セールス・ガールの考現学

劇場公開日:2023年4月28日

セールス・ガールの考現学

解説・あらすじ

アダルトグッズショップで働くことになった女性の成長をユーモアたっぷりに描き、第20回ニューヨーク・アジアン・フィルム・フェスティバルでグランプリに輝いたモンゴル映画。

モンゴルの首都ウランバートルで家族と暮らしながら大学で原子工学を学ぶサロールは、ひょんなことから怪しげなアダルトグッズショップでアルバイトすることに。人生経験豊富な女性オーナーのカティアが営むその店には大人のオモチャが所せましと並んでおり、毎日さまざまなタイプの客たちがやって来る。サロールはカティアや客たちとの交流を通して、自分らしく生きることを学んでいく。

オーディションで300人の中から選ばれたバヤルツェツェグ・バヤルジャルガルが映画デビュー作にして主演を務め、モンゴルを代表するベテラン俳優エンフトール・オィドブジャムツがオーナーのカティアを演じた。

2021年製作/123分/G/モンゴル
原題または英題:Khudaldagch ohin
配給:ザジフィルムズ
劇場公開日:2023年4月28日

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(C)2021 Sengedorj Tushee, Nomadia Pictures

映画レビュー

4.0 The Most Wholesome Erotic Drama Ever

2024年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

As sexual discovery for what perhaps a Western film might consider a late bloomer,Miss World contendor Bayartsetseg does perhaps one of the most adorable lead performances ever in a slow comedy tuned to the pace of urban steppe life. A gag near the end is a refreshing laugh-out-loud with sex positivity, while sex work is handled as feminist documentary. A worthwhile watch from a far corner.

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Dan Knighton

4.0 アダルトショップは薬局か

2023年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

モンゴルで、怪我した友人の代わりにセックスグッズショップでアルバイトすることになった主人公が、性を通じて自分を再発見していく。物語の冒頭では地味だった主人公が、終盤には随分と垢ぬけるというか、別人のようになっている。変化そのものが克明に描かれるのが良い。
セックスショップは「薬局」と言い放つオーナーとのやりとりが面白い。店を訪れる人はみな様々に深刻で、滑稽で、何か癒しのようなものを求めているように見える。確かにそれは薬局と同等の機能を果たしている可能性がある。中盤でキノコ売りの少女からキノコを買うシーンがある。その後店のオーナーと主人公は草原に寝そべって心の距離を縮めるのだが、このシーンの解放感はなんだろう、物語的にもターニングポイントになるのだが、さりげないのにすごく良い。
性はとかくタブーにされがちだが、自分を発見する上でも大切なこと。性を考え自由になる主人公のあり方がとても良い。

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杉本穂高

3.0 この性開放度はモンゴルスタンダード❓

2025年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

モンゴル女性は裸に抵抗がないのか?
主役のサロール役の女の子はオーディションで選ばれた素人だとか。
そんな子をいきなり裸にして画面に!!
本当にモンゴルってそんな女性が開放的で社会も裸になった女の子・・・
なんて差別的にみないのかなぁ。
日本なら水商売やアダルト映画、風俗にまだ差別は無くはない。

モンゴルというと相撲に入門した多くの成功者しか知らない。
日本から貰った給料が国家予算並みで、インフレになったり、
政治家になった力士の話も聞く。
そんな偏った知識しかないけれど、この映画も結構特殊な気がする。

アダルトショップにバイトで勤務したサロールの成長物語・・・
そういう形態の映画。
このサロールちゃんのキャラクター。
こんな子、日本にも殆どいないよ。
自我が初めから鉄のように強い。
流されないし、自分を持っているし、真面目なのにアダルトショップ‼️
これは完璧に監督目線の女性像。
ヨーロッパナイズされた価値観。
モンゴルの少女がドアを開けたトイレでパンツを下ろすシーンに、
正直言ってびっくりした。
その後も入浴シーン、
極め付けは、サロールちゃん主導の初体験シーンでは、まる裸ですよ。
あまりに度胸が良くて、呆気にとられる。
それとバーニーガールの衣装を着たサロールちゃん。
これは予告やジャケットに載っているのだけど、
何をするシーンなのか?
何のためのバニーガールなのか?
全く理由が分からない。
検閲で前後を切られちゃったとか?
なんか「タンゴの後で」みたいなことは、なかったのだろうか?
かなり心配になってしまいました。

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琥珀糖

4.0 モンゴル映画の新しい波

2025年6月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

癒される

カワイイ

首都ウランバートルを舞台としたモンゴル映画で、草原も馬もゲルも出てこないモンゴル映画という売り文句に惹かれて観た。モンゴル映画を観たのは初めて。確かにモンゴルのステレオタイプなイメージを覆す新感覚というか、淡々とした中に何とも言えない味がある映画だった。80~90年代の中華圏(香港・中国・台湾)でニューウェーブと呼ばれた作品群や00年代韓流ブーム初期のアート系韓国映画を思わせ、なんだか懐かしい気持ちにもなった。

300人のオーディションを勝ち抜いたという主演のバヤルツェツェグ・バヤルジャルガルが素晴らしい。素朴な垢抜けない女の子がどんどん可愛くなっていく様子を好演し、意外なナイスバディでヌードなど大胆なシーンも演じていて、おお、と意表を突かれつつちょっと喜んでしまった。オーナー役のエンフトール・オィドブジャムツはモンゴルでは有名な女優らしく、現在ドイツ在住で30年ぶりの映画出演だったそうだが、これまた名演でした。

ところどころ挟まれるドゥルグーン・バヤスガラン(モンゴル人はみんな長い名前だなぁ)という歌手が歌うMV風シーンも面白い表現で、またモンゴルっぽい音楽ではなくて印象に残る(まぁどんなのがモンゴルっぽいんだと言われると知らないんだけど)。思わぬ拾い物というかとてもいい映画でした。面白かった。

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バラージ

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