レジェンド&バタフライのレビュー・感想・評価
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平凡な信長の「無念な人生」。
これは史実とは大きく異なる話なのだろうが、歴史ファンタジーとしてはよくできている。信長を戦国時代のスーパーヒーローとして、良い所も悪い所も少し大げさに描くのが今までの信長像だと思う。そんな期待又はイメージを持つと大きく裏切られる。この信長はなんと人間らしくて英雄らしくないことか。若き頃の「うつけ」ぶりから脱して戦を重ね、天下統一の野望を持ってからは「魔王」となって情け容赦なく敵を殺す。しかし天下統一が現実になりかけて平穏を望んだ時に光秀に討たれてしまう。ここにいるのは、見栄っ張りの普通の人間である。
信長と濃姫が強い絆で結ばれていて、表向きは反発しながらも終生愛し合っていたという見方は面白い。この映画はラブロマンスになっている。史実ではないだろうがそんな事があっても不思議ではない。濃姫は「国盗り」の道三の娘であり、その意思を受け継いでいる。信長と濃姫の間に同志的な絆があったかもしれない。そんな視点が新しいと言えば新しい。
正直な所、信長の非凡さも感じられないし、信長と濃姫の愛もピンとこない。どこにこの映画の魅力があるかと言えば、木村拓哉と綾瀬はるかの戦国人としてのリアルな演技であろう。大きな夢を追いかけて、捕まえる直前で失った無念さに満ちた人生のリアルさを体現できたのは、一つの成果である。
なかなか面白い
何度となく映画やドラマで観てきた信長のストーリーですが、今回は濃姫との夫婦愛に焦点を当てていると言うことで、結構楽しみにしていました。
結果、なかなか面白かったです(笑)
東映創立70周年記念作品だけあって、お金かかってそうで(笑)、スケールも大きいし、見応えあったと思います。
私的には特に綾瀬はるかさんの濃姫が本当に美しくて、カッコよくて、潔くて魅せられてしまいました。
キムタクの信長は想像通りでしたが(笑)
本能寺の変までの流れはだいたいわかっているので、その流れの中で、信長と濃姫の心情を際立てて描いてる点が、今までにはない時代劇だという感じがして、とても観やすかったな〜という印象です。
時代劇の苦手な人も楽しめるんではないでしょうか?
ラストの信長のイマジネーション。タイタニックかと思って笑ってしまいましたが、、、
ラストの台詞、すごく良かったです。
なかなか素敵なラブストーリーでした。
木村拓哉ファン
圧巻の2時間48分!! 綾瀬はるかさんのバタフライ(帰蝶さん)が素晴らしい!
本作で一番印象に残ったのは帰蝶さんを演じた綾瀬はるかさんの演技、これまで観てきた彼女のフィルモグラフィの中でも最高の演技だと思いました
正直、これまではあまり好きな方ではない女優さんでしたが本作での帰蝶さんはみごとでした
声の質、トーン、張りが帰蝶さんの毅然としたイメージにピッタリハマり、すごくカッコよかったです、美濃言葉も上手に話しとても心地よく、素晴らしかった、完全に木村拓哉さんを食っちゃってましたね、これは間違いなく綾瀬はるかさんの代表作になったと思います
織田信長公のロマンスものを観たのは初めてだったのでとても新鮮でした
タイトルのとおり、レジェンド(信長公)とバタフライ(帰蝶さん→濃姫の名前)の切なくも美しいラブストーリー、歴史的な出来事や背景は軽く触れるだけで、終始一貫して信長公と帰蝶さんの愛の物語をブレる事なく貫いているため、予想を上回り、かなり良かったです
さすが「コンフィデンスマンズJPシリーズ」や2023NHK 大河ドラマ「どうする家康」の今や大人気の脚本家 古沢良太さんの脚本、本作も見応え満点でした
さらに演出も素晴らしかった
映画「るろうに剣心シリーズ」やNHK大河ドラマ「龍馬伝」の大友啓史 監督らしい立体的な動線と重厚なダイナミック映像、そして緊張感漂う音楽が見事に融合され本作もすごく完成度の高い作品として仕上がってます
そして信長公を演じた木村拓哉さんは相変わらずカッコよかった、本作では鬼気迫る魔王をみごとな目力で演じきっています、いい役者さんになりましたね
是非(ご覧下さい)に及ばす。
「面白かったら、凄かったら教えて」って何人かに頼まれたけど。ど迫力の合戦シーン期待してる人には勧めにくい。
どうせなら南蛮へ逃げ切ってハッピーエンドのパラレルワールド信長でしたでも良かったかも。
キムタクの信長にガッカリ
伝記映画とは一線を置いた恋愛映画としたいのなら、後半もふたりの関係を軸においてほしかったです。
東映の創立70周年を記念した大作。東映の手塚治社長は「この作品は総事業費20億円」と明かし「稟議(りんぎ)の判を押すときに少し手が震えましたが、これは東映が本気で本気であるということを申し上げておきたいと思います」と話したというくらいの、近年にはない邦画の大作です。
戦国武将・織田信長を主人公とする時代劇ですが、その生涯や合戦の模様などを細かく描くのではありません。これは信長とその妻・濃姫が織りなす愛の物語なのです。
タイトルの「レジェンド」は織田信長のことであり、「バタフライ」は「帰蝶」という呼び名があったと言われる信長の正室・濃姫を意味します。
1549年。尾張の信長(木村拓哉)は、美濃の斎藤道三の娘・濃姫(綾瀬はるか)と政略結婚をします。ただ、実は信長の暗殺を図って嫁いできた濃姫と、横柄な信長とはそりが合いません。それでも、ある出来事をきっかけに次第に手を取り合うようになり、2人で天下統一への道を突き進んでいきます。
のっけから、水と油の睨み合いが強調され、スリルと滑稽さに惹きこまれました。天下のドS夫婦といってもいいでしょう。でも、反発するほどに、なかなかお似合いに見えていくのは、木村と綾瀬の息の合った演技のたまものといえそうです。〝信長の野望〟の源泉は実は濃姫だったのではないかと思わせる、説得力を持たせるシーンが多々ありました。
特に信長と濃姫が出会った日、初夜のシーンが強烈です。2人きりの部屋で大げんかが始まり、5分超にわたり取っ組み合うのです。迫力満点で面白みもあり、その後の2人の関係性の変化を描く上での起点となる重要な場面となっていました。
なので物語の前半は、信長と濃姫の愛の物語としてちゃんと成立していました。しかし後半は次第に濃姫の存在感がなくなっていき、代わりに信長が戦いに明け暮れる中で手段を選ばない「魔王」と化していくさまが軸となっていくのです。
伝記映画とは一線を置いた恋愛映画としたいのなら、後半もふたりの関係を軸においてほしかったです。ただし濃姫にはほとんど歴史資料が残されておらず、結婚後のエピソードを創作で作り上げるのは、いくら古沢脚本でも難しかったことでしょう。
後半の「魔王」としての信長を描く展開にも問題があります。離反する明智との確執をしっかりと描くべきではないでしょうか。明智との確執の課程をほとんど省略して、いきなり本能寺に飛んでしまうのは、やはり違和感を感じました。
いまいちな脚本を補ってあまりあるのは、木村のすごみのある演技。その目力に荒ぶる魂がほとばしります。
NHK大河ドラマの信長役では重厚な渡哲也(「秀吉」)、人間味の反町隆史(「利家とまつ」)、ニヒルな染谷将太(「麒麟がくる」)などを思い出しますが、木村はその誰とも違う信長像を確立したのではないでしょうか。本能寺の変の切なさにもグッときました。
そして綾瀬も、気の強さとかわいらしさを併せ持った濃姫にぴったりでした。桶狭間の戦いの前夜に信長が舞ったとされる「敦盛」を濃姫が舞う場面。扇子の代わりに槍を持ち、戦の勝利と無事を祈るしなやかな美は、綾瀬ならではの確かさで惚れ惚れしました。
各地の国宝や重要文化財でも撮影された、荘厳な雰囲気をまとった映像も見どころです。清洲城や安土城など、信長の居城の変遷も楽しめます。総じてスケールの大きさに圧倒されること間違いないでしょう。
スカーレットオハラ&レットバトラーin安土
ラブコメなのかな
さすがのキムタクさん。
キャストが何より素晴らしかった。
まず脚本は織田信長を知らない人にももう少し説明あっても良かったかな?と。
軽く説明いれるとか。しかし、映画の焦点はココじゃない為省いたのかな?とも感じました。キャストの演技力で状況を理解出来たることも多々ありました。
キャストの演技や所作がとにかく素晴らしかった。もうとにかくコレに尽きる。
殺陣やただずまいが素晴らしい。途中恐怖すら感じるシーンも。
こういう時代劇物はやっぱり日本でしか作れないなー。
はるかさんとキムタクが良かった。古沢さんは、どうする家康と同じよ...
はるかさんとキムタクが良かった。古沢さんは、どうする家康と同じように、弱くて愛が好きな男を描きたい人なのか。今までにない信長がよかった。それをツンデレのキムタクが演じるところもいい。明智も全く逆のキャラ。はるかさんでないと、キムタクを上回るキャラはできなかったかも。運動能力や身体だけでなく、サイボーグをやってきた解離的なキャラが生きていた。それでいて、愛も表現できる。仁のように。ほんとにスーパーだ。
大河ドラマにならんかな
大河の「どうする家康」の徳川家康演じる松本潤といい、本作の織田信長の木村拓哉といい、今までの家康、信長像から大胆にイメージが違うわな。(「どうする家康」の岡田准一の信長は、イメージに近い?)
で、違和感感じながらやたら駆け足に物語が進んでいく本作。なんとなくではあるが、戦国時代の流れを大まかにでも理解していないと、置いてけぼりになるのでは?
斉藤道三、今川義元、明智光秀、浅井長政、徳川家康、森蘭丸、らが、サラリと流されていく。
ラスト夢物語があるが、本能寺の変には諸説あるようで、実際信長の骨も見つかってないとかで、夢物語が実は真実だったりして。
2時間48分の長尺だが、それでも駆け足だった本作。「どうする家康」のように大河で、50話くらいじっくりやって欲しかった気もするわ。
(まあ、主役2人は人気者なので、そんなにスケジュール抑えるのはムリだわな)
★★★★
エキストラで参加したから余計に興奮
最後まで
二人で寄り添って欲しかった。綾瀬さんの前半のキラキラしている部分、後半部分にはなりを潜めてしまったのが残念。前半の勢いで行けば本能寺も二人で寄り添って結末を迎えるのかと思いましたが、後半部分から綾瀬さんの出番も減り失速してしまった感を持ちました。うがった見方をすれば、原因は申しませんがひょっとしたら脚本?台本?が途中で変更になってしまったのだろうかと。
繰り返しになりますが、作品の中にあった二人の殺陣を本能寺でも見たかったです。
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