ヴィレッジのレビュー・感想・評価
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美しい集落・霞門村(かもんむら)に暮らす片山優はそんな片山の日常が...
美しい集落・霞門村(かもんむら)に暮らす片山優はそんな片山の日常が、幼なじみの美咲が東京から戻ったことをきっかけに大きく動く、、。 優役を横浜、美咲役を黒木華が演じるほか、古田新太、中村獅童 、一ノ瀬ワタル、奥平大兼、作間龍斗、杉本哲太らが顔をそろえる。 罪は、罪。加害者を美化してはならない、、そう思っちゃいました。
面白いけどラストは
予告編からもっとドロドロしたものを想像したけど、意外にタンパク。展開がいいので面白く鑑賞できた。ただ、ラストが、こういう終わり方いいのでしょうけど、自分的には消化不良。エンドロールのあとに何かあるかなと思っていたらあったけど、それでも解消されず。
リアルでキレがすごい!
脚本が最高だった。
人間の感情が交差してグチャグチャになりながら、運命や残酷といった言葉では形容できないほどの映像がここにはありました。
画もきれいでさすが藤井作品。
映画ヤクザと家族のときもそうでしたが親子二人とも厳しい境遇に強いれながらも懸命に戦う姿に心打たれました。
黒木華、横浜流星はじめキャスト陣よかった。
小説化を希望します。
今の社会を表現している映画 68点
みなさんいろいろ裏事情がありますからね。。。
最後はどう終わりを迎えるのか見どころです。
能と村。この2つで不気味に感じてしまいます。
中村獅童さんも出演していることもあり、映画じゃなくて能を見てるのか?と思うぐらい迫力がありました!
横浜流星さんの演技もまた気にならず作品に集中できます!前半はグレている主人公、あとから同級生の女性と出会い、人生がガラリと変わる。そこから、、、よくありがちの展開ですがまあ楽しめると思います!
おらはこんな村は嫌だ!
邯鄲(かんたん)の夢
予告あたりから横溝感満載で楽しみにしていました
しかし長かった
削ろうと思っても削る所がいまいち見当たらない
能のテーマが話全体に広がっているのでそこも削れない
『邯鄲』(カンタン)の様に主人公(片山優)が開放され、そして夢から覚める
そのような筋だった
注)ラストの話します
どこで終わってもいい感じだと思う
1:霧の中を主人公が村を目指して歩く
優のたたずまいが素晴らしかった
2:村長の家を焼く
これは鉄板(家長が炎に包まれる辺りはすごく良い)
3:ミサキの弟が村を出る
鑑賞中・一番ピンとこなかった
鑑賞後、時間が経ってから
『村を出る』と言う選択肢(みんな村に帰ってきている)から
離れられない人々を考えると
やはり本当のラストがラストで良かったと考え直した
いい映画はやはりラストの選択も上手いと思った
三つ子の魂百まで
とても興味深かったです。 人間の人生は自ら切り開くものだと考えますが、両親含め出会う人間達による事象と『三つ子の魂百まで』の自分との心情的掛け合いが面白かったです。 人間には誰しも本音と建前があり、そこには地位、名誉、欲望、権力、金があって根底には差別が潜んでるですね。 『正しいことを選択する』という気持ちは勇気がいりますね。
何か変わったこと。
中村獅童が「何か変わったことあるか?」 って言ったとき「あっ違法廃棄バレてる」と思った。 普通探るなら「何か変わったことないか?」 ですよね。 しかし冒頭は横浜流星らの状況を理解するのに時間がかかってしまった。
「捨てる」ということ
予告でサスペンスフルな雰囲気を感じて興味をもち、公開初日に鑑賞してきました。確かにそんな部分もありましたが、全体としては後味の悪さが残り、思っていたのはちょっと違う内容の作品でした。 ストーリーは、犯罪を犯して自殺した父、パチンコと借金に溺れる母のせいで、絶望的な人生を強いられ、昼は村のゴミ処理施設で働き、夜は不法投棄に加担して、なんとか食い繋いでいた青年・片山優は、東京から帰ってきた幼なじみの美咲の誘いを受け、村の広報の仕事に就き、どん底の人生から抜け出すことができたのも束の間、ある事件をきっかけに歯車が狂い始めるというもの。 冒頭で邯鄲の夢が紹介されたことを踏まえると、本作は片山優の人生の浮き沈みを描こうとしていたのかもしれません。また、象徴的にインサートされる能にまつわるシーンは、本心を面で隠すこと、同じ面が並ぶ画一化、それが生み出す村民の同調圧力、村の閉塞感、受け手の自由な発想など、多くのことを暗喩していたのかもしれません。しかし、そのどちらも本作のテーマとして強く訴えかけてくるようには感じませんでした。 むしろ鑑賞後に最も強く印象に残ったのは「捨てる」ということです。本作で舞台となるのは、村の大規模なゴミ処理施設であり、文字通り捨てられたゴミが処分される場所。そして、そこで働く人は、悪いことだと知りながらも夜は不法投棄に手を染める、世間から捨てられたような人たち。 そういう場所と人たちにゴミを押し付けることで、平穏な生活を送る村民。汚いものや不要なものをゴミとして捨て、その行く末を考えようともせず、ただ視界から消えてくれればそれでよいと考えているように映ります。臭いものには蓋をしてバレなければよいと考える村長、優に「おまえはこの村に要らねーんだよ」と罵る透は、その象徴のようでした。 そうして築いたかりそめの豊かさは、問題の露見とともに音を立てて崩れ、今度は村自体が世間から捨てられます。やがて村民自身からも捨てられる日が来るかもしれません。それを早々と実行に移したのが光吉であり、ポストクレジットでの恵一の姿であったのだと思います。村にゴミを捨て、村が人を捨て、最後は村自体が捨てられるとは、なんとも皮肉なものです。 問題から目を背けるだけでは何の解決にもならず、むしろ先送りが最悪の事態をもたらすことは多々あります。本作で描かれるのは小さな村の出来事ですが、一人一人に突きつけられた気がしますし、この国自身の問題だと思えてきます。そういった問題提起をしながらも、本作が何ら解決のヒントも糸口も示さないまま終わることに、胸糞の悪さと後味の悪さを覚えます。 主演は横浜流星くんで、周囲に翻弄される青年の変化を見事に演じています。脇を固めるのは、黒木華さん、古田新太さん、杉本哲太さんらで、イメージどおりの役どころです。中でも、透役の一ノ瀬ワタルさんのハマり具合は秀逸でした。
悪魔の手毬唄を解体し再構築した成功作。
昭和「悪魔の手毬唄」を解体、 金田一は不在、北公次の目線として令和に再構築。 父を亡くした過去の事件、 物言わぬ老婆、伝統芸能、都市からの帰還者、 都市の下請け産業、有力者の一族。 全員が儲け役の中、 一ノ瀬ワタル「宮本」でのハマり役、 モテない巨漢のボンボンの悪辣に 嫉妬と哀切を足す好演。 支持。
村って何処だ?
面白かった、良い映画だった 悪い所は一点だけ、面白過ぎる所かな? いや、「面白過ぎる」シナリオ構成で、クライマックスへ向かい、主人公たちの行動がパワーグルーヴしちゃうんすよね。 たぶんコレって、僕達そのものの物語の筈なんだけど、あそこまで衝動的行動されると、僕達の物語からほんの少しカイリしてっちゃう気がして。 この物語の何処かまではたぶん僕達のお話なんですよ。 ヴィレッジ=村ってタイトルですけど、田舎の小さいコミュニティの話しじゃ無いですよ。 学校や、会社、団地マンション、PTA。 1ミリのモラルも無い同僚。保身と建前だけの上司、大衆に身を預け、自分の都合しか主張しない善良な市民。 この映画見れば解るけど、あんな人間何処にでも居る、朝目覚めると、あんな世界に自分が居る。 ヴィレッジで描かれてた世界って、僕達の住んでる世界と同じで、地獄って事なんすよね。 黒木華が「東京から逃げて来た」って話でスタートしてますけど、結局彼女は2回目の地獄を見る訳ですよ。 横浜流星クンも地獄に加担する人生を選ばされる訳ですよ、正しさに気付いても、そこには別の地獄が有る訳ですよ。 エンドロール後に決断をした彼を待つのも、同じ地獄なのかも知れない。 そしてコレは僕達の世界と同じなんだろう。 この映画って、登場人物全員が悪い事してるんすよね。 仕方ない事情も有るんだろうけど、コレも僕達の話しなんすよね。 全員が悪い事をしている、僕も含めて。
暗く陰湿なテーマを掲げラストまで押し切った意欲には脱帽しました。横浜流星が、主人公の変化を、すさまじい演技で見せているところが見どころです。
人の目を気にし、多数派に流れる。立場が下の者に責任を押しつける。同調圧力や不寛容がはびこるムラ社会は、現代の縮図のようです。 「新聞記者」の藤井道人監督の最新作は、人間のそんな愚かな側面を浮き彫りにしていく容赦のない描写に、圧倒されました。本作でもグイグイと作品世界に引き込まれていく力作です。 物語の舞台は、夜霧が幻想的な、のどかな山あいにある霞門村。神秘的な「薪能」の儀式が行われている近くの山には、巨大なゴミの最終処分場がそびえ立っていました。 主人公は、幼い頃より霞門村に住み、美しい村にとって異彩を放つこの施設の作業員として働く片山優(横浜流星)。給料はギャンブルにのめり込む母親が抱えた借金の支払いに追われ希望のない日々を送っていました。 優は、過去に処分場反対派だった父親が起こした殺人事件の汚名を着せられ、事件の汚名を背負い、その罪を肩代わりするようにして生きてきました。そのため村長(古田新太)の息子透(一ノ瀬ワタル)に現場でいじめられても、地獄のような毎日を送っていても、人生の選択肢などなかったのです。 そんな中、7年前に村を出た幼なじみの中井美咲(黒木華)が東京から帰ってきます。美咲も心に傷を抱えているようで、2人は次第にひかれ合っていくのです。 村の広報になった美咲の抜擢で、処分場の案内係となった優は、子供たちの見学者相手に日々施設の説明をしていくなかで、今までの暗い表情から、好青年に変わっていきます。しかし、美咲に好意を寄せる透は優を敵視します。やがて透は行方不明となり、物語は大きく動き出します。 美咲の手助けもあり、優は自信を取り戻し、村の顔とも言える存在となっていきます。それまで「犯罪者の息子」と呼ぶなど、優をさげすんでいた村人の態度が一変するさまが妙に不気味です。鮮烈な映像で、優の成功と転落を映し出していました。特に父が起こした事件や母の借金という負の遺産を背負わされた優の瞳の暗さが強烈です。息苦しい毎日を過ごす若者にとって、ささやかな希望を持つことがいかに難しいかが伝わってきます。同調圧力が強く、権力者への忖度にまみれた村の状況が日本全体を象徴しているようで、ひとごととは思えない一本でした。 また村長親子は陰で不法投棄をビジネスとし、処理施設は経済格差と拝金主義、暴力と搾取の温床となっていました。それが発覚する発端に、霞門村で数少ない薪能の使い手であり村長の弟の大橋光吉(中村獅童)が関わります。彼の職業がボイント。まさに能の使い手だけに、本作の狂言回し的な存在です。 映画は欲望にとらわれ、善悪の境界で右往左往する人間の姿を浮き彫りにしています。村に伝わる「能」の描写とあいまって、終始重い鎖につながれているような感触です。まさに村社会の暗部。その居心地の悪さが愛憎や陰謀が渦巻き、怒とうの展開を見せる最終盤に見事につながっていきました。能の演目「邯鄲」を思わせる物語です。 暗く陰湿なテーマを掲げラストまで押し切った意欲には脱帽しました。 作品ごとに全く違う表情を見せる横浜流星ですが、本作でも優の変化を、すさまじい演技で見せています。感情を表に出せず、葛藤する役柄は実に合っているのです。自身の最高の演技と言っても過言ではないでしょう。ラストショットで見せた表情が忘れられません。 その後、エンドロールが始まっても、席を立たないことをお勧めします。
夢は儚い・・・
とある村の山の上に建設された、巨大なごみ処分場。 そこで働く、優くん。 毎日職場でいじめられ、村民からも犯罪者の子として虐げられる。 そこへ、幼馴染の美咲さんが東京から村に戻り、人生が変わっていく、が。。。 といったあらすじ。 ただ、オープニングの「夢は儚い・・・」の下り。 そして、途中で能の「邯鄲(かんたん)」について、美咲が説明した際に、 エンディングまでのストーリーが頭に浮かんでしまった。 そして、案の定、最期は・・・ 感想としては、生きていていいんだ、という希望感まではよかったが、 あとはとにかく苦しい、心が苦しい。 これはこれで、重いテーマの映画でした。 主人公の優を演じた横浜流星、変化が上手に表れ、さすがでした。 幼馴染の美咲を演じた黒木華、自然体でさすが。 自分の立場だけ守りたい村長さん、人として「ごみ」です笑 その村長さんの息子、とおる、もっと「ごみ」です笑 みんなが後ろめたい過去を隠そうとするが、結局ばれて、すべてが無に帰す。 やはり、邯鄲だったのか。
生きる環境を守る為には犯罪も許される?
横浜流星君はそれほど推しではないが黒木華ちゃん出てるので素敵な流れを期待して着席。 流星演じる主人公の優は、10年前の父親の犯した罪のせいで職場でいじめられていた。じゃ、辞めればいいのにと思ったが、母親の借金返済の為もあって我慢しながら働いていたのね。優は感情を表に出さない、我慢するだけのモヤモヤした性格だった。そこへ東京から戻ってきた華演じる美咲が、彼をリスタートさせる。 それまでの流星君はバサバサ頭に髭面、まるで斎藤工のそっくりさん。リスタート後は髭無しのイケメンに戻った。性格も明るく楽しい感じに復活。それまでモヤモヤしっぱなしだったけど。楽しい展開になって来たぞと期待復活。展開を楽しみながら後半に突入。あら、あいつ実はいい奴なんじゃないかと思っていたのに、変わらずかい!こんな暴力野郎、普通ならすぐ首だろうけど村長の息子なら問題無し?そして事件発生。あちゃ〜! あぁ〜あ、全体を通して生活環境を護る為には犯罪も仕方なく、護る為なら嘘をついてもいいのね。なんだか社会主義を批判してるみたいだ。 犯罪者の家族と本人は関係ない。その理屈は正しいと思うが世間て、そうそう簡単じゃないよね。民主主義の難しさを考えさせられました。
その村のレゾンデートル
本来は、そこに属する人々の全てが幸福になるべきシステムが、 時として牙をむくことがある。 なまじ狭い世間なばかりに 一旦コトが起きてしまうと 反目が表面化する共同体のありよう。 直近、わが国でも 核のゴミの最終処分場の選定に向けた文献調査の候補地として名乗りをあげるのにも、 二分する議論が巻き起こる。 過去をさかのぼれば、企業城下町での 公害に対する異なる態度は記憶に残るところ。 本作の舞台となった村では 家庭等から排出されるゴミの最終処分場の誘致が過去俎上に。 それに反対する家がなまじ少数だったばかりに 起こった悲劇は凄惨。 霞門村は風光明媚ではあるものの これといった産業は無く、 誘致が決まれば補助金も出よう、 加えて雇用の期待も。 人口の流出は止められ財政も潤うとの目算の一方、 土壌汚染による農業への影響は懸念。 更には候補地が村の鎮守の上の山とは 何とも罰当たりなハナシ。 にもかかわらず、反対派は次第に追い詰められ 村八分に近い扱いを受け、 『片山優(横浜流星)』の父親は 苛めの首謀者を殺害、 自身の家にも火を放ち自殺。 そのこともあってか、 反対派の活動はなし崩し的にシュリンク、 処分場は開所。 『優』はしかし、村から出ることはせず、 自分達親子を不幸に追いやった処分場で働き始める。 犯罪者の子供との烙印を押され、 村の中でも底辺に落とされる差別を受けながら。 そうした境遇は個人にマイナスの影響しか与えないことは 想像に難くない。 快活だった主人公は長ずるにつれ無口で消極的に、 ほう髪に無精髭は伸び猫背になり 目の輝きも失われる。 ギャンブル依存になった母親が作った多額の借金返済のため 今日も理不尽な扱いを受けつつ、 時として不法投棄の片棒を担ぎながら日銭を得る 半分死人のような日々。 そんな折、 幼馴染の『美咲(黒木華)』が東京から戻り 処分場で広報として働き始めたことから物語は動き出す。 村で権力を振るう村長一族の家系は、 陰に日向に村に大きな影響を与え その行いは時としてエスカレーション、 今回の事件の発端でもある。 それが公の為なのか 私欲によるものかは不明も 実はその家族内にも確執があることは 次第に明らかに。 『美咲』の弟の『恵一(作間龍斗)』は 村のくびきから逃れたくてしようがない。 他方、『優』を盛り立てようとする『美咲』は 都会での生活に疲れ果ててしまった過去があり、 村から出ることイコール幸せを掴むことではない 世間の事情も対比して提示され。 そうした複雑系の中で、 主人公は以前の輝きを取り戻すも それが永続ではないことは 冒頭に提示される「一炊の夢」の故事からも明らか。 とは言え、「邯鄲の枕」は 全ての人に共通なハズだが・・・・。 終幕で示されるのは、 『優』の父の死は、村全体の見えない意志による スケープゴートであったこと。 それにより最大幸福が得られるのであれば 多少の犠牲は致し方なしとの身勝手な思惑。 日本は加害者家族がもっとも生きづらい国と 言われているとも聞く。 それが村の様に狭い世界であればなおのこと。 親は親、子は子との線引きは 難しい考え方なのだろう 「親の因果が子に報う」とのいいならわしすらあるのだから。
時代が、、
時代設定が昭和かと思うような、人々の行動パターン。
スマホがキーアイテムの1つなのが、唯一令和だと思わされる。
ヤバいものを埋めるなら、もっと深く穴掘って埋めて欲しかったな。
PRに成功したとしても、あの観光客の多さは不自然。
母親の闇も表現が軽い。
なんだかどこのシーンをとっても、軽さが目立つのに、俳優陣が素晴らしく特に流星君が良かったので、仕上がりが残念に思えてくる。
そしてエンドロールの後のシーンについて、必要だったのかという点で後味が悪い。
流星君の顔演技で終わっておけば良かった気がしますが、、。
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