コヴェナント 約束の救出のレビュー・感想・評価
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感動🥺しました
生きて帰って…
2018年、アフガニスタンにて任務にあたる米兵が負傷。命をかけて自身を守ってくれた現地通訳を助ける為、再び危険な戦地に戻る物語。
記憶に新しい、20年に渡るアフガニスタンでの闘いの物語ですね。
初っ端は、イマイチ信頼して良いものか…な通訳のアーメッドの行動に不安を覚える。
確かに、言ってみれば敵の同胞でもあるわけですからね。このあたりの描写は見事です。
程なくしてタリバンとの激しい戦闘。ここからの展開は、見応えのある戦争アクションが始まったかと思えば、スパイアクションのような山岳での戦闘も。観る側にも常に緊張感がはしる。
何故そこまでしてキンリーを守るのかなぁ?と思ったりもしたが、やはり自身と家族の安全への一縷の望みでもあったからかな。協力してくれる同胞たちの姿もアツいですね。
後半はキンリーのドラマパート。見るに堪えない苦悩が伝わってくる。
そして奥さんの言葉…。そうですね、これはキンリーやアーメッドだけでなく、待ち続ける家族の闘いでもあるんですね。
クライマックスはまたまた手に汗握る展開‼
皆必死でここまで来たわけだし、どうにか全員生き残って欲しいと心から願ってしまうほどの感情移入‼パーカー、粋なブーツの汚し方よ…。
緩急が激しく、長く感じた場面もあったりしたが、それだけに色々な表情を持つ作品としてとても面白かった。そしてこれが氷山の一角とは…。運転手さん、大丈夫かな…。
アツくも哀しくも、深く考えさせられる傑作だった。
余談ですが、死の天使登場までの流れがWWⅡを題材にしたワタクシの大好きな別作品と似ていてちょっと懐かしい気持ちになった(笑)
これが人と人の絆よ!
久しぶりにこんな面白い戦争映画を観た!
開始直後は「あーよくあるアフガン戦争時代モノか」と軽く斜に構えていたけれど序盤から驚くような射撃アクションが展開され「ブラックホークダウンか…⁉︎」と思っていたらあっという間に「ローンサバイバー状態やん!」などと興奮と不安が入り混じり、安堵したかと思えば「今度はプライベートライアンかよ!」とジェットコースターのように見事な緩急をつけながらラストまで疾走してくれる。
銃撃戦、戦友、負の遺産などいろんな要素が盛り込まれつつもバランスが良い。ホンマにガイ・リッチーか?と思うくらい。
ほんで主要な登場人物がみんなカッコイイねんなぁ。それもこれまでによくあったアメリカ的ヒロイズムとは違って、呪いなんだと、我々は予期しない呪いにかけられていたんだと、それを忘れないという映画。
久しぶりに帰りながらずっとパンフレット読んでしまった。また観たい!
命を繋ぐ絆
特集記事を読み、
ジェイク•ギレンホールが
良い役者だと思っていたので鑑賞。
感想
娯楽作品として観る近年のアクション映画は映像的に無駄に派手な展開が多く、ストーリー的にも平板で気に入らないものが多かったが、本作は娯楽要素も加味されながら、人間同士の感情に重点が置かれ、事実も取り入れたと思われる、骨太の脚本と戦争映画の構成の原点に立ち返った緊迫した白兵戦形式を取り入れて描写に迫力を増している。さらに窮地に陥った状況下での人種を超えた人間の根本にある常識的良心を克明に描いたドキュメント仕立てのストーリー展開がすばらしかった。非常識な世界で人として、良心を貫く事の大変さを感じた。
演出◯
こんな演出が出来る監督さんだったんだ。
出演者◎
主演のジェイク自身、決して派手な俳優ではないが印象として常に残る。ここ数年は良作を選び出演している。通訳案内業の俳優さんも◎。
脚本◎
事実を元にデフォルメしたのだろう。
映像◎
VFXこそほどほどだかドローン画面の多用がリアルな場面構成と登場人物が置かれている状況を客観的に捉え、緊迫感を増大させる事に成功している。
古い人間なので、往年のTVシリーズ、コンバットを思い出した。
⭐️4
アフガン戦争のその後…
予告編を観て
恩を忘れ無い男の生き様
この主人公の奥さんが物凄く出来ているパートナーです!仕事も出来て旦那の願いを聞いてくれてこんな奥さんと巡り逢えて、主人公は幸せ者意外の何者でもありません。(バツイチの俺としては羨ましい限りです!)
まぁそんな事はどうでもいいとして、タイトルにあげた恩を忘れ無いは、本人も劇中言ってますが逆に忘れられない呪いをかけられたかのように成ってしまいます。
実際にアメリカ軍は本国へのビザ取得をちらつかせて働かせていました。それがいきなりの全面撤退となり米軍に協力していたアフガン人にすれば梯子を外された感は否めません。そんな人々が事実沢山います。そして現在もタリバンから身を隠して生き続けているのです。これもアメリカの罪の一つです。
嫌な予感がずっと続く
コヴェナントで戦争がおこる
米軍によるアフガン撤退はたった2~3年ほど前、感覚的にはつい最近の出来事であり、それによる影響として、マクロ的にはアフガニスタン国内の情勢不安定化や、ミクロでは元兵士たちの心理的打撃(トラウマ)の問題などが起きており、いまだ戦後期の最中といったところだ。
いわゆる、銃身も冷めやらぬタイミングで、この作品を作り上げたガイ・リッチー監督の本気度は想像に難くない。そうまさしく、この映画が描く綱渡りのような命のやりとり、観ているこちらも過呼吸になりそうなほど伝わってくる、ヒリつくような恐ろしさ、こわさ、それらの感覚のリアリティが物凄い。このリアル感が出せるのは現在進行系の出来事ならではか。
エンターテイメントとして捉えるなら、この作品は超一級の面白さ。物語としても、事実は小説より奇なり、を地でいっていて、戦争モノがキライでなければ最高級のハラハラ感を味わえる映画だとおもう。ハードボイルドな絆も、陳腐な友情物語のようにはなっておらず、一筋縄ではない関係性が色付けされ、シブい。
ただ…
事実に基づいている内容がゆえに、文字通り「楽しむ」ことができない。
私はそう感じてしまった。平和な日本の映画館で、のんべんだらりとこの映画を観ていることが段々と辛く感じた。
古い話だが、スタローンがアンチヒーローとともに描いたアフガニスタンは、アメリカの敵の敵は味方という時代だったがゆえに、ともに戦う牧歌的だが勇敢な民族にみえた。今ははたしてどう見えているだろうか。同じように、イスラエルは、パレスチナは、ロシアは、ウクライナは、どう見えているか。
いま各地で起きてしまった戦争は、どれもコヴェナントを巡る、もしくは権力者がそう解釈したことで起きている。このタイトルを付けてきたガイ・リッチーのセンスは絶妙だ(主人公にとっての、ということも伏線)。
折角、平和な民主国家の日本にいるのだから、過去を水に流さず学び、正愚を見分けるアンテナをおろさず、正しいものの見方を持つ有権者でいたいとおもう。
本作品は、願わくば完全フィクションで観たかった。
それを言うのは矛盾だし、贅沢すぎる注文と思えるほど、突き刺さる映画だった。
★2024年劇場鑑賞20★
民族を超越した激熱友情物語と久々に手に汗握るドキドキスリル感
米軍は約束したのか?
リアルな殺し合い
濃密な緊張感溢れる2時間
エンディングで一瞬、「実話か?」と思ったが
命の恩人アフガニスタン人通訳アーメッドを救いに行く物語。瀕死の重傷を負ったアメリカ兵キンリ―をタリバンの追跡を逃れて100キロもの山岳地帯を逃げ延びたシーンまでは息が詰まるほど緊迫していて面白かった。途中、手製のそり→車→大八車と、キンリーを運ぶツールが変わっていくが、さすがに山道を大八車でって・・・そりゃ死ぬ程しんどいって、というか無理だろ。
後半、キンリーがアーメッド家族を救出に行くターンはずいぶんあっさりと描かれていて少し残念。でも2時間オーバーの映画になってるからこれ以上は長くできないか。
奥さんが、アーメッドを助けてこい、とキンリーの背中を押してあげるシーンが
実は一番好きなシーンだったりする。
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