ステラ SEOUL MISSION

闇金取り立て屋のヨンべが自殺をはかろうとした男から無理やり譲渡証明書に拇印を押して真っ赤なランボルギーニを手に入れる、ボスはカンボジアに輸出する為、船積みを命じたので波止場への輸送を友人のドンシクに頼んだところ、彼は車を盗んで逃亡、怒ったボスはヨンべを殺すと脅す。ヨンべは亡くなった父の形見のタクシー、ステラに乗ってボスにも追われながらドンシクを探しまわる。タイトルのステラは40年近く昔のヒュンダイの車でデザインはあのジウジアーロ、エンジンは三菱という名車だが、流石に旧車なので最高時速は50ｋｍで故障しがち、登場する車はステラ以外は、ランボルギーニ、ベンツS500、レクサス、アウディ、ジャガーなど高級車ばかりだからコントラストとしては際立ちますね。映画は麻薬の密輸迄企む闇金のボスに追われステラで逃げ回るヨンべ、最後はステラがボスのレクサスに体当たりで、なんとステラの勝ち。まさに父の魂が乗り移ったかのような形見のステラの物語ではありました・・。

期待していただけに、カーアクションもなく
がっかり。
なんか、ミッドナイトラン見たくなった。

イ・ギュヒョンさん目当てで観たら、ほぼソン・ホジュンさんだった。
車が主役の親子人情喜劇。
車はのろのろしか走れないから、大画面大迫力のカーチェイスなし。

ということで3本連続での韓流鑑賞、今回チョイスしたのはこちら、アクションコメディの『ステラ SEOUL MISSION』。

借金のカタに車を回収する業者のヨンベは音信不通となっていた父の死を知らされる。そんな折ヨンベが海外に転売する予定のランボルギーニを運送屋の親友ドンシクに預けていたが、ドンシクは車ごと行方不明に。共犯と疑われてボスのソ社長と腹心に追われることになったヨンベに残されたのは父が遺した1987年製のステラだけ、アクセルベタ踏みでも50キロしか出ない車でヨンベはとりあえずドンシクの足取りを追うが・・・。

ランボルギーニ対ステラの話かと思ったらそうではなく、主人公がボス達に追われながら逃げた親友を探す割とほのぼのとした追走劇と父の愛車ステラに詰まったヨンベの思い出が並走するロードムービー。ヨンベが父と疎遠となった理由が少しずつ明かされるところまでは予定調和ですが、回想シーンにチラッとあれ？っと思うカットがあったのでそこに込められた意味を探っていると牧歌的だったドラマがハードボイルドに転調。順当なオチがついたところで終幕かなと思ったら大胆不敵なちゃぶ台返し・・・だったらこれ期待してたジャンルとちゃうやん！？いやこれは騙されたわぁと思いながら泣きました。

ということでネタバレになるのでこんなところで止めますが、『レポマン』、『クリスティーン』、『処刑ライダー』、『ハービー 機械じかけのキューピッド』辺りが好きな人はハマるやつだと思います。