夜を越える旅

劇場公開日:

夜を越える旅

解説

佐賀の美しい風景を背景に、夢と葛藤を抱える漫画家志望の青年の旅を予測不能な展開で描いたロードムービー。「電気海月のインシデント」など福岡を中心に映像制作を行なう萱野孝幸が監督・脚本・編集を手がけ、SKIPシティDシネマ映画祭2021で観客賞と優秀作品賞を受賞した。

漫画家を目指す春利は大学卒業後も夢を諦めることができず、恋人のヒモ同然の暮らしを送っていた。後ろめたさから逃げ出すかのように学生時代の仲間たちと1泊2日の小旅行へ出かけた彼は、応募していた漫画賞に落選したことを旅先で知り、自暴自棄に陥ってしまう。そこへ、かつて春利が想いを寄せていた小夜が遅れて合流。かすかな高揚感と淡い下心を抱く春利だったが、事態は思わぬ方向へと転がっていく。

九州を拠点に活動する俳優・高橋佳成が主演を務め、物語の鍵を握る女性・小夜を「クローゼット」の中村祐美子が演じる。

2021年製作/81分/G/日本
配給:クロックワークス
劇場公開日:2022年10月21日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.5作品と夢と

2024年6月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

この作品も見る人によって内容や物語そのものが違って感じる。
難しいと感じるのは、実際に起きていることが何かという問題だろう。
最後に主人公ハルトシが目覚め、再び椅子に座って作品を作り始める部分でエンドロールを迎えるので、この物語すべてが彼の夢だったと考えることができる。
冒頭ハルトシは以前書いた作品をコピーしている。その様子を彼女が見ているが、その部屋の様子は最後の部屋とは違うのもその理由だ。加えてその人物の顔は登場しないことから、作品の夢を見ていた漫画家だったのかもしれない。
作品は何度も修正されて出来上がるが、その過程でハルトシはその物語そのものを何十回も考えることで自分のイメージすべてを「ひとつながりの夢」として見てしまったのだろう。
つまりこの夢そのものが彼の描いた作品だったということだ。
そして夢だけに、辻褄などが合わない部分がある。
その辻褄の合わない部分が、修正を繰り返した部分なのかもしれないし、実際にはそうならないことをわかっていながらしているということかもしれない。
最後に彼は遺書を書き残しながら、それでいて車の中で死ぬ主人公の漫画を描いている。
まずこの部分がそれにあたる。
警察がやってきたのはバグなのかもしれない。また、ケントとじゃんけんしたあとケントがいなくなるが、そもそも彼の車であるという矛盾もある。
そして何より、作中で出てくるハルトシの漫画のジャンルが「不条理ファンタジー」ということだ。
作品と夢 この辻褄が合わないところが夢だろう。そして夢の中の不条理は目が覚める直前に起こりやすい。目の覚める最初の出来事が除霊中にケントが噴き出したことと、「ドッキリ?」と口走ってしまったことだ。ドッキリのはずがなぜか急に車の中にいて、しかも呪いは終わっていないこと。
そうしてどんどん不条理が増え、やがて目が覚めてしまう。
最後の部屋の中には、サヤの顔の絵がクリップされていた。漫画家はサヤという人物像を非常に細かく作っていたのだろう。あまりにもその人物像に傾倒しすぎた故に見てしまった「夢」だったのだろう。
作家とはそのようになるまで根を詰めているということを作者は言いたかったのかもしれない。

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R41

3.5会話が自然でよかった、そうなるとは思わなかったの展開、ホラー演出の...

2024年2月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

会話が自然でよかった、そうなるとは思わなかったの展開、ホラー演出のCGが結構クオリティ高い

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zzzzz

5.0なにこれっ

2022年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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トマス

2.0なんかつまらない

2022年10月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

映像のカットもよくない。

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かん