ヤジと民主主義 劇場拡大版

劇場公開日:2023年12月9日

解説・あらすじ

2019年7月15日、安倍元首相の遊説中に政権批判の声を上げた市民を警察官が取り囲んで移動させた「ヤジ排除問題」を4年間にわたって追及したドキュメンタリー。

表現の自由と民主主義がおびやかされたとして、当時メディアで大きく報道されたヤジ排除問題。北海道放送が2020年に放送したドキュメンタリー番組「ヤジと民主主義」はギャラクシー賞や日本ジャーナリスト会議賞など数々の賞を受賞し、書籍化もされた。その後、排除された市民2人が原告として警察側を訴え、1審は勝訴したものの高裁では判断が分かれ、双方が上告し裁判は続いている。

この問題を4年間にわたって追い続ける取材班が、当事者および専門家たちに追加取材を行い、テレビや書籍では伝えきれなかった問題の深刻さを浮き彫りにする。作家の落合恵子がナレーションを担当。

2023年製作/100分/G/日本
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2023年12月9日

スタッフ・キャスト

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(C)HBC/TBS

映画レビュー

4.0 これは面白い。ヤジ自体にもう少し知的な匂いをただ寄せてしまったとは...

2025年11月16日
Androidアプリから投稿

これは面白い。ヤジ自体にもう少し知的な匂いをただ寄せてしまったとは思ってしまうが、よくぞ裁判をし、よくぞ映画に記録した。

安倍晋三や岸田文雄への襲撃は論ずるに値しないが、それを裁判に紐付けたくなる我々とそれに抗いたい我々の想いが加速する後半のドライブ感は不謹慎ながら面白い。

表現の自由の中にヤジがあるのか、そもそもデモに対して自分の中にマイクロアグレッションがないか、問われているような映画だった。

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わたろー

3.0 王様は裸だ!

2025年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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odeoonza

未評価 呼吸をするにもお上のお許しが必要になるのか

2025年1月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 事件発生時から僕も興味を持っていた問題について、取材を続けて来た北海道放送のスタッフがまとめたドキュメンタリーです。

 事の起こりは2019年7月の札幌駅前です。参院選の地元候補者を応援する為に安倍晋三が来て街宣車で話し始めた時、或る男性が「安部辞めろ~」とヤジを飛ばした途端、私服警官に囲まれて彼は遠くに連れて行かれてしまいました。男性が演説場所に戻ろうとしても、私服は彼を放しません。身柄確保の法的根拠を男性が尋ねても警官は答えられませんでした。

 また同じ時、少し離れた場所に居た女性も「増税反対!」と声を上げた途端に、警察に囲まれて離れた場所に連れ出された挙句に、その後もずっと付きまとわれる事になりました。

 更にひどいのは、この場所に「年金100年安心プランはどうなった」と書いたプラカードを持って大人しく近付いた途端に警官に取り囲まれた女性です。安部の目の前で「安部総理を支持します」と書いたプラカードを持って並んでいる人には勿論何らの取り締まりもありません。これなど露骨な言論封殺です。

 この様な警察の露骨な動きの背景として想像できるのが、2017年の東京都議選の応援演説に秋葉原へ駆け付けた安倍晋三が多くの聴衆からヤジを浴び続けて「こんな人たちに私たちは負ける訳にはいかない!」と聴衆を指さした事です。あの時の彼の苛立ちを忖度した官僚が居たのではないかと勘繰ってしまいます。

 本作では、当日何があったのか、そして演説へのヤジは違法なのかを巡る法律論までを裁判の場を通じて詳細に紹介されます。

 日本の選挙制度を取り上げた映画『NO 選挙、NO LIFE』でも、街頭演説は候補者と直接接する事が出来る貴重な機会として紹介されていました。しかし、今やそれは支持者だけがお行儀よくご託宣を伺うだけの場にされようとしているのです。一方、国会では人権を無視するような汚いヤジまでもが野放しです。あれを取り締まるべきとは思いませんが、街頭のヤジも取り締まるべきではありません。

 呼吸をするにもお上のお許しが必要になる様な息苦しさが世の中を覆い始めています。

  2023/12/20 鑑賞

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La Strada

3.5 ヤジについて感情的になっても排除をしてはいけない

2024年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

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トダー・オートマタ