こんにちは、母さん

劇場公開日:

こんにちは、母さん

解説

山田洋次監督が吉永小百合を主演に迎え、現代の東京・下町に生きる家族が織りなす人間模様を描いた人情ドラマ。同じく山田監督と吉永主演の「母べえ」「母と暮らせば」に続く「母」3部作の3作目にあたり、劇作家・永井愛の戯曲「こんにちは、母さん」を映画化した。

大会社の人事部長である神崎昭夫は、職場では常に神経をすり減らし、家では妻との離婚問題や大学生の娘との関係に頭を抱える日々を送っていた。そんなある日、母・福江が暮らす下町の実家を久々に訪れた彼は、母の様子が変化していることに気づく。いつも割烹着を着ていた母は艶やかなファッションに身を包み、恋愛までしている様子。実家にも自分の居場所がなく戸惑う昭夫だったが、下町の住民たちの温かさや今までとは違う母との出会いを通し、自分が見失っていたものに気づいていく。

母・福江を吉永、息子・昭夫を大泉洋が演じ、永野芽郁、寺尾聰、宮藤官九郎、田中泯、YOUが共演。

2023年製作/110分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2023年9月1日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第47回 日本アカデミー賞(2024年)

ノミネート

最優秀作品賞  
最優秀脚本賞 山田洋次 朝原雄三
最優秀主演女優賞 吉永小百合
最優秀助演男優賞 大泉洋
最優秀助演女優賞 永野芽郁
最優秀撮影賞 近森眞史
最優秀照明賞 土山正人
最優秀音楽賞 千住明
最優秀美術賞 西村貴志
最優秀録音賞 長村翔太
最優秀編集賞 杉本博史
詳細情報を表示

インタビュー

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15
  • 画像16

(C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会

映画レビュー

3.5脇役が新鮮な山田映画アップデート版

2023年9月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

山田洋次が吉永小百合主演で描く"母3部作"の3作目は、東京の下町で細々と足袋屋を営む母が、会社のいざこざで悩んでいる息子の前で、誰かに恋したことを打ち明ける。過去の2作とは随分ムードが違うが、母と息子の周辺では今の日本社会から取り残された人がいたり、下町の人々の温かい日常があったりと、いつのも山田映画がベースにはある。

最も違うと感じたのは、大泉洋演じる息子を悩ませる会社の同僚を演じるのが、吉岡秀隆ではなく宮藤官九郎だったり、母の友達の1人をYOUが演じるなど、比較的新しい顔が脇で存在感を発揮している点。山田映画は細部でアップデートされているのだ。撮影ではテイク数が多いことで知られる山田演出に、同じ脚本家でもある宮藤がどう対処したのか?なぜ、YOUは誰よりも自然な演技に徹することが出来たのか?聞いてみたいことはいっぱいある。

何よりも、最後まで人の心に寄り添い、駆け抜ける山田洋次作品の脚本力を改めて痛感する最新作だった。

コメントする (0件)
共感した! 16件)
清藤秀人

4.0小津安二郎監督作品の面影を想起してしまう

2023年9月6日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

幸せ

 家族と親子を描いてきた松竹映画らしい作品であり、間もなく92歳を迎える山田洋次監督が改めて原点回帰した、“母と息子”の新たな出発の物語です。

 吉永小百合と大泉洋の組み合わせが素晴らしい効果を発揮しています。吉永の映画出演は123本目で、山田組は6本目、「母べえ」「母と暮せば」に続く「母」3部作の3作目。大泉は山田監督の映画出演は初(ドラマで山田監督が脚本を務めた「あにいもうと」に参加している)となります。大泉が製作発表時に「あの吉永小百合から、大泉洋は生まれない」と自虐的にコメントしていましたが、山田監督の演出による母と息子としてのふたりの掛け合いは心地よく、お互いに俳優としての新たな魅力を引き出し合っているように思います。

 なお本作には、冒頭や所々にインサートされるビルや下町の景色、昔ながらの日本家屋でのエピソード、目線を少しだけずらした人物を正面から捉えたショットの切り返しによる会話やテンポなど、山田作品でありながら、小津安二郎監督作品の面影を想起してしまうようなカットやシーンが散見されます。もちろん山田監督は意識して撮っていないと思いますが、そんな見方でも楽しめる作品です。

コメントする (0件)
共感した! 15件)
和田隆

1.5セリフが……

2024年8月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

もうすぐ80歳になる吉永小百合が、美しすぎる
肌のツヤも動きもセリフの滑舌も、あの年齢のそれではない
良い意味でお化けだよなぁ

大泉洋も頑張ってたとは思う

ただ、脚本が、なんともダサい
セリフが陳腐
映画の中での笑いのセンスもついていけない
観ててクスリともしなかったし、笑えない

宮藤官九郎は、そういう設定だから仕方ないのだろうとは思うれど、まるで大根役者!中学生の劇?
わざとそれを演じているのだとしたら、助演男優賞をあげたいくらいだ
寺尾聰も然り

こんな評価をして、ご高齢の監督に申し訳ないけど、年齢を加味した評価なんてしたら、逆にご本人に対して失礼な気がする

コメントする (0件)
共感した! 0件)
映画イノッチ

4.0こんにちは

2024年8月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

母さん

年々歳をとると子供だったり、会社だったり、親の介護だったりと悩みは尽きない。

母さんとは、いつの日か、さよならもくるわけで
そんなこんなの日常に共感しつつも
まったりと楽しめる映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
たもつ

他のユーザーは「こんにちは、母さん」以外にこんな作品をCheck-inしています。