正欲のレビュー・感想・評価
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間違った多様性に対する皮肉もあるのかな・・・
偏った性癖を持てば生き辛く感じるのは解る
でもそこに囚われて【周りは普通】【ズレてるのは自分たちだけ】と
普通を美化して【人と違うものに愛着を強く持つ】事を、自ら【良くないもの】と
断定しているのには共感できない。
大なり小なりフェチズムはあるものだし
愛着が強いから・・周りと違うから・・とか
他人に認めてもらえないから・・・とか
どうでもいい気がする。
理解してほしい気持ちが強いのに、説明はしない
それでいて理解してない人には真っ向から敵対し否定する
上手くいくわけない
登場人物のほとんどが自分の欲を押し付け合っているような
着地点の無い底なし沼のような話
普通
前半ちょっと長い感じが、、、。
普通ってどうなんだろう。
普通に男女で結婚して普通に子供産んでその子供普通に育てられなくて離婚。
と
普通じゃなくても人としての信頼関係がしっかり築けた2人。
どうでもいいけど、別に普通じゃなくてもなんとかなるなくらいで生きたら楽かも。
でもそれって映画観る前からわかってるかも。
そうゆう感じで普通な映画だったな。
人格形成が完了した大人が一歩前進するには
2023年劇場鑑賞69点 優秀作 72点
結論、若い頃の人格形成がなされる前に多種多少な人物のと関わりがあれば、その先未来の自分の理屈が積み上がってからも、明後日の方向から飛んできた理屈も理解しようと出来るのかもね
だからこそ、自身の特性に気づいたら恥じる事なく早くにそれを表にするべきだし、それを表にしても恥じない社会を作らないといけないし、親がまずは子がオープンに出来るような寛容さを日頃から印象づけ、理解しようと歩み寄らないといけないね
稲垣が悪い人とかじゃないし、所謂世間一般の感覚の持ち主の敬称だけど(随所に普通じゃないなというところもあるけど)、彼の人格が形成されてからのこの出会いだから、もう難しい
こんな社会、特に日本の国民性だもんね何年語になるかな〜
多様性と社会
多様性がテーマの話。原作を読んでないが、十分メッセージ性も伝わり、面白かったと思う。時間の制約で後半は駆け足になっているが、スピーディーな展開であり良かったと思う。
特異性嗜好で悩んでいる人が現実世界でもいることを思うと、多様性と社会の在り方について考えさせられる。少数の性嗜好も社会としては存在を認め、受け入れることが大切だと思う。安易にありえないやおかしいといった評価は人をひどく傷つけることがある。
一方でやはり社会システムとしては誰かが被害を被るような性嗜好の行為は抑止しなければならないし、多数派のボリュームゾーンの人向けの社会システムにする必要があると思う。つまり多様性と社会のバランスが大切であり、昨今の少数派(社会的弱者にイメージが持たれている)を優遇して多数派を締め付けることになっている流れは良くないと思うと考えた。
このように現代社会へのメッセージも含まれる個人的に好きなタイプの映画。
多様性が謳われる現代では様々な考え方が理解されやすくなってきたと思...
多様性が謳われる現代では様々な考え方が理解されやすくなってきたと思う。それでも周囲に理解されない人がいるのも確か。常識とか価値観が人によって違うということを改めて感じる作品だった。
純水
被害度合いを高めて世間との壁を必要以上に高く築き、自分たちは美化してピュアに描き、傷を舐め合うようでもある。ぼっちはフェチではないし、フェチだから犯罪者でもない訳で、こういうテーマの作品であればより配慮すべきところが欠けているように思える。
夜中に人の家のガラスを割るのは犯罪であるし、子供の動画配信を家にあがり込んでまで支援するボランティアと家にあげる妻というのもどうかと思える。出てくる食事の粗末さは意味を含めているのだろうか?
ラストで勝ち誇る夏月の笑みの凄み
原作が好きすぎて、映画館では観なかったんですが、Netflixのラインナップに入ったので鑑賞しました。
映画化にあたり省かれてしまったものが結構あり(長いし複雑ですからね)、まずは残念な気持ちもあったことをお伝えします。
でもでも!
ラストで寺井が「調停中」とぼそっと言った後に、夏月が佳道への伝言として「普通のことです」「いなくならないから」と言うときの新垣結衣さんの微かな、でも確実な笑み、そしてそれに呼応して、愛の次元において己の敗北を悟っていく稲垣吾郎さんの消沈していく感じがとてもよかった。
このシーンは小説を読んでるときにもっと劇的なイメージを持っていたのですが、この演出とおふたりの演技には圧倒されました!!
あと最後に。
冒頭と中盤で、夏月と大也が自慰するシーンありますけど、そこで性器(の周辺?)を触ってると想像できる演出しちゃうのはいただけないです。
だって、それだと佳道と夏月の、真似事セックスの泣けるほどの切実さ・滑稽さが台無しに感じられちゃうからです!
難しい
一番初めに思った事は
単純にガッキーってこんな表示して出来るんだ!
と言う驚き。
そこから一気に引き込まれたのだけど、
話が進むにつれて自分は分からなくなった。
自分はどこまで行っても、社会によって作られた普通の中で生きて来て、普通にバカ話で性欲、性癖もぶちまけるような雑な青春を送って来たので、
ここで描かれたキャラクター達の性癖が、そこまで
生きづらくさせてる物が何なのかが分からなかった。
その分からなさが彼女らを生きづらくさせてる事は
分かったのだけど、
問題が難し過ぎて心がズンっと重たくなってしまった。
共感と理解は違う。
異質なものを理解しようとすることはできるはずだ。
しかし共感をすることはそうそうできるものではない。
だからこそ、理解できないもの・異質なものに出会った時にはとにかく理解しようと努力することが我々には必要なのだと思う。
そう気づかせてくれる作品。
新垣結衣の死んだ目がすごく良い(褒めてます)
人気アイドルや俳優を使って注目を得る事がデフォルトで、結果、おざな...
人気アイドルや俳優を使って注目を得る事がデフォルトで、結果、おざなりな演出に陥りがちな日本映画の限界か・・。
きっと原作は、もっと面白いのだろうと思えるので読んでみよう♪
途中まではよかった
今の世相を色濃く映した内容で、新鮮さもあり、まとまりもあった。ただ、ラストがもう少しみたかった。どう終わるのかと期待してしてしまっていたので、最後肩透かしな印象で終わってしまった。
「理解する側だって思うなよ」
っていうセリフが刺さった。
あぁそっか、「理解する」って思ってる時点で、自分はマジョリティの立ち位置なんだな…。
正直、自分は「明日、死にたくない方の人間」なので、苦しんでる佐々木や桐生や諸橋には「思いつめすぎなんじゃないのかな…」と言いたくなるのだが、そんな自分の中にも「無事に死ぬために生きている」とか「(自分の中の)正直な部分が終わってる」と思う部分はある。
それがあっても、今こうやって生きていられる(しかもマジョリティの立ち位置のつもりになって…)のは、「自分をわかってくれている人がいる」って思えているからだろう。
そういう点で、劇中の彼ら彼女らそれぞれに、わかってくれる存在ができていく展開に救われる思いだった。
対比的に、世の中的には、結婚もし、子どもにも恵まれ、出世もしている寺井は、我が子に対して四角四面な対応しかできないことによって、関係が崩壊していく。
彼が、自分の考える明確な正しさをもとに「知らないと思うが」と前置きしてまで正論で断じてしまうのは、検事という職業柄ゆえか、それともエリートとしての成功体験がベースなのか。
彼の言動を通して、世の中の「普通」や「当たり前」や「正しさ」の曖昧さや危うさが、ズバズバと投げかけられてきた。
それ以外にも、劇中では、人を傷つける呪いの言葉が至る所で出てくる。しかも、一見、それらは呪いの言葉らしく見えないところがタチが悪い。
とにかく「ありえない」と平気で言えるような奴にならないように生きたいと思った次第。
おもわず書き留めたいセリフも多く、役者たちの演技も素晴らしい。彼ら彼女らの表情だけで、深い思いが伝わってくる。
全体として、とてもいい映画だった。
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