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前回のザ・ムービーは非常に素晴らしい出来で、大人も子供も楽しめる傑作映画でしたが、今回の作品は、以前のカーレース大作戦と同じフォーマットで、良くも悪くもテレビ版と同じクオリティでした。
お話は本当にテレビ版と同じノリのドタバタ劇なので、まあ映画として語ることは全くありません。映像クオリティも、ちょっと凝ってるかなぁと思うところはあったと言えばありましたが、テレビ版と大差はないので、語るところは全くありません。
まあ、事前情報からそれはわかっていたとはいえ、やっぱり45分という長さで他の映画と同じ料金というのは流石に舐めているとしか思えませんでした。少なくとも2本立てで1時間半くらいあれば、子供の感想も「もう終わり〜?」とはならなかったと思います。
注意事項としては、「鷹が怖いスカイが何とか頑張る」というテレビ版でもやったことがある展開がお話のメインで、エベレストとトラッカーの準レギュラー組が活躍するお話になりますので、子供がスカイや準レギュラー組に対して全く興味がない場合は、かなり消化不良になる可能性があります。
そこそこ客入りはあったのですが、子供達が盛り上がっている感じは全くありませんでした。
一番理解ができなかったのは、いつもの他作品のCMや映画泥棒の映像が長々と流れている中、劇場の照明が少し暗くなったと思ったら、唐突にOP曲が流れ出したのですが、それがいつものOP曲ではなく、ミッションパウ用の書き下ろしの楽曲のようでした。いきなり聞いたことがない曲が流れ始めたことで、子供も親もキョトンとしてしまって、あれ?もう始まったの?となんだかわからんまま映画が始まりました。
まずいきなり始まるということで、まずは風景が映って、そこにスタッフの名前テロップなどが順番に表示されていって「さあ映画が始まるぞー」という映画ならではのドキドキ感が上がっていくような映画館ならではの体験が皆無で残念でしたし、知らない曲をOPにしてしまったことで子供向け映画によくある「子供みんなでテーマソングの合唱」という微笑ましい風景も見られませんでした。
子供騙しの映画であるのであれば、もう少し騙す努力をするべきであり、ちょっと長尺のテレビ版を垂れ流すような今回のようなことを映画館でやることは、映画館文化に対する冒涜に近い行為だと感じました。
この映画は恐らくミッションパウの飛行機のおもちゃを売るために作られた映画だとは思うのですが、テレビ版で見たことがある展開の刷り直しみたいなのを堂々とやっちゃうのは流石にどうかと思います。こんなことをしていると子供だけではなく、親からの信頼も失います。
この映画の製作に携わった全ての方にはキッチリ反省していただきたいと思います。