あつい胸さわぎ

劇場公開日:

あつい胸さわぎ

解説

若年性乳がんを題材に母娘の複雑な心模様を描いた人間ドラマ。劇作家・横山拓也による演劇ユニット「iaku」の同名舞台を映画化し、「凶悪」の高橋泉が脚本、「恋とさよならとハワイ」のまつむらしんごが監督を務めた。

港町の古い一軒家で、母・昭子と2人で暮らす千夏。念願の芸大に合格し多忙な日々を送る彼女は、大学から出された創作小説の課題「初恋の思い出」に取り組んでいる。千夏は中学時代に初恋相手の光輝から言われた言葉を今でも忘れられず、その感情を小説にぶつけることで昇華させようとする。ある日、昭子は千夏の部屋で、乳がん検診の再検査通知を見つける。娘を心配するあまり本人以上にネガティブになってしまう昭子だったが、千夏は再検査に訪れた病院でも気が乗らない様子。やがて、2人の日常にある変化が訪れる。

娘・千夏を「たぶん」の吉田美月喜、母・昭子を常盤貴子が演じる。

2022年製作/93分/G/日本
配給:イオンエンターテイメント、S・D・P
劇場公開日:2023年1月27日

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(C)映画「あつい胸さわぎ」製作委員会

映画レビュー

4.5母娘の絆

2024年10月13日
iPhoneアプリから投稿

女で1人で育ててきた娘の乳がんがわかった。それは本当に辛く悲しいことだ。この映画のすごいのは,母親の悲しみや娘の思いをただ悲しいとか辛いみたいに涙を誘うだけの表現ではないところだ。
娘の小説を読んだ母はいつのまにか成長している娘をちゃんと受け止め,自分の思いを伝えていく。子離れと簡単にいうけれど,結構これが難しいものだ。娘の方も病気に立ち向かおうとしている姿が想像できて嬉しくなった。
そしてなぜかはわからないけれど、最後は涙が止まらなかった。幼馴染の少し障害のある男の子の思いがけない気遣いにも涙した。良い映画だった

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ニョロ

4.0胸騒ぎがする母娘のハートフルムービーに感涙

2024年3月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

噂では聞いていたけど、こんなに優しい映画だったとは…!乳がんになった娘を軸に、人間関係を包み込むハートフルな映画に心が揺さぶられる。人間味ってなんでこんなにも愛しいのだろうか。

元々名作名高い戯曲が原作。流暢な関西弁が重く受け止められそうな題材のクッションになっており、至って特別ではない家族の物語へと昇華させている。なぜなら皆、普通で完璧な人なんて居ないから。それを感じさせる配置。それぞれにキャラクターが醸し出す哀愁もあって、なんだか胸にジンとくる。

乳がんかもしれない…という所から母と娘の胸さわぎが始まる。それは恋にも似た、はたまた痛み、あるいは不安にも似ているのかもしれない。ウザかったり煩わしかったりしても、その距離がいかに有り難いのか…。それだけで胸のしこりは取れないけど、その距離感が与える安心ってやはり大切にしたいと思わせてくれる。それは自身の大抵の人間関係に繋がるものもあって。その配置と躍動が見事。受け入れて飛び越えることを決めた時、支えがいかに心強いのか。そして、その人がいかに大切か。気付かせてくれる。

主演は吉田美月喜さんと常盤貴子さん。吉田美月喜さんは近年ジワジワと活躍の幅を広げている若手女優。今作でも感じられる等身大の姿が一層重く、そして優しく作品の熱を伝えてくれる。また、常盤貴子さんのおせっかいで不器用な感じも凄くくすぐったくて良い。あと、佐藤緋美さんの演技も外せない。誰一人欠けてはいけない空気感も本作の見所だ。

そのしこりは、誰もが出来るもの。家族のこと、友達のこと、それぞれの半径に何が起きているか分からなくても、切っても切れないからこそ、その繋がりに甘えてもいい。きっと前を向けるから。

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たいよーさん。

3.5自分のおっぱいは自分で決める

2024年1月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

若くして乳がん発症。恋愛も上手くいかないままに、摘出なんて想像を絶する女子の日々の葛藤。切ないですね

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jiemom

3.5彼女は強いし大丈夫、恋できるよ

2023年11月5日
iPhoneアプリから投稿

2023年劇場鑑賞9本目 優秀作 70点

正直鑑賞当時の今サイトの☆4.2の高評価ほどの衝撃は体感できませんでしたが、このレビューを書いているの9か月後くらいなのですがじわじわよかったなあと思ってきています

舞台の映画化で、劇作化も脚本家も監督もオールメンズでテーマが若い女性の乳ガンについて描いたって言うのが果たしてどうなのかと思いますが、勿論製作の段階でさまざまな視点での取材があっての今作の様々な胸についてのフォーカスだと思うのですが、何処か女性からの支持はそこまで強くなさそうな気がします

まあ、若い女性が胸についての悩みで~みたいなテーマなら男性目線で共感というか納得というか得れる作風にした方が、今作の規模感も相まってミニシアターに集うおじさま向けが第一ターゲットなのかなあと思いますし、それはあまり間違っていないと思います

母役の常盤貴子、恋人の奥平大兼、前田敦子に三浦誠己と役者陣が豪華ですよね

でも前田敦子役がどちらにも誠意をもって介入しない中途半端で一番たちが悪く他人を傷つけるキャラクターがより一層主人公の今後の将来を照らすどころか、雲行きを悪くさせるような印象を持たせるようで胸グソ悪かった記憶です

主題歌の透明感が町並みと青さにマッチしていて心地よかったのを覚えています

配信も有料で開始したので、同監督の最新作ふまじめ通信と併せて今後も追っていこうと思います

是非

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サスペンス西島