劇場公開日 2023年1月27日

イニシェリン島の精霊のレビュー・感想・評価

全305件中、21~40件目を表示

4.5今までに見たことない復讐エンターテインメント!

2023年8月1日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

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めあり

4.0アイルランドの美しい風景と現代に通ずる人心の貧しさ

2023年7月12日
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全編を通してアイルランドの美しい風景、歴史ある家屋、文化施設、その一方で描かれる1920年代だが、現代にも通ずる人と人のコミュニケーションの難しさ、そうしたものが描かれてます。背景にはアイルランド独立戦争があり、とても考えさせられました。

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Ken x 2

3.5自他ともにいい人でいるのは難しい

2023年6月22日
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鑑賞方法:映画館

わかるわー
ワタシなんぞ自分で自分の事を結構いい人だと思っていますが
相当離れていった人が多いもんね。
それにしても島民が自分のことしか考えていない
クズだらけなのは笑いました。
着地点が見えない映画はしんどいけど。
70点
3
MOVIX京都 20230129

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NWFchamp1973

4.0凄いものを観てしまった。

2023年6月15日
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向こう岸で起こっている戦争の黒煙と遠い爆発音に悪態をつきながら主人公の廻りで起こる不可解な切れつ、最初は冗談混じりに始まり次第に抜き差しならない状態に、後半大人しい主人公と過激な友人の関係性が逆転していく過程が怖い、色んな比喩が込められた物語に思える主人公と友人のラストでの会話が唯一の救い。

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なんてこった

4.0むしろホラー映画

2023年6月12日
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津次郎

3.5自分の事は見えない~

2023年6月7日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

狭くて、島中の人間がすべて知り合いの様な
閉鎖空間的な島で、友達だと思っていた人から
いきなり絶交を言い渡される主人公の困惑と
自分に残された時間を思って
もっと有意義な過ごし方がしたいと
友人に絶交を言い渡す老齢の男。

個人の話の後ろに、
実はアイルランドの内戦と言う
見ようによっては
近しい関係過ぎて行き違いが起きたときに
逆に許せないというような諍いが
重ね合わせられているように思えます。

最後はとんでもない暴挙に出る主人公。
そこまでしなくとも~~
でも、そこまでしても切れない関係って
やっぱり有難いのかな~~

で、月に8回程映画館で映画を観る
中途半端な映画好きとしては

私は友達がいません。
だから、この映画を観てて
主人公と絶交しようとするコルムの気持ちと
大事なロバが死んでしまったパードリックの気持ち。
どちらもなんか解る。

私は気が付けば自分の話ばかりしてる。
気が付いて自分の話を控えようと思うと
他に話をすることが無い、相手にあまり興味が無いから。
ロバの話しかしないパードリックに辟易するコルム。
ロバ以外に話のタネが無いパードリック。
パードリックと話していると
狭い島の中で更に狭い世界に
押し込められる様なコルムの焦り。

警官に殴られて意気消沈しているパードリックを
黙って馬車に乗せてやるコルム。
人として付き合いうのは良いのだけど
プライベートでは付き合いたくない。

パードリックは私の様で、
コルムは私の周りの人の様。
個人的に結構キツイ映画でした。

パードリックの妹を演じた
ケリー・コンドンと
ちょっと不憫な役回りのバリー・コーガン
も良かったです。

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星のナターシャnova

4.5難しい

2023年6月3日
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鑑賞方法:映画館

いつかマクドナー作を自分の言葉で解釈したい。

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だいず

2.0解説が必要。監督が何を言いたいのか分からんかった。

2023年5月31日
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難しかった。
監督はアイルランド人なので、北アイルランド紛争をモチーフにしてるのかな?
それとも「紛争、戦争全般」を寓話化したのかな?
よく分からんが、些細な問題が回復不能にまでエスカレートしてく様は気味が悪いが、「コメディ」といえるホド滑稽でもなく、とらえどころのない作品だと思う。

なかなか「見るヒトを選ぶ」なあ。

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みっく

4.0忘れられない心に引っかかるトゲみたいな

2023年5月31日
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鑑賞方法:映画館

そういえば「スリー・ビルボード」もかなりグロテスクだったことを思い出す。人間関係も物理的にも。絶妙な塩梅で後味が悪い。でもおすすめ。

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mikyo

孤島には産業と言えるものはなく、店の女はゴシップに飢えており、ヒロ...

2023年5月15日
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鑑賞方法:VOD

孤島には産業と言えるものはなく、店の女はゴシップに飢えており、ヒロインは読書にしか慰めを見出せず、抱き寄せてくれる男もない身の上を悲しんで、夜、寝床でひっそりと泣く。この先、死ぬまでの長い時間を思って、対岸の死神に引き寄せられる淵まで行く。何もやることがないこと、時間を持て余すということ、これは人間にとって恐るべきことなのだ。

パードリックとコルムもまた、毎日やることがない。ただ、違いは、考える人コルムがこの先をはかなむのに対して、やや頭が弱く、酔うと記憶をなくせる救いがあるパードリックは日々の単調なくり返しに満足できているという点だ。(ただし、コルムの知識人という自負も眉唾物だ。それは、ヒロインからモーツアルトの知識のいい加減さを指摘されたところにも明らかだ)
パードリックの、コルムへの偏愛の深さ、そしてその逆への憎悪の深さは、見ていて異常だ。ふたりは男色の関係にあったのだろうか。そのへんはあいまいだ。が、気になったのは、パードリックのロバへの愛。コルムの犬への愛だ。彼らは動物と、それぞれ肉体関係にあったのではないか。コルムが犬とタンゴを踊るシーンはなまめかしく、それをパードリックに見られた時の慌てぶりがそれを示している。また、ロバが死んだときのパードリックの度を越えた悲しみようも気になる。ロバが死んだのは、コルムの投げた指をのどに詰まらせたからであり、その恨みから彼はコルムを殺そうと決意したともとれる。
ヒロインがロバを毛嫌いする意味もここからわかる。大好きな兄の心を奪うロバに嫉妬してのことだろう。

もちろん、大きなテーマは別にある。こんな狭い孤島で、男同士が反目し対立し、ついには殺し合う。それは1923年のアイルランド本土でも同じであり、その理由はIRAと英国軍の戦争だったのだが、今や島民にもなんだかわからない。戦争をしたいからしているだけのようにも見える。それは、2023年のウクライナ戦争も同じなのだ。

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ゴロゴロ

2.0そんな突然。。 そう思ったものの、なくはないよなとも思う。 じわじ...

2023年5月7日
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そんな突然。。
そう思ったものの、なくはないよなとも思う。
じわじわと積み重なった不満や不信や、そういった関係性を続けることを困難にする事柄たちが、積もり積もって、ある日、限界に達してしまう。
都会なら、連絡を絶ち、ひたすら相手を避ければよいだけかもしれない。
でも、島の生活でそれは難しい。
そうして始まる絶縁。
しかし、相手にはそんなこと理解できない。そんな風に思ってたことすら気づいてなかったかもしれない。
どちらが悪いというより、相性の問題というか。
だから、なんとかしようとする。
でも、なんとかさせたくない。
心底嫌っていたら見せない優しさがそこにはあって、絶縁を完成させるには、ある程度の過激さが必要だった。
そのせいで事態は悪化していってしまう。
きっかけは些細な日々の何か、、そこからここまでのことになる。

そういう話なのだろうか、とぼんやり考える。

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yukarin

2.0面白くなくはない。

2023年4月30日
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猛烈に地味だが、面白くなくはない。
先にムクレた男のキャラの理解し難さ、
感情移入し難さが最後までネック。
尤もらしいが。
結果、客を放置して幕。
唯一コリンファの退屈凡庸演は買うが。
非支持。

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きねまっきい

3.5鈍感さと田舎町がもたらす不幸

2023年4月24日
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仲の良いおじさんに、突然絶縁を言い渡された
おじさんの話。

鈍感さがもたらす不幸と
田舎町独自のコミュニティの生きづらさを
ひしひしと感じた作品でした。

主人公のおじさんは、
つまらないし人の気持ちがわからないという
なかなかの曲者なのですが
それに気づかず自分の主張を続けることで
まわりの人を不幸にしていきます。

仲の良かったおじさんをはじめとして
町の他の人や大事な人までも離れていくという
なんとか悲しい展開でした。
人の忠告にちゃんと耳を傾ける、
人の気持ちを考える、
当たり前のことですがそれを怠ると
人間関係が崩壊することを思い知りました。

主人公以外の町の人たちもなかなか
頑固な人が多かったです。
田舎を悪く言いたいわけじゃないのですが、
小さい田舎町でずっと育っていくと
いろんな角度で物事を見れなくなってしまう。
そして外で活路を見出そうとしなくなるんだなと
感じてしまいました。

全体的に暗い作品でしたが、
綺麗な景色とのギャップのおかげで
見入ってしまいました。

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マスノブ

5.0人間観察の凄み

2023年4月21日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

元は、というか何事もなければ出てくる人達はほとんどがいい人だ。
警官を除く。
ただ空気を読めるか否か、想像力があるか否かの違い。
イギリスの田舎のちっさい島でありながら日本の能面飾ってる男の家。
そりゃ山羊や羊の話しかしない男と話が合うわけが無い。
それを映画開始わずか数分で悟らせるのだから、もうこの作品の描き方が空恐ろしい。

例えてみれば上手くいってたと思ってた夫婦関係が、実は妻が我慢してたから成り立ってたもので、定年を迎えたら突然離婚を言い渡された夫、のような図式である。
夫=絶交を言い渡された側は何が悪いのかさっぱり分からない。

これが都会であれば他に目が向いて気が紛れるだろうが、何しろ島だ。逃げようがない。自分が拒絶されたってことを常に突きつけられないといけない。これはしんどい。

絶交する側の気持ちも分かる。SNSでもあれば承認欲求も満たされるものを、そんなもん無い時代だ。島を出るには歳をとりすぎた。

状況も人物造形も見事だ。この監督を追いかけていくしかない…完全敗北を認めた(なぜ勝負してるのか笑)。

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こまめぞう

4.0美しく雄大な自然とロバと犬

2023年4月18日
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悲しい

難しい

何事も、相手への敬意を忘れてはならない。そして、行き違いが起きたときには、思慮の足りない行動、感情に任せた行動、強情な態度は慎まなければならない。

そんな当たり前のことを、対象的な二人を軸に見事なストーリーと映像美で教えられる。

1920年代の孤島と比べて、社会もとても複雑になった。しかし、雄大な景色と同じで、人は簡単に変わるものではないと突きつけられた気がする。

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komasa

4.0タイトルなし

2023年4月17日
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鑑賞方法:映画館

『イニシェリン島の精霊』鑑賞。少しだけ別の方向を向いた結果が転がり転がり、行き着く先は。どちらも正しくて、どちらも合ってなくて。むちゃくちゃ後引くな〜。

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こち

4.5物語の展開がどうなるのか、すごく引き込まれた作品でした。 映画とい...

2023年4月16日
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物語の展開がどうなるのか、すごく引き込まれた作品でした。
映画という技法を最大限に発揮された素晴らしい作品だなぁと感じました。
この映画を映画館で見れてとてもよかったです。
二人の今後の関係の展開も気になりました。

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波風龍雄

4.5芸術家のエゴ:コルムが監督の言いたいことを代弁していると思う。

2023年4月15日
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鑑賞方法:DVD/BD
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Socialjustice

5.0純真な「愚者」の心に、怒りを呼び覚ました「賢者」の振る舞いもまた愚か

2023年4月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1923年。
アイルランド本島では内戦が。
砲撃の音は島まで届く。
しかしイニシェリン島は差し迫った戦闘はない。
その島の牧畜家の中年男2人。
長年の親友コルムから突然絶縁を言い渡されたバードリック。
あまりのことに戸惑い、その事実を受け入れられない。
第一自分の何がそんなにコルムを怒らせてるのか?
考えても思いつかないのだ。

不条理劇のようでした。
監督はアイルランドが出自の劇作家でもあるマーティン・マクドナー。

2人はなぜ憎み合うようになるのか?
アイルランドの宗教対立が頭を横切ったり、
対話さえの拒絶する頑なさ、
和解を阻むものの正体がつかめない。
ただただ善良で退屈でお喋りな男パードリック(コリン・ファレル)
理由を言わずにただただ拒絶するコルム(ブレンダン・グリーソン)

コレルの拒絶は度を超えている。
バードリックが一回話しかけるごとに、自分の指を切り落とす。
そう宣言すると、コレルは実際に指を切り落とす。
狂っている・・・
そう、決め付けるのは簡単だが、実際にこんな理不尽な報復が
無いわけでは無い。
まぁ殆どは相手の指を斬り落とす。
(自分の指は切り落とさないと思う)
コルムの狂気が、バードリックにも連鎖する。
愛するロバのジェニーがコルムの切り落とした指を食べて、
喉に詰まらせて死ぬ。
もう善良で気の良いバードリックの面影はない。
ジェニーの報復に目を血走らせて向かう先は?

《映画の独創性極まりないストーリーの面白さに身震いした。》
私の中では10本の指に入る名作だ。

中年男の対立。
それだけでこれだけ多くの事が語れる。
謂れの無い拒絶からの諍い。
まるで戦争の要因を見るようでもあり、
宗教的対立からの《報復》
そしてどこまでも遠い《和解》

難しくて理解はできないけれど、対立とか憎しみ、
そしてはじまる戦争。
あるいは母親が子供を殺し、息子が父親を殺すような、
ギリシャ悲劇でも見ているようだった。

イニシェリン島はあまりにも美しい。
モーツアルトを熱愛するコルムの演奏するヴァイオリン曲。
ラストに流れる澄んだ女声のアイルランド古謡、
みんな美しい。

「この島に退屈以外の何を求めるのか?」
バードリックの妹のシボーン(ケリー・コンドン)は言う。
「人生に退屈以外の何を求めるのか?」
「人生は死ぬまでの暇つぶし」
などの問いかけがなされている。

そしてパードリックとコルムの決着はあまりに苦く、
和解には程遠く、パードリックの傷は簡単には癒えそうにもない。
そしてコルムの怒りの理由が今分かった。
馬糞の話で2時間も浪費するパードリックに、生い先短いと自覚した
コルムは耐えられなくなったのだ。
寛容を失ったコルム。
音楽を愛し仲間を持つコルム。
対するパードリックはコルム以外に親友はいなかった。
悲しさと孤独がパードリックを包む。

コリン・ファレル。
コリンと言えばコリン・ファースと思っていたが、
近年のコリン・ファレルの作品チョイスには驚かされる。
今作の監督・脚本のマーティン・マクドナーと組んだ
「ヒットマンズ・レクイエム」(ブレンダン・フレーザーと共に主演)は、
以前に観ました。
2人の殺し屋が、仕事(殺し)に悩む話し。
ファレルは「ロブスター」のヨルゴス・ランティモス監督作に主演した頃から
作家性の強い作品に出演しはじめる。
同監督の「聖なる鹿殺し」も面白かった。
コゴナダ監督作の「アフターヤン」
メジャー作品にも出演しつつ個性豊かなアート作品に進んで参加。
今後の出演作にもますます注目だ。

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琥珀糖

4.5アカデミー賞は残念でした

2023年4月12日
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泣ける

怖い

興奮

親友同士の断絶、友情の崩壊がもたらすドラマ・・・興味深い題材ですが、ブレンダングリーソンが自分の手の指を○○するのは、ちょっとやり過ぎというかわからない。そこまでする?みたいな。同じ監督作品としては「スリービルボード」の方が好きです

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