ミッシングのレビュー・感想・評価
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キャストみなさんの演技がすごい!
予告観て気になっておりいい映画だと聞き鑑賞!
とある街で起きた幼女の失踪事件
あらゆる手を尽くすも、見つからないまま3ヶ月が過ぎていた
娘・美羽の帰りを待ち続けるも少しずつ世間の関心が薄れていくことに焦る母・沙織里は、夫・豊との温度差から、夫婦喧嘩が絶えない
唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田を頼る日々だった
そんな中、娘の失踪時に沙織里が推しのアイドルのライブに足を運んでいたことが知られると、ネット上で“育児放棄の母”と誹謗中傷の標的となってしまう
世の中に溢れる欺瞞や好奇の目に晒され続けたことで沙織里の言動は次第に過剰になり、いつしかメディアが求める“悲劇の母”を演じてしまうほど、心を失くしていく
一方、砂田には局上層部の意向で視聴率獲得の為に、沙織里や、沙織里の弟・圭吾に対する世間の関心を煽るような取材の指示が下ってしまう
それでも沙織里は「ただただ、娘に会いたい」という一心で、世の中にすがり続ける
というのがあらすじ!
ドキュメンタリー映画みたいな感じ!
すごく重たい話だけどキャストみなさんの演技がすごい!
砂田さんの気持ちが揺れ動いてる姿になんとも言えない気持ちに…
砂田さん仕事向いてないないんじゃないかなって思ってます笑
そして石原さとみさんの演技すごすぎましたね
どんどん壊れていく姿がみててつらい気持ちになります😔
あのいたずら電話でのシーンはほんとに見てられなくてつらいし悲しい気持ちになりました…
1番衝撃的で印象に残ったシーンになりました…
あと弟さんが虚偽の目撃証言をした理由と昔の出来事を聞いたときだからこんなにも情緒不安定なのかと納得
弟さんと和解できた感じに見えて良かったと思えました😌
最後らへんになると夫婦が少しは前を向けてるように見て少しだけ安堵しましたね
SNSの誹謗中傷やいたずらなどいろいろ考えさせられる映画でした!
フィクションなんですがノンフィクションでテレビで失踪を扱ってる番組の裏側を見たような感じ…
キャストみなさんの演技が凄すぎて息をするのを忘れるぐらいに見入ってしまいました…
石原さとみの演技が今までとは違って迫力があり壊れていく姿がすごすぎました
重たい話ですが素晴らしい映画なのでぜひいろんな人に観てほしいです!
素晴らしい映画をありがとうございました☺️
通過点としてのマイルストーン(里程標)A milestone as a waypoint
感じ方はそれぞれかもしれないけれど、
ここ最近の価値観の変化は激しい。
この映画は、
数年後に観ると、
「あぁ、こんな時代だったんだ」
と、言われるものになるかもしれない。
主演の石原さとみさんのおかげで、
映画にもかかわらず、
今という時代を生々しく切り取ったものになった。
それは娘を失った夫婦、その身内にとどまらず、
それを取り巻く環境も、
象徴的に描いていると思うからだ。
失踪したことを広く知らしめるためのネットが、
被害者である人に向けての刃になり、
それは別の人間にとっては、出世の道具になる。
人として踏みとどまろうとすれば、
見方を変えれば損をし、
企業では、評価されない。
でも映画を見る僕らは、その踏みとどまる態度が
正しいと理解している。
PCやスマホの前にいる、
何のとりえもない人間が、
それを使うことにより、残酷なことを行える。
フィクションなのに、
僕は殺意を覚えた。
そして、自分たちと同じような
隣にいるような人間が、
優しく弱く、真面目がゆえに、
開き直ることも、弁明することもできず、
語らないゆえに誤解される。
どこかで見た光景にあふれている。
出口のないトンネルのような映画だったが、
森優作さんの演じる主人公の弟が、
次へ進めてくれ、映画館を後にすることができた。
たぶん、まだ世の中は変わっていく。
この映画は【今】を切り取って永久保存した。
Everyone may have different feelings about it, but the recent changes in values have been drastic.
This movie might be something that, when watched a few years from now, people will say, "Ah, this was what the times were like."
Thanks to the lead actress, Satomi Ishihara, despite being a film, it vividly captures the essence of the present era.
It not only portrays the couple who lost their daughter and their relatives but also symbolically depicts the surrounding environment.
The internet, used to widely publicize the disappearance, turns into a weapon against the victim and becomes a tool for others' advancement.
If one tries to remain human, from another perspective, they suffer losses and are not valued in the corporate world.
But we, the viewers, understand that this steadfast attitude is the right one.
People with no particular merit, sitting in front of their PCs or smartphones, can commit cruel acts using them.
Even though it's fiction, I felt a sense of murderous rage.
And people just like us, the ones next to us, who are kind, weak, and earnest, end up being misunderstood because they can't brazen it out or explain themselves.
The movie is filled with scenes we've seen somewhere before.
It was like a tunnel with no exit, but the protagonist's brother, played by Yusaku Mori, helped us move forward and leave the theater.
Probably, the world will keep changing.
This movie has permanently preserved the essence of [now].
人間、石原さとみを感じて震えました。
女優・石原さとみ様‼️
石原さとみさんは実力のある女優さんだと思う‼️ただこれまで作品に恵まれず、その演技力を発揮する機会に恵まれなかったんじゃないでしょうか⁉️「シン・ゴジラ」でも一人だけ浮いてたし・・・‼️そしてついに今回、その演技力を遺憾なく発揮している作品が、この「ミッシング」です‼️行方不明になった娘を捜す母親役で、泣いて、叫んで、ビラ配って、憔悴しきって、おまけに失禁まで‼️その熱演ぶりは凄まじい‼️母の娘への愛情、娘を失った悲しみ、これからも娘を捜し続ける覚悟が映画全編にみなぎってる‼️もちろん吉田恵輔監督の確かな演出力あってこそとは思うのですが、石原さとみさんの存在なしには成立しなかった映画ですね‼️お見事‼️また、ネットにおける誹謗中傷の問題も印象的に描写されてますが、中村倫也の報道の問題が中途半端に終わってしまったのがザンネン‼️
演技が凄かった。
石原さとみさんのキュルン港区女子のイメージから一転し、日々の生活に自分を後回しにしがちな忙しいママ。そんな彼女が地獄に堕ちてもがいてもがいている姿を見ていて辛さと虚しさと可哀想さ…。なんともやるせない悲しみの感情に押し潰されました。
夫の優しさに気づいた時や周りの親切さに微かな光を感じました。
石原さとみさんの演技力のなせる技でしょう。
お芝居や、情景など作る側の気持ちなど考えると、素晴らしい作品ではありましたが、題材がリアルなだけに…もしも現実的に身近で起きたらと思うと辛くてやるせなくて鬱々とした悲しみや辛さをしばらく引きずってしまいます。
見終わってからのしんどさで★3です。
後悔、微妙な映画。
吉田恵輔 監督の凄さは良く分かった。それだけにラストで・・・。
吉田恵輔 監督による2024年製作(119分/G)の日本映画。
配給:ワーナー・ブラザース映画、劇場公開日:2024年5月17日
吉田恵輔の脚本監督作品だから、人間の心の動きの描写が中心で、失踪した娘は戻らないことは予想した。その通りというか、予想以上に何も起こらない映画で、それでも大丈夫、映画として十分に成立するという吉田監督の自信に基づく挑戦、そこに凄みの様なものは感じた。
実際、周りに当たり散らしすっかり壊れていた母親石原さとみが、同様の行方不明事件で娘が見つかったことに本当に良かったと唱えるシーンに、壊れた心もここまで回復出来るのだとの感慨を覚えた。そして、街頭でビラを配る彼女に、娘が見つかった母親から、活動に協力させて下さいと声をかけられるシーンでは、母なる者の気持ちの美しさ・強さを見せつけられたせいか、強くウルッときた。この街頭シーンでの石原さとみの表情の凛々しさも、素晴らしかった。
ただ、自分はシン・ゴジラの石原さとみの演技を下馬評と異なり高く評価するものだが、期待が高すぎたせいもあるかもしれないが、主演の彼女の演技は全体的には少々期待ハズレであった。特に、娘が保護されたと警察に駆けつけ、それがイタズラと分かった時の彼女の吠える様な叫び声。意外性により壊れた彼女の印象付けを狙った監督の演出と思えるが、人間は本当にガックリときたとき大きな声を出せるだろうか?重要なシーンだと思うが、自分にはリアリティが感じられず、彼女に共感をすることが出来なくなってしまい、残念な演技に思えた。
一方、彼女の夫役青木崇高の演技には感心させられた。ネットの中傷に怒りまくる妻に呆れながら、或いは誕生日でないのにTV撮影様に娘不在の誕生日パーティーを行う妻に疑問を感じながら、ずっと彼女を支え続ける包容力がある夫を、実にナチュラルに演じていた。
娘失踪事件の取材を続けているのが、地元TV局の記者中村倫也。彼は「事実を報じる」をモットーとしセンセーショナリズムからは遠ざかっていようという人間。しかし、上司からの圧力もありネット上であいつが怪しいと言われてもいる石原さとみの弟森優作の取材を敢行。口下手な彼は、その映像により、世間から犯人扱いされてしまう。後輩は政治家スキャンダルのスクープに成功し、キーTV局に転職。記者として何をどう取材するべきか?理想と現実の狭間の中で、葛藤し続ける中村倫也の姿が印象に残た。心情を細やかに表現していて、とても良い俳優とも思った。ただ、抑えた演技ばかりで目立たず、俳優としては少々勿体無さも感じた。
そして、描写の比重の大きさもあり、答えを模索するTV記者の彼こそが、本映画の隠れ主人公にも思えた。そして彼は多分、表現したいものと、周りからの要求に過去悩んできただろう吉田監督の分身なのだろう。ただ彼の物語が厚くなりすぎて、主軸のはずの石原さとみファミリーの物語とのバランスが危うくなっていた感は否めなかった。
前作と2作品しか視聴していないが、吉田恵輔監督が脚本も含めて、心情変化描写に特徴有する特異な作家性を有し、その要素だけで映画を成立させる稀有の力量を有することは良く分かった。それだけに、その作家性と愛する娘が母親の元に帰ってくる様なハッピーエンド的物語設定、その両者が上手く併さった様な映画を、世界に向けて是非創って欲しかったとも感じた。それが難しいとしたら、せめてエンドロールで3人が映った家族写真を出すとか。
監督吉田恵輔、脚本吉田恵輔、製作井原多美 、菅井敦 、小林敏之 、高橋雅美 、古賀奏一郎、企画河村光庸、プロデューサー大瀧亮 、長井龍 、古賀奏一郎、アソシエイトプロデューサー行実良 、小楠雄士、撮影志田貴之、照明疋田淳、録音田中博信、装飾吉村昌悟、衣装篠塚奈美、ヘアメイク有路涼子、音響効果松浦大樹、VFXスーパーバイザー白石哲也、編集下田悠、音楽世武裕子、助監督松倉大夏、スクリプター増子さおり、キャスティング田端利江、題字赤松陽構造、制作担当本田幸宏。
出演
森下沙織里石原さとみ、森下豊青木崇高、土居圭吾森優作、美羽有田麗未、三谷杏小野花梨
小松和重、不破伸一郎細川岳、カトウシンスケ、駒井山本直寛、村岡柳憂怜、美保純、砂田裕樹中村倫也。
娯楽作品感マイナス100点の超ヘヴィな人間ドラマ!
逆エンタメのウルトラ極め付けって感じの内容で実際に遭った行方不明事件のアレまんまだし SNSでの誹謗中傷やワイドショーの偏向報道や盛りだくさんで 気まづい空気感などの作り方が上手くて韓国映画の超ヘヴィな作品くらいのクソ重い内容で流石だなあと思いました!(ハリウッド娯楽作品以上にこういう作品やホラーが大好物なので笑)
あとこっち系の作品は暗くて重いので合わない人が多いと思うので低評価の人が一定数居るのも好みの問題なので仕方が無いですね(空白や市子が無理ならミッシングも無理ですね! あと解決しないし犯人とか出て来ないから消化不良って人も無理だと思います!)
前作の空白のあの重い空気感が好きだったので また同じ感覚を味わう事が出来たので凄く満足度が高くて最高にどんよりした気分でスッキリ劇場を後にする事ができました。
あとこの監督の独特のクセが強いコメディセンスというかユーモアが炸裂していてスーパーでヤクルト1000が無いのよ!誰かが買い占めしてるんでしょ!ってクレーム入れてるシーンやアーケードで揉めてる男女とか カメラ回してる時に何でも無いようが事が幸せだったと思うって言ってるシーンで虎舞竜かよって(頭ん中で虎舞竜かよって思った瞬間にカメラマンが突っ込み入れてくるし)シーンとかシリアスな場面に不意に笑わすシーンも入れてくるのが良いアクセントになってましたね。
あと石原さとみの演技で アレは大袈裟過ぎだし無いわって意見もあるみたいですが病んでイライラしてパニックになって挙動がおかしくなるのとか知り合いで実際に病んだ人が過去に何人か居て間近で見た事あるから分かるんだけどまじであの挙動は超リアルですよ、ヒステリーな感じとか どうしていいか分からなくて早送りみたいな動きになったり奇声発したりとか!!!!!!
あと旦那役の人がめちゃくちゃ良くて最後の泣くシーンとかもらい泣きしちまったです!
最後結論はでないけど希望のある終わり方で良かったと思います。
見ていて思ったのがこの監督と さがすやガンニバルの片山監督は本当に日本の作品とは思えないような独特の空気感を作るのが本当に上手くて信用出来る監督なのが良くわかりますね。
あと 空白で謝りまくるだけの 松坂桃李と同じ立ち位置の中村倫也の抑えた演技で謝りまくるのも良くて 演技が上手い人の存在感を消す演技を見ると改めて演技力があるってのが再確認出来て素晴らしいと思いましたよ!
とりあえず主演女優賞くらいはあげないと。
この監督、人の嫌な部分を撮るのが本当にうまくて。
嫌な部分、というかそれが人同士のやりとりの中に表れる場面というか。
この映画でも、石原さとみ演じる母親がもう頭から嫌な感じ全開で。
ただそれが、ほんとにそれを狙ってズバリ描いてるのが伝わってくるので、思わず居住まいを正して、そういうものを受け取る気構えを持って見なければ、と思わされました。
見る前はもう少し普通めというか、美人の優しい母親が、突然娘が消えて悲しみに引き裂かれて、みたいな感じを想像してたのですが、全然違いましたね。
そんな、悲しみをおいしく頂く、みたいな上品なものじゃありませんでした。
なので、正直見てる間結構不快です。
それがずっと続きます。
ずっと質の高さがキープされているので、つまり嫌なとこを延々えぐってるので笑、見てる方はもうたまらないです。
ところが、その向こう側に、ごくたまに真に迫った本当の悲しみが映し出される。
これがもうすごくて。
あの、石原さとみの・・・、なんと形容すればいいのだろう、あの声は。
見ているこっちの心まで壊れてしまいそうな。
これから先こんな絶望を映画の中で目にすることがあるだろうか、とまで思えるような場面でした。
日本アカデミー賞なんて、余裕で取るんじゃないですかね?
まあ実際に取るにしろ取らないにしろ、そのくらいの価値があることは誰もが認めるであろう、素晴らしい演技でした。
映画のテーマとしては、形の上ではSNSや報道番組により個人の悲劇がどのように消費されるか、という類のものかと思いますが、自分が感じたのは、逆説的ですが、人を信じる、ないし人の世を信じる、それしか答はないんじゃないか、そして実際それは可能なんじゃないか、ということでした。
百万のNoに、1つのYesで勝てることもある。
そういう種類の話でもあると思うので。
鑑賞動機:予告3割、監督3割、評判4話
予告を見て非常に重そうで、でも石原さとみがとても気合い入れてそうで、でも『ヒメアノ〜ル』と『空白』はちょっと怖気付いてしまって観ないまま来てるし、とはいえ『犬猿』はよかったしなあ…とぐだぐだうだうだ迷っていたが。
どうやって終わらせるのだろうと観ながらずっと考えていた。ミステリ的な意外な犯人とか。弟きっかけで見つかるとか。最悪の結果になるとか。
「希望」や「救い」というには本当にささやかなことかもしれないが、失ったものばかりではなかったし、意味のないことではなかった。
私たち…いや私は何をなくしてきたのだろうか。
普段は見ないジャンルでしたが
喪失と回復
娘を失った母親の強い喪失感、そこからの回復があり、さらにマスメディアの相反性、人の弱さが重奏的に描かれる。
理不尽な喪失は誰にも起こり得ることだが、夫などにあたらずある程度は自分で消化すべきではないか。
痛々しい表現だけでなく、喪失がゆえに得るものもあったことが示唆され、クライマックスを構成する。
喪失感からの回復を表現したシーンが秀逸だと感じた。
ひたすら辛いが、見るべき作品と思います。
ほんと、テレビってなんなんだろう。
ネット社会ってなんなんだろう。
色々な作品で、投げかけられてきましたが、評判通りの石原さとみの演技で、見てる間、ずっと殴られているかのような痛さ、辛さを感じます。
最後、少し光が見える終わり方で救われました。夫の涙で、感涙。
喪失の先にはかなら再生がある
映画を観て、色んなことを想った。夫婦、親子、姉弟の関係性や絆、マスコミやSNSの情報拡散性と暴力、社会の優しさと冷たさ、。もし自分の身に降り注いできたなら(ウチも夫婦と1人娘である)、。冷静にいられる訳はない。ましてや発見情報が嘘だったり、警察に保護されたととの嘘電話を受け翻弄されたりしたら精神は崩壊してしまうに違いない。
石原さとみは冒頭からずーっと崩壊寸前の精神状態のまま、悲しい顔、辛い顔をスクリーンに映し出していた。私生活でも結婚、出産をし人生の経験値が増したのでしょう。演技派女優に完全に脱皮したと思います。
ラスト近くのシーンで朝日に横顔が写り、壁の落書きに差し込む光に影絵を写す時、少しだけ微笑んだ気がした。美しい場面であった。
夫の青木崇高、弟の森優作もテレビ局の中村倫也も心からの演技で気持ちが伝わっていた。
事件なのか事故なのか、犯人は誰なのか、何とか解決してもらいたいが、映画はこれで終わっていい。喪失の先には必ず再生があります、。
日常が壊れた後、壊れた状態が日常となる
題名の「ミッシング」意味は「あるべきところにない」「見つからない」
行方不明の娘を探す事に翻弄する話ではありますが、この事件による別の展開が描かれています。
本作は娘の美羽が帰宅途中に行方不明となります。両親及び周辺の人々が協力して捜索しますが発見できません。発生から3か月経過します。風化させないよう手段を選ばず本葬する母親の沙織里(石原さとみ)に対して冷静な夫・豊( 青木崇高)とは喧嘩が絶えません。ビラ配りが日常となり家では情報が無いかとネット検索の日々。いつの間にか探すことが日常化していきます。大きな期待はローカルとはいえ、テレビ局の取材。しかし、このテレビ局の目的は美羽の発見ではなく、事件の犯人捜しや親の無責任さを映し出すこと。頼みのネットも情報が提供を求めて連絡先を公開すれば、逆に誹謗中傷を受ける。被害者が二次被害に追い詰められていく展開となっていきます。娘発見になりふり構わず感情むき出しの石原さとみ、感情を抑え冷静を保とうとする 青木崇高のそれぞれの演技が素晴らしいです。同一犯と思われた別の事件が解決したり、誹謗中傷した犯人が捕まったりと唯一の救いがありますが、かなりの重い話です。
リアルなドキュメンタリー
石原さとみさんが女優人世を賭けたのが解かる程の崩壊役がもの凄い、記憶に新しい『山梨キャンプ場女児失踪事件』に重なる物語。
母と娘という固く尊い絆を不可解な事象で剥奪された猛烈な悲痛、顔のない見えない心無いSNSという文字のリンチ、この激痛を見事なまでに演じきった彼女が凄い。
マスコミって何なのか???青木崇高さん、中村倫也さんの2大俳優を脇役に押しやるかのような森優作さんの怪演が凄い。このお2人は来年のアカデミー賞ノミネートでしょう。
旦那さん役が光ってる
映画館はよく行く。中村倫也が目当て。
石原さとみはアンナチュラルが1番好き。
予告から気になっていた作品。
内容は何となく予想がつくけど、これ現実にも同じ境遇の方がいて。喋り口調の自然な演技や、多くの説明セリフが無いところ、それぞれの視点が同時進行していくところが興味深かった。
荒れていくお母さん(石原さとみ)の気持ちもわかるし、どこか冷静だけど心の中では色んな感情が溢れているお父さん(青木崇高)にも感情移入した。
特に青木さん。めちゃくちゃよかった!
冷静さを詰められるけど子供をみて涙ぐむところ、奥さんに何を言われても寄り添ってくれるところ。離婚しないでいてくれてありがとぉぉぉ。って思った…
ラストのボロ泣きしてる旦那さんと、
その時は荒れ狂うこともなく奥さんは優しく微笑んでるシーンが印象的。
今、男女で分けて考えるのって時代錯誤かもしれないけど、夫婦2人で感情のバランスを取りながら協力する大切さを観た気がする。
一方報道マンの砂田さんは事実を伝えながらも、映えや撮れ高を確保しないといけない仕事。
「事実が1番面白いからだよ」的な事を言われた時の表情。
カメラマンの虎舞竜ですよね…ってのも非常識かもだけも、視聴者の一意見として頭に浮かぶ人たくさんいると思うし。絶妙なセリフだなーと感心した。
スクープを撮って褒められたり、正義の味方だけど、何かを暴くことで誰かが不幸になっていったり…。現実世界でも難しい。SNSも見たく無いけど見てしまう心理。わかる。。。
ふと思い浮かんだのが長年行方不明の方や、震災等で消息不明の方のご家族から「本人と分かるものが少しでも見つかれば」的な雰囲気の言葉をよく聞くこと。
そこには最悪の結果が待っているのかも知れないけど、やはりこの目で確かめるまで探すことが終われない、何とも表現しにくい道のりって本当にしんどいな。と。
誰でもこういう状況になり得るからそれがまたリアリティで良かったです。
鬼気迫る感情表現
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崇高・さとみ夫妻の娘が突如姿を消して、かなり経った。
今もビラを作って配ってるが、貯金も寄付金も底をつきかけ。
また今じゃ地元の弱小テレビ局しか取材してくれない。
さとみには、よせばいいのにエゴサーチする癖があった。
娘が消えた時間、さとみは久々のライブを満喫してて、
それがネットで叩かれてるから、いつもイラついてた。
家に石を投げ込まれたり、いたずら電話されたりの日々。
TV局の担当記者・中村は、人の心を持った男だったので、
さとみが極力炎上しないよう気を配りつつ、力になってた。
でも視聴率を取りたい上司との狭間でいつも苦労してた。
終始イラついてるさとみは、そんな中村にもよくキレる。
そして後で平謝り・・・とにかく精神的に不安定。
そんな折、近所で幼女誘拐事件が起こる。同一犯かも?
ところがすぐ犯人が逮捕され、全く関係ないことが判明。
それを残念に思ったり、無事帰って来たことを喜んだり。
数年が経ち、さとみも少しは落ち着きを取り戻してた。
今は児童の登下校の見守り活動に参加してた。
やがて上記事件の母親が協力を申し出てくれた。
それに感動して泣く崇高。そんな中で突然終了。
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あらすじは上記みたく、特に起承転結のない感じ。
色んな出来事が起き、そのつど揺れ動く夫婦の親心。
その心情を味わう映画なんだろうと思う。
それにしてもさとみが終始疲れててヒステリック。
男としてはどうしても崇高に同情してしまう。
あんなにヒステリックじゃ正直しんどいだろう・・・。
さとみは一昔前まで、ただ可愛い女優という印象やったが、
スゴい女優になりつつあるわ。感情表現がスゴい。
実際に子供を持って、それを失う恐怖を想像できるから、
あれだけの演技ができるようになったんだろうと思った。
神妙な気持ちで見てたし、思いの強さには心打たれたが、
子供がおらんおれには、どこか他人事な部分もあった。
他人事ゆえに、思わず目をそらしたいシーンも多かったな。
例えばさとみの失禁シーン、カメラワークで予測できたけど、
思い過ごしであってくれ頼むって祈ったわ。ダメやったが。
とにかく軽い気持ちで楽しめる映画ではなかったな。
できれば目をそらしたい、でものぞいてみたい、そんな作品。
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