金の国 水の国のレビュー・感想・評価
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戦争の発端は隣人トラブルの様な些細な事から
アニメは苦手だけど楽しめました!
途中眠気がきてストーリーは完璧に把握出来てないけど。(笑)
小さいお子さんから大人まで楽しめる作品!
ナランバヤルとサーラのピュアな感じのやりとりが良かったし泣けた。
賀来賢人さん浜辺美波さんの声もキャラに合ってて良かった!
個人的に黒い布を被って目だけ出したキャラが一番好きかも!(笑)
ヒロインの美しい心根にやられました!
美しい心が冴え渡る稀有な作品でした。ヒロインがまん丸の顔をして、しかも0.1トンの体重がありそうなイメージなのに、この物語のすごさが開始してすぐにわかりました。もちろん声優の浜辺美波のはまり役なでしょうか、そのピュアな声と心のこもった丁寧な言葉遣いが、観るものの心を鷲掴みしてくるのです。その振る舞いを観て聞いているだけで、知らずに涙が出るのは私だけではないでしょう。一人だったら、わんわんと泣きたいくらいでした。しかもヒロインはどんな困難が訪れようと、ポジティブに考える素晴らしい女性です。まさに不幸に見えることが起こっても、感謝の気持ちで全てを包み込む優れた女性なのです。やはり身の財(ここでは容姿とします)より心の財(他人を思う優しさ)の方が優れているという証左です。心から見習いたいと思いました。しかも、相手役の青年の人格や素養も、格段に優れているから、二人は完璧なカップルと言えるでしょう。この作品では、建前として自国の民が必要な水のために戦争をして(本当は王は歴史に名前を残したいだけ)、国土を広げようという王が出てきますが、今のウクライナの惨状をそれとなく示唆していることに心が痛みます。そんな侵略者の思いも、結局困難に対する感謝の念がないために引き起こされています。どんなことがあっても、ポジティブに捉えることが、本当の平和への道筋なのかもしれません。
追記 ヒロインの素敵なセリフ「困難な方の道を選んで進んでください」は、素晴らしい言霊でした。
戦争の原因、些細な事、全部、ひっくるめて
原作は知っているのですが、アニメとして映画になると、どんな感じになるのか、期待していました。
見応え十分でした。
最初の戦争の原因から時間と歳月がたっていくうちに、引っ込みがつかなくなったこともうあるんだと思うのた。
男としてだけでなく国を納める王としてのプライドもあったと思うけど、年をとると周りが見えなくなるってこともあるのではないだろうか。
家族と対立してまで得るものはなんなのか。
おとぎ話のように見えて、現実の厳しさも描かれているので画面から目が離せない。
金の国、水の国、金がなければ、物が買えない、愛も買えない、でも水がなければ生活ができない、生きられない。
どちらが欠けても人は生きられない。
王も腹心も姉も、登場人物、全員が幸せになりたくて足掻いて必死になって、なんとかしようとしている、その方法が正しいのか、そうでないのか、試行錯誤で足掻いている姿は人間らしくて生きるって難しいなあと思ってしまうのだ。
ライララ推しです
心が暖かくなるような作品でした。
正直ストーリーとしては大した内容ではないと思います。誰も死なずハッピーエンドで締めくくる。ディズニーからミュージカル取ったらこんな感じかな?みたいな。
だけど観て良かったなと思えました。決して損した感は無いです。
作風から子供向けかと思ったけど若いカップルや年配夫婦とかの大人カップルが多かった。大人が読む絵本みたいな作品なのかも知れませんね。
現実世界のストレスから離れて癒やしに浸るみたいな。
主役だから当たり前なのだけどサーラの優しい雰囲気がこの映画の好印象に影響していますね。地味でマトリョーシカ人形みたいな娘だけどあの丸顔が良いんだよ。
で、サーラ役の浜辺美波、ピッタリだと思います。HELLO WORLDの時にも良いなと思ってたんですが、地味系のキャラ合いますね。
でも私が作中で一番お気に入ったキャラはライララですがね。。
あのヌルっとした隠密感、忍者ぽくてイイす◎
まっすぐな台詞が心に刺さる
ああ終わっちゃった
絵本の世界観に浸れれば
犬や猫を切っ掛けに戦争が勃発したり平和になる予想外の感動アニメ。 本年度ベスト。
周りが親子連れの方ばかりで子供向けの映画と思いきや、オッサンでも楽しめた(笑)
サーラのVC。浜辺美波さん目当て。
彼女のキャラクターがイマイチ可愛く無いけど良い作品だった(汗)
終盤は可愛い感じになったのは作品にのめり込めたからと推測(笑)
豊かな水はあるけど裕福では無い「水の国」。
あと数十年で水が枯渇するけど裕福な「金の国」
この2国の国交を再開させようと奮闘する男女のストーリー。
争いを止めるため、両国が美しい美女と頭の良い男性を交換する事に。
両国がその条件を騙し合う事から進展する展開。
両国の国交を再開させようとする水の国の建築士ナランバヤル。
それを妨害する連中に、二人を助けようとする仲間に胸熱。
エンドロールの挿し絵が本編よりも美しかった感じで余韻に浸れた印象。
国名やキャラクター名が覚え難く大変でした( ´∀`)
サーラ
国同士が友好的に協力する姿は美しい
絵本のような幸せが心地よい
「めでたしめでたし。」
この言葉が似合う作品が近年の映画にはない。
謎が残ったり、誰かが救われなかったり
腑に落ちないことがあったり。
あくまで私見だが、
ディズニーやピクサーでも
純粋なハッピーエンドは
ここ最近見ていない気がする。
しかし、この作品にはそれらが一切ない。
綺麗で優しくて、誰も不幸にならない。
まさにおとぎ話を見ているようだった。
ストーリーはとてもわかりやすく、
子供連れでも見られるくらい明快。
(実際、子連れの親御さんも観に来ていた)
しかし勿論、大人でも飽きる事なく鑑賞できる。
むしろそうゆう感情を忘れかけた大人にこそ
刺さるのでしょう。
国同士のいさかいや権力争いなど
とても血生臭い事を扱いつつ、
ここまで清らかな心で鑑賞を終える事は
原作の素晴らしさ、
そしてそれをアニメにする人々の想いと力量がなせる技なのだと思います。
そして最初に言った事に戻りますが、
この作品にはこの言葉がとても似合っているかと思います。
めでたしめでたし。
おとぎ話かと思いきや地に足が着いた堅実な公共土木事業ドラマでした。
商工業が盛んで様々な国との交流がある豊かな国アルハミドと水と緑に溢れた貧しくも素朴な国バイカリ。隣り合った両国は幾度となく戦争を繰り返した後100年に渡って国交を断絶していた。両国は和平の約束を交わしその証としてアルハミドは国で最も美しい娘を花嫁として、バイカリは最も賢い男を花婿としてお互いの国に送り合うこととする。バイカリとの国境近くに住むアルハミドの国王ラスタバン3世の末娘サーラはバイカリからの花婿を押し付けられるが彼女のもとに現れたのは男ではなく子犬。それはアルハミドとの和平をよしとしないバイカリの挑発だった。このことが国王に知れると戦争になってしまうと危惧したサーラは子犬にルクマンと名付けて育てることにするが散歩中にルクマンはバイカリの国境を越えてしまう。ルクマンを追って初めてバイカリに足を踏み入れたサーラは森の中で失業中の建築士ナランバヤルに出会うがサーラは彼が族長オルドゥにアルハミドからの花嫁を押しつけられた男であることも、彼のもとに現れたのが子猫だったことも知らず・・・。
おとぎ話的な王道ラブストーリーかと思いきや全然骨太で、実は王都の周りには砂漠が広がり水の枯渇が深刻なアルハミドの窮状とラスタバン3世治世下で二分する政局をすぐに見抜いたナランバヤルがサーラの花婿になりすまして治水事業を動かそうとする公共土木事業ドラマ。胡散臭い人間達がしのぎを削る世界で飄々と振る舞うナランバヤルの活躍は爽快で、資源や先端技術を巡って国同士が争ったり牽制し合うこの世界では治世もまたファンタジーたり得ることを示した作品。そういう社会的な希望が込められた寓話でありながら、様々な登場人物の表裏を簡潔かつ丁寧に描写しているので人間ドラマとしても抜かりなし。『プリンス・オブ・ペルシャ』でもプレイしているかのようなダンジョンアクションもちゃんとあるので2時間弱の尺に美味しさがぎっしり詰まっています。
声優陣がさりげなく豪華で、戸田恵子、銀河万丈、木村昴、沢城みゆき等のベテラン声優が土台をしっかりと支えている中でナランバヤルとサーラを演じた賀来賢人と浜辺美波がのびのびと演技しています。賀来賢人が声優としても全然巧いことにもちろん驚きましたが、やはり浜辺美波が体現する王女サーラのキュートさが凄まじすぎて鼻の奥がツーンとしました。
とんでも無くのんびりとした物語りです。
献身の愛、ここに極まれり!
まず最初に御礼申し上げます。
岩本ナオ先生の短編傑作である本作を映画化していただいた言わずと知れた精鋭部隊であるマッドハウスの製作陣、特に初陣にも関わらずセンス抜群に陣頭指揮していただいたであろう、渡邉こと乃監督に対して深い感謝の意を捧げます。
原作と私との運命的な出会いは映画の宣伝文句にもなった「このマンガがすごい!2017」オンナ編第1位を獲得・・・というのがきっかけでした。当時既に四捨五入したらアラフィフのオヤジが書店で受賞後平積みになっていた同書を興味本位で手にしたしました。しかしながら完全なる少女漫画デザインの装丁でしたので、羞恥心全開で震える手を押さえながら会計のお姉さんに差し出したのをつい先日のことの様に思い出します(笑)。
作品を一読し、その描かれる理想の崇高さ、愛情の深さ、ストーリーの緻密さに驚きを禁じ得ませんでした。
少女漫画の皮を被った化け物級の傑作です。
この様な完成度の高い原作の映画化は、総じて足し引きが非常に難しいと素人でも予測してしまいます。映画化の情報をいただいたとき、正直なところ不安の方が上回る状況でした。
しかし、全くの杞憂でした。本当に素晴らしい映画になったと断言できます。
すでにこの作品の原作ファンの方々にはストーリー詳細についてネタバレ上等で強くお勧めしたいのは山々ですが原作未読の方も沢山いらっしゃるでしょう。ですからネタバレにならぬよう細心の注意を払いつつ、一番印象に残った部分だけ触れたいと思います。
期せずして過酷な状況に追い込まれた主人公二人が運命的に出会うのですが、相手の立場を想像し思い遣り、理想に反する部分に葛藤し・・・結果としてプライドが傷つけられたり自分の身が危うくなることも省みず行動する様・・・献身の精神が実に清々しく美しかったです。
特に王女サーラが「ある人物」に対して切る啖呵がカッコいい!感動して身震いいたしました!原作でも白眉であるこの名シーンの映像化に際し無駄な説明、過剰な演出を加えなかった監督さんは作品に対する理解度が本当に高いと感心いたしました。
二人の互いの相手を想う気持ちと献身が、いつしか深い真実の愛に変わり周囲に波及し、国家の将来さえ変えていくスケールの壮大さは映画化、美麗に映像化されたことで更に強調され、感動の度合いが深まりましたね。
伏線も繊細に張り巡らされていることにも注目です。その回収も見事!すべてが予定されて組み上げられた全貌は、寄木細工の美しさがありますね。作中でも理想の国家のメタファーで登場いたします。
まだまだ作品に対する愛は溢れるばかりですが、前置きも無駄に長すぎたのでこのあたりで打ち止めにしたく思います。
皆様、ぜひご鑑賞を。期待を裏切りません!
彼の為に頑張るサーラを応援したくなる
原作はだいぶ前に読んでる上で
観ましたけど、終始舐めてんのかって感じの世界観の浅さ薄さ作り込みの甘さが気になって…何もかも口で説明、必要なものは全てその場に揃ってるご都合主義。なのに見せ場では説得力皆無の意味不明な雰囲気で押し通す。主人公の有能さを証明するいくつかのシーンと恋愛的見せ場の唐突さとブツ切れ感、どんどんシラけてしまいました。
漫画では気にならない要素でも映像用に変換せず本当にそのまま持ってきた感じでふわふわした雰囲気でなんとなくいい話として提供されとても悪い意味で少女マンガ的でした。でも評判いいんですね。信じられない。
一応原作は好印象ではあったんですが映画でここまでペラペラさを突きつけられるとその評価も自然と下がってしまいました。岩本ナオ先生とこのマンに対する信頼も。(このマンはまあ元から信頼してなかったかも)残念。
追記
あれから原作を読み返しましたがほぼ一緒なのに原作は味というか間というか…でまあアリ、ってなるんですよね。少女漫画で1巻完結だし。映画はそのまんまではあるんですが本質捉えてない感じがすごくしたんですよね。しかも2時間の映画でこれって本当にだめだと思うんですがやっぱり総じて好評っぽい…子供向けってことにしてもあまりに小手先感がすごすぎて。あんな国の豊かさレベル違って(国というか町レベルの規模?で隣り合っててあの気候の差…)で千年も対立するのありえないですよ。(そこから)
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