レジェンド&バタフライのレビュー・感想・評価
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圧巻の2時間48分!! 綾瀬はるかさんのバタフライ(帰蝶さん)が素晴らしい!
本作で一番印象に残ったのは帰蝶さんを演じた綾瀬はるかさんの演技、これまで観てきた彼女のフィルモグラフィの中でも最高の演技だと思いました
正直、これまではあまり好きな方ではない女優さんでしたが本作での帰蝶さんはみごとでした
声の質、トーン、張りが帰蝶さんの毅然としたイメージにピッタリハマり、すごくカッコよかったです、美濃言葉も上手に話しとても心地よく、素晴らしかった、完全に木村拓哉さんを食っちゃってましたね、これは間違いなく綾瀬はるかさんの代表作になったと思います
織田信長公のロマンスものを観たのは初めてだったのでとても新鮮でした
タイトルのとおり、レジェンド(信長公)とバタフライ(帰蝶さん→濃姫の名前)の切なくも美しいラブストーリー、歴史的な出来事や背景は軽く触れるだけで、終始一貫して信長公と帰蝶さんの愛の物語をブレる事なく貫いているため、予想を上回り、かなり良かったです
さすが「コンフィデンスマンズJPシリーズ」や2023NHK 大河ドラマ「どうする家康」の今や大人気の脚本家 古沢良太さんの脚本、本作も見応え満点でした
さらに演出も素晴らしかった
映画「るろうに剣心シリーズ」やNHK大河ドラマ「龍馬伝」の大友啓史 監督らしい立体的な動線と重厚なダイナミック映像、そして緊張感漂う音楽が見事に融合され本作もすごく完成度の高い作品として仕上がってます
そして信長公を演じた木村拓哉さんは相変わらずカッコよかった、本作では鬼気迫る魔王をみごとな目力で演じきっています、いい役者さんになりましたね
是非(ご覧下さい)に及ばす。
「面白かったら、凄かったら教えて」って何人かに頼まれたけど。ど迫力の合戦シーン期待してる人には勧めにくい。
どうせなら南蛮へ逃げ切ってハッピーエンドのパラレルワールド信長でしたでも良かったかも。
キムタクの信長にガッカリ
伝記映画とは一線を置いた恋愛映画としたいのなら、後半もふたりの関係を軸においてほしかったです。
東映の創立70周年を記念した大作。東映の手塚治社長は「この作品は総事業費20億円」と明かし「稟議(りんぎ)の判を押すときに少し手が震えましたが、これは東映が本気で本気であるということを申し上げておきたいと思います」と話したというくらいの、近年にはない邦画の大作です。
戦国武将・織田信長を主人公とする時代劇ですが、その生涯や合戦の模様などを細かく描くのではありません。これは信長とその妻・濃姫が織りなす愛の物語なのです。
タイトルの「レジェンド」は織田信長のことであり、「バタフライ」は「帰蝶」という呼び名があったと言われる信長の正室・濃姫を意味します。
1549年。尾張の信長(木村拓哉)は、美濃の斎藤道三の娘・濃姫(綾瀬はるか)と政略結婚をします。ただ、実は信長の暗殺を図って嫁いできた濃姫と、横柄な信長とはそりが合いません。それでも、ある出来事をきっかけに次第に手を取り合うようになり、2人で天下統一への道を突き進んでいきます。
のっけから、水と油の睨み合いが強調され、スリルと滑稽さに惹きこまれました。天下のドS夫婦といってもいいでしょう。でも、反発するほどに、なかなかお似合いに見えていくのは、木村と綾瀬の息の合った演技のたまものといえそうです。〝信長の野望〟の源泉は実は濃姫だったのではないかと思わせる、説得力を持たせるシーンが多々ありました。
特に信長と濃姫が出会った日、初夜のシーンが強烈です。2人きりの部屋で大げんかが始まり、5分超にわたり取っ組み合うのです。迫力満点で面白みもあり、その後の2人の関係性の変化を描く上での起点となる重要な場面となっていました。
なので物語の前半は、信長と濃姫の愛の物語としてちゃんと成立していました。しかし後半は次第に濃姫の存在感がなくなっていき、代わりに信長が戦いに明け暮れる中で手段を選ばない「魔王」と化していくさまが軸となっていくのです。
伝記映画とは一線を置いた恋愛映画としたいのなら、後半もふたりの関係を軸においてほしかったです。ただし濃姫にはほとんど歴史資料が残されておらず、結婚後のエピソードを創作で作り上げるのは、いくら古沢脚本でも難しかったことでしょう。
後半の「魔王」としての信長を描く展開にも問題があります。離反する明智との確執をしっかりと描くべきではないでしょうか。明智との確執の課程をほとんど省略して、いきなり本能寺に飛んでしまうのは、やはり違和感を感じました。
いまいちな脚本を補ってあまりあるのは、木村のすごみのある演技。その目力に荒ぶる魂がほとばしります。
NHK大河ドラマの信長役では重厚な渡哲也(「秀吉」)、人間味の反町隆史(「利家とまつ」)、ニヒルな染谷将太(「麒麟がくる」)などを思い出しますが、木村はその誰とも違う信長像を確立したのではないでしょうか。本能寺の変の切なさにもグッときました。
そして綾瀬も、気の強さとかわいらしさを併せ持った濃姫にぴったりでした。桶狭間の戦いの前夜に信長が舞ったとされる「敦盛」を濃姫が舞う場面。扇子の代わりに槍を持ち、戦の勝利と無事を祈るしなやかな美は、綾瀬ならではの確かさで惚れ惚れしました。
各地の国宝や重要文化財でも撮影された、荘厳な雰囲気をまとった映像も見どころです。清洲城や安土城など、信長の居城の変遷も楽しめます。総じてスケールの大きさに圧倒されること間違いないでしょう。
スカーレットオハラ&レットバトラーin安土
ラブコメなのかな
さすがのキムタクさん。
キャストが何より素晴らしかった。
まず脚本は織田信長を知らない人にももう少し説明あっても良かったかな?と。
軽く説明いれるとか。しかし、映画の焦点はココじゃない為省いたのかな?とも感じました。キャストの演技力で状況を理解出来たることも多々ありました。
キャストの演技や所作がとにかく素晴らしかった。もうとにかくコレに尽きる。
殺陣やただずまいが素晴らしい。途中恐怖すら感じるシーンも。
こういう時代劇物はやっぱり日本でしか作れないなー。
はるかさんとキムタクが良かった。古沢さんは、どうする家康と同じよ...
はるかさんとキムタクが良かった。古沢さんは、どうする家康と同じように、弱くて愛が好きな男を描きたい人なのか。今までにない信長がよかった。それをツンデレのキムタクが演じるところもいい。明智も全く逆のキャラ。はるかさんでないと、キムタクを上回るキャラはできなかったかも。運動能力や身体だけでなく、サイボーグをやってきた解離的なキャラが生きていた。それでいて、愛も表現できる。仁のように。ほんとにスーパーだ。
大河ドラマにならんかな
大河の「どうする家康」の徳川家康演じる松本潤といい、本作の織田信長の木村拓哉といい、今までの家康、信長像から大胆にイメージが違うわな。(「どうする家康」の岡田准一の信長は、イメージに近い?)
で、違和感感じながらやたら駆け足に物語が進んでいく本作。なんとなくではあるが、戦国時代の流れを大まかにでも理解していないと、置いてけぼりになるのでは?
斉藤道三、今川義元、明智光秀、浅井長政、徳川家康、森蘭丸、らが、サラリと流されていく。
ラスト夢物語があるが、本能寺の変には諸説あるようで、実際信長の骨も見つかってないとかで、夢物語が実は真実だったりして。
2時間48分の長尺だが、それでも駆け足だった本作。「どうする家康」のように大河で、50話くらいじっくりやって欲しかった気もするわ。
(まあ、主役2人は人気者なので、そんなにスケジュール抑えるのはムリだわな)
★★★★
エキストラで参加したから余計に興奮
最後まで
二人で寄り添って欲しかった。綾瀬さんの前半のキラキラしている部分、後半部分にはなりを潜めてしまったのが残念。前半の勢いで行けば本能寺も二人で寄り添って結末を迎えるのかと思いましたが、後半部分から綾瀬さんの出番も減り失速してしまった感を持ちました。うがった見方をすれば、原因は申しませんがひょっとしたら脚本?台本?が途中で変更になってしまったのだろうかと。
繰り返しになりますが、作品の中にあった二人の殺陣を本能寺でも見たかったです。
弛緩した画面の果てに、その瞬間はふいに訪れる・・・
弛緩した画面が連鎖する悪夢の果てに、その瞬間はふいに訪れた。
本能寺の奥まった一室に追い込まれた木村拓哉扮する信長はふと、足元の床板に隙間があるのを発見する。
嘘のような簡潔さで燃え盛る寺を脱出した信長は、凡庸な画面の中でしかしそれなりに軽やかな疾走を描きつつ、危篤の妻・濃姫の元に帰還する。
「帰ったぞ!」
当然のように二人は、南蛮船の発とうとする波止場へと瞬時に移動する。
船に乗り、海の向こう、誰も自分を知らない所へ行ってしまいたい、と劇中しきりに繰り返されたその伏線が回収されようとしているというつまらぬ些事は無論忘れて、呆気なく日本を脱出した二人の行方に、3時間の失明から突如覚醒した高揚感が恥ずかしいほど抑えがたい。
航路は荒れ、大波を被る船の中で、二人は初めて対等に助け合い、生まれ変わりを祝して抱擁する。
と、信長であるはずのその男の濡れた顔に、なんと前髪が張り付いている。
ほんの10秒ほど前までは、確かに禿げ上がっていた男の頭頂は今、豊かな毛髪で覆われているのだ・・・!
かくして、二人は信長と濃姫という頽廃した役柄から解放され、木村拓哉と綾瀬はるかという名誉ある地位を回復しつつ、この悪夢の3時間から観客を連れて出鱈目な脱出を敢行する。
この出鱈目さこそ、我々がひたすらに切望した画面であったはずだ。
絶望的な退屈と不快を過去のものとして忘れ、今この瞬間の荒唐無稽に破顔一笑を抑えられないのは、中途半端に埋まった客席の中で自分一人だけであるはずがない。
是非に及ばず
レジェンド&バタフライ
この映画の公開を知ったのは、たしか何かのニュースだったか。。。
その後、岐阜の信長祭りで話題となり、連日のテレビの番宣でキムタクごり押しの圧に押され、ある意味、仕方なく見にいった感は否めない。
映画の冒頭は、古来の時代劇を思わせる帰蝶の嫁入りシーンから始まる。
キムタクの信長が不良のたわけ者(ワッパ)として強調されていて、ある意味、新鮮だった。
綾瀬はるかの帰蝶も強気な戦国武将の娘とい設定もこれまた新鮮だった。
信長と帰蝶の等身大の姿を描きながらストーリーが展開する辺りは、るろうに剣心の演出と似てる印象をもった。監督が同じなのである意味、仕方あるまい。
鹿狩りのシーンで信長が崖から落ちそうになったところを帰蝶が助けたり、信長が成長していく前半は帰蝶が道三張りの戦略家として信長を支えていく、中々、面白い演出だった。
桶狭間以後の後半は、信長がどんどん魔王化していき、帰蝶との間にもすれ違いが重なっていく。
そんな険悪な関係に終止符を打とうと帰蝶から離縁を突き付け、信長の元から離れて暮らしていく。その後、帰蝶の容態が悪化した事を知った信長が、自から帰蝶のもとを訪れ復縁を迫る。このような演出は、いまだかつてない信長像であったし、人間味のある信長であった。
この辺でこの映画の好き嫌いがハッキリと別れるかなと思うが、私はすんなり受け入れられました(笑
その後も、光秀や秀吉のキャラ設定に違和感を感じたり、本能寺の変までの過程が???な部分があったり、王道な時代劇を期待した人には正直厳しい脚本だっのかなと思います。
それと、この映画のテーマはあくまで、信長と帰蝶という男女の視点から描かれているので、周りの役者は全てゴミのような存在感のない雑な描き方でした。
それでも、この戦国乱世という激動の時代を幼き頃より共に生きた信長と帰蝶という男女が、天下統一という壮大な夢に向かって突き進んでいったエネルギーがこの映画には詰め込まれていたように感じました。
特に映画音楽が異様にスケール感があったので、その効果が高かったと思います。
また、城好きにはたまらない、岐阜城、安土城などのVFXが見事でした。(両方共、実際に現場まで行った事があるので頂上からの景色がリアルに感じた)
「どうする家康」のしょぼいVFXよりも違和感がないハイレベルな合成でした。
クライマックスの本能寺の変の後、信長が帰蝶との約束を守るため、生きて脱出して安土城に戻り、帰蝶と二人で日本を脱出して異国を目指すという、かなりぶっ飛んだストーリーが展開します(笑
タイタニック張りの演出でハッピーエンドかと思いきや、最終的には天下統一の夢半ばで信長は死に、帰蝶も死んでしまいます。(史実ではどのように死んだかは不明)
まさに「人間五十年 下天のうちをくらぶれば 夢幻の如くなり」
「是非に及ばず」な映画でした。
思へばこの世は常の住み家にあらず
草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし
金谷に花を詠じ、榮花は先立つて無常の風に誘はるる
南楼の月を弄ぶ輩も 月に先立つて有為の雲にかくれり
人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか
これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ
レジェンド&バタフライ
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