窓辺にてのレビュー・感想・評価
全168件中、101~120件目を表示
素晴らしき光
今泉監督作品の男たちは「悪い人じゃないんだけどね」って言われるような、どことなく頼りなさげでふわふわしてるようなキャラが多い印象。
茂巳さんも何考えてるか謎な人。そこが魅力ではあるが。
基本的に会話メインで進んでいくけれど、それぞれ自分の話のはずなのに、なんだか他人事のように、イマイチ真意が掴めない他愛もなさが続く。それぞれがあさっての方向を向いて話してる感じ。
ハラハラもドキドキもない、凪のような2時間20分。だけど不思議と長さは感じない心地よさ。
メインビジュアルにも使われている、喫茶店のシーンをはじめ、光の使い方が素晴らしい。
窓から差し込む光に映える赤いワンピース。光の指輪も、古典的手法だけどあの場では素敵に見える。
技術スタッフさんの腕の見せ所。
吾郎ちゃんは『十三人の刺客』で生首蹴飛ばしてるのを観て以来、役者としてもファンだけど、今回ぴったりな役柄だと思う。
玉城ティナさんは、ちょっとファンタジーな役が多いイメージだったけど、自然な演技が良かった。作品毎に良い女優さんになっているなぁ。
久保さんの彼氏役、最後まで誰だか思い出せず、エンドクレジットでやっと『スパゲティコードラブ』のウーバーの子だと分かった。
俳優稲垣吾郎の魅力と会話の妙を楽しむ
レビューを書く余裕が無いまま三日が過ぎてしまいました。
どう書こうか悩んだというのもあります。明確なメッセージ性がある作品でもないですし。
この映画には会話がたくさん出てきます。そのどれも面白く、聞いていて飽きません。
”lemon"のエンドレスは、自分も最後にエンドレスで聴いたのがlemonなのでウケました。私の場合は闇を抱えていたわけではなく、覚えようと思っただけですが、ちょうど本作鑑賞前にもたまたま聴いたので。
登場人物の言動はそれぞれ、わかるなあと思う所と、そうでない所がありましたが、人ってそんなもんですよね。
主人公は、小説を書くのをやめてライターに転向した茂巳。小説家って、自分を表現したくて仕方がない人かと思っていたので、書けないのではなく書かない、というのは不思議です。茂巳は人への興味や好奇心は持っているが、傍観者的な性質があるので、ライターの方が向いているのかも。
茂巳の、本気で熱くはなれないという本音には、自分もそうだなと思いましたが、あとは意外にも若い二人に親近感を持ちました。
玉城ティナさんが、「Diner」や[Holic」の時よりも、可愛くて若く見えます。
タイトルの意味はよく分かりません。ただ、喫茶店の窓際の席に座って、通りを歩く人々のことをいろいろ想像したり、店内の会話に聞き耳を立てたりしている気分になりました。
ラストは、あーここで終わるのかぁと、もっと観ていたい感じでした。
今泉ワールドを堪能しました
小説家のことはよくわからないんだけど、高校生小説家役の玉城ティナがうんと魅力的。
喫茶店のコーヒーに200円足したら、フルーツパフェたのめるなら、今度トライしましょうかね。
簡素な回転ベッドのあるラブホ。どこで見つけて来たんでしょう。かなり田舎だと思いますよ。よく見つけましたね。
パチンコの出玉。もったいない~
あの子の神対応がすごい❗
中村ゆり。きれいだなぁ。
もったいないよ🤤ヨダレがたれそう。
松金よね子から中村ゆりが産まれるかよなんて突っ込んではダメ。
嫁さんのお母さんの写真を差しで撮る習慣もとても不思議な世界です。
とても贅沢な夫婦にどれだけ共感できるかがキーですかね。
年取ると案外そんなもんですよ。
嫌いじゃないけど、良くも悪くも、そこまで情熱が盛り上がらない。
若い売れっ子作家、えーと名前なんでしたっけ、ちょっとセリフ下手でした。まわりがうま過ぎ?
離婚届けは2通もらっておく。
書き損じというよりも、怒って破られた時のスペアでしょうか。
いつもは重箱の隅をつつく辛いレビュアーが自分のことは棚にあげて、大絶賛する今泉マジック。ズブズブはまる底なし沼。
落ちのないながーい落語みたいな気もするんだけど、なぜか憎めない。不思議ですね。
業界ものがほとんどの今泉ワールド。完全な一般人をモチーフにしたものも今度観てみたいですね。役どころの輝きが消えた時にどうなるのか?ちょっと怖いけど、味わってみたいです。
陽光強め、秘める演技の共演
#77 小説を作る側の人たちの現実と心情
を静かに描いた作品。
2時間半近くもあるから飽きるかと思ったら全然。
色んなカップルのそれぞれの恋愛観が丁寧に描かれていて、もっと深く知りたくなった。
特に自身の体験を小説として表現しなきゃいけない作家のセリフが楽しかった。
留亜ちゃんの父親らしき人のセリフも良い。
1人でじっくり邦画を楽しみたい方におススメな作品。
だらだら143分飽きずに観れる不思議な映画❗️
あっという間
非日常なのに日常のふりをしている話
小説を書くのをやめてフリーライターになった主人公(稲垣吾郎)は、妻の浮気を知っても全く怒りが沸かない。そして妻の浮気ではなく、怒りが沸かないことを悩んでいる。
知り合い(訳あり)に相談しても、妻の浮気に怒らないことを指摘され逆に相談相手を怒らせてしまう。
人を本当に好きになったことがないという主人公だが、それは自分ではどうしようもないこと。
もう一組登場する夫婦は夫が浮気をしているのだが、男性二人の容姿が似ていて、奥さん二人と浮気してたの?と思ってしまった。ちなみに浮気相手の女性二人も少し似ている。
長回しのシーンが多くて何か起こるかもと思わせるけど何も起こらない。
浮気がテーマだけど、エロチックなシーンは全くない。
パフェの意味はパーフェクトって、香取慎吾さんの映画にも同じセリフがあったな。
今年は新しい地図の三人の映画が公開されたけど、この映画が一番私の好みかもしれない。
光の指輪は大切だが緩い関係。
今泉氏絡みの作品はここのところ気になって必ず見ている。あ、環ティナも。
だんだん人気も出て金回りも良くなり、
出演者もレベルアップし、
遊び場所も下北沢からお洒落な都会に移ってきた。
しかし男も女もやってる事はいっしょで
みんな浮気しまくっている。
「どうせ皆んなやってんじゃん、やりたいんじゃん!」そんな叫びが聞こえるのと同時に、SEXへの興味が薄い人の存在を今回吾郎ちゃんが好演、実際はどうだか知らんが当て書きしたようなナイスなキャスティングである。彼のこんな柔らかい表情初めてみた。
学生やフリーターのフワフワした緩い存在感から
家族や会社、社会的責任を背負う事にはなったが、やはり彼の世界は男女の下半身と心の自由。
誰と居ても私は1人!それでいいのだ!と思ったり、やはり1人じゃ寂しかったり、、、やはりフワフワしてる。下半身の衝動を肯定する理由を探すようにそれを行ったり来たり自問自答してる。そんな事に自分も共感してる事も情けない、、、そう、永遠の課題だ、、、あ、いや、、、
一夫一妻性にそもそも無理があるって話だな。
あの若い高校生作家も整備工の彼もいずれそうなるんだろうな。
独特なリズムのセリフと言葉に惹きつけられました。 稲垣さんが本音を...
独特なリズムのセリフと言葉に惹きつけられました。
稲垣さんが本音を妻に語るシーンは泣けた、とても良くわかる。僕も妻が浮気してるとわかっても、ああいう行動をとるだろうなぁ〜 中村ゆりさんはとても魅力的でした。
自分の思いをちゃんとアウトプットする。どんなに変な思いでも。たとえ誤解されなくとも。最後の稲垣さんの表情、雰囲気はそういう感じだった。妻の本音が聞きたい聞きたかったと今、思う。
微熱的な…
小説のような映画
劇中の途中途中で小説を読みながら進行しているが、淡々と人物たちの会話と表情を楽しむこの映画自体が、小説を読んでいるような感覚になる作品。こう言ったら相手はどういう反応をするのか、というのを傍観して見ている感じで引き込まれた。今まで稲垣さんの演技をあまり観たことが無かったのだが、今泉監督の世界観の中で、冴えない普通の(だけどちょっと変わっている)人物として、意外にも全く違和感なく存在しており、稲垣さんの底知れない力量を感じた。
今泉監督作品に出てくる「愛すべき冴えない人」は、不完全な人間が面白く見えてきて、自分の日常でも不完全な自分、もしくは他人を面白がれたり、許せる精神を培える効用があるんじゃないだろうか、と勝手に思っている。
今作で気になった点としては、ネタバレになるので名前は伏せるが、ある2人がそういう関係ではないのに話をするためにホテルで一晩明かすシーンについて、別にホテルではなくて公園とかじゃダメだったのだろうか?という点だ。そういう関係になろうと思ってない男女が、信頼しているとはいえホテルに泊まるというところは、ちょっと理解出来なかった。
苦言も書いたが、全体としてはいろんな人物の本音と表面的な言葉とが交錯していて、面白かった。
不自然な状態でもヒトは案外生きていけてしまうもの
稲垣吾郎さんの演技がメッチャ良かった作品。 本年度ベスト。
多分、稲垣吾郎さんの出演作を観るのは本作が初めて。
思ってたより素晴らしい演技だった。
ぶっちゃけストーリーは刺さらなかったけど会話劇に圧倒。
皆さんの演技が素晴らしかった。
会話のシーンは長めのワンカットが多め。皆さんの自然な感じの会話に引き込まれる。
長めのワンカットなのでセリフ覚えるのが大変そう(笑)
稲垣吾郎さんと玉城ティナさんの会話が特に良かった。
タクシー内での会話も良いなぁ。
若葉竜也さんがクズキャラなんだけど上手い演技が印象的。
光を上手く使った演出が素敵。
出だしのシーンに納得。
浮気がテーマみたいな感じだったけどドロドロした展開ではなくあっさりとしていた印象。
離婚届を書き損じの予備として2通貰うのも何だかリアル(笑)
ラストシーンの喫茶店。
オーダー数をなぜ変更したのか?
気になるところ(笑)
終わり方が自分好みで無くて残念。
競走馬とタクシーの運転手が同類だって会話が何故か印象に残りました( ´∀`)
曖昧で不確かな男女の関係を愛でるが如く
全168件中、101~120件目を表示