ミッシングのレビュー・感想・評価
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なんとも言えない作品ですね💧
色々と凄い作品でした、内容やら演技やら「わ〜っ」と文章にできるだけ書きますが、まぁまぁと一個人の感想なのであしからずです🙇♂️。
娘が行方不明になって取材が来てと始まり、取材内容の放送後アカウントのコメとかつい見ちゃうよね💧、誹謗中傷あったらわからんくもないが旦那さんの言う通りみない方がよけいに不安になって怒りも出てきて悪循環😓大半の夫婦のシーンは旦那さんよりに(自分も男なのでちょい辛く書きます🙇♂️)気持ちが同調しました。
弟さんも最初はめちゃ怪しかったけど純粋に心配はしてて姉弟の涙シーンは良かったのと、終盤に同じように行方不明経験親子からの申し出にも旦那さんと同じように優しさに感動しました🥹。
最後はどうなるかな❓と思って観入ってましたが思ったような終わり方ではなかったのが少し残念😢。
「落下の解剖学」的な答えのない感じが良いと言えばいいですが😅。
石原さとみさんの凄い演技に圧巻です😆、言葉の引き出しなくてこれ以上の表現出てこないけどとにかく凄かった。
旦那さんもちゃんと心配しつつも表に出さずに冷静動いてるのなんかわかる気がする。冷静に動きつつ最後はちゃんと奥さんに同調するの素敵な旦那様や〜👏。
圧倒的な悪意の中で善意は挫けずにいられるか
娘「美羽」(有田麗未)の子育てに追われる「森下沙織里」(石原さとみ)。息抜きにヴィジュアル系バンドのライヴを観にいき、その間美羽の面倒を弟「土居圭吾」(森優作)に頼む。違法なスロット賭博にはまっている圭吾は、最後美羽に一人で帰宅するよう言い含めて、自分は賭場に向かう。沙織里の夫「森下豊」(青木崇高)は帰宅して美羽の姿がないことに不安を抱き、沙織里や圭吾と連絡をとろうとするが、電話がつながらない。結局美羽は失踪してしまう。
マスコミははじめ大々的に取り上げたが、3か月後にはローカル局の記者「砂田裕樹」(中村倫也)が追いかけるのみとなる。沙織里は「子供を放り出して遊びに出かけた鬼母」とか、「実は森下夫妻が子供を手にかけたのだ」とか、SNS上の誹謗中傷に苦しめられる。豊との関係もぎくしゃくする。
少年時代にいじめに遭って極端に話下手なうえに、違法賭博に関わっていたので美羽の失踪時の状況について曖昧な証言しかできない圭吾を、TV局は疑う。圭吾はマスコミを避けるが、砂田との関係を保ちたい沙織里は取材を受けるよう圭吾に強要する。放映を観た視聴者はますます圭吾への疑念を深め、圭吾は自家用車のヘッドライトを割られたりアパートの窓に投石されたりする。
森下夫妻も、情報提供者に面会をすっぽかされたり、警察から「美羽が保護された」という知らせを受けて喜び勇んで署に駆けつけるものの、いたずら電話だと分かって失意の淵に突き落とされたりする。そして2年の月日が経過し――といったストーリー。
世の中の悪意がこれでもかと描かれるので観客は陰鬱とした気持ちになる。なんで被害者がこんなに責められなくてはならないのかと憤る。自分も野次馬根性で事件報道に接していなかったかと反省させられもする。
わずかな救いは、破格の安値で捜し人のビラを印刷してくれる印刷屋のおやじさんや、一見無関心そうに見えながら身重の体で失踪児童捜索に参加してくれる沙織里の同僚や、同じく我が子が誘拐被害に遭った母親で「美羽ちゃんのために何かしたい」と申し出てくれる女性の存在だ。そうしたなかで沙織里は、「緑のおばさん」として近所の小学生の登校の安全を見守ったり、赤の他人の誘拐被害児童が無事保護されたというニュースに接して泣いて喜べるようになったりする。豊もそんな沙織里を見て男泣きする。
石原さとみさんはこれまで「できる女」を演じることが多かったと思うが、結婚・出産を経て心境に変化があったのだろうか。本作では絶望の淵をさまよいながらかすかに再生の手がかりをつかむヒロインを体当たりで演じている。
本作は吉田恵輔監督のオリジナル脚本ということだが、「圧倒的な悪意のなかで、か弱い善意よ、どうか負けるな」というエールなのではないかと思う。
苦しかった…
寄り添う事の難しさ
罪悪感、無力感、怒り、悲しみ、苛立ち、全ての感情を剥き出しにして、娘を探す母、そして夫。夫婦で支え合って行動してるはずなのに焦りから互いに攻めることも、非常にリアリティがある。そして事件を報じるマスコミの在り方とSNSによる中傷も冷静に描かれている。全編通して緊張感があり、この夫婦は救われるのか、気の毒な兄弟は互いを許し合うのか、祈るような気持ちで見た。現実にこういう方はいらっしゃるのではないかと思うからだ。2年以上経過し、事件として忘れられそうになり、自分達も折れかけた時、役に立ちたい、という言葉を聞き、不意に涙が溢れる父親。警察やマスコミ、協力してくれる周囲の人々とのやり取りや関係を通して、人の心に寄り添うことの難しさのようなものが描かれている。
親として完全に自分の人生も無くしてしまうのか、それでも前を向いて自分の人生を生きるのか。最後は少しだけ、穏やかな光が見えたような気がした。石原さとみの演技をしっかり受け止めた、青木崇高の演技がさすがだった。弟役も含めキャストは皆リアリティがあり素晴らしかった。
観て良かったけど、少しモヤモヤが残った
石原さとみさんの演技が、実際に我が子が行方不明になったらあんな感じになるんだろうな、とリアルに感じて、すごく良かった。
こっちは必死なのに、イタズラにメールしてきたり、電話してくるくだらない奴らにめちゃくちゃムカついた。
最後はハッピーエンドになったらいいのにと思いながら観てたけど、そうじゃなかった。
このミッシングと言う映画は、あの終わり方がベストなんだろうなぁ。
鮮やかすぎるほどの「キャラ立ち」
『BLUE』以来、自分にとって「何をおいても絶対に観る監督」となった吉田恵輔監督の最新作。
石原さとみの熱演は予告通り番宣通り。すごい努力だと思う。ヒロイン役をずっとやってきた美人女優というのは、どこかでその枠からはずれた役をやりたくなるのかな。シャーリーズ・セロンが増量してすごい顔になってオスカー獲った『モンスター』とか。エマ・ストーンの『哀れなるものたち』はちょっと違うか。
石原さとみの主人公に限らず、登場人物それぞれがものすごくくっきり「キャラ立ち」している。青木崇高の夫はどこからみても理想的な人物だし、弟は最初からずっと「いかにも」というか、どこからみても怪しいと思われそうな人物。ちょっと極端に描きすぎな気もするのだが、ものすごくリアリティがある。
あざといネタで局長賞(?)とって栄転していくやり手記者、そういう日の当たる道にどうしても憧れてしまう小野花梨の後輩記者。この二人は、ああこういう人いる!と観客みんなが叫びそうだ。
中村倫也の演じたローカル局の記者は、本当の意味でまっとうで誠実な人間。嘘をつかず小細工をせず、自分の納得のいく仕事をする(しようとする)人。しかしこういう人は短期的なスクープはとりにくいだろうし、目立つ業績は挙げないかもしれないし、上司から使いにくいと思われることもあるかもしれない。何となくBLUEの瓜田に通じる部分がある、ごく普通の大人の男性でありながら「純粋な心」を持ち続けている人。このキャラクターもある意味ちょっと極端で、そういうくっきりした人物造形が吉田監督の映画なのかなと思う。
物差し
当事者の胸の内は他人にはわからない。
それがどんな些細な事であろうとも。
作品としては極端な事例であった。
子供が行方不明になった夫妻を描いてる。
それだけの情報でも、想像できる事柄はいくつもある。だけど、今作は苛烈であった。
それがリアルなのかと問われれば返答には困るものの、想像してたモノ以上のモノであった事こそ大事なのではないかと思う。
人には其々、物差しがあってソレを用いて様々な事を仕分けしていく。当たり前のように自分の物差しで全ての事を測ろうとす。けれど、その物差しは絶対ではない事を教えてくれる。
あんな状況下に置かれる事はないけれど、自身の正当性を他者への否定を元に主張する石原さんを見てそう思う。たぶん何をどうした所で彼女の怒りの矛先を鎮める事は出来ないのだと思う。
気持ちに寄り添うなんて事は、それっぽくしか出来ないのだと反省する。やれてたようにも思う自分を傲慢にも思う。だが、作中の青木氏がそうであったように、アレぐらいしかやりようがない。
それと同様に、ネットに書き込まれる文言にも恐怖を覚える。
ああいう書き込みには何の意義があるのだろうか?
どんな感情ならアレをしてしまえるのだろうか?
途中に刑事が言う
「その事実が面白いんだよ」
…絶句する。
他人の不幸は蜜の味なんて言葉を聞きもするが、こんな環境には適用されないと思う。
個人の価値観をダイレクトに、かつスピーディーに発言できる現代、まるっきり接点のない人達に見えるように刃物を突き立てる。まるっきり接点がないから出来るのだろうか?茶化してしまえるのだろうか?
冗談じゃない。
冗談じゃ済まされない。
全編通じて唯一スカッとしたのは、誹謗中傷で告訴された神奈川県の何とかって人がNEWSになった時だけだった。
劇中の台詞にもあったけど「いつからこんなに狂ってしまったのか」と。
おそらくならば狂ってたんだ。それを建前で抑えていたのがSNSというツールによって明るみに出てきただけの事かもしれない。
いずれにせよ想像力の向かう先が違いすぎる。
醜悪な人の本質を突きつけられてるようで滅入る。
話は逸れたが、マスコミのスタンスも興味深かった。大衆を相手にする事の虚しさを感じる。
事件は毎日起こり、美羽ちゃんの失踪よりも悲惨な事件は更新されていく。当事者にとっては大問題であっても数億分の1である事に変わりはない。
わかっちゃいる。わかっちゃいるが…いたたまれない。
事実を報道すると大義名分をかざしちゃいるが、編集をせねばならないって縛りがある以上、事実のみで構成されるはずもない。
悲しいNEWSには沈みがちなナレーションを。楽しげなNEWSには明るいナレーションを。当たり前のようになってはいるが、ソレだって偏向報道に含まれる要素ではあるんじゃないかと思う。
視聴者を一方向に誘導するわけだから。
視聴率を稼ぐという命題がある以上、局内でNEWSの内容に優劣がある以上、色んな事で誤魔化しちゃいるが、あのスタンスは変わらないのだと思う。
ソレがマスコミの大多数が共有してる物差しなのであろう。
劇中、警察をかたり「美羽ちゃんが保護された」って電話に戦慄する。
誰かフィクションだと言ってくれ。作品の濃度を高める為の創作だと言ってくれ。
アレを実際にやったヤツがいるのだろうか?脚本を書くにあたり取材した当事者の方からの体験談なのだろうか?お願いだから創作だと言って欲しい。
世も末だ。
電話を切った後、笑ってる人間がいたのだとしたら身の毛もよだつ。結果を目の当たりに出来る立場にいるならまだ予想もつく。その立場に居ないなら、まるで意味がわからない。人間の所業と思えない。
また話が逸れた。
本作の後味は悪い。
けれど、考えるにあのラストが正解なんだと思う。当事者達の1部を引きずったまま映画館を出る事ができた。
自分の物差しと他人の物差しは違う。
どんな間柄であっても、どんな環境にいても、圧倒的に違う。分かち合うのは不可能だ。
それを前提に人と関わろうと思う。
劇中、失踪した娘が見つかった母親が、石原さんに問いかける「私に出来る事があれば何でも言ってください」その問いかけに対する答えは劇中にはなかったけれど、俺ならば「娘さんを可愛がってあげてください」と言うような気がする。
俳優陣は皆様素晴らしかった。
今年のアカデミーは現段階ではコレ一色な程。
商店街や警察署でがなり立てるガヤの声に、埋もれていく個人を垣間見たりする。
世間や組織は、より大きな喚き声にも左右されがちな昨今を端的に表した秀逸な演出にも思う。
◾️追記
希望…希望かぁ…。
たぶんその希望は観客の希望のようにも思う。
当事者達は、きっと結果が出るまで彷徨い続けるのだと思われる。ケジメを付けきれない。
忘却は防衛本能みたいな言葉はあって、薄れていくものではあるけれど、劇中の扇風機にたなびくビニール紐のように、常にソレを抱えたまま生きていくのだろうと思う。
通学路で振り向く女の子、アレが実像なのか幻想なのかはわからないけれど、重ねてしまうものだと思う。彼女がその幻想から解き放たれる時は来るのだろうか?
その日が来てしまったら美羽ちゃんの存在が無くなってもしまう。そことの葛藤もあるのだろうと思う。
あのラストに感じた希望は、僕達の願望であって、彼女の希望ではないように思う。
そんな事をふと思い、自身の未熟な物差しに目を落とす。ああ、またやってしまった…。
天候に雨や晴れがあるように、彼女のこれからに暖かな陽射しがさす日が1日でも多くあればいいと思う。
何にも出来ないのは明白だけれど、自分の手が届く範囲の事には出来得る限り手を差し伸べていきたいと思う。
本作はアレで終わりだけれど、その後の時間を想起させる程に石原さんの演技は凄かったんだなぁと改めて思う。
理不尽な災厄に見舞われた個人と社会。
悲しくてやりきれないけれど
いなくなった娘が戻ってくる事を信じて、手掛かりを探し続ける両親。世間の関心が徐々に薄れていく中、必死に協力を求める。母親の悲嘆は大きく、夫との間に温度差を感じてしまう。一方で、事情も知らず全く関係ないのに誹謗中傷する者。非難にさらされ、更に傷つく家族。
沙織里も弟の圭吾も、誤解されやすいキャラクターです。本当は気の毒な人達なのに、同情しきれない雰囲気がある。石原さとみさんの、熱演だけど、そこはちょっと違うんじゃないの、という演技が、そういう所を表現していたと思います。こういう風に振舞えば相手に好意的に受け止めてもらえると分かっていても、上手く出来ない事があるのは自分でも実感します。
森優作さんも、ビデオの中では良いおじさんなのに、薄気味悪い感じを出していました。
青木崇高さんは、一見ワイルドだけど知的で、理想のお父さん像です。
石原さとみのコミュニケーション能力が凄い!
石原さとみが、監督に出演を懇願した作品。
それもあってか、演技が本当に凄い!今までの石原さとみさんとは全く違う演技で衝撃を受けました。
ストーリーも身内の人間関係が、実際起こりうることを題材にしており、心の距離も近い作品でした。
行方不明当日を削った謎の脚本
番宣通りの正気を失った石原さとみの魂のこもった泣きの芝居を十分堪能しました
素晴らしい芝居でした
しかし物語の始まりが、何故か娘が行方不明後で母がひたすらビラ撒きをしテレビニュースへの依存する場面から始まる
最初から娘がいなくなり正気を失った状態にしたのは何故だ
起承転結の起を削除されてしまった為に物語に入り込めす彼女の気持ちと同化できなかったよ
起=笑顔で子供を弟に預けてライブを楽しむ笑顔の彼女
子供が帰って来ずに困惑して何度も電話する夫
ライブ後に半狂乱になる石原さとみ
この大事な起の部分を削った理由が理解できない
物語は何が起こるでもなく、正気をうしなって周りに当たり散らす主人公
そんな主人公にかけらも共感がもてないし物語入り込めないよ
わめき散らす場面を削って行方不明時の起を少しでも入れてくれたら良かったのに
ライブ会場ではしゃいでいる通常の笑顔の彼女があれば狂っていく様が引き立つし、彼女に同情できたのに
悲しい物語のはずなのに主人公に感情移入できなくて、少しだけ泣けたのは弟君の最後の謝罪だけ
彼のせいで行方不明になったんじゃないのにひどい目にあって本当に可愛そう
お前もライブ行ってたくせに、ひどい目にあってるにも関わらず罪悪感で泣いて謝罪する弟君にひどすぎないか!!
って最後まで主人公にいらいたよ
SNSで悪口書き込む人のように主人公がライブに行ったのが悪い!って言わせたかったのなら脚本の狙いにまんまと罠にはまってますが
石原さとみは悪くない
これは脚本がわるいのさ
寝ても覚めても
優しい映画
事件はとても悲しくて、両親の悲しみはとてつもなく深い
目に見える人達は皆優しく目に見えぬ者どもが攻撃的で辛くなる
まだまだ人を信じたいと思う、思いたい
メディアでは色々なことが報道される
ドラマや映画の宣伝もある
有名人のスキャンダルも数字が取れるだろう
地震や台風情報は生死に関わる
報道の自由とはよく言ったものだ
誰の為、何の為に報道するのか今一度考えてほしい
番宣でテレビに石原さとみさんが出ていてこの作品を見ることにしましま
『ヒメアノ〜ル』はとても衝撃的な作品でしたね
吉田監督は人の心の静けさや激しさを撮るのがとても上手い方
『空白』の静と動も絶妙でした
この作品の心も多彩です
『空白』の後半で古田新太さんの台詞がどの作品にも当てはまる
私の疑問と同じなのです
「どうやって折り合いをつけているのかな〜」って
悲しみや怒り、みんなどうやって折り合いをつけているのでしょうかね
石原さとみは熱演だが……
ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞。
【以下、個人的な感想なので、本作を大好きな方はスルーしてください】
8歳の娘の失踪事件に奔走する母親を石原さとみが熱演。その夫を青木崇高。この事件を報道するテレビ局員に中村倫也を配して描かれた「娘探しのドラマ」。
本作の見どころは、やはり、石原さとみの感情爆発するような演技。
いままでの石原さとみが殻を破ったような姿は、今後本格的女優になっていくような予感を感じる。
娘失踪事件を描いた物語で様々な人たちが絡んでいるドラマはそれなりに見応えはあるものの、如何せん終わり方が悪くてモヤモヤしまくる。
具体的には記載しないが、これでは気分良く映画館を出ていくことは出来ず、石原さとみの熱演が空回りしたような残念な作品だった。
<映倫No.124123>
行方不明者1000人
見終わって、日本の行方不明の子どもの数を調べてしまった。1000人以上いるらしい。
私はアイドルオタクをしているのですが、オタクってよくアイドルの幼少期の写真を載せて「こんな可愛いのによく誘拐されなかったねw」って言うんです。私このノリが昔から苦手で。この映画を見て自分の感性は正しかったんだと思いました。
この映画の主人公のように未だに自分の子供が見つからなくて苦しんでる人が何人もいるんですよね。
正直、行方不明のニュースを見て親の管理が甘かったのではと思うこともあります。だからと言ってそれを口に出したりインターネットで親を誹謗中傷するのは違いますよね。親が誰よりもそれを分かっていて自分を責めているんですから。
「空白」みたいに誰かが自分を責めすぎて命を落としてしまう場面があるのでは、とヒヤヒヤしながら見てました。こんな状況じゃ狂っても仕方ないですよね。娘が保護されたと連絡を受け、嘘だと分かった時の石原さとみの演技がもうめちゃくちゃ上手くて、怖かった。いたずらの電話ひとつで人をここまでさせてしまうなんて。
マスコミの在り方も考えさせられますね。切り取り方次第で何も罪のない人を悪く見せることができるって怖い。こういう映画を見てマスコミ避難してる人も結局忘れて、事件をエンタメ消費してしまうんだろうな。
人生は学びなのかもしれない?
まず、石原さとみの振り切った演技(快演)に大拍手を送りたい。物語は失踪した愛娘を捜索するストーリーですが、残念ながら、ハッピーエンドは見えてきません。その代わりに、石原さとみの新たな才能を見出したことと、どんな不幸があろうと必ず人間は光明を見つけて生きていくのだということを教えていただいたので、充実した満足感を味わえた傑作だと思います。石原さとみは迫り来る中傷やどんどんと進む希望の喪失の中で、まさに鬼子母神(未子がいなくなり半狂乱となって世界中を駆け抜け探し回る)のごとく駆けずり回ります。ある時には警察署で失禁までしてしまいます。その愛娘に対する執着の凄まじさに胸が打ち震えました。その後、愛娘は戻ってくることはありませんでしたが、最後の愛娘の書いた家族の落書きの上に、ガラスを通して虹がかかった時、まさに人生はそうして立ち上がっていかなければならないのだということを示唆していて感動しました。つまり試練はどんなことがあっても乗り越えていかなければならないのです。人生はシナリオ通りです。自分でその困難を味わうことを決めて生まれてきているのですから、酷なようですが超えていかなければなりません。ある意味人生は修行であり、学びです。愛娘を失うという不幸の中から、学びに学び、旭日のような力強さで再び立つしかないのでしょう。あと、石原さとみ夫婦に対する誹謗中傷の件ですが、人間は過去世において殺人窃盗など平気でやっていたという名残なのでしょうか。悪はいまだに潜在意識の中に残っています。それが出てくる人と、出ない人がいるだけだと思われます。私たちは、常にその気持ちをコントロールするという学びに徹していきたいものです。
重たさしかない。
この映画は、犯人探しのミステリーでも
サスペンスでもなくて
家族の物語……とも違う。
居なくなった娘を探す母親、の心が壊れたモンスターぶりと
報道の情報操作、数字の都合っていうのは
どう創られるか……を感じた。
知る権利、知らせる自由が相まって
報道の情報操作がされ、見させられてて
踊らせられて。
親目線でみれば、
やっぱり子供に何かあれば、
自分の中だけじゃ感情の処理は出来ない
かなぁ……
責任を押し付けられる、
怒りをぶつけられる、そんな存在を探しつつ、
やっぱり自分が一番悪い!って
堂々巡りしそう。
そういう意味では、石原さとみのモンスターぶりは納得できます。
それにしても、ずっと重たい。
画面すらも暗くて、どんよりしている。
救いがないからかな。
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