NOPE ノープのレビュー・感想・評価
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なにがなんだか
最後はほぼダイオウイカ。正体が意外だが。いろいろキャラクターも入れ込もうとしているが、自家撞着に陥って、ほぼ最後は放置プレー。あの特殊カメラマンもどうなったことやらだし、ウエスタンショーのオーナーも、その出自の狂乱チンパンジーのお話どこへどう暗喩されているのか、まったく不明なのだ。いろいろ盛り込みすぎたのだろう。最近のシャマランがワンアイデアで破綻していくのに似た落とし穴に向かっているようだ。
「ゲットアウト」「アス」と、アイデアの種を深堀して恐怖をアンリミテッドに持っていく手法がピール監督の上手さだと思っていたが、今回は「残念」。
NO HOPE
ジョーダン・ピール監督最新作。オリジナル作品をヒットさせる監督が多くいるアメリカの映画界は羨ましい…。と思うばかりです。(今月の実写系の邦画はかなりアレなものが多かったので…)
思っていたものとは違いましたが、とても面白かったです。まさかモンスターパニックに近いものとは…。
空飛ぶUFOが不思議な能力で人々を死に至らせるのかと思いきや、それだけにとどまらず物理的に食べにいくいくというのが面白かったです。ひとりひとり定めたターゲットに超接近してから吸い込んでいくのはコスパ悪いな笑と思いつつも近づいてくる未知が吸い込んでくる映像ってこんなにも迫力があって怖く感じるんだなーと思いました。ジョーダン・ピールも楽しんで作ってそうです。
最初に映画に出ているのは馬と黒人の騎手、だけれどその騎手の名前は知られていない、映画に最初に携わっていたのは黒人だったのにと主人公の妹が嘆くシーンがありますが、ジョーダン・ピール節がじわじわと感じれるシーンでもありました。自分は差別的な部分は表面的なものしか分かりませんが、映画で説教的ではない伝え方をしてくれるので弱いオツムには大助かりです。
映像はとにかくど迫力で、田舎町の広大な自然、UFOが滑空する空、誰か撮影監督なのかなーと思ったら「TENET」を手がけたホイテ・バン・ホイテマということで納得。
ちょくちょくサスペンスとしては粗がありますが、意外にもサクッと楽しめる作品でした。また次回作にも期待大です。
鑑賞日 8/26
鑑賞時間 18:10〜20:35
座席 O-17
猿のエピソードに意味はあります
監督の前2作は観ていますが、今作は前情報なしで観ました。
途中観ながら、監督は日本のアニメのあれとあれが好きなのかな?と思って後で調べたらズバリでした。オマージュが超わかりやすい!
序盤はスローテンポに感じましたがじわじわ不気味さが増して行き、終盤の畳み掛けは楽しかったです。
猿のエピソードに何の意味が?と不思議でしたが、途中で分かるとなるほどねーでした。
なぜ彼だけが猿に××されなかったのか、なぜ撮影スタジオで馬が暴れたのかという理由がアレです。
一緒に観に行った家族は分かってませんでしたw
SFホラーですがグロいシーンはないのでグロが苦手な人も大丈夫だと思います。
ジョーダン・ピールぽくない3作目
いい意味で裏切られた作品!本当にジョーダン・ピールの映画はどんでん返しなイメージがついているから、少し身構えたがかなりわかりやすく、何より空に恐怖心を植え付けられた。広く広がる空をぼーっと見ると吸い込まれそうになる感じがたまらなく怖い。でも、本当に個人的には好きな作品
色々な映画のオマージュから
夏に観るのがとても良い。涼しくなるドキドキ感でした。色々な映画に対するオマージュが散りばめられ、ところ所にあるクスッとする笑い。ずっと続くハラハラドキドキとあっという間ね終わる。IMAXがオススメです。
無言に帰る
見終わった私は連れと映画の話は一言もせずに帰路に着きました!最初の30分と最後の30分はワクワクして見れましたが中一時間は👀目が点のまま時間が過ぎました!❣やー久しぶりのB級ある意味良かったわ!
本作は人間を虐待しておりま...
N:中身はスカスカのお話ですが、
O:音と映像は一級品です。
P:Physics(物理学)は無視
E:Electricity(電気)が使えなくなるのは、物語の都合です。
IMAXスクリーンで鑑賞したんだけど、IMAXカメラで撮影だけあって、夜の風景がくっきり鮮やかで、生々しくて不穏な雰囲気がすぐそこに感じられる。音の方は、もっとすごくて、低音で不快な音が、地鳴りのように響いてくる。
中身は何にもないが、スペクタクルな音と映像を体験できる作品でございました。
正直期待はずれ
この映画は予告を見て前々から気になっていただけに、期待ハズレの感想となった。
黒人兄妹のやり取りは微笑ましく、妹のうるさいキャラクターには劇中も何度かクスッと笑ってしまうようなコメディカルタッチもあったが、映画のコア的な存在となる未確認物体の正体に意外性がそんなになく、それが残念。
アジア系アメリカ人のオラウータンによる虐殺事件とか、あれは未確認物体となんの関係があるの?伏線だったら回収できていないのではと思ったのは自分だけだろうか?
前半編集し直した方がいい
メッセージ性や見せ方、アイディアはとてもよく出来た映画だが、前半の編集は良いとは思えない。
たぶん監督が思ってる以上に情報が散漫になってて悪い意味で観客がどこを見ればいいのか、何を注視すればいいのかがわかりずらい状態になっている。映画の構成上狙ってやっているのは百も承知だけど、明らかにいい結果にはなっていない。評論家が得意げな笑みを浮かべて頷きながら見る映画を撮りたかったのか?ゲットアウトの頃を思い出してくれ!
前半のグダグダが良い感じ
本格ホラーを期待するとスカされるけど、
プチホラーSF
そんな感じかねえ。そんな飛び跳ねるような描写も無く、ホラー苦手な私でも・・・多少気分悪くなる程度ですみました(爆)。で・・・なんか・・・前半がグダグダに感じて、ダラダラと進むんだけど・・・そのグダグダのおかげか・・・盛り上がってくる後半がめっちゃ面白く感じてしまう不思議(笑)。登場人物が少ないのも好印象。そんな斬新な内容でも無いけど、撮り方が上手くて&けっこう良い効果音(IMAX版)のおかげで楽しめました。ただ、ネタバレにならない程度に書くと、私には謎が残りすぎた。
猿と元子役のエピソードの意味。
元子役の元彼女?は、なんであんな姿なの?。
撮影のおっちゃんは、何がしたかったの?
で、
あれは何?
もっかい観なあかんか?(笑)
期待し過ぎたかな
なんか…意外性とかもなく、あぁそうなの、という感想でした。
これなら何出しても良いじゃん、という。
予告でもっとSFチックかな、とも思ったんだけど、そうでもなし。
話の展開は面白いんだけど、ちょっと拍子抜け感が…
あ、でも造形は好きでしたw
特に最終形態的な方ですねw
もうひとひねり、もしくは絶望感が欲しかった!
凄まじいものを投げつけられる感覚
ジョーダンピールといえば巧みなプロットと仕掛けで観衆の予想を裏切る展開やそこに含まれるテーマ性に富んだ比喩などによるテクニカルな印象が強かったが、今作でよりエンターテイメント性を突き詰めることで映像表現や映画体験というものをアップデートし、更に違うステージに登り詰めたと感じさせられた。
生物としての美しさと恐ろしさを含んだ浮遊物体はスクリーンに映し出されることでよりその存在感を増し、常軌を逸した存在であることがより信憑性を持って突きつけられる。
ただそこに甘んじるのではなく、終盤にかけて一気にテンポ感を上げて観衆を巻き込んでいく力や受け手を登場人物へ自然とシンクロさせ映画そのものに乗っからせてしまう構成力は流石の一言。
序盤で描かれる馬や猿といった動物の本能からくる暴走 なども物語の自体のフックになっており、単なるスペクタクルで終わらないのがやはりジョーダン・ピール。
SF史上に刻むほどのアイディアを形にしたとも言え、どこからこれが生まれてくるのかとその脳の中身すら気になるほど。
単に作家性という部分ではゲットアウトやアスには劣るかもしれないが、今作によって映画性と作家性のバランスをより高めたとも言え、更に自身の価値を高めるきっかけになったんじゃないだろうか。
とにかく言葉では形容しづらいものを突きつけられたようで、なんだこれは と圧倒される感覚。ただこれこそが映画の醍醐味。
見たことのないもの、味わったことのない感覚、それを久々に体感させてくれた。
絶対に劇場で見るべき映画であることは間違いない。
欲をいえばIMAXで。
猿の話はなんだったの?
いきなり始まる猿の話。
最初はチラッと衝撃映像だけで、中盤あたりでその全貌は明確になるけど、あの猿の話は必要?
何かの伏線だったのかな?
だとしても、サッパリ分からんかったけど。
とにかくいろいろと不思議な映画だった。
ネタばれになるから書けないけど。
エヴァの使徒と、アキラバイクの止まり方など、日本のアニメがお好きな監督さんなのかな、と思った。
そこまで『スピルバーグ』を意識しなくっても・・・・。
『ジョーダン・ピール』の新作は、
どうレビューを書いてもほぼほぼネタバレになってしまうので、
ココは開き直り、一種の{バスターズ}モノとのっけから言いきってしまう。
とは言えその対象が、宇宙から飛来したものなのか、
そもそも太古から地球に存在していたものなのかが判然としないのが一つのミソ
(前作の〔アス/Us〕は後者だが)。
中途迄は何が起きているのかさえさっぱり判らぬのは過去作と類似。
なので、これは監督の一つのスタイルと見る。
とりわけ謎なのは、
{シットコム}撮影現場で起きた事件の始終を
繰り返し挿入すること。
家族の一員に近い位置付けで飼われているチンパンジーが
突然野生に目覚めた様に狼藉をはたらくのだが、
これは比較的身近な存在でも
心底判りあえないとのメタファーか。
本編に有る〔未知との遭遇(1977年)〕を思わせるカット、
或いは当該エピソードで描かれる〔E.T.(1982年)〕の一場面を彷彿とさせるシーン、
何れも『スティーヴン・スピルバーグ』の「分かり合える」ことへの
アンチテーゼとも思ってみたり(笑)。
オマージュと言えば、
その敵対する「UAP」のフォルムが
〔新世紀エヴァンゲリオン〕の「使徒」の一つに似ているのも示唆的。
これ一つを取ってみても、
本作での「UAP」=「Alien」と単純には割り切れない証左かもしれぬ。
物語は、本筋とはあまり関係のなさそうなエピソードから始まり、
中途から風雲急を告げる。
矛盾を感じる設定も幾つか散見されるものの、
終局に向かっての
小道具(大道具?)類の使い方の巧さにはとりわけ感服。
何れも事前にさらっと見せておき、最後の役立ちアイテムとなるのだが、
〔ジョーズ(1975年)〕の酸素タンクほどしつこくないのが好ましい。
また以前から有る怪現象「キャトルミューティレーション」や
人が突然に行方不明になってしまうこと、
或いは空から人工物が突然降って来る(これもやはり)奇怪な現象への
解を提示していることも興味深い。
「シミュラクラ現象」は人にプログラムされた習性で
自己の身を護るために機能する一方、怪異現象への呼び水。
そして本作では、
横に二つ並んだ点を目として、イコール動物として認識するシステムが
物語の大きなキモとなっている。
脳の奥深くに根差したより原始的な本能に翻弄される人と「UAP」の争いは
最後までスリリング。
チンパンジーを家族として迎え入れるホームコメディは
({シットコム}ではないけれど)、実は本邦でも制作/放送されている。
1968年に「CX」系で放送された〔クレオくん〕がそれで、
僅か1クールで終了してしまったが。
そのことを記憶している人は、
もう少ないんだろうなぁ。
ただのスリラーではない
「見る」という行為の凶暴性を切り口にして読み解いていっても楽しめる、物語構成の巧みさ。
着地点が見えないままドライブ感たぎらせて疾走していく。映画が上手い。
気持ちよく「映画を観たなー!」という気分になって劇場をあとにできる。
なんかすごい映画…
何故かわからないが見終わったあとに、「何かすごいものをみてしまった」と思わせてくれる映画。
空気感がすごく独特で、他の映画では見られないようなシュールな画や展開が多い。
この超現実主義なセンスが、好きな人と嫌いな人ではっきり別れそう。
自分はかなり好き。
チンパンジーの事件の話など、一部繋がりがよくわからないエピソードがあるのだが、自分の理解不足なだけだろうか…?
追伸:自分が中学生のときに初めて買ったDVDがスコーピオン・キングだったので、思わず笑ってしまった。
最悪の奇跡は確かに起こった
ジョーダン・ピール 「NOPE ノープ」意外とホラー色薄めで「未知との遭遇」や「ジョーズ」を彷彿させる作品。と言っても「ゲット・アウト」の不穏、「アス」の恐怖は健在で、それが娯楽大作として機能するという、それこそ最悪の奇跡が起こっていた。そして過去2作にあったメッセージ性も内包されていて、さすが。
あと、ジョーダン・ピール作品に共通する不条理感は、元子役で寂れたテーマパーク経営者を演じるスティーブン・ユァンが担っていたな。
ピール監督の他の作品を見てみたくなった
IMAXにて鑑賞。
その効果は映像や迫力よりも音に表れていて、各所の効果音や“アレ”の凄まじい音が恐怖心を煽るx2(笑)
一部完全にホラーな場面もあったりして、なかなかのスリラーでした💧
夜中のスプリンクラーは超恐怖😱
ただ「これは必要なんだろうか?」という事や、「それ見せてくれないの!?」という解らない部分もありました。
スリラーとしては一級品だけど、もう少し的を絞った解りやすいストーリーでも良かったんじゃないのかなぁ…
というのが個人的な感想です。
(単純に私の理解力が低いだけかもしれませんが😅)
でも映像や作品の全体的な雰囲気はとても良かったから、「ゲット・アウト」と「アス」も見てみたくなりました。
【良かった点】 観客の好奇な物、者を見たいという欲望を逆手に取った...
【良かった点】
観客の好奇な物、者を見たいという欲望を逆手に取ったストーリーと展開。チンパンジーが人を襲う所を見たい、はやくUFOが見たい、そういった気持ちを嘲笑うかのような演出にやられた。そしていざUFOが目の前に現れたと思ったら飲み込まれてしまう。そんな欲望持ってる奴は食べられてしまえ!というカウンターにKOされた。映像、音も見事で牧場の俯瞰ショットは映画館映えしまくり、血の雨のシーンの絵的な怖さ、電子機器が動かなくなる無音、暗闇という恐怖演出。どれをとっても今年度最高級のホラー映画と言える。UFOを見上げてはいけないというルールも面白いし、ラストの、この兄妹も好奇な者として見せものになっていくのか?という不穏な終わりも個人的に好み。
【良くなかった点】
ゲットアウト、アスのような強い社会風刺は影を隠し、本作はゴリゴリのエンタメ作品に振っていた。それはそれで大いに楽しめるが、ジョーダンピール節は控えめか。
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