映画 イチケイのカラスのレビュー・感想・評価
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極上エンタメムービー 今年の1本目はまずこれ!
場面展開のテンポよし!
全体に散りばめられたユーモアのセンスもよし!
それでいて、
「法」を根拠に自分の正義を貫くということは
これほど恐怖との戦いで、
勇気が必要なんだ…と、
ぐっとくるところもあり!
そしてなんといっても、
キャスティング最高!!
ホント、「入間みちお」は竹野内豊のハマり役だ
黒木華演じる
一本気な「坂間千鶴」も堂に入ってきた
さらに!
WOWOWドラマ版「アキラとあきら」でライバルだった斎藤工と、向井理の共演!
今回は弁護士VS大臣でバチバチ対決かー?!
…と、期待してたのに、出会うことすらなくて
これはちょっとがっかり
そもそも、ストーリー的に
貨物船をわざわざイージス艦にぶつける必要があったのか?
ちょっと大風呂敷を広げ過ぎた感じもあったけど、
全体として
あー面白かったーって感想で、
終わること間違いなし!
もう少し…(^_^;)
法廷劇ではなく、コメディタッチの裁判官モノ
予告編の時点で、コメディタッチなのは分かりましたので、リアルは求めず黒木華さん目当てで鑑賞。
型破りな裁判官は、コメディなのでOKです。ドラマは観てなくても、裁判長の入間が毎回職権を発動して自分で調査しちゃう話だなと分かります。竹野内豊さんは良い感じでした。
入間vs坂間は私的には面白かったですが、演出はちょっと古臭いかも。コメディシーンがくどいんです。黒木さんと斎藤工さんの「そんなに見つめないでください」とか、柄本時生さんの「何で、何で、何で」とか、しつこくやると面白くないです。
内容は、重いテーマの割に筋が通ってない、というより、無理やり重くしましたね。それについて納得できる裏付けがありません。
・最初、猛毒のガスか深刻な食中毒かと思ったのに、汚染土が少し漏れただけ。それで全員が意識混濁するなら、おむすびころりん事件の時や、そもそも工場内で容器に詰める時に被害が出るでしょう。
・汚染土を入れ替えるなら、近くの無人島の土だと思いますが、掘削や埋め立てをする業者の存在が謎。
・貨物船が近くの無人島に行く途中にイージス艦に衝突する事ってありますか。
・有害物質で健康被害が出ているのに工場の恩恵に頼らざるを得ない小さな町。でもこういう場合、賛成派と反対派に分かれると思います。農業・漁業関係者が気付かない程度の問題なんですか。
・小さい町といっても、あの工場はかなりの規模で、グループ企業の系列会社になると思いますが、そこに社長その他重役が居ないのは不思議です。
・坂間さんが汚染の証拠を探している間、入間さんは釣り三昧。この手のドラマでは遊んでいると見せかけて、実はヒラメの体内に蓄積されている有害物質を調べたり、無人島の土壌を検査していた、と明かされて、やっぱり切れ者だった!という展開なのに、釣り人と仲良くなって色々な話が聞けただけなんですか。
坂間さん可哀そう。がんばって下さい。
ドラマと同じぐらい面白い
ドラマが好きだったので映画化を楽しみにしていた。
ドラマには背景に大きなテーマがあったけど、映画は一話完結なので、大きな広がりはなかったように思う。
でも入間みちおの笑顔にほっこりし、弁護士になったら熱血な坂間千鶴にエールを送りたくなるのは、ドラマと同じで、好もしかった。
法律は正義と同じ意味ではないし、正義って何なのか、真実は酷なのか・・・
裁判の難しさと意義を考えさせられる。
現実は映画やドラマのようにいかないのだろうから、せめて物語の中だけでも夢を見たいものだと思う。
映画はCMが無いから物語に集中できて良かったわ。
フジドラマ映画化3作品の中では1番号良かと!
「ガリレオ」「コトー」の映画よりは、楽しめました。竹野内豊さん、黒木華さんはじめ俳優陣は、息のあったセリフ回し等ドラマと同じように楽しめました。脚本もまずまずだとおもいますが、最後のほうが少し緩んだ感じでした。ドラマでは、時々涙がでる話もありましたが、今回は泣けなかったです。このドラマは、非常にたのしかったので、またのドラマ化を期待します。
法律の勉強になる
ドラマファンだから少しは楽しめたのかも
ドラマが好きだったので鑑賞。入間みちおと坂間千鶴の掛け合いが好きだった。
映画でもその掛け合いは健在。ただ、同じ職場ではなく職種も変わっているので関わり方がかなり変化している。岡山という土地に異動・移住しているから、ドラマ版のキャラクターを登場させるのに苦労した感じが伝わってくる。いろいろと強引な設定。偶然がすぎるだろ。
いろんな事件がからんで行く流れは面白かったが、結構強引なんだよな。それなりにミスリードもあるし、そうなんだ!と思うところもあった。でも、そもそもいろんな要素(土壌汚染?とか具体的な隠蔽方法とか)が気になってしまう。映画ですからね、ある程度は寛大な気持ちで観るんですよ、えぇ。でも、釈然としないところもあるわけ。ドラマ版を好きで観ていた立場としては受け入れられるが、映画だけ観た人はどうなんだろう。そもそもこれ、2時間ドラマでよくない?
ドラマを映画化することが増えているが、そのメソッドもそろそろ再検討してもいいんじゃないか。個人的にも好きなドラマだったとしても劇場で観ないケースが増えている。これはサブスクでよかった気がしてしまった。ま、一人のレビューアーがこんなこと言っても制作側に届きはしないんだろうけど。
カラスは追う、その先の真実
⚫︎入間さん
いつもは飄々としてふわり穏やか。でもたまにみせる真剣な目。誰もいないところだけでちらりとみえる感情の機微。そのコントロールの軽やかさ、鮮やかさ。
独特の深く穏やかな声が緩急あるシーンのそれぞれに重厚に響き与える旨み。
天性を演技していると言うより、竹野内さんの天性がはまっているのか。ピッタリだ。
そして、自分が明らかにひとつ上手(うわて)、いやそれ以上なときも相手に対する敬意が必ず根底にあるところが入間さんの人間的魅力だなと思う。
きっとそれが関わる人たちを納得させる流れにする所以だろうと。
よきバディになりそうな坂間さんのことは、成長や誠実さ、仕事への覚悟をみのがすことはなく認めて、それを信頼という大きな懐のなかで見守っている。
ここぞと言う時に原点から目をそらさずにストレートに対峙する姿にまたひとつ人間愛がみえる。相手が誰であってもだ。
〝悩んで悩んで悩み抜きなさい。その先に真実がある。〟〝論破はいけない…こわい顔もいけない。〟という言葉があったが、間の取り方や口調がチャーミングでユーモラスで内容はきちんと厳しい。意味の深い言葉だった。
⚫︎坂間さん
正義感、実直さ、行動力。
自分の仕事に信念と若さという情熱の芯を曲げることなく怖がらずにあたっていく頼もしい姿にはうらやましささえ感じる。いつも慕ってくれてた町の人々に、裏切られたかたちになってもめげずに自分を保ち、嫌がらせをうけても前を見据えるきりりとした顔には強い意志が宿り毅然としてうつくしい。アパートを燃やされた晩、月本さんの誘いを断り、入間さんのお宅に泊まらせてもらう場面は可愛かったな。扇風機にゆらゆらする布の間仕切り、枕元のきいろいひかり、嘘寝のいびき、子ども仕様のサメの寝袋に半分入った姿。入間さんから坂間さんに伝わるあたたかさがたくさんあったし、坂間さんへの揺るぎない信用と安心感もみえた。天然の明るさと愛嬌も相まったその素敵なキャラクターを黒木さんは寸分の狂いなくイメージさせてくれていた。
⚫︎本作の印象的な始まりと終わりのシーン。
【仄暗い工場の敷地内。冷たい夜の雨に濡れ佇む一台の頑丈そうな自転車。】
それが見えた始まり。
ここでなにかが起きてしまうという嫌な予感をさせ小さくうごめくような不安をふつふつとわきあがらせる。
そして終わりのそれ。
一瞬の風のように現れ坂間さんの頬の温度をほわりとあげさせ、また風のように無念のうちに旅立ってしまった月本さんそのもののようにみえた。
月本さん、亡くなった妹とおなじにおいのするまっすぐさを坂間さんにみていたのだろう。
今となっては、2人乗りの自転車をしゃかりきに漕ぐ姿は妹に似た坂間さんの正義感を心のなかで応援し勇気付けたかった兄のようだった。
そして遺言になってしまったが、ふたりの約束が果たされたのが救いだ。忘れえぬものを得たことは、きっと坂間さんの今後に寄り添う何かになるだろう。
事故や裁判の流れのハテナはあるのかもしれないのだが、もともとよく知らない分野なのでそれは隣の座席あたりに泳がせたまま…
それでも、わたしには人間の心を問う話として胸打つことばと表情にたくさん出会う部分が感じられる豊かな味わいある作品だった。
もっと悩め〜 坂間千鶴
令和 “月9” 1位高視聴率ドラマ映画化
またこのパターン
どうにも、ワンパターン。
TVシリーズがあった事も知らない。
骨組が何かと似てる。
全然違う題材で、全然違うキャストで、全然違う物語なのに、フジ系の作品群でよく見かける。
どうにもこのパターンに味をしめてるようで…胃もたれを感じる。
役者陣にもその諦めはあるかのようで…皆さま達者だからこそ、悪い意味で誤魔化せてしまえてるいるようだった。
まぁ、とにかくよく喋る。
全部。
あらゆる事を台詞で説明しようとする。
タンカーの内部が汚染されていたかもしれない事を裁判官が喋りだした時には、さすがに開いた口が塞がらない。いや、あんた…それこそ憶測だよね?しかも、それを証明するとまで言っちゃったよね。
揺るぎない証拠もないのに何を断言しとるんだ、キサマは。世の中の裁判官を侮辱する気か?
もう空っぽすぎてついていけない。
吉田さんが心情を吐露した時も、なんか感動を促すようなBGMがかかる。
傍聴席では鼻をすする声。脇役達も泣きの芝居をしてる。
いや、なんで?
悔しいんじゃないの?吉田さん的には。
そもそも感動できる話ではないだろう?汚染物質を垂れ流してるわけだから。言うなれば、水俣病を被害者達が容認し隠蔽してるってって事だろう?
超大手の車の工場がある地域にも同じような問題が起こってるのだろうか?それを糾弾する狼煙だとするなら見上げたジャーナリズムだとは思うが…。
それはそれとして、そんな内容の話を無理やり感動的に変換しようと取り繕ってみても無理だよ。
こっちの頭には「???」しか浮かばないわ。
主人公の裁判官が初公判で着席し、顔を上げた次のカットが吉田さんとか…これまた盛大に「???」だわ。
なんか接点あった?ただの町医者だろ?多少は綺麗だと思うが…これから裁判しますって時に、裁判官の目に留まるのが町医者なのはなんでだ?
まぁ、その後の展開でああいう告白をするからなのだけど、全く無用なサービスカットだと思う。
冒頭のタンカーにしたって、てっきり帰路だと思ってたら、どうやら積荷はまだ積んでいたようで…て事は往路になるわけで。だったら、船首を奥手にしとかんかいって思うのだけど、この辺りも腑に落ちず。どうにも物語の核の部分がおざなりなような気がするのだ。
運搬する間、その速攻性のある有害物質は撒き散らかされてたわけなのだろ?
大桃すってんころりん事件とかで済むような話でもないように思うんだが…。そもそもそんな物の処理費用は企業が絡んでないと捻出もできなかないか?
なぜ、企業は無関係って立ち位置にしたのだ?
スポンサーへの忖度か?
小雨が降ってるのに黒木さんの服も、斎藤さんの顔も黒木さんの顔にも一滴の雨もかかってないとか、なめてんのか?黒木さんとかグレーっぽい服着てたから濡れたら凄く目立つように思うんだけど、全く目立たないし。
もうちょっと面白くできそうな題材なのだけどヘボすぎるわ…。
黒木さんだけ抜群に良かった。
とある俳優さんなんかは、どうせやりたい事をやらしてもらえないからって、消化試合のような感じにも見えた。
冒頭とラストが雨に濡れた自転車。
…はぁ!?
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