明ける夜に

劇場公開日:2023年8月18日

明ける夜に

解説・あらすじ

モラトリアムをテーマにした映画を制作してきた新人監督の堀内友貴が、夏の一夜を舞台に、大人になれない若者たちのコミカルで爽やかな青春を描いた群像劇。

ある海辺の町。夏の終わりが近づく8月31日から9月1日にかけた一日。予定していた面接が急きょ延期になった就活生の山ノ辺とキミ。野球部のマネージャーだった凛子に電話をかける秀一。コンビニでバイト中の健斗とキョーコ。それぞれの忘れられない時間が過ぎていく。

インディーズ映画を対象とした国内の各映画祭で高い評価を獲得。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022、第23回TAMA NEW WAVEで上映されたほか、第33回学生映画祭でグランプリ受賞、なら国際映画祭2022のNARA-wave(学生)部門でグランプリのゴールデンKOJIMA賞受賞、第16回田辺・弁慶映画祭でキネマイスター賞と映画.com賞を受賞した。田辺・弁慶映画祭の受賞作品を上映する「田辺・弁慶映画祭セレクション2023」(23年8月4~24日=テアトル新宿/23年9月1~7日=シネ・リーブル梅田)にて劇場公開。

2022年製作/95分/日本
劇場公開日:2023年8月18日

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映画レビュー

4.5 妄想が追い付かない

2025年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

序文
正直この作品は難しかった。
一般的な映画の作り方とは大きく異なる。
この映画の“勇気”は、未完成を肯定すること
意味を与えすぎないこと(砂の男)
劇的に終わらせないこと(恋・不倫・謝罪)
時間ではなく季節に従うこと(8/31の暦)
音や距離や衣服といった“間接的な記号”で語ること
これらが従来の映画の観方と大きく異なっていることが、解釈の難しさだった。

レビュー
明ける夜に――8月31日、季節を終わらせる儀式

1. 暦が主人公である
この映画の主役は、人でも事件でもない。8月31日という暦だ。
夏休みの最終日。季節の終わりを告げる日。
自然の季節は巡る。しかし、人生の季節は巡らない。
青春という一度きりの季節を、誰が終わらせるのか。
この映画は、その問いに静かに答える――終わらせるのは本人だ。
2. 群像の“一歩”――未完成の肯定
ここに登場する人々は、問題を抱えながらも劇的な解決をしない。
ただ、一歩を踏み出す。

星は、電話越しに聞こえるセックスの音で失恋を確定させながら、今日子に告白する。清々しい顔で。
倫子は不倫の果てに包丁を握り、終わりを演じる。しかし、演技は虚偽ではなく、自分に終わりを納得させる儀式だ。
山野辺とキミは、就活の空白を、社長探しという擬似冒険で埋める。恋が始まりそうで始まらない余韻を残しながら。

この映画は、解決という直線を拒み、“夏を終わらせる”という円環的な倫理に賭けている。
3. 砂に埋まる男――季節の司祭
そして、砂に埋まる男。
彼はなぜ埋まったのか。理由は最後まで語られない。
取って付けたような嘘だけが残る。
しかし、彼の存在は、物語の核心に近い。
「夏は終わらさなくちゃいけないんだ」
その言葉は、青春の終わりを告げる儀式のように響く。
アロハシャツの男は、長袖の男に迎えられ、海へと消える。
交代はスイッチではなく、混ざり合いだ。
夏は一人で去らない。秋と並んで沈む。
この余白――意味を固定しない力こそ、映画の礼儀だ。
4. 暦の断層で交差する人生
野球部の男は、4年前のエラーを悔い続けてきた。
止まった時間を動かすために、倫子に謝罪する。
その海岸で、砂に埋まる男に声をかけられる。
「死ぬの?」
その問いは、死ではなく、季節の死を意味していたのかもしれない。
暦が、彼らの人生を交差させる。
時計ではなく、季節の断層で物語を編む――この映画の時間はそういう構造を持っている。
5. 終わらせる勇気
就活、不倫、恋、謝罪。
どれも青春の甘味を脱ぎ捨てるための儀式だ。
人生の季節は、一度きり。
その幕引きは、他人でも制度でもない。
自分の手で夜明けを引き寄せる意志だ。
“明ける夜”とは、その意志の名前なのだろう。

最後に
この映画の勇気は、未完成を肯定すること。
意味を与えすぎず、劇的に終わらせず、暦に従う。
そして、余白を観客に返す。
砂に埋まる男は、その余白の司祭として現れ、仕事を終え、静かに海に還る。

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R41

4.0 夏は終わらないといけない

2023年10月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

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uz

3.0 夏の終わり

2023年9月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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khs69

2.0 区切り

2023年8月20日
Androidアプリから投稿

単純

とある海辺の町を舞台に、夏の終わりの8月31日を過ごす若者達を描いた群像劇。

高校野球のユニホームを来た男性、不倫相手との別れ話しをされる女性、バイト先のコンビニの同僚に恋をする男性と恋されたギャル、就活中で面談前に立ち寄った公園で知り合った男女という若者達をみせていくけれど、コンビニの2人も同級生かな?

どれもこれもちょっとズレた様なシュールな感じの設定で、おっさんからしたら何で?と思う様な発想があったり、はっきりしなかったり情けなかったり弱さが際立っていたり…まあ人それぞれでしょうけどね。ってそれを言ったら若さも関係なくなっちゃうか。

折角ならラストは天使にでもしてくれたらもう少しユニークになったんじゃ?とか、全体的にヌメ〜っといていて、色々ともう一歩物足りなく感じた。

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Bacchus