アステロイド・シティのレビュー・感想・評価
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理解しようとかいうおこがましい気持ちは捨てようと思う
正直、最初に観たときは何が何やらさっぱりわかっていなかった。スカヨハの役のモデルがマリリン・モンローであるとか、リー・ストラスバーグやエリア・カザンといった演劇界映画界の大物と思しきキャラが登場していることとか、そういう裏設定をあとから知って、ようやく多層的な構造が見えてきた。とはいえ「マラーの死」の再現シーンに気づいたところで作品の理解が深まるわけではなく、考えれば考えるほど答えが遠ざかるようで軽く遠い目になる。でもその一方で、コロナ禍における隔離生活や核兵器に象徴されるきな臭い世界情勢など、われわれを取り巻く負の現実への目配せは確かに伝わってくるので、ただ「しらんがな」とも言い切れない。近年のウェス・アンダーソン作品は監督のこだわりが細かすぎ、観客を振り落としにかかっているのではと疑いそうになるが、おそらく本人はやりたいことを突き詰めているだけなんじゃないか。こちらも理解しようだなんておこがましいことは思わず、ただ目の前のものを受け止めればいいと思えるいいキッカケになった。そもそも100%の理解なんて幻影の過ぎないのだから。
何これ?
砂漠の町に宇宙人到来というからSFものかと思って観始めたら、冒頭からTVの特番、この物語は新たなテレビ番組のメイキングを追ったドキュメンタリーだと宣うではないか。
劇中劇でも面白ければよいが、子供と大人の学芸会レベル、やっと出て来た宇宙人も一匹だけでアリンコのようなチープなアニメ、セリフは早口で、「眠らなければ起きられない」などとシュールなことばかり・・。
ウェス・アンダーソン原案・脚本・監督・製作とまさに独壇場、この異常な作家性ゆえ、コアなファンもいるようだが、私のような凡人には、何が何やら、さっぱり理解できませんでした。
You can't wake up if you don't sleep.
You can't wake up if you don't sleep.
眠らなければ起きる事は出来ない。
asteroidcityを駆け抜けるウッディー・ウッドペッカー(間違い、ロードランナーでした。すみません)『ビィーピィー』鳴かなかった!
『また、原爆の実験よ』って水爆実験の誤りだよ。この頃は原爆じゃなくて、『ATOMIC SOLDIER』って写真まであって、米軍はその写真をひた隠しにしていた。しかし、カウント・ベイシー等が『atomicbom』と言う爆破の瞬間のカタストロフィな写真をアルバムに使うなどして、水爆実験による人体への影響の研究とか言って誰でも知っている事だった。アルフレッドヒッチコックの『裏窓』と言う映画にもその写真が出て来た。僕は1957年生まれなので、ギリギリこの実験時期から外れているが、幼い時は虚弱でTVばかり見ていた。イヤイヤ、TVばかり見ていたので、虚弱だったが正しいかなぁ。兎も角、
なお、この街は架空であるが、『駅馬車』で有名な『モニュメント・バレー』で近くには『死の谷』と言う不吉な名前の谷がある。ネイティブアメリカンの居住区でもあった。
また、NASAや米軍の施設があり、少年雑誌やオカルト雑誌がしばしば『UFO』特集を組んでいた。
そう言った要素がキラ星の如くこの話には入ってましてね。
何だか分からない鑑賞者の皆様へ。
分からなくて当たり前ですよ。
ショートコントで見れば良いんじゃないかなぁ。小津安二郎監督の影響も有るのかなぁ?
なりきり!宇宙人お面(全3種)
劇場の入場者特典で「なりきり!宇宙人お面(全3種)」の配布あり。家に帰ってからお面つけて風呂場の家族に声かけたら悲鳴あげてました。ごめんて
この映画、バランスはよくないし宇宙人が力技すぎるけど私は好き。大好き。登場しなかった亡き妻と舞台裏で会うシーンが好き、こんな奇跡みたことない。扉越しで行われるはずだった別離のシーンは訪れませんでした、肩透かしでよかったです。安堵しました
別れが苦手な人に優しい物語です
寂しいけどこの先もきっと大丈夫だと思える
宝箱に入れたくなるような作品
あと娘たち…最高にかわいかったです
ウェス・アンダーソン監督の脳内を覗いて見たい!!
ウェス監督の脳内は複雑!!
監督が天才である事は確かでしょうけれど、
観客に親切か?と言うと多分ちょっと不親切。
でも「グランド・ブタペスト・ホテル」「犬ケ島」
「フレンチ・ディスパッチ」はとても面白かった。
この映画は、どっちかと言うとちょっとだけ苦手。
良かった所。
☆★☆宇宙船から宇宙人が降りて来て、
隕石を持ち上げて持って帰るシーンの面白さ!!
画面が透明感のある黄緑色に変わり、宇宙船も緑、
宇宙人は真っ黒い棒のような形態。
多分、宇宙人のセリフはなかったと思う
(でもクレジットには宇宙人=ジェフ・ゴールドブラムとある?!)
なんか仕草の可愛い宇宙人で愛らしい
(擬音かなんかあったのかな?)
そしてラストの方でもう一回宇宙船が帰ってきて、
ドスンと隕石を落として、返してくれる。
やはり画面は黄緑色の光線みたいだった。
宇宙船が軍隊が来て人々は足止めになったり
アステロイドシティは封鎖される。
この辺りはすごく物々しい。
そしてラストでは封鎖が解除になり皆・家へ帰ることになる。
★★変だった点、
TV解説者や劇作家(エドワード・ノートン)の場面が黒白画面になり、
言ってることとやってる事がまるで分からなかった。
戦場カメラマンのオーギーが、この役を劇作家から貰った後で、
ズボンを脱いでノートンとキスしてたのは、どうゆう意味?
☆☆微妙だったシーン。
スカーレット・ヨハンソンの一瞬のヌードシーン。
☆☆☆劇作家のモデル、
今知ったが、エリア・カザンだったらしい。
(エイドリアン・ブロディの白アンダー・シャツがセクシーだった)
★★★場面転換、
アステロイドシティのパステルカラーの楽しさと、
TV解説者と劇作家の場面のモノクロシーン。
何幕何場を告げる目次、
そこの場面転換でいちいち気持ちが途切れてしまう。
☆☆☆1955年の設定。
(第二次世界大戦の痛みも薄れ、ベトナム戦争前)
古き良きアメリカのノスタルジーもあるのかな?
(アメリカは戦争に負けた事がない・・とのセリフがあった)
☆☆戦争写真家オーギーとその義父(トム・ハンクス)
オーギーは3人の可愛いくて生意気な娘3人と天才の息子が居る。
妻を最近亡くして、火葬した遺灰をタッパーウエアに入れている。
結局タッパーウエアの遺灰はアステロイドシティの土に
埋めて帰る事になる。
普通の監督ならば、幼い3人の娘の痛みを感情的に描写するのだが、
あくまでも情緒的には描かれない。
☆☆☆マーゴット・ロビー、
役名は女優とだけある。
しかしマーゴット・ロビーのアップはやはり美しさにはため息。
☆☆ウィレム・デフォー
劇作家のスタッフの演技教師役。格好良い。
☆☆マット・ディロン
ガソリンスタンドでオーギーのクルマを壊す役。
豪華キャストは見応えがありました。
シュールな映像の面白さや、とぼけたウィットを楽しみ、
ストーリーの盛り上がりとか、エモーショナルな感動とかは、
ウェス監督の目指してる世界とは別なのかも!ですね。
ウェス・アンダーソンの王道…要心構え
もろもろあって、かなり久しぶりに映画をみれました!
大好きなウェス・アンダーソンの新作…でしたが、心構えが足りなすぎずついていけず、楽しみ切れなかった…。
アステロイド・シティで起こるもろもろの人間劇を劇団が演じる…という仕立てなのですが、いつものように劇中劇と劇中劇中劇を行ったり来たりの展開に最初の最初で入っていけず、物語に没入できずになってしまいました…。
アステロイドシティの50年代風カントリーのポップな色合いや娘たちの可愛い衣装や出てくるお店や汽車などのギミックの可愛さはいつも通り心奪われ、1本の作品の登場人物それぞれのストーリーを平行して描いていく、そのキャラクターやストーリーもとても面白いのですが…のっけから全体像をつかみきれず…。
ただ、全体像をつかみきれなくても、母を亡くしたこと=受け入れがたいことを受け入れながら、それぞれの理解の度合いなりに消化をしていこうとする子供たちの姿や、妻を亡くした夫の葛藤には感情移入してしまいました。
ちゃんと心構えをして、もう一回見に行ってきます!
レトロな街に集うちょっと変わった人々
中西部の隔離された街に集う人々と、そこを訪れた異星人との接触により起こる色々な出来事をコミカルに描く。
レトロな街並みやちょっと風変わりな人々たちのちょっとした行動がコミカルで心地よく感じられた。
また異星人たちもちょっと可愛く描く点も好み。
けど淡々と進む物語なので、好みはかなり分かれるんだろうなあ。
キャラクターを楽しむ
9月からの上映で、観たのが上映最終週。ミニシアターかTohoシネマズか迷ったが、どうせなら大画面で広く快適な方でとTohoへ。小部屋だったが、空いていたのでラッキー!と行ってみたら、ほぼ満席。隣は男子学生3人組で、私の隣の方はチュロスを食べているところだった。嫌だったけど上映中は食べないだろうと思っていたら、最後までポップコーンを召し上がっていた。ああ、ミニシアターにすればよかった。
この監督らしいきれいな色使いは好きです。今回はブルーとイエロー。この役はビル・マーレイだろうと思ったらトム・ハンクスで、カッコ良すぎ。いろんな変なキャラクターがいて、有名な俳優が沢山出ていて、面白いのだけど、ストーリーはつまらなかった。表舞台と裏舞台の設定になっていたが、裏舞台はなくてもいいかな。何でその設定にしたかったのかなと思った。
理解はできない
いつものことながら、一回で内容が理解できないんだよねw
ただ、雰囲気は最高にいい。
個人的にこの監督の作品は「間」かな、とおもう。人同士の会話の呼吸や、映像が切り替わるところの間がすごくいい。
絵は綺麗で、キャストも豪華。
見所しか無い。だけど、ストーリーは独特過ぎて理解はできない、っていう。
やっぱり好きだわー
見直さないとわかんねー。
前列の客の頭に視界を塞がれ、左右に動くその頭を避けて、マシな視野を確保することに集中力つかい、あんまり内容が入ってこなくて…
集中できる環境でも、早口の英語を聞きながら字の多い字幕を読んで、構成のややこしい映画文体を読み解くのに中々苦労するはずの作品なので、、、
絵がかわいいくらいの感想しかないのよ。
はまれなかった
正直はまれなかった。
ただただナンセンスなだけで、面白いと思えなかった。
画面はオシャレで眺める分にはいいんだけど…。
「バカバカしい映画作ってみました」、っていうわりにちゃんとしてるっていうか、悪い意味で保険かけすぎてるっていうか…。もっと思い切り低予算で作ったら逆に面白かったかも。「浅いようで実は深い」のが理想だけど、この映画は逆に「深いようで実は浅い」って感じさせる。
たぶん僕は勝手に「不思議惑星キン・ザ・ザ」みたいのを期待してしまっていたんだと思う。
作り込みは複雑、内容は単純。宇宙人は分からない。
舞台劇なのか、映画撮影なのか、現実なのか、曖昧な雰囲気を醸しだし、パステル調の明るい画面とモノクロの画面とで、構成は複雑。豪華な俳優さんが勢揃いしていて、独特のゆったり感。父親の悩みが解決して終わる?掴みづらい内容でした。
もう少し、 「犬ヶ島」のよう暴走気味な展開であった方が、笑えたかなと思いました。
以下ネタバレ
ウェス・アンダーソンらしい、
シンメトリーな画面レイアウトと
横移動のカメラワークと
テンション低めな登場人物たちは
見ていて心地よく、
映画全体の配色も
彩度低めな冷めたカラフルさで
映像は期待どおりな
楽しいウェス・アンダーソン映画でした。
でも、メイキング的な舞台裏の解説シーンが
モノクロ&スタンダードサイズになって
時々インサートされる構成は、
現実とフィクションの対比に
面白さがなく、
「アステロイド・シティ」をいちいちフィクションであることを強調するより、
「犬ヶ島」のようにフィクションのみの世界観で仕上げた方が
観客としては、現実逃避できるのになと思いました。
「アステロイド・シティ」の予告編を見ずに鑑賞したため、
中盤で登場する〇〇〇は面白テイストでしたが
特に声をだして笑えるシーンはなく、
少し冷めた感覚で
お洒落なユーモアをご提供いただいてる気分で
楽しみました。
「アステロイド・シティ」は
登場キャラクターに共感する作劇になっていないため、
登場キャラクターとアステロイド・シティの景色を
坦々と眺める映画でした。
お洒落なカフェでリピートしてモニターに流す
お洒落環境映像としては、需要がありそうな作品でしたので
お洒落な映画を見てる私はお洒落だよ層には歓迎されるだろう、そして
お洒落イキリをしたいときのデートムービーとしては
お洒落満足度の高い映画だなと思いました。
あとロードランナー的な鳥が活躍してほしかったなとも思いました。
もう少し、
「犬ヶ島」のよう暴走気味な展開であった方が、
笑えたかなと思いました。
「サン別冊」の監督で分からない映画らしいが、マーゴット・ロビーが出てるらしいので鑑賞。【再鑑賞】マーゴット・ロビーを探しにいく。
多くのレビューで皆さんが眠くなると言ってるので、分からなくても寝なかったらこっちの勝ち(?)というコチラにかなり有利な不公平ルールで試合に臨む。
完敗。
体調整えて鑑賞したのに、さすがはウェス・アンダーソン、ハンパねえと言うべきか。
マーゴット・ロビーも見逃したので惨敗と言ってもいいかもしれない。
内容はもちろん意味不明。取とりあえず、宇宙人が首を傾けてポーズをとるところが笑えた。
あと映像的には、空と建物のパステルブルーがきれいで印象に残った。町の外観や部屋の内装が、さもセットっぽい作り物感があってシンプルで美しいと思った。
マーゴット・ロビーを見逃さなかったら勝ちというふうに、ルールをもっと甘いものに変更してリベンジ(?)するか検討中。
【再鑑賞・追記】2023/10/XX(?)
前回はかなり寝てしまったし、マーゴット・ロビーも見られなかったので再鑑賞。
寝なかったし(一瞬うとうとしたけど)、マーゴット・ロビーもたぶん見れたけど、話はよく分からず。宇宙人がやはりカワイイ。
マーゴット・ロビーの顔をしっかり覚えてないので、見れたかどうかはおそらくだ。
わりと後半で白黒のときに、隣のビルのバルコニーに出てきた女優役だと思う。
世界観とクスッとくる笑いのセンス
何となくこうだろうな、って思ってたものと、内容的には齟齬が無く、驚くような展開は無い。
いくつもの寸劇がシーンとして展開していく作り。いいなと思ったのは、50年代の世界観と、映像の色味の雰囲気の良さ。
モーテル?の窓越しに展開される、カメラマンとスカーレット・ヨハンソン演じる女優とのやり取り。窓枠を画面のフレームに見立てての展開が斬新で、好みでした。
宇宙人にカメラを向けた時、宇宙人がポーズを取るとか、クスッとくる笑いが各所に散りばめられてるのも良い。
出てるのでわかったのは、その他、トム・ハンクス、ウィレム・デフォー、マット・ディロン。
マーゴット・ロビー、エドワード・ノートンはわからなかった‥
誰がどこ出てくるのか探しながら見るのも面白いかもしれません。
犯人はヤス
ダダ滑りしたジョークと深い意味がありそうで実はつながっていないストーリー
そのままエンドロールに入ってしまい、自分が致命的な何かを見落としてしまっているのかと反芻していると、最後の最後でネタばらし
たった一言で映画全体がどういう意図で作られたのかの謎解きをするえげつないミステリー
途中でいびきをかいてしまった後ろのおじさんは、ある意味監督の意図をしっかり受け取れていて、この映画にどっぷり浸かれていたってことになるのかな
わかったふりをする評論家への挑戦状的な映画なんでしょうなぁ
理解できないのに楽しい
架空の寂れた都市で行われる科学イベントに宇宙人が現れる……という内容なんですが、このストーリー自体がひとつの舞台演劇であるという構図になっていて、さらにはこの映画自体がその演劇を解説する番組という立て付けになっており……
一見しただけではさっぱり意味はわからんのですが、架空都市の設定や独特な色使い、裏で進行する芝居の内幕、ユニークかつコミカルな宇宙人や「超秀才」たちの振る舞い描写など、好きな要素がたっぷりあります。
色々と解説を読み、配信になったらまた見たいと思いつつ、理解しきることはないんだろうな、と思わせる作品でした。
物凄い構成の映画
「バードマン」なんか思い出したりした。
作りが面白い。
し、テンポ早すぎて1秒も見逃せない。
ウェスアンダーソン、
やっぱり締めが弱いと感じる。
あまりにも暗喩を含み過ぎてるような。
今作は別の人の映画を
ウェスアンダーソンが演出したみたいな映画でしたな。
キムって、キムノヴァクだよな?
キノコ雲……
宇宙人は未来から来た被爆者なのか?
などと、謎を残しつつも
それを解かずに終える潔さ。
あの隕石の文字こそが重要な気がするけど、
それは観たものの心に写る……のかね。
スカーレットヨハンソンが素晴らし過ぎたし、
ティルダ・スウィントンが神々し過ぎて、
もう全作観ます!って気持ちになった…
本当にみなきゃ。
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