価
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ウェス・アンダーソンの世界
色彩豊かで芸術的
結構好き
夢もまた現実の一つなのだ。それは夜眠りの中で見るものであろうがなかろうが・・・
砂漠の中に作られたセット。とても現実に存在するはずもない街。そこが舞台。映画のセットであることは明白だ。普通であればいかにも存在するで街を作って映画は成立するのか?
と、思ってしまう。が、しかしこの映画は全く逆を行ってしまっている。そこがなんとも言えず面白く興味を引く。どこまでも棒読みにしか聞こえないセリフ。天才児童たちの率直な有毒な言葉。円盤から降り立つ宇宙人。1955年という時代設定。どこまでいっても噓でかためられた映画。逆説こそリアル。ホンモノを突き詰めたがために生じた現象なんだろう。夢もまた現実なのだ。多様性の時代をいきるためには多様性の意味を知ることが大事。しかし、ちょっと息苦しくなるのはどうしたことなのだろうか・・・・僕にはちょっとしんどいコメディであまり笑えたものじゃなかった。
映像はかっこいい。ストーリーは??
映像だけ見てると、すごくいい。今、優れた作品を鑑賞しているって
気分にひたれたりするのですが、なにぶん、ストーリーがね。
わけわからない。まったくついていけないで、苦痛でした。
おそらく、ストーリーを追いかける映画ではないのでしょうね。
何度か見れば理解できるのかもしれないけど、私には耐えられないので
もう見ません(笑)。
タランティーノかと思った。
え〜、面白さが判らん?!
北条時行
ウェス・アンダーソンの最新作!独特の世界観がスクリーンに広がる!
【あらすじ】
アメリカ南西部に位置する砂漠の街、アステロイド・シティ。隕石が落下してできた巨大なクレーターが最大の観光名所であるこの街で、5人の天才的な子供達の授賞式が行われる。しかし、式典の最中に宇宙人が到来し…。
【感想】
公開後すぐに観に行きましたが、レビューできていませんでした。
ウェス・アンダーソン監督の作品は好きなものが何作もありますが、スクリーンで見たのは今作が初めてです!
正直最初は淡々とストーリーが進んでいくので、少し眠くなってしまいました。
中盤の宇宙人登場により、少しずつウェス・アンダーソン監督の世界に引き込まれていきました。
アステロイド・シティの街並みもかわいくて、センスが光っていました。
特に私はウェス・アンダーソン監督の作品特有の登場人物が淡々と早口で話すのが好きなので、それをスクリーンで味わうことができて素敵な劇場体験になりました。
ウェス・アンダーソン監督の最新作が公開されたら、また劇場に足を運ぼうと思います。
【お気に入りのシーン】
宇宙人の登場シーン!
じゃあおやすみなさい
独特な世界観でお馴染み、ウェス・アンダーソン監督最新作。9月は忙しくて逃していたが、先週から復刻上映していたため、せっかくならということで映画館で鑑賞。前作「フレンチ・ディスパッチ、ザ・リバティ カンザス・イヴニング・サン別冊」はきちんとタイトル覚えるくらい好きな作品で、今回も結構期待していたが...。映画を見て、監督が込めた意味を理解しようとすること自体、意味が無いんじゃないかとなぜだか深く反省させられた作品だった。
序盤も序盤でめちゃくちゃ寝てしまい、訳が分からない映画がもっと訳分からなくなってしまった。映画鑑賞において睡眠なんてご法度。そんなことわかってるけど、本作ばっかりは何回みても寝てしまう気がする。世界観と映像に対するこだわりようは相変わらずで、未だに渋谷で催されていた監督の個展に行けなかったことを後悔しているくらい好き。にしても、盛り上がりが一切ない映画はいくら芸術と言えどキツい。
※filmarksから引用
よーわからんまま借りてよーわからんまま終わった
いきなり始まる舞台劇に「はぁ?」となった。
こりゃいつも感じるB級ホラーのヤバい匂いとちょい違うが、別種のヤバさがある。
笑顔なく抑揚のない声で淡々とセリフをしゃべり、意味があるのか無いのかすら分かりにくい。
観ているこっちは「なんじゃこりゃ」である。
メインステージと言うべき、黄色い砂漠を突っ走る列車に果物と自動車と核ミサイルが載せられているカオスにこの作品は何が言いたいのか?
綺麗なセットなのかかきわりなのか分からない原色系で彩られた建物、服装が目を引くのは間違いないけど、変わった雰囲気の人々が儀式めいた会話の繰り返しで「ずーっとこの雰囲気で行くのか?」とぶつぶつ言いながら、最後まで来てしまった。
頑張って観て、舞台の表(砂漠の世界)と舞台裏(お芝居の裏側)を使ってるのは分かるけど、急にモノクロのシーンとか入っても何で、ここだけモノクロにした?とか考えてる間にストーリーが進んでより物語が難解になった。
TSUTAYAで借りて、返却最終日に慌てて観て解らないまま返却してしまった。他の方のレビュー見てたら解釈も色々あったから、DVD買うか?もっかいレンタルか?
悩ましい…。
ヘンとの遭遇
1955年、アメリカ南西部の架空の町“アステロイド・シティ”。
この砂漠の町にかつて隕石が落ち、巨大クレーターが観光名所になっている。
宇宙科学賞の授賞式が開かれ、受賞者である天才子供たちとその家族が招待される。
そんな中、突如として宇宙人が現れる。
町に軍がやって来て情報や関係者を隔離。しかし子供たちは公に公表しようと…。
ウェス・アンダーソンが遂にSFを…? あのシーンなんて『未知との遭遇』クリソツ。
ウェス・アンダーソンがただのSFを撮る訳がない。そう。本当の意味でただのSFではなかった。
開幕していきなり紹介。この“アステロイド・シティ”で繰り広げられる群像劇は、ある劇作家が創作した舞台劇。登場人物たちも役者が演じている。
虚構=劇中劇と現実=舞台裏が交錯して展開。
珍しい題材と奇抜な設定ながら、見る者の意表を突く作風はいつもながらのウェス・アンダーソン・ワールド。
そう考えると、“アステロイド・シティ”の美術にも納得いく。
リアルな町並みと言うより、ジオラマのような感じ。よくよく見ると、背景の岩山なども画や張りぼてっぽい。
しかしながら、カラフルなセットやビジュアルセンスは健在。このセットそのままにして、“アステロイド・シティ”擬似体験が出来るツアーでもやって欲しいくらい。
現実の舞台裏になると、一転して白黒。
アンダーソンは舞台の裏の人間模様に興味あったらしく、ブロードウェイ黄金時代へのオマージュを込めて。
凝った画面構図やビジュアルや設定、その中で繰り広げられる虚構と現実のシュールでユニークな人間模様。
ジェイソン・シュワルツマンら常連組。トム・ハンクスがアンダーソン作品初参加。
豪華キャストの面子はアンダーソン作品過去最高かも。だって、ジェフ・ゴールドブラムやマーゴット・ロビーの贅沢な使い方と言ったら!
とりわけ特にウケたのは、あの宇宙人。
映画史上最も地味に登場。来訪の目的もそれ…?
シュールで何処かキュートな見た目。アニメーションで表現された遊び心も。
もはやコメディとか群像劇とかではなく、“ウェス・アンダーソン作品”それ自体が一つのジャンルになりつつある。
凝った画面構図やカラフルな美術、風変わりな登場人物たちや独特の世界観…。
ハマる人にはハマる。好きな人には毎回楽しみ。
つまりそれは…
ちなみに私は、アンダーソン作品は好きだ。古くは『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』、近年も『ムーンライズ・キングダム』『グランド・ブダペスト・ホテル』『犬ヶ島』にはハマった。
昨年の『フレンチ・ディスパッチ』はまあまあ。
そんな熱烈な支持者でもなく、偏見もない、純粋にアンダーソン作品を楽しませて貰ってる身として、今回は…。
散々知ったかのように御託を並べ立てたが、ビミョーだった…。
いや、つまらなかった訳じゃない。『フレンチ・ディスパッチ』はちとハマらなかったが、今回はさらにハマらなかった。
題材や設定は面白味あったんだけどね…。
アンダーソン印で、“未知との遭遇”の珍騒動を見たかった気がする。描かれるのは、いまいちよく分からない群像劇。
二段構成なのもいまいちピンと来ず。
コメディとしても群像劇としても『ムーンライズ・キングダム』や『グランド・ブダペスト・ホテル』の方が圧倒的に面白かったし、二段構成も先日Netflixで配信された短編『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』の方が見せ方や巧みさがあった。
熱烈なアンダーソン支持者からすれば、本作も凝った作りや深みがあり、安心安定唯一無二のアンダーソン・ワールド。
だが、今回の私の素直な感想は…
ポカ~ンと、ヘンとの遭遇であった。
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