ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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「ベタ」で「王道」ではなく「寒く」て「稚拙」
山崎監督ということで期待はしていなかったが、前評判が過大評価だったことを確信するとともに、時間を浪費したことを後悔した。
年々消費者のレベルが下がってきている印象はあったが、互いを批判せず何でも誉める風潮が、ここまで全体のレベルを落としてしまったのかとがっかりさせられた。
■まず、映画としてあまりに起伏が無く退屈で、頭のつかみ、中盤の展開、終盤に向けての盛り上げ方や仕掛け、締め方が単純に出来ておらず非常にバランスが悪い。そのくせ、どうでもいいカットはダラダラと長い。半分くらいまでで、飽きて寝てしまう人もいるんじゃないだろうか。
映画全体のプロポーションを見たトータルプロデュースが全く出来ていないだけならばまだいつもの凡作で済んだが、俳優陣の見るに堪えない演技(全員とは言わないが)、幼稚なセリフ回し、中学生が考えたような稚拙な演出が延々と続き、最後まで見るのが苦痛に感じてしまう。
■CGのクオリティは高く、日本映画でもこれくらいのCGは出来ると示せた点。その点で0.5点としている。しかしながら、これはCGの質感のみに留まる。
ゴジラの演技(動き含め)や扱い方を含め、この映画が「ゴジラ」をダシに使っただけの「三丁目の夕日」であることは見ていて明白であり、このようなゴジラの使われ方はゴジラファンにとっては憤慨ものだろう。
全体を通して薄っぺらな物語の筋書き通りに都合よく動き、誰もが予想できる場面で義務のように咆哮し、代用の「敵」として雑に散っていった、哀れな「物語の傀儡」でしかなかったゴジラに、このCGの質感はむしろ過ぎた代物だったと言わざるを得ない。
ゴジラ自身の生き物としての意思、予測不能な生命体としての不気味さ、手の届かない邪神としての畏怖、全てが足りない。恐らく監督はそんなことを考えてすらいないだろう。
よくシンゴジラと並べて語られるが、この点だけでも、同じスタート地点にすら立てていないというのが正直な印象であり、俳優の演技の次に残念な点だった。
■総評
監督は「シン・ゴジラ」である程度出来上がった「ゴジラ」コンテンツという土壌を利用しても、自分の領域を出ることはかなわず、劣化シンゴジラ三丁目の夕日に留まった。
物語や映画に対する考え方や思慮の深度が「そう」なのだ。恐らくこの先も進化することはないだろう。少なくとも、これを評価してしまっている土壌があるのだから。
これ以上新作を見たいとは思わないし、当然続編など撮らないで欲しいと願う。
監督ではなく、視覚効果のみで参加してはどうだろうか。
ゴジラは許してくれない
とても面白かった。主人公が絶望を感じるストーリーの中で明るい登場人物達が希望へ導いていて良かった。お隣さん?も本当はとてもいい人だったのに最初は嫌味を言ってくるシーンがあったり人格を変えてしまうほど戦争の被害は悲惨だったことを物語っていた。戦後精神的に苦しみ続ける主人公を慰めるのりこのシーン、俺の戦争はまだ終わっていないのシーン、主人公が無事脱出して涙を流す橘のシーンなど自然と涙が出る映画らしいシーンも良かった。
ラストシーンでは、のりこに会えて嬉しいはずのあきこが喜ばず、なぜだろう?と感じた。その後のりこの首筋がおかしかった事からのりこはのりこではなくなってしまっているのではと思った。のりこが生きていればいいのに…と思い望み通り生きている展開だったが、ハッピーエンドのように見えてその後を考えさせられるところが面白い。最後ゴジラが復活するシーンもあり、戦争を起こした人間をゴジラは許してくれないことがよく分かった。
戦時中の心理描写がクドくなくハッキリしていていい
主役であるゴジラの存在感をそのままに、それと戦う人々へ感情移入させてくる手腕が見事だと思う。
旧作の司令塔視点ではなく、現着する方々に焦点を当てることでゴジラとの距離感がより近くなり恐怖を煽ると共に、彼ら一人一人が命ある人間だということを克明にした。
また、シリーズ間でのゴジラが何を餌として何故を襲ってくるのかも筋がキチンと通っている。
また子供でも観れるように戦時難民や退役兵のグロ描写を省いたのも英断であると思う。
わかりやすくしなくとも退役兵についてのトラウマや身体欠損、徴兵制度についてはちょっと考えればわかるだろうし、あまり克明にすると娯楽映画としての域を踏み外す可能性がある。
少なからず現状でも戦地に赴く者が身近にいるアメリカで喝采されたという時点で兵士の心象やトラウマによる発作のリアリティは証明されてるのでこれ以上は過多という事だろう。
異議無し。
さて、内容だけでなく今回はゴジラの絵においても非常に上手く大衆向けに落とし込んでいる。
本来は薄暗い現実を僅かに橙強めのフィルムで配色したことで、これからは良くなる筈の未来への期待感を現した上で、それについて行けない実際に暮らしている人々の心境を家の中の明かりで表現する手腕。主人公のトラウマや希望をハッキリと明暗に分けたことで戦争を知らない者にも嫌な空気を察せられる出来映えはとても上手い作りである。
ゴジラ出現時の波も中々に見れたものだった。
役者の芝居は当然として、船の者達の配役がわかりやすい。
船を一つの身体として見る為に上下関係が然程厳しくない海兵だった船長の陽気さと、その部下の戦争未経験であるが故に突っ走るゲーム脳、博士の(恐らくは)内地勤務であったからだろう引け目を感じさせる物言いが、ガッチガチに空軍で苛め抜かれて特攻隊にされた敷島の鬱屈し歪曲した精神を引き立てる。
陸軍?出るわけ無いだろ死んでるんだから。
情報を持っていれば持っているほど察してしまい辛くなる彼らの時代に、ゴジラ出すとか…鬼畜の諸行する監督であるがまあまあ大衆娯楽映画という事でなんとか上手く誤魔化しきったかなぁという所。
ラストの意味深な痣やなんやもキチンとゴジラのパターンを外さないので、筋が通っていてよかったと思う。
まあ、強いて言えば衣装が借り物なのか全然汚してない綺麗なままで、そんやわけあるかいと違和感凄かったくらいですかね。
主人公に感情移入できない
劇場で鑑賞し今回アマプラでカラー版/モノクロ版を見直したのだが相変わらず序盤で20ミリ機関砲の引き金を引けない主人公の心情が理解できない。
特攻を嫌がり島に来た場面までは良しとして放置したら部隊が襲われる事が確実なあの場面で引き金を引けないのはな。
ゴジラ史上最低な主人公だと思う。
タイトルなし(ネタバレ)
期待しすぎていた。途中話が長い。戦闘シーンや放射熱戦は迫力あって良かったです。歩いてる時は上半身固定されていてロボット感があったのが残念。
最後の典子生きてたのはいらなかったかな。首のウイルスもいらないかな。やっぱり余計なことをする監督だなと思った。ドラゴンクエストユアストーリーの時もそうでした。
ゴジラ倒すだけってのもなんか物足りなかった。まぁそういう映画なんですよね。戦後にゴジラをみんなで力を合わせて倒しました。
個人的にはやっぱりゴジラは怖いけど、人間守っちゃうこともあるよ。ゴジラいいやつやんで終わりたかったです。僕のゴジラってそういうやつなんよ。
タイトルなし(ネタバレ)
前情報全く無しで観たので、まず戦後の設定だったのが驚いた、ゴジラのVFXも迫力満点で良かったけど復興した街並みとかも良かったなぁ
敷島の特攻の話から始まって最初は、これ本当にゴジラなのって感じだったけど、ストーリーは無駄がないというか、全てを綺麗に回収して、尚且つそれが全部と言っていいぐらい良いシーンに活かされてたし凄く良かった
ゴジラは、そんなにシリーズ観てないんだけど、多分初期の頃のゴジラを意識して最新の技を詰め込んだゴジラなんだと思うんだよね
BGMも変にアレンジされる事なく王道のテーマが、これまた見事な場面で使われてたし最近観た映画の中では断トツに良かった
続きを匂わせてたので、このクオリティならまた観たいなぁ
ご都合主義
だがそれがいい
みんなが敬礼した時、ええ、微妙これで評価高いんだって思ったけど
のりこさんが生きてて泣いた
映画の中でぐらい全方面ハピエンでもいい
肌黒いの気になるけど助かるじゃろ多分
見る価値無し。
ゴジラもアメリカのゴジラに勝ってる一面が一つも無し、放射能波を吐く時に背鰭がのびるの絶対に要らんし、ストーリーも最後 は⁉️で終わりました!観なければ良かった。神谷隆之介と浜辺美波は確実に死ぬべきだった!!それだとストーリーは良い映画でかっこいい終わりだった。まるでアンパンマン見た後のようだった!
タイトルなし(ネタバレ)
映画館の無い離島在住なので(ぶっちゃけ小笠原の父島です)気になる映画を公開初日に観るなんてことはほぼゼロに近い生活を三十数年送ってきましたが、息子の高校進学の準備でたまたま上京していたので、この作品に限っては公開初日に大劇場で観るという幸運に恵まれました。
離島とは言え、ネットの環境はかなりしっかり整っているので、山崎貴監督がゴジラを撮ったという情報は得ていましたし、粗筋も大体分かっていました。三丁目の夕日シリーズでの昭和の描写、アルキメデスの大戦で大和戦闘シーンなどが素晴らしいものでしたので期待も膨らみました。幸いにも、と言ったら語弊があるかも知れませんが、私は山崎監督が評価を落としていた幾つかの作品は、元々興味が無かったので観ておりません。なので少なくとも私の中では山崎監督への信頼度は相当高いものがありまして、期待値もかなりのものでした。
しかし、この「期待値」がかなりの曲者で、本作の時代設定から色々な妄想を膨らませてしまいました。長年ゴジラファンをやっていると、自分だけのゴジラ像が出来上がってしまい、自分だけが理想とする設定やストーリーが出来上がってしまいます。
今回、私の中では日本帝国海軍連合艦隊とゴジラが激闘を繰り広げ、「大和対ゴジラ」や「海底軍艦対ゴジラ」の映像化が妄想的な理想と化しておりました。海底軍艦の登場も公開当日まで伏せられて、実は役所広司さんがサプライズ出演で神宮寺大佐を演じるとか、今にして思えば破茶滅茶な妄想を膨らませていたのでございます。当然、時代考証はメチャクチャになりますが、そこは元々ファンタジー映画ですから力技でなんとかしてくれるんじゃないかと実に都合のいい解釈をしつつ。
そんな大盤振る舞いな妄想的期待を持って初日の劇場に足を運んだものですから、実際の作品を拝見して物足らなさを感じてしまいました。戦艦との戦いは有ったにはあったけど尺が短いとか、ウジウジして腰抜けな敷島には非常にイライラしたとか、敷島が気絶する回数が多すぎるとか、ゴジラが脆いとか、ゴジラが波動砲並みの光線をぶっ放すまでの時間がシーンによって違い過ぎるとといった不満点が少なく無く、観終わった直後の満足感はシン・ゴジラには及びませんでした。
ちなみに一緒に観た当時まだ中学生だった息子は、最近見た映画では一番面白かったと言っていました。
私も幾つかの不満は残ったものの、何かが後を引いており、すっきりしない感覚にとらわれていましたので、数日空けて今度は一人で見に行きました。
するとどうでしょう。二度目という事で身勝手な妄想で作り上げた期待値が払拭された純粋な気持ちでの鑑賞となった事で、ようやく本作の良さがストレートに伝わって来ました。なんと一度目よりも二度目の方が泣けてしまったのです。まさかゴジラ映画で肩を震わせるくらいに泣く日が来るとは思いませんでした。劇場内でも他に泣いている人は少なく無かったようです。少なくとも場内のあっちこっちからハナをすする音がずっと聞こえていたのは確かです。
大和も轟天も役所広司の神宮寺大佐もいないけど、この作品はそれで良かったのです。
そしてあらためてこの手の作品は、映画館で大スクリーン、大音響で見る事で真価が分かることも実感しました。後にディスクでも本作を観ましたが、テレビの画面サイズや音の迫力では比較にすらなりませんでした。届くのを楽しみにしていたディスクでしたが、かえって鬱憤を溜める事となり、その2日後、TOHOシネマズ日比谷に足を運んで口直しをして来ました。(息子の受験の成功により、新年度から都内に移住しています。)
この映画はゴジラに全く思い入れが無い人でも十分楽しめる娯楽映画に仕上がっていると思いますが、良い設備の劇場で、二回以上観てこそ、この作品の真価に迫れると思います。
なので、ディスクや配信でしか観ていない人や、まだ一度しか観ていない人、ましてや映画の一部しか観てない人のレビューなど信用するに足ら無いと思うのです。そんなんで批判レビューを書か無いないで欲しいですわ。💢
さて、そこまで絶賛する私なのに何故満点を付けないかと言えば、肝心要のゴジラのデザインに不満が残るからです。最も気になるのは口が小さく見える口角のヒダと、やけにちっこい眼。近年のゴジラの口には皆アレがありますが、口が狭く見えるアレは私はどうも好かんです。あと眼。パンフレットをご覧になれば分かりますが、山崎監督は睨みを効かせた半月状の眼にするつもりだったのが、何度伝えても現場が受け入れてくれなかったとの旨を語っています。温厚な性格の山崎監督ですから、まあ良いかと諦めたようですが、ここは監督の権限で半月状の睨みを効かせた眼で押し切って欲しかった。実際のデザイン画がパンフにも載ってますが、ハッキリ言ってそっちのゴジラの方が映像化されたものよりカッコイイのですから困ります。何で監督の指示通りにしてくれないの?何様なの?
山崎監督のデザインが忠実に再現されていたら、私にとって歴代で最も好きなゴジラになっていたかも知れません。そう思うとつくづく残念な思いに包まれるので、どーしても満点には出来ませんでした。
皆さんもパンフレットを是非ご覧ください。
討伐作戦に度肝抜かれた
CGも違和感なし
キャストも豪華過ぎる配役
肝心のストーリーも展開も演技も
こりゃアカデミー賞納得な作品
討伐作戦も今までのゴジラ映画に例をみないというか考えついたのすごいわ。って思いました。
最初の島でのシーンはジュラシックパーク?を思い出させました。笑
ゴジラ-1.0
神木が、戦闘機の故障(?)で特攻せず、自分だけ戻ってきたオープニングから、突然ゴジラが登場したあとは、全体に展開テンポがどうもじれったかった。戦後の人間模様の要素が強いストーリー主体なのかゴジラ映画なのか、中途半端。
ゴジラから逃げているのに全員が止まって振り向いていたり、金属に反応して機雷が爆発するから木製の船で機雷回収って「金属のカッター使っていたら、その時点で爆発すんべ」と思うが・・・
浜辺美波に至っては、あの吹っ飛ばされかたなら即死だろうと思ったら、頭に包帯で生きているし。
最後の部分だけの視聴
ゴジラ―1,0、あまりにもテレビで絶賛されていたので絶対何かあるなと思って
最後の部分だけを試聴。
やっぱり、”何か”あった。
まず、最後の戦いで作戦を主導しているらしき二人の方が
「上がって来い、上がって来い」などと話していた。
シーンや音楽では緊迫感があった。どう日本からゴジラを守るのか。最後の作戦だからこれが失敗したら日本は終わりだ。そう認識できるほどの緊迫感あるシーンだった。
それなのに何でセリフだけは緊迫感がないのか。
普通、ゴジラが上がってくるところを緊張した面持ちで見るとか。
片方が「上がって来い、上がって来い」と言いったらもう片方の人は黙って見守るとか
色々緊張していることを認識させる撮り方があったと思う。
ちなみにいうが、片方は駆逐艦の艦長、もう片方は研究者であり役職が異なる。
そして、見た目も片方は堂々としていて片方はなよっとしているという
役職に応じたステレオタイプ(まあ、一般的と言って差し支えない)的なキャラクターだ。
この属性の人間が時間差はあれど同じ言葉を、しかも「上がって来い」と
繰り返すような短絡的な言葉を話すだろうか。
次に、作戦が失敗したかに思われ危機的状況に陥ったとき、作戦に携わっている人々が
スローで写される。いかにもわざとらしい。尺稼ぎ?ちなみに、この中に危機的な状況にもかかわらず笑っているように見える人がいる。なんでこれを監督はOKしたのか不思議である。
以上、最後の作戦あたりでもこんなに突っ込みどころの多い映画が評価が高いのは
異常だなと思った。まあ、ドラマパートがよかったのかな…
後、映画が朝ドラ化しているのは気のせいだろうか。先ほど示した短絡的なセリフから
朝ドラ感を感じる…
ドラマとしては面白いけど、演技が軽め
ゴジラVS人間の戦い
戦後間も無くなので限られた戦力で戦うという制限がある中での戦いは、今までにない部分なのでかなり楽しめました。
ストーリーも一個人にフォーカスしたシリアスなもので好きな部類です。震電に乗っての戦いもなかなか見れないのでワクワクしました。
ただ、役者の方の演技力がどことなく不自然感があり、あまり没入できませんでした。悪いというわけではありませんが、滲み出る感情とか言外の表現を期待しすぎて、それほど良い演技には見えませんでした。重みが感じられないといった感じ。ストーリーは面白いので見れたかなと思います。
賛否両論分かれるのはわかるけど。私は大好き♪
基本的には、今まで映画館観賞しないと【映画ドットコム】にレヴューを投稿する気はなかったのですけど・・
去年から起業してから映画館に行けるような時間も予算もなく。
ただひたすらという感じでしたが
この度、Amazonプライムにて『ゴジラ-1.0』を観る機会に恵まれたのと
いろいろとそれぞれの思いのたけをぶつけてる熱い投稿の数々を読んでから
投稿せずにはいられなくて、踏み切りました。
すいません・・前置きが長くて
いろいろ分析については、もうすでに沢山の意見が出てるので、そこまではツッコみませんし・・山崎監督らしい映画だと感じたので個人的にはとても好きな映画になりました。
山崎監督作品は、「永遠のゼロ」「always3丁目の夕陽シリーズ」「ドラえもんSTAND BY
ME」なども好きで観てきたので、今更、唐突な激しい演技がとか脈絡がとか思わなくて(笑)
むしろ、その【行間】みたいなとこを個人的に埋めながら制作者の意図みたいなのも汲み取りつつ観賞するものだと思いながら楽しませてもらってたので
今回のゴジラでの「文脈が!!」みたいなのは一切、なかったです。
むしろ、これまで観てきた作品で個人的に未だにひっかかってて文脈に疑問を持ってる作品が、全然、関係ないのですけど「機動戦士ガンダムF91」と「Gのレコンギスタ」以上に破綻してると感じた作品が無いので、この二本よりはマシだなといつも、納得しております。
さて・・
脱線してしまいましたが
ホント、神木さんの演技も、というか・・個人的には、どの俳優さんもホントに大好きな方ばかりだったので、「おお!この人も出てる!!」みたいな感動がいっぱいで。
全然OKです!!
まぁ・・あの身勝手なキャラ設定はどうなんだろうなぁ~とは思ったりもしたけど
これまでの「ゴジラVSメガロ」とか「ゴジラファイナルウォーズ」みたいな破綻の仕方はなかったので、あれくらいの身勝手さは許されます(笑)
もう、ゴジラが「しぇーー!!」をやらないだけまだいいです(笑)
まぁ・・それはそれでアリなんでしょうけど
低予算とは思えないくらいの緊迫感は、ほんとに素晴らしいと思いました。
ジョーズくらいのハラハラ感でした。
あのハラハラ感が表現されてたのは、ホントに素晴らしいと思います。
人間を食べるゴジラとか、今まで観た事なかったような気がしますし
銀座で電車を咥えてどえらいことになるシーンとか・・
「まるで、ミッションインポッシブルや!」っと夫婦で声を揃えたくらいです。
あれだけ、モノがない戦後に、どうやってゴジラをやっつけるのかと思ったら
ゴジラの口に爆弾ごと戦闘機で突っ込むとか
海底に沈めて浮かべてとか・・もう、いろいろ奇想天外でめっちゃオモロイ!!
爆弾戦闘機も、山崎監督らしさ爆発。
ゴジラの頭部爆発。
あのシークエンスは、まんまジョーズを思い出しました。
最後は・・やはり!生き残ってたじゃん!!よかったねぇ~って感じで
後味もスッキリ!!ほんと、最高の娯楽映画でしたよ!!
前日に配信されてた「シャイロックの子供たち」と連続で観ましたが
ゴジラから観てたら体力を奪われてました(笑)
個人的には良かった
山崎監督の永遠の0からの昭和描写のうまさや前回の映画の特攻隊という設定を今回の映画に持ち込んだというバックグラウンドを考慮して、この評価になってしまった。戦争映画へのこだわりや軍艦など、ゴジラという媒体だからこその家族連れでも見れるような脚本も一般的娯楽として評価しやすい展開も素晴らしいと思った。
私は別に山﨑監督のファンではないが、そこに一つ一つの作品への愛が感じられ、新たなゴジラを疲れたのではないだろうかと思う。人間模様が安っぽいとの評価があるが、そこもまたこの作品のいいところではあると思う。
神木隆之介の演技もまたよかった、アマプラで見てしまったので高評価になっているのかもしれないが、少し迫力を映画館で体感してみたかったと思った。
ゴジラの怖さを引き立たせる作品として、戦争について深く考えさせられる作品で本当に良作だと思った。
そこは死んどいた方がよかった
前出評判(アカデミー)と豪華キャストでハードルが上がってたのかもしれない。
たしかに受賞した視覚効果という部分でゴジラの迫力とか崩壊する街並みとか凄かったかもしれない。
でもそれがあったが故の全体的なチープさというか、俳優陣の無駄遣いというか。。浜辺美波は死んどくべきだった。あの体吹っ飛ぶ衝撃波で生きてるのはむしろゴジラの圧倒的強者を薄めるのでは?てか突き飛ばす暇あったら一緒に建物の陰入れたっしょ。
男性の"浪漫"的には胸熱だったのか評価高いコメが割と多いけどなんか終始残念だった。。
主人公の状況や気持ちを自分なりに文脈から想像し・補完し・解釈することで納得したい(個人的妄想もあり)
<冒頭>
特攻隊。いやいやの任務。
できれば行きたくなかった。
両親との約束もあった。
戦争から帰ったら、結婚する約束の許嫁もいた。
死の恐怖
。しかし自分が望まない無理な命令だとしても従うしかない。同調圧力もあった。
従わないものは、体罰や「臆病者」の嫌がらせを受けたから。
つまり、絶対命令。絶対服従。
特攻から逃げるためには、
特攻できない、完全なる理由を見つけるしかない
それが「飛行機の故障」という理由だった。
しかし、飛行機が直れば、再び行くしかない。
また異常がないことがわかれば、逃げ出した臆病者と罵られる。
しかし、死への逡巡が、
嘘の「飛行機の故障」という行動へ導く。
案の上、飛行機の異常は認められず、
逃げ出した臆病者のレッテルが貼られ、
罵られ、陰口叩かれ殴られ、さらに次の日には再び「特攻」を命じられる。
生き長らえても、所詮、今日までの命。
もう逃げられない。
死の覚悟も決まらぬ、
絶望の中、最後の夜がくる。
その時、暗闇から、謎の巨大な怪物が現れる。
基地は、その怪物の出現でパニックになる。
その怪物は、基地を襲い、さまざまな設備を壊し始める。
主人公は、この時、この怪獣を神の使いと思った。
この影響によって、
明日の出撃は延期されるのではないか?
自分を死から遠ざけるために現れた救世主的な
この怪獣の奇跡的、運命的な出現に
内心、束の間の明るい兆しを見る。
そこへ上官の整備長からの命令
「貴様の零戦の機銃で、怪獣を殲滅せよ」
それは彼自身の生きる兆しを失う命令、
生きる兆しを彼自身で葬る命令にもちろん従うことはできない。
さらに機銃を打てば、
怪獣の報復によって、自分の即刻の死が火を見るより明らかな、獰猛さであった。
それと暗闇の中、咆哮する巨大な怪獣への恐怖心。
彼は、再度、自分の死への怯え、
死ぬことの逡巡により、機銃を打つことをためらった。
そもそも根からの臆病者なのである。
その臆病の結果、他の兵士たちの命を奪うことになる。
次々と怪獣に踏まれ、噛み殺されていったのである。
そして、怯える彼にも、怪獣の脅威が迫るのであった。
。。。。
朝、起きてみれば、
自分が、気を失い、砂浜に倒れていたことを知る。
首を振って、よろよろ立ち上げれば、死屍累々。
踏み潰され、食いちぎられ、
顔もない、胴体がない、潰された
兵士たちの遺体が、午前の陽の中の浜辺に並んでいた。
痛ましく悍ましい光景。
夢ではなかったのだ!
昨晩のことが思い出される。
彼らは、巨大怪獣によって殺されたのだ。
自分の体を触る。なんともない。
腕も足も、胴体も頭もある。
奇跡的に、脳震盪を起こして、気を失っていただけだ。助かった。
足をひきづって、向こうから兵士が来る。
昨夜、彼に命令を下した上官、整備長だ。
「貴様!!!貴様のせいで….」
基地で生き残ったのは、なんと二人。
怪獣によって全滅したのだ。
この後、自決しなかったのは、上官も所詮、死ぬ、勇気がなかったのだ。
このような基地の状態では、何もできない。
そのまま終戦、引き揚げとなった。
しかし、上官は、彼を許すことはなかった。
そして、上官は、彼に、
その罰の印として、殺された部下、仲間の写真を渡す。
戦争が終わったと思うなよ。
貴様のせいで死んだ仲間の無念を
貴様は一生、その人生で負え。
主人公は、その写真を懐に抱いて、
臆病で死にきれなかったことで、結果
大勢の仲間を殺してしまった後悔で自分を責めながら
戦後を生きることとなる。
上官もまた、同じように、次々と若者を特攻に送り、
自分だけが生き残ってしまった後悔にさなまれながらきっと生きるのだ。
——————
<臆病者で優しい、それゆえ優柔不断な主人公>
ようやく東京に戻ると、
全て、両親も許嫁も、空襲で失っていた。
彼は、生きる希望がない中でも、死ぬことへの恐怖に取り憑かれ、毎夜毎夜、怪獣に踏み潰される仲間と自分の夢にうなされた。
起きれば、自分だけが五体満足で、生き残っている不思議と後悔と、死んだもの怨さが頭の中で響く。
彼は、そうした毎夜の死の恐怖で、死ぬこともできない。
考えないように、考えないように、
思い出さないように、思い出さないように、
生きるしかない毎日を送る。
「生きたい」のではない、死ぬのが怖い!
死ぬのが怖い!
死ぬのが怖い!
俺はなんて臆病なんだ….
俺だけなんで生きてるんだ…
死にたい、死にたい、
でも
死ぬのが怖い!
死ぬのが怖い!
そんな中、子連れの女と出会うのである。
——————
<仲間たち>
あれは戦争だったから、しょうがなかったんだ。
誰も彼も、自分の命可愛さに、他人を見殺しにしたんだ。俺だけが悪いんじゃない。みんな同じなんだ。
俺だけじゃない…みんなも見殺しにしたんだ。
死んだ奴らも、逆だったら俺を見殺しにしてるはずだ。
たまたま逆だっただけだ。
俺が生きてるのはそういうことだ….
でもなんで、俺だけ生きてるんだ….
なんで生きて帰ってきたことが、こうも責められるんだ…
俺は死ぬべきだったのか….
生き残ったってどういう意味だ?
生きてくってなんだ?
生きるってどういうことなんだ!
あの戦争で生き残ったやつは、心のどこかで、みんなそう思っている。
機雷の除去は、俺たちの戦闘の続き。
機銃を撃って、機雷を爆破させて、その鬱憤を晴らす。
戦争を続けることによって、
戦争のそうした後悔を引き伸ばしてる。
機雷除去は主人公たちにとって、もってこいの仕事。
——————
<そこに再びゴジラが現れた!>
俺たちの前に!
ゴジラは、そんな俺たちの戦争の後悔、問い、そのもの。
生き残って、こんな惨めな思いをするんだったら、いっそのこと、一億総玉砕した方が良かった。
ゴジラは、そうした生き残った俺たちの後悔を試すために、神から使わされた獣。
俺たちは、本当は生き残りたかったのか?これからを生き抜きたいのか?
それとも本当は死にたいのか?
終戦を先延ばしにするな!戦争を総括せよ!
ゴジラは、俺たちの戦争への怒りそのもの。
そんな自分が攻撃されたとき、防衛・反撃のための怒り
愛する家族が殺したのは、国家日本かアメリカなのか時代なのか、戦争そのものなのか、それらへの復讐の怒り。
死ぬこともできない、戦争も反対できなかった勇気のない自分への後悔・自戒の怒り。
——————
<終盤>
だから、俺たちは再び立ち上がる。
自分の過去と向き合い、
その勝敗に自分のこれからの運命を託しているのだ!
ゴジラと戦い、ゴジラを葬ることで、あの戦争の本当の決着をつけるために!
自分は生きるべきだったのか?死ぬべきだったのか?
だからこそゴジラとの勝利は、
ある意味、自分達の本当の終戦。
で、あるからこそ、自分が生き残ったことの後悔を精算し、
生き残るべき者として、自分の生を肯定し、
故に、運命として死んだ者たちの魂に敬礼したのである。
ゴジラとの戦いによって、ようやく彼らの戦争が終わったのである。
タイトルなし(ネタバレ)
戦後すぐなんて重苦しくて、設定からして楽しめない気がして敬遠していたが、SMTポイントの期限が迫っており、他に観たいものがなくて急遽鑑賞。それも Dolby cinema で。アカデミー 視覚効果賞受賞ということで、VFXがどんなものなのか、少し興味はあった。
VFXは確かによく出来ていて迫力満点だった。しかし、物語も主人公の行動も都合良すぎ。戦後すぐの物のない時にどうするのかと思ったが、いろいろと都合よく用意できていく・・・。
主人公の生活が、近所に比べてどんどん良くなっていく。機雷除去という命を張る仕事をしているからということだが、危ないシーンがなく緊張感が微塵もない。これで破格の給料を得ている? なのに、自分より苦しいはずの隣のおばさんを頼ったりして、ちょっと身勝手では? 都合良すぎ。浜辺美波があの爆風で、あれくらいの怪我で生きていたのも納得感がない。
最も気になったのは、ゴジラをやっつけた直後の全員の敬礼。一体何に対するものだったのか? 疑問というか違和感というか・・・。主人公の神木隆之介が、命と引換にやり遂げたのならまだ分かるが、主人公は脱出していたし、そうだとしてもタイミングが変。ゴジラに対するものだとしたら、甚だおかしい。ゴジラは礼を尽くすような敵ではないのに。
戦後すぐの設定は、やはりよろしくなかったと思う。描き方が甘すぎ。
最高のVFXと残念な人間ドラマ
令和5年12月17日に劇場で鑑賞したものを今さらレビューです。
ハリウッドが嬉々としてゴジラを撮り続けるさなかで久しぶりの和製ゴジラ。
正直、山崎監督がメガホンを取ることに不安を感じていましたが邦画のVFXでハリウッドに引けを取らない映像を作り出したことは素直に敬意を表します。凄い!
更にはオスカー受賞!!本当に素晴らしいです。
冒頭のジュラシックパークが始まったときは、不安的中かと身構えましたが、
その後の、小型船との海上チェイス、銀座襲来は最高でした。
特に銀座に現れたゴジラをバックに往年のメインテーマが流れたときは、恥ずかしながら涙が出ました。あぁゴジラが帰ってきたんだなと、本当に最高の感覚でした。
ですが、正直ドラマパートは全然のれませんでした。
個人的には今までも散々、戦中戦後の日本人、旧日本兵や特攻隊員などを描いてきた作品を見てきていますので、そこで自分の中に植え付けられた、この時代の日本人ってこんな感じってイメージと、今作の登場人物たちってすごく乖離してるんですよね。
たしかに当時と今とでは価値観が大分違いますから、現代の観客との価値観のギャップを埋める作業は必要だと思います。
ただその作業の結果が自分には合わなかったなぁ~と、登場人物たちの考え方に疑問符が付く箇所がいくつかありました。
自分も創作物を通してでしか当時の日本人を知りませんが、
自分が機関砲を撃てなかったために見殺しにした工兵たちの写真を渡された主人公がその写真をずっと持ってますよね?
普通戦死者の写真を託されたら遺族を訪ねて渡し、どんな最後だったか遺族に報告すると思うんですよね。
訃報を聞いて泣き崩れる痛ましい遺族の姿を目の当たりにしたり、時には殴られ追い返されることもあると思いますが、自分の責任で死なせてしまった事に対する贖罪としてそういう通過儀礼って普通にあると思うのです。
しかし今作ではヒロインに自身の胸の内を吐露したことで、翌朝から少し前向きに生きようとします。いや、前向くにしてもやること違わない?
最後の脱出レバーを引く流れも(結果として引く事に異論はないのですが)
直前まであんなに自暴自棄で死にたがっていた主人公が生きる決心をした理由は何なのか?
クドクド何をどう思ったからやっぱり生きる事にしたと説明なんていらんないのですが、ほんのちょっと心境の変化を表現する何かがもう一つ欲しかったです。
基本的に勇敢な自己犠牲ではなく生命尊重主義をテーマに沿えるのは良いと思うのですが、それの表現の仕方がちょっと…でした。日本の軍備がない事情や米軍が動かない理由付けは割と効率的にされていたので、そういった工夫を人間ドラマの方にも施して欲しかったなぁと思います。
ただ当時の日本人ってこんな感じだろという先入観がなければもっとすんなり受け入れられるのかもしれませんし、アメリカで受けた理由もそういうところがあるかもしれませんね。
そんな感じで個人的な激萎えパートがちょいちょい挟まっているのですが、ゴジラがスクリーンに映るたびに盛り上がり、映画に集中させてくれます。
日本でゴジラを扱うくせに核の恐怖や警鐘といったことにほぼ触れない(広島・長崎にさえ触れない!)についてはアメリカのマーケットを睨んだものだったのだろうし、その意図通りの結果を出していたのでそれならそれで、まぁいいのではないかと思います。
回数は少ないですがまだ上映しているところはありますので、是非スクリーンで見てほしい作品です。
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