レジェンド&バタフライのレビュー・感想・評価
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long long ago 今回は濃姫として
2023年映画館鑑賞11作品目
3月5日(日)イオンシネマ石巻
ACチケット1000円
監督は『るろうに剣心 』シリーズ『プラチナデータ』『3月のライオン 前編/後編』『億男』『影裏』の大友啓史
脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ『キサラギ』『探偵はBARにいる 』シリーズ『映画 鈴木先生』『寄生獣』二部作『コンフィデンスマンJP 』シリーズの古沢良太
皆さんご存知織田信長と濃姫の出会いと最期
日本で生まれ育ったなら説明はいらない
ネタバレしていても面白いものは面白い
忠臣蔵だってそうじゃない
観てない人はとにかくすぐに観てくれ
とはいえタイトルの横文字だけは疑問に思った
レジェンドとは織田信長のことでありバタフライは濃姫の別名帰蝶のことらしい
いかにも南蛮かぶれの信長らしい
そんなわけで木村カエラとは関係ない
映画織田信長決定版
木村拓哉と綾瀬はるかの演技がとても良かった
特に綾瀬はるかが素晴らしい
こんなに演技うまかったっけ
人気俳優だけでなく一流俳優の仲間入り
彼女の代表作
今まで色々な役をやってきた彼女だが濃姫を演じるための準備活動だったのではないかと邪推してしまう
濃姫といえば綾瀬はるか
綾瀬はるかといえば濃姫
ブラボーはるか
散々煽ってのちに咎める濃姫ってなんなの?
まっ与謝野晶子も戦争反対から戦争支持に転向したし右翼から左翼に転向した雨宮処凛ってのもいるね
女心と秋の空とはよく言ったものだ
織田信長生存説?
妄想かよ
ポスターは妄想だったのね
キリストとか源義経とかヒトラーとか生存説は好きな方だしそういう方向に終わっても良かった気がするけどね
それにしても賎民たちを次々に殺す展開は驚いた
南蛮人の音楽や踊りを眺めるエキストラの人々の目立たずそれでいてしっかりと芝居をしている姿が良かった
そのなかで綾瀬はるかよりあごに特徴的な人がいてちょっと吹いた
吹いたといえば徳川家康を演じた斎藤工と木下藤吉郎を演じた音尾琢磨と白塗りの綾瀬はるかのメイクがおかしかった
あと特にメイクをしているわけではないけど見上愛にはギョッとした
配役
織田信長に木村拓哉
濃姫に綾瀬はるか
濃姫の侍従・福富平太郎貞家に伊藤英明
濃姫の筆頭侍女・各務野に中谷美紀
濃姫の父親・斎藤道三に北大路欣也
明智光秀に宮沢氷魚
森蘭丸に市川染五郎
木下藤吉郎(豊臣秀吉)に音尾琢真
徳川家康に斎藤工
織田五大将の一人・滝川一益に増田修一朗
織田五大将の一人・丹羽長秀に橋本じゅん
織田五大将の一人・柴田勝家に池内万作
信長幼少期の筆頭家老・林秀貞に本田大輔
織田家の武将・佐久間信盛に浜田学
織田家の武将・森可成に武田幸三
前田利家に和田正人
信長の小姓・池田恒興に高橋努
信長の小姓・長谷川橋介にレイニ
信長の親衛隊の一人・蜂屋頼隆に野中隆光
濃姫の侍女・すみに森田想
信長の父親・織田信秀に本田博太郎
信長の側室・生駒吉乃に見上愛
信長の教育係・平手政秀に尾美としのり
泣いた、、
信長が隠し通路を見つけて濃姫と幸せに過ごすシーンの時うまくいきすぎだなぁと思っていたら急に現実に戻されるのは驚いた。現実は甘くない。
魔王から人間になったから謀反を起こすという理由がなるほどと思った。
bgmもすごい良かった。
見応えたっぷり。信長を新しい角度から見る新鮮さがある一本!
よく見に行く映画館にプロモーションで木村さんと綾瀬さんが来てたということもあり、これは観ておかないとと思ったので見てきた。東映70周年の記念の映画みたいで、さすがに今年入ってから邦画で1番の大作という感じ。
重厚感がある戦国時代劇系かと思いきや、信長と濃姫の2人の物語主体で、純時代劇にそこまで興味ない私にとっては見やすかった。
若い頃の破天荒信長から、晩年の魔王信長までの木村さんの演技っぷりが素晴らしかった。さすがすぎたな〜、ほんとすごいと思った!
木村さんの相手役は綾瀬さんがやってたからこそバランスが取れてたと思うし、キャスティングが良かったなぁ。
斎藤工さんはなぜに特殊メイクまでして家康なのか謎だったけど、何か理由があるのかな、ちょっと面白かった笑。
キャスト皆さん豪華だったけど、一番印象に残ってるのは音尾さんだな。音尾さんの秀吉ハマりすぎてて、秀吉にしか見えなかった。家帰って大河ドラマ見てたら音尾さん出てて、この音尾さんは秀吉じゃないや誰だっけ?って混乱するまであった笑。
画が豪華だから見応えはあったし、映画館で観て良かった作品とは思う!けど心が動いたかと言われるとそうでもなく見てた気がするから3.5止まりくらいかなぁ。
でも、2人の夢を見せて締める、あの結末は今までに見たことない信長の物語で、私は好きだった。
素敵でした
木村拓哉さんの織田信長姿を見たいが、歴史物は苦手だしどうしようかな、と思いつつ、やはり気になり観に行きました。
10代から40代までを様々な表情やしぐさで演じわけ、だんだん表情が険しくなり魔王と呼ばれるようになる織田信長を木村拓哉さんが好演。
濃姫の綾瀬はるかさんも柔らかい見た目と違い凛々しく強い姿が素敵でした。アクションもさすがでした。
最初険悪な仲で始まった二人の恋愛が少しずつ育まれていき、お互いの存在がかけがえないものになっていく描写も過剰でなくてよかった。
作戦に悩める信長が、濃姫に相談した際、居合わせた部下に「私がいた事を他のものには言ってはならない。全て殿一人で決められた事」と伝えるシーンが好きでした。
ラスト、パラレルワールド的に、二人が逃げて外国で過ごす感じで終わるのかな?それも悪くないかも?と期待してからの「やっぱり史実に忠実かー」の悲しいラストで辛かったけど、ずーっと好きだったのセリフで終わり、やはりこれはラブストーリーメインなんだ、と余韻が残りました。
史実を踏まえた上で
時間配分?
ストーリーとしては面白いと思います。
しっかり作られてる感もあって、面白い映画ではあります。ただ、グッとくるところがないです。
2時間48分の映画ですが、そこまで長くは感じませんでした。おそらく面白くてあっという間に時間が過ぎた、というのではなく、印象に残るシーンが少なかったのだと思います。
全体的に見せるシーンなどの時間配分が良くないのでは?と思ってしまいました。「るろうに剣心」はスピード感もあって良かったと思うのですが、、、。
1番そう思ったのは最後のシーンです。床を外してからが長すぎます。森を逃げるシーン、馬に乗って湖のほとりを駆けるシーン、城に迎えにくるシーン、船に乗るシーン、船で嵐にあうシーン、そして最後にタイタニック?となるシーン、長すぎて完全に間延びしてます。ここが見せ場だと思うんですけど、長すぎるので先のストーリーがバレバレになって、面白さ、驚きが半減してしまいます。逃げ出すシーンと船に乗ってるシーン、異国で生活してるシーンを短くまとめるぐらいの方が、空想だった事に引き込まれる気がします。
ここで、心が掴めなかったため、信長最後のセリフ「ずっと好きだった」も空振りになってる気がします。あと、ストーリーからして、仕方がないのかもしれませんが、濃姫が城に戻ってからの信長はスキスキモード全開なので、最後に「ずっと好きだった」的な決め台詞言われても、そうでしょうね!となってしまいます。
綾瀬はるかの存在感はハンパないですね!天然感もなく女優オーラ凄いです。
帰蝶演ずる綾瀬はるかの凄さ、光秀・宮沢氷魚の狂気、家康に化けた斎藤工、キムタク信長が見た幻想
大友啓史 (3月のライオン等)監督による2023年製作(168分)の日本映画。配給:東映。
藤島ジュリーK.も製作に入っていて意外であったが、信長ではなく実は濃姫(帰蝶)がメインの映画という作りであった。あまり期待してなかったこともあり、全体的にはなかなか面白いユニークな映画と思った。
帰蝶がメインだから、桶狭間の戦いも長篠の戦いも戦闘シーンはほぼ省略され、信長を戦争に送り出し、その後帰って来る視点から描かれる。
何より主演である綾瀬はるかの素晴らしさが、強く印象に残った。嫁入の時の壮絶な美しさ、それと対照的に初夜に木村拓哉を組み伏せ喉元に刀を突きつけるシーンの素早いアクション。鷹狩り代わりに、自ら弓を射て獲物を捉えるシーンのカッコ良さや颯爽と馬を乗りこなす姿に惚れ惚れとさせられる。彼女の抜群に思える運動神経の良さが、とても良く生きていた。
桶狭間の戦いの前、威勢だけ良い木村信長の演説と異なり、敵は行軍と戦いでくたびれ果てているがこちらは元気一杯と、理屈から入って味方兵士のモチベーションを上げる綾瀬帰蝶の演説模擬が素晴らしいかった。脚本も良くできていると思うが、彼女の静から入り次第に熱を帯びて味方を鼓舞する口調は実にお見事。
勿論、東映の時代劇として、しっかりとした居住空間のセット、しっかりとした鎧兜の兵や多くの馬等、いかにもお金が掛かってる感もとても良かった。安土城の遠景等、CG画像も壮大で違和感も無くてとても良かった。
京都の街にお忍びで繰り出した信長と帰蝶。財布をすりとった少年を追って貧民窟へ迷い込み危機的状況となった結果、貧民たちを大殺戮してしまう。2人が結ばれる吊り橋的エピソードが必要だった為とは思うが、頂けなかった。もしかすると、大名達の戦争の中、虐げられている存在を強調する為だったかもしれないが、この後延暦寺焼き討ちに異論述べる帰蝶への共感さえ得られなくなってしまうエピソードで、計算違いがかなり酷いと思った。映画でも2人の繋がりの象徴として描かれ、本能寺に現存するという信長遺品である香炉「三足の蛙」を入手するエピソードの必要性は分かるものの。
明智光秀が、天下武布の為に信長には魔王としての怖さが必要と、積極的に延暦寺焼き討ちを行ったとすると新解釈。家康饗応時の信長からの叱責も、恐怖心形成のための演技との新説。そして本能寺の変は、信長が魔王にそぐわない裏切り的行動をしたための懲罰だとか。奇想天外な気もしたが、光秀を演じた宮沢氷魚が狂気を感じさせる好演で、一定のリアリティを醸し出していた。
斎藤工の化けた姿とエンドロールが出るまで全く分からなかったが、特殊メイクで肥り貫禄を増した徳川家康も存在感が抜群。信長と光秀に演技を見破っていることをさりげなく伝えるセリフが大物感を見事に漂わせていた。
格好や口ばかりと帰蝶に言われてしまう不良で劣等生的な木村拓哉・信長も、全半はまるで宛て書きの様で良く似合っていたが、後半、比叡山攻略等、独裁者として人間性を無くしていくプロセスを上手く表現出来ず、何時も通りのキムタクとガッカリとさせられた。
ラスト本能寺で、信長が床下の抜け道を発見して戦火から脱出して、帰蝶と共に南蛮船に乗り込んで海外へ向かうシーンには、思わず何という新機軸!と驚きかけた。確か、信長の亡骸は見つかってなかったし、あり得ないとは言い切れ無い、凄いストーリー設定だと思いかけていたのだが・・・。結局、ラ・ラ・ランドの二番煎じ、信長が死の間際に見た幻想ということであった。東映の70周年記念作品で流石にそこまでの冒険が難しいことは十分理解できるが、少々残念な思いもした。
監督大友啓史、脚本古沢良太、製作手塚治、藤島ジュリーK. 、早河洋 、高木勝裕、 金岡紀明 、與田尚志、 村松秀信、 相原晃、 中山正久、企画プロデュース須藤泰司、プロデューサー井元隆佑、 福島聡司、 森田大児、Co.プロデューサー木村光仁、キャスティングプロデューサー福岡康裕、アソシエイトプロデューサー山本吉應、音楽プロデューサー津島玄一、ラインプロデューサー森洋亮 、中森幸介、撮影芦澤明子、照明永田英則、録音湯脇房雄、美術
橋本創、装飾極並浩史、キャラクターデザイン前田勇弥、衣装大塚満、ヘアメイクディレクター酒井啓介、床山大村弘二、VFXスーパーバイザー小坂一順、スーパーバイジングサウンドエディター勝俣まさとし、ミュージックエディター石井和之、編集今井剛、音楽佐藤直紀
スチール菊池修、スタントコーディネーター吉田浩之、監督補佐野隆英、助監督柏木宏紀、スクリプター佐山優佳、製作スーパーバイザー村松大輔、製作担当福居雅之、プロダクション統括妹尾啓太。
出演
木村拓哉織田信長、綾瀬はるか濃姫(帰蝶)、宮沢氷魚明智光秀、市川染五郎(8代目)森蘭丸、和田正人前田犬千代(前田利家)、高橋努池田勝三郎(池田恒興)、浜田学佐久間信盛、本田大輔林秀貞、森田想すみ、見上愛生駒吉乃、増田修一朗滝川一益、斎藤工徳川家康、北大路欣也斎藤道三、本田博太郎織田信秀、尾美としのり平手政秀、池内万作柴田勝家、橋本じゅん丹羽長秀、音尾琢真木下藤吉郎(羽柴秀吉)、伊藤英明福富平太郎貞家、中谷美紀各務野、武田幸三森可成、レイニ長谷川橋介、野中隆光蜂屋頼隆野。
場面の切り取りの様な
信長と濃姫の物語だけど映画で描くには時間が足りない。
なぜ2人の人生を描きたかったのだろうか?もっと何処か一点に絞った部分だけを描けばもっと面白くなったんじゃないだろうか。
場面の切り取りを見せられてる様な感覚でした。
そして2人以外のキャラも濃くは描いてるけど、人物をしっかり描いてないため勿体なく感じられた。
一人の人間としての信長像。賛否はありそう。
信長は色々超越した雰囲気を描かれがちで、ここまで、人間くさい信長を描いた作品も珍しい。弱腰も、苦悩も、実は良い人みたいな描き方には、リアルさを感じました。ラストに向かうシーンは素晴らかった。秀逸、見事、キムタク信長の伝説のシーンになったのではなかろうか。社畜光秀も良い感じ、信長に認められる漢なわけなので、あれぐらいでないと。
大友監督らしい作品
殺陣や戦さのシーンはさすがのクオリティ。
るろうにを観ていたから期待を裏切らないで欲しいと
思っていたけど裏切られなかった。
CG使わずにリアリティがあって臨場感も感じられて
素晴らしかった。実際、痛そうだったし😅
馬にもきちんと乗っていて、木村拓哉と綾瀬はるかが
岐阜城へ向かうシーンは唯一の笑顔シーンで素敵でした。
NHK大河チーム、見習ってくださいよ。。
CGで岡田准一を馬に乗せないで!
織田信長だけでなく、あの時に生きていた全ての人たちが
やがて人生何周かして(今でいうブラッシュアップライフ)
戦国だけでなく自由に選択できる人生を歩んでいると信じ
たい。
そんなストーリーでした。
綾瀬はるかしかこの役はできなかったと思う。
振り幅があり素晴らしい女優さんです。
感情が揺れました
全てが最高でした!もっと早くみていればよかった。
木村はザ木村なんですけど、これぞという形で良くて、なにより綾瀬はるかが可愛すぎました。(もちろん演技もよし)。
他人との共存という社会のなかで誰しも人と関わりあいながら、影響を受けながら生きてきてるんですけど信長も濃姫も変わりなかった。
次第に人を捨てて優しさを捨てて魔王になって天下統一できた信長。
これって現代でもしかすると、世間的な意味で社会で成功するのに必要な要素でもあるのかもしれない。
ただ「だからどうした。統一したからなんなんだ」という信長の言葉には揺さぶられた。
芯をもって進む道であればいいけど漠然としていて(誰かが作った道とかだと)彼は自分の本当の価値観とズレを感じどこかでモヤモヤしてしまったのかもしれない。
「誰も私のことを知らない異国に行きたい」という濃姫の夢はかなわなかった。
結末は歴史を学んでいれば知っているんですけど、心で「監督!頼む、裏切ってくれ。歴史を変えてくれ」と叫んでました。
そして裏切りは回想で、最後現実に戻されてエンドロールはしばらく立てませんでした。
ただ最後に「ずっと好きだったんだよ」とようやく本音で濃姫に向き合い死ねた信長は幸せだったのかもしれない。
目標に突き進むのは大事だけど今を大切に、バランスをしっかりと保って、自分らしくまわりには流されずに、お前と一緒にいられてよかったと言えるように前を向いて生きてていきたい。
PS:
描写も丁寧だったし画もきれいで飽きなかった。
ときおりザ木村のお笑いの感じも楽しい。
「信長さんがあなたを必要としてる」とくだりとかもエモすぎました。
あともう一回、見たいと思います。
冗長でつまらない理由は大河ドラマと共通
歴史好きな方にはお勧めしません。
戦国史好きで、知り合いが絶賛していたので見ました。
正直後悔しました…
「どうする家康」も見ていますが、どうもこの方の書く歴史物の脚本はあまり好きになれないみたいです。
創作というか妄想エピソード盛り過ぎだし、合間合間に断片的に有名な合戦を挟んでいる。
何が言いたい映画なのかよくわからない。
ラブストーリーとしてもスリの集落での殺戮(と言っても良さそう)がきっかけになっているのもなんだかなぁ、と思うし惹かれ合う過程が薄い。
過程がほとんど創作だから仕方ないのかもしれませんが…
歴史物としてもなんでそういう出来事が起きたか、あたりが一切すっ飛ばされているので、知識を持っていても面白くない。
明智光秀がなんで本能寺の変を起こしたか、の解釈としては面白いかなと思いましたが、それだけかなぁ…
東映70周年記念作品というには残念です。
綾瀬はるかアッパレ
歴史上一番と言ってもいいくらい有名な織田信長とその嫁の濃姫との愛の物語。
それをるろうに剣心の大友監督とヒットメーカーの古沢さんの脚本でどのように描くのか?
非常に期待大で鑑賞。
濃姫の綾瀬はるかさんの憑依というべき演技はアッパレ。
父道三の言葉を信長に伝えるシーンなどは、道三役の北大路欣也さんが乗り移ったかのようで鳥肌がたった。
アクションも元々定評あるが、それにしてもスムーズ。
織田信長は数多の名優が演じており、また木村さんは元々存在感がありすぎるので、信長に見えない箇所が多かったが、戦闘シーンよりも敢えて愛の物語に仕上げた脚本はお見事。
エンドロール見ないと斎藤工とわからない徳川家康のメイクにはビックリ。
鑑賞後に本能寺へ行くとまた格別。
長い
破天荒でカリスマ性溢れる信長を演じる木村拓哉の、歳を重ねたことで得られた貫禄や色気をこれでもかと盛り込んだ気合いの入った作品。ファンは嬉しいだろうな〜と、特にファンではない私はやや冷ややかな目線で観てしまいました…。
邦画では破格の制作費をかけたというだけあって迫力ある戦闘シーンや、実際に世界遺産で撮影されたシーンはどれも四季の美しさも相俟って見応えがありました。
綾瀬はるか、中谷美紀、伊藤英明も素晴らしく、熱演に胸を打たれましたし、ストーリーもつまらないわけではないです。
ただ、長い。
この内容で3時間弱の長尺はきつい…
大したことないやり取りをやたらとだらだら続けたり、前半の終始滑ってるコメディパート、最後のタイタニック…
本作は信長と濃姫の恋物語だと思うので、恋愛にもっと振り切ってしまってもよかったのでは?と思いました。
二大スターによる、圧巻の戦国ラブストーリーに酔いしれる❗
大友啓史を侮っていたかもしれない。
かのヒットシリーズは、日本のチャンバラ映画をハリウッドばりのアクション映画に昇華させ、時代劇映画に新風を吹かせたが、原作漫画のキャラクター設定のせいもあって今一つ乗りきれなかった。
一転、本作では、アクションに頼らずとも迫力の映像を作り出せる技量が発揮され、堂々たる戦国ラブファンタジー絵巻を見せつけている。
風景描写でスペクタクルを感じさせる優れた技巧は、遠景を捉えたアングルとカット割り、そして佐藤直紀のド迫力音楽の組み合わせにある。
そして、これが古沢良太のオリジナルだということにも驚いた。
戦国の世を駆け登る信長の30年間を、合戦の場面を見せずに描くとは、恐れ入った。
今川義元・氏真も、斎藤義龍・龍興も、足利義昭も、朝倉義景も、浅井長政も、武田信玄も、登場しない。三好や毛利は名前すら出ない(…たしか、出ていなかった)。
そして、信長=キムタクと濃姫(帰蝶)=綾瀬はるかの二人だけで全編を牽引するという、大胆にして不敵な構成。
信長の最期を描くので、明智光秀は欠かせない。だが、描き出された信長と光秀の関係はなるほどの新解釈であり、しかも極々短いシークェンスで見事に説明しきっている。
家康の存在感をあの短時間で示しているのも見事だ。斎藤工の怪演も驚き。
そして、濃姫に「帰る」と約束して本能寺に赴いた信長には、天下統一を目前に堕ちてしまうことよりも真の無念があったという、徹底したロマンス。
政略結婚の二人が、最初は反発し合い次第に惹かれ合うという、多くの人が胸をときめかせる王道のラブストーリーを基盤に、誰もが知っている信長の最期に向けてカタルシスを掻き立てる演出とキムタクの見せ場は圧巻だ。
ハッピーエンドを思わせるイリュージョンには賛否あるかもしれない。
だが、物語が2時間に至ってこのラブストーリーに心を寄せることができている観客にとっては、理想のエンディングで願いでもある。そして、そこまで史実を曲げはしない現実にたち戻らされ、より悲劇性が高まって涙するのだ。
木村拓哉の成りきりぶりは見事だが、それにも増して綾瀬はるかが素晴らしい。
気位が高く勇猛女子である序盤のキリリとした美しさ。魔王と化して暴走する信長を制御できなくなった無念さと悔しさをにじませつつ、裏では片想いに胸を痛めていることを観客にすら明確には見せない抑えた中盤の演技。信長と離れ、強い絆が明らかになった終盤の静の演技。
主演の二人は役を演じる役者であると同時に、木村拓哉であること、綾瀬はるかであることを演じ続けているスターである。この二人のスターが素晴らしいパフォーマンスを発揮し、演出は主演スターの魅力を最大限に引き出すことに徹した、高品位のスター映画だ。
お見事❗
全470件中、141~160件目を表示









