ブライアン・ウィルソン 約束の旅路
劇場公開日:2022年8月12日
解説
アメリカのロックバンド「ザ・ビーチ・ボーイズ」の創設メンバーであるブライアン・ウィルソンに密着した初のドキュメンタリー。
ホームビデオやレコーディング風景などのアーカイブ映像とともにブライアンの軌跡をたどるほか、3年間で70時間以上に及ぶインタビューを敢行し、プレッシャーにさいなまれて陥った薬物中毒、自由と金銭を奪われ続けた精神科医との関係、亡き兄弟との確執と愛情、そして音楽と家族によって人間的な復活を遂げたことなど、天才ソングライターが抱えていた悲しくも壮絶な真実が本人の言葉で明かされる。
さらに、ブライアンが元ローリング・ストーン誌の編集者ジェイソン・ファインとともに西海岸のゆかりの地をめぐる姿を追う。ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョンら、そうそうたる顔ぶれのミュージシャンたちも登場し、ザ・ビーチ・ボーイズへの愛を語る。
2021年製作/93分/G/アメリカ
原題:Brian Wilson: Long Promised Road
配給:パルコ
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2022年8月2日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
見終わって、速攻で「ペット・サウンズ」を聞き直しています。ポール・マッカートニー(この映画にも一瞬だけ登場)とブライアン・ウィルソンは、自分の音楽鑑賞の歴史の中で圧倒的ツートップな存在だって再認識。
映像的には、車のダッシュボードに設置したカメラの映像が半分以上を占める、相当に珍しいドキュメンタリーです。本編中に山ほど語られる、ブライアン・ウィルソンのメンタルヘルスの問題を鑑みるに、この撮り方じゃないと尺が確保できなかったんだなって想像できます。
でも、ハリウッドボウルで満員の観客集めてライブ演った映像とか、エルトン・ジョンとかブルース・スプリングスティーンとか、ドン・ウォズとか、音楽界の重鎮がその才能を認めて止まないインタビュー映像は共感度大です。ビートルズのライバルは、60〜70年代アメリカ人目線では、ビーチボーイズだったってことがよく分かりました。ビーチボーイズのファンはもちろん、洋楽ファン全般にオススメしたい1本。
本人も入っているからこの描き方でしょうがないのだろうが、片側しか描けていない。デニスのソロを聞いてなかったというのも、かなり痛々しい。Friends もSunflower もいいアルバム。流れたデニスのForever、良い曲です。
2023年5月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
雲ひとつない青空の下、海岸沿いを車で走らせる、そんな天国かのようなカリフォルニアのイメージを世界中に拡げた立役者、ビーチボーイズ。その頭脳がブライアン・ウィルソン。
車に同乗しながらゆかりのある場所を訪れ、当時を振り返る姿に、100%ではないものの復活した様子を確認することができ、今やライブを開催するまでに。
自宅内に砂場をつくりそこにピアノを置いて演奏する、その発想には驚かされた。
2022年10月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
ブライアン・ウィルソン本人に密着したドキュメンタリー。
エルトン・ジョン、ブルース・スプリングスティーン、ドン・ウォズといった著名人のコメントも挿まれるが、メインは、編集者であり友人であるジェイソン・ファインによるインタビュー。車内やレストランでの映像が多いので、スケールはテレビ的だが、彼の反応や一言一言がリアルに記録されている。かつての共同制作者が亡くなったことを知ったときとか、弟のデニス・ウィルソンのソロ作を初めて聴いたところとか…
精神障害を抱え、一時は廃人同然となった彼が、その後復活して、念願の「スマイル」を作り上げ、コンサートを開く。そして年老いた今も、レコーディングで見せる音作りへのこだわり。彼の涸れない音楽への情熱に、深く感銘を受ける。
弟たちが亡くなり、彼もいつまで音楽活動を続けられるかわからないが、今のうちにこうした映像が作品として残されて、本当に良かった。
欲を言えば、全盛期のライブシーンと、未完成に終わった当時の伝説の「スマイル」レコーディング風景が残っているのであれば、観たかった。