わたしの見ている世界が全て

劇場公開日:

わたしの見ている世界が全て

解説

自分ひとりの力で生きてきたつもりの女性が、疎遠だった兄弟との交流を通して大切なことに気づいていく姿を描いたヒューマンドラマ。

遥風は価値観の合わない家族の元を離れベンチャー企業で活躍していたが、目標達成のためには手段を問わない性格が災いし、パワハラを理由に退職に追い込まれてしまう。自ら事業を立ち上げて見返そうとする遥風だったが、資金の工面に苦戦する。そんな折、母の訃報を受けて実家に戻った彼女は、実家を売却して現金化することを家族に提案。姉は興味を持たず兄と弟は猛反対するが、遥風は彼らを実家から追い出すべく「家族自立化計画」に乗り出す。

「アイスと雨音」の森田想が主演を務め、中村映里子、中崎敏、熊野善啓が主人公の兄弟を演じた。監督は「東京バタフライ」の佐近圭太郎。

2022年製作/82分/G/日本
配給:Tokyo New Cinema
劇場公開日:2023年3月31日

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(C)2022 Tokyo New Cinema

映画レビュー

5.0兄弟は他人の始まり。この三人は、皆独身であったので、母親の死で少し...

2024年11月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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When I am 75♥️

4.5言葉にできない表現

2024年10月30日
PCから投稿
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人は皆、「わたしの見ている世界が全て」なのだろう。 そのことを4兄妹を通して描きつつ、主人公ハルカの自信満々に考えてきた「世界観」に亀裂を入れている。 他人のことはよく見えるのに、自分のことは間違いだらけ。 殆どの人がそうだと思う。 さて、 ハルカにとってビジネスとは簡単なものだったが、使えない人間がいる所為で失敗することに嫌気がさしていた。 そうして走ってきたが、上司にパワハラを咎められ、まさかの自分が悪者となったことで退職した。 すぐさま一緒にやってきたケンタロウと新ビジネスを開始する手はずを整えようとする。 同時期に母が死に、実家を売れば資金になることを閃き、兄妹の了解を得るための工作活動を始めた。 長男の結婚、長女の再婚、次男の就職… ハルカはそのために彼らの人生に介入しながら実家の売却を目論む。 彼女から見る兄弟たちはそれぞれにわかりやすい問題を抱えていて、ハルカのアドバイスや介入でうまくいくものの、肝心の自分のビジネスには大きな問題が起きてしまう。 ケンタロウ抜きではできないビジネス。 何故ケンタロウは姿を見せなくなってしまったのだろう? それは社長安藤の言った2人目のパワハラ被害者に隠されていたように思う。 つまり2人だけではなかったということだろう。 物語の中ではケンタロウに含みは会ったものの、決定的な出来事はなかった。 しかし、 頭金の融資先のことがケンタロウを悩ませていたこと、全てハルカの指示通りになってしまうことに、ケンタロウは辟易していたのかもしれない。 仕事そのものが面白いのと同じくらいのベクトルで、自分自身を殺していたのだろうか。 または、ハルカの母の死を知らそうともしなかったことが、彼女の人間性を疑ったのかもしれない。 この人を信じていいのだろうか? これがケンタロウの純粋な疑問となった可能性はあるだろう。 そして、 ハルカ以外のすべての姉弟が新しい道を進み始める中、一人実家に取り残されたままの自分がいた。 考えて見れば長男の結婚問題も、長女の再婚問題も、次男の就職問題もすべて、ハルカの当初の目論見とは違っていた。 もっともっと複雑だった。 彼女はケンタロウにどうしても会いたくて、ビジネスなど関係ないから心配していると留守電に吹き込むが、彼からの返信はなかった。 何でもわかっていたと思い込んでいた。 人は皆、私の見ている世界が全てなのだろう。 そう思い込んで生きているのだ。 しかし人の心は一様ではなく、絶えず変化しながらも、辛くてもそこから出ようとはしないことも多い。 正しさなどはなく、いまそういう気分なだけなのだろう。 店に来た老女に、店を辞めたことを告げた後、その客を追いかけ「あの~」と大きな声で呼びかけた。 しかし、 「その先の言葉を、私は探し続けた」というセリフで物語を締めくくっている。 言葉にできない心 老女に「今までありがとうございました」と言いたかったのか、まさか「またリニューアルします」と言いそうになったのか、それとも単に「兄に伝えておきます」と言いたかったのか… おそらくすべての可能性を「あの~」に乗せたのだろう。 この彼女の衝動的な行動は、自分自身を新発見したとも取れる。 退職して、新ビジネスもポシャり、何もかもなくなってしまったハルカに残ったものを、彼女は考え続けていた。 自分でも思ってもみなかったこの「衝動」 その答えはもしかしたら「家族」だったのかもしれないと、ハルカは気づき始めたのかもしれない。 母の葬儀の挨拶に悩む長男に「あの人と同じでいいんじゃない」と言ったハルカ。 あの人とは父 父も母さえも蔑むようにしてきた。 そうして兄妹さえもすべて外に出した。 それは確かに結果的によかったことだった。 そうして全てを捨ててしまった彼女にも、客だった人が訪ねてきたことが彼女を突き動かしたのだろう。 その本心は彼女自身にもはっきりとはわからない。 ただ、衝動が起きた。 でも、「その先にある言葉を」、彼女は今から「探し始める」のだろう。 この深い含みと言葉にならない表現こそが映画の最大の魅力だと思う。 よかったと思う。

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R41

2.5世の中甘くないという話

2024年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

森田想扮する熊野遥風は何に悩んで何をアドバイスするかカウンセリングする事を仕事にしていたがパワハラを受けたと申告があったため会社を辞めた。 学生時代から頑張って来たやる気女性が成長出来ないからとあっさり会社辞めちゃうのかな。見た感じ、えらいドライな娘だな。親が亡くなったから実家の店を売ろうなんてけしかけたりしてさ。離婚して出戻りの姉とか農業やりながら店を両立させるという兄とか現実的過ぎてね。ちょっと雰囲気悪いよね。自分勝手だしさ、世の中甘くないという話かな。のんびり暮らしたいやつもいるからね。

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重

4.0【天上天下唯我独尊女性が生きる道。けれども、彼女が上から目線で見ていた兄弟達が不器用だが一生懸命生きる姿を見て女性が自らの生き方を顧み、人間として成長しようとする姿を描いた物語。】

2024年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

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NOBU