ちひろさんのレビュー・感想・評価
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有村架純には影を演じさせてこそでしょ!
いまいちNetflixが入ったことにより規模感がどう大きくなったのかは掴めないまま終わったけど(くるりの劇伴?)そういう意味では安心して今泉監督と澤井さんの脚本の新しい映画を楽しめたという感じ。
これからも生きていく「横道世之介」みたいな話だなと思った。血縁うんぬんではない繋がりをしつこくない感じで描いてるのも良かった。
有村架純が清純派の役柄を演じたときに隠し切れてない部分を剥き出しにさせてくれる役で「アリカスはやっぱりこれだよこれ!」と思った。たぶん今「3月のライオン」の役柄ももっと解像度をあげて演じられると思う。
豊嶋花演じる役が一番今後が心配というか感情移入してしまった。ああいう両親嫌だなあ。どっちも。
「あなたなら どこにいたって 孤独を手放さずにいられるわ」これ本当に凄いセリフだった。
孤独との共生
今泉力哉監督&有村架純主演、と聞いただけで必ず見ようと思っていました。いよいよ待ってた公開日。ネトフリと同時公開だからか上映館が少ない印象で、実際、大阪ではシアタス心斎橋のみ。そこで観ました。
元風俗嬢を隠すことなく、自分のありのまま生きているちひろさん。かといって明るいばかりではなく、寂しかったり孤独であったり(いまも孤独なのだが)、そういった陰の部分も随所に垣間見える。
地域のつながりを感じる話しなのかもしれない。ちひろさんを通じて、知り合い、関係を結んでいく人々。今泉監督ならではの群像劇が垣間見える。食のカットが象徴していて、いろんな家族、関係のあり方が食の場面を通じて感じる。特に大きな事件やはっきりしたターニングポイントもないような感じですが、じんわりと人って孤独だけど、やっぱり関係もった方がいいと思えてくる。
それと、女性同士の衝突場面が多いけれど、雨降って地固まるで、思っていることを言い合うことで、関係はいっとき悪化するように思えるけれど、そのあとに深まる。表層だけとりつくっていては絆はもてないんだなと思える。
有村架純、丸みをおびた女性らしい体型で、男を魅惑する感じも出ているし、自由奔放さも出ているし、よかった。今泉監督ならではのセリフの妙、引きの長回しも随所に見られた。らしい会話の妙のおもしろいカットもある。この映画も今泉監督らしい、穏やかでもじんわりくる鑑賞後の感じは味わえた。
みんな持ってる陰の部分を少し照らす作品
有村架純さんが好きなので原作は知らないけれど、公開初日に鑑賞。
元風俗嬢のちひろさんが、町で関わるいろんな人に関わりながら、登場人物みんな(ちひろさんも)の陰の部分が少し照らされる。
見ていて、少し退屈に感じる部分もあったが、ほのぼのとした日常と、ふっと気持ちが上がる瞬間を味わえる。
「人はみんな別々の星から来たんだから、家族も恋人も友達も赤の他人なんだよ」的な言葉が出てくるが、その通りだと思う。
赤の他人だと思っているからこそ、大切にできることもある。
自分の負担も楽になる。
話を通して、暗い気持ちを少しずつ揉みほぐして、軽くしてくれるような感じがした。
今が楽しくて仕方がない、ワクワクを求めている人にはあまり響かないかもしれないけれど。
有村架純さんはじめ、出演者の演技も違和感なく、よかった。
もう一度見たい!とはならなかったので星は4。
また見る機会があれば、ゆったり観れるなーというそんな優しい作品。
ちひろさんが食べていたお弁当美味しそう
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