劇場公開日 2023年11月10日

正欲のレビュー・感想・評価

全374件中、241~260件目を表示

4.5マイノリティに寄り添うが如き傑作

2023年11月17日
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鑑賞方法:映画館

「二重生活」「あゝ、荒野」「前科者」の岸善幸監督が2023年に間に合った。

今年の日本映画のベストの一本だろう。

「あり得んだろう」と言われ存在を否定された記憶がある人、言葉にすることさえできず独りで生きてきた人、あるいは映画の中を居場所を見つけた人にとって大切な作品になるかと。

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エロくそチキン2

4.0「普通」って何なの?

2023年11月17日
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鑑賞方法:映画館

世間の「普通」という波。
早く結婚して子供を産む。いい学校に行っていい会社に入る。会社に入ったら上手く泳いでいく。
「普通」でなければ生きていけないという呪縛が、いたるところに充満している社会。
朝井リョウの原作は、そんな社会で我がもの顔で闊歩する、高速度なSNSの実態をかなり理屈っぽく語っている。そこに辟易としてしまった。

だが、映像は違った。映像には小説では描けない顔の表情があった。
「普通」って何なの?と思案するガッキーの表情。
居場所がない学校に行く必要はあるの?と思案する親子の表情。
生きるか死ぬかと思案するガッキーの恋人の表情。
社会はそんなものだよと決めつける、不登校児の父親である検事の表情。
愛の行為は苦手だけど愛はほしいと懇願する女子大生の表情。
それぞれにその人なりの表情がある。あたりまえのことがとても新鮮に感じられる瞬間がある。
時折ズームアップされるそれぞれの表情。そこには理屈では測れない人間の感情がある。
世間は、実は感情で支配されていると改めて感じる。
感情の向こうにYouTubeの共感の世界が広がっている。

蛇口を破壊して大量の水を放出させる、「水フェチ」たち。
小説ではついぞ理解できなかった世界が、映像では不思議な解放感で充たされる。
「普通」は測れない。そこを語り続ける映像の使命に酔いしれた。

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ジョー

3.0傑作か?問題作か?

2023年11月17日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

原作は未読ですが原作者の浅井リョウ氏の本は何冊か読んだ事があるので鑑賞してきました。

標題にもあるとおりのキャッチコピーこの作品を鑑賞して感じる点は各人によって様々だと思います。

様々な価値観を持つキャラクターが登場して、私自身としても物語が思わぬ展開となりましたので驚きました。

個人的には桐生夏月役は難しい役柄なのに新垣結衣が丁寧に演じている点が光りました。
またこれも難しい役柄の神部八重子役の東野綾香の演技が非常に良いと思いました。

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run05

3.0繋がった時の表情良かったなあ、新垣さんと大学生の女の子。 あと最後...

tさん
2023年11月17日
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繋がった時の表情良かったなあ、新垣さんと大学生の女の子。
あと最後の一言のあと5歳くらい老けたゴロちゃんの表情も良かったなあ。

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t

4.0キャッチコピーを見た後に思い出した

2023年11月17日
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知的

難しい

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おちゃ

2.5ポリコレこれこれ

2023年11月16日
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なんかゾワゾワするくらい普通とそうでないを今のご時世感で押し付けられて気持ち悪くなった

でも、各俳優がオーラを隠して凡人になってるのが、へー!こんな演技できるんだ、と驚き。

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E-san☆

3.0ありきたり

2023年11月16日
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ひとりひとりが、自分の嗜好性の孤立感に悩んでる。
ただ悩んでる。
ガッキーは職場や親からのよくある普通の結婚みたいな言葉で傷つく
あまりにありきたり。

しかもガッキーと磯村くんは高校時代からの知り合いで互いの秘密を共有している。
う~~ん。
孤独じゃないじゃん
秘密を共有しているので絡み方も他があってよかったかも。

孤独感がパターンなので、途中で眠ってしまった。

今まできれいな役しかやっていないガッキーの新しい表情がまあよかったかな。
でも2時間は長すぎる。

それから二人の疑似的セックスシーンは、体位すら知らないというのは、嘘くさい。映画やテレビにあふれてる。見てないはずがない。
むしろ見てるからこそ、そうではない自分に違和感を感じているはず。

吾郎の家庭のすれ違いと対立はもっと見たかった。

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はる

4.0タイトルに反する

2023年11月16日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

邪欲があるならばそれは何か? 少数派の主張をダンスとかで分かり易く表現する事への嫌悪感、「み、みず・・」というベタネタ。残ったのはこの位でしたが、キャストは皆新鮮だったし、バッサリと終わって気持ち良かったです。
「怪物」へのアンサーみたいな所も・・・

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トミー

4.0境界線

2023年11月16日
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朝井さんの原作を読み深く考えさせられたテーマ。まさかこんなに早く映画化するとは。
期待とあの濃密な内容をどんな風に映像化するのかーという不安で鑑賞。

日常生活にある何でもないようなモノが誰かの心をくすぐるモノになることは、趣味や推しの世界でごく当たり前のこと。
ただそれが性の対象になると膨らみ過ぎる疑問と拒否感が湧くのが正直な気持ち。けど、それはあちら側の人も同じように感じていることが痛いほど伝わって来た。それだけに、”ダイバーシティー”という言葉でくくられる概念に不甲斐なさを感じる。それがモヤモヤの正体なんだろう。
多様な価値観を受け入れるか排除するのかそのボーダーラインがどこなのか。時代の変化を大きく感じる。

鑑賞中に膨らみ続ける戸惑いに対して、俳優さんたちの演技が気持ちを離れないようにしてくれた。
稲垣吾郎さんのいい塩梅のお父さん/夫像。皮肉なまでにパートナーとの関係性の対比が現実味をゆるぎなくさせてくれた。もっと俳優さんとしての活動が見たい。

新垣結衣さんの見たことのない表情に驚き。一見の価値あり!この役を引き受けた経緯をお聞きしたい。磯村勇人さん、何でもできますと宣言された気持ち。
山田真歩さん、渡辺大知さん、徳永えりさん、好きです。白鳥玉季さん、お姉さんになって素敵です。これからも楽しみ。
岸監督の次回作も楽しみに待っています。

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とっちゃん

3.5ガッキーの自慰が見れた

2023年11月16日
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ロン

4.0理解

2023年11月15日
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意外と「それって趣味じゃないの?」「水フェチなんて他人に言っても大丈夫だよ」という声があって驚いた。
それはあくまでも、そうじゃない人だから言える意見なのではないか。

きっと人による。趣味の人もいるし、他人に言える人もいるだろう。でもその逆もいて、人の数だけ形はあるということ。加えて、その人が持つ性格もあること。

理解というのは、なんだろう。結局、解り合える人同士でしか成り立たない気がする。考えが違う人を突っぱねるわけでもなくて、受け入れることは出来ても理解はお互いの努力なくしてはない気がするから。でもそれでいいとも思う。

ずっとどんよりしている作品だけど、この題材では派手なことが起こっても違和感だからいいんじゃないかな。指輪のシーン好きだったし。擬態して生きていこうな、と思ったし。
「地球に留学している」、「明日生きたいと思ってる人~」の台詞にも苦しくなったと同時に、フィクションだけど同じように考える人がいるんだなと思えたからよかった。そんな風に考える人たちが、一人じゃないといいなと思いました。

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chi-co.

4.0欲望との向き合い方

2023年11月15日
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uz

3.5

2023年11月15日
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悲しい

幸せ

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アプソ

4.0もし受け入れ難いものだったら

2023年11月15日
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mu

3.5理解できなくても、排除はしないようにしなければ

2023年11月15日
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泣ける

二人がベットの上で模擬的にポーズを取ってみて、どんな感じなのか…、理解してみようとするシーン。

「ああ、自分は、この人たちのこと少しはわかってると思っていたけど…違った…」と、それまでの“溝”がいっきに深く大きくなった。

「SDGs、多様性」が過剰に、免罪符のように、まかり通っているけど…、

理解できなくても、排除はしないようにしなければ…。

しかし、磯村勇斗君は、ホントすごい。
(「ひよっこ」、「恋は雨上がりのように」、「ヤクザと家族」、「前科者」、「PLAN 75」、「さかなのこ」、「移動辞令は音楽隊」、「「ビリーバーズ」、「月」……。そうそう、ジルベールも!(「きのう何食べた」)。

観るたびに、「推し」俳優さんになっていっています。

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night runner

4.0分かったつもり

2023年11月15日
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悲しい

知的

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t4_

4.5人それぞれの生きづらさ

2023年11月15日
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出てくる人たちの生きづらさの描写が生々しくて胸が痛くなりました。私自身も普通になりたいのになれないことに悩みがちなのですが、案外そういう人は世の中にたくさんいて、それを隠しながら生きているのかもしれないなと思わされました。なんとなく安心しました。

あと、俳優さんたちの演技が抜群に良かったです。俳優さんそのものが全く出ていなくて、こういう人が街中に本当にいるんじゃないかと思えるほど役になじんでいました。エンドロールで「あの人あの俳優さんだったんだ!」とやっと気づいた感じです。

人それぞれ好みは分かれると思いますが、私は好きな映画でした。

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椿

3.5(Ab)normal Desire

2023年11月15日
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朝井リョウの作品が好きなので本作も公開前から楽しみにしていました。

登場人物のもつ性的嗜好や欲を各々のストーリーで描き段々と交差していきます。

とことん隠の部分を描くけれど、どこか希望も感じる作品でした。同じ性的嗜好を持ち合わせていないので、感情移入までいかないけれど、人それぞれの価値観や視点があるという事は言うまでもなく理解ができます。

なので江戸っ子の様なおじちゃんはポカンとしてしまう内容かもしれません。

寺井(ゴローちゃん)から「普通は〜」って一般常識を諭す言葉も出てきますし、自分も使ってしまいますが、もはやそれはタブーと感じるご時世です。

検事という立場で寺井はそれぞれの登場人物と対峙しますが、そんな寺井にも彼自身の性的嗜好がある事が原作では描かれています。映画で語られなかったのは他の登場人物との対比の為なのかな。

神戸役の東野絢香さん、とても良かったです!
また小説読み返そうと思います。

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Yum

3.0良くわからないのか?

2023年11月15日
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難しい

正直良くわからない。

検事が何役なのだろうか。
ここが理解できないのが、面白くなかった原因か。

見やすさ○
ストーリー○
キャラクター◎
没入感○
個人的好み○

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ライトオ

3.5勝手にカテゴライズするなら理解なんかしなくていい

2023年11月15日
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言葉にするのがとても難しいけど、「苦しさ」に少しだけ共感した。普通の顔して生きている自分にはね‥‥
朝井リョウさんの原作映画好きなので、今回も楽しみにしてました。過去作と違いエンタメ感がほぼなかったけど、これはこれで◯
終わりがここでか‥‥と思ったけど、ハッピーエンドなんか人生にないもんね。
Vaundyの主題歌もエンドロールいい感じ

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映画感