NOPE ノープのレビュー・感想・評価
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ちょっと期待はずれ
随分前からかなり期待していたせいか、それほど面白くは見れなかった。自分の消化不良かもしれないけど。
見上げる人々というとスピルバーグの専売特許だけど、ある意味でスピルバーグ返し、みたいな企画なことは自明の理。黒人、牧場、アニマルスタッフ、UFO撮影、脱出、退治、のミステリー&ホラー&アクション。
組み合わせの斬新さというか珍妙さは間違いなくあるのだけど、空のアレが実は〜というのにもっと特化させてよかったのでは。話の構造は未知との遭遇、というよりジョーズというよりトレマーズを思い出したりした。とすると、先行する各作品より面白いってことはないんだよな〜としか思えない。
ハッタリと想像の先ゆく着地、といのを今までのジョーダンピールの作品に感じてたけど、なんか最近のシャマランクラスに落ちた感じ。カット的に西部劇、バイクアクション、馬のいる風景的な様々なオマージュを遊び心で散りばめてるのは新鮮だったけど、そういうのすら散漫な感じがする。せっかくこの設定なので、王道をズバッと決めて欲しかった。
なにがなんだか
最後はほぼダイオウイカ。正体が意外だが。いろいろキャラクターも入れ込もうとしているが、自家撞着に陥って、ほぼ最後は放置プレー。あの特殊カメラマンもどうなったことやらだし、ウエスタンショーのオーナーも、その出自の狂乱チンパンジーのお話どこへどう暗喩されているのか、まったく不明なのだ。いろいろ盛り込みすぎたのだろう。最近のシャマランがワンアイデアで破綻していくのに似た落とし穴に向かっているようだ。
「ゲットアウト」「アス」と、アイデアの種を深堀して恐怖をアンリミテッドに持っていく手法がピール監督の上手さだと思っていたが、今回は「残念」。
NO HOPE
ジョーダン・ピール監督最新作。オリジナル作品をヒットさせる監督が多くいるアメリカの映画界は羨ましい…。と思うばかりです。(今月の実写系の邦画はかなりアレなものが多かったので…)
思っていたものとは違いましたが、とても面白かったです。まさかモンスターパニックに近いものとは…。
空飛ぶUFOが不思議な能力で人々を死に至らせるのかと思いきや、それだけにとどまらず物理的に食べにいくいくというのが面白かったです。ひとりひとり定めたターゲットに超接近してから吸い込んでいくのはコスパ悪いな笑と思いつつも近づいてくる未知が吸い込んでくる映像ってこんなにも迫力があって怖く感じるんだなーと思いました。ジョーダン・ピールも楽しんで作ってそうです。
最初に映画に出ているのは馬と黒人の騎手、だけれどその騎手の名前は知られていない、映画に最初に携わっていたのは黒人だったのにと主人公の妹が嘆くシーンがありますが、ジョーダン・ピール節がじわじわと感じれるシーンでもありました。自分は差別的な部分は表面的なものしか分かりませんが、映画で説教的ではない伝え方をしてくれるので弱いオツムには大助かりです。
映像はとにかくど迫力で、田舎町の広大な自然、UFOが滑空する空、誰か撮影監督なのかなーと思ったら「TENET」を手がけたホイテ・バン・ホイテマということで納得。
ちょくちょくサスペンスとしては粗がありますが、意外にもサクッと楽しめる作品でした。また次回作にも期待大です。
鑑賞日 8/26
鑑賞時間 18:10〜20:35
座席 O-17
猿のエピソードに意味はあります
監督の前2作は観ていますが、今作は前情報なしで観ました。
途中観ながら、監督は日本のアニメのあれとあれが好きなのかな?と思って後で調べたらズバリでした。オマージュが超わかりやすい!
序盤はスローテンポに感じましたがじわじわ不気味さが増して行き、終盤の畳み掛けは楽しかったです。
猿のエピソードに何の意味が?と不思議でしたが、途中で分かるとなるほどねーでした。
なぜ彼だけが猿に××されなかったのか、なぜ撮影スタジオで馬が暴れたのかという理由がアレです。
一緒に観に行った家族は分かってませんでしたw
SFホラーですがグロいシーンはないのでグロが苦手な人も大丈夫だと思います。
ジョーダン・ピールぽくない3作目
色々な映画のオマージュから
本作は人間を虐待しておりま...
正直期待はずれ
この映画は予告を見て前々から気になっていただけに、期待ハズレの感想となった。
黒人兄妹のやり取りは微笑ましく、妹のうるさいキャラクターには劇中も何度かクスッと笑ってしまうようなコメディカルタッチもあったが、映画のコア的な存在となる未確認物体の正体に意外性がそんなになく、それが残念。
アジア系アメリカ人のオラウータンによる虐殺事件とか、あれは未確認物体となんの関係があるの?伏線だったら回収できていないのではと思ったのは自分だけだろうか?
前半編集し直した方がいい
前半のグダグダが良い感じ
本格ホラーを期待するとスカされるけど、
プチホラーSF
そんな感じかねえ。そんな飛び跳ねるような描写も無く、ホラー苦手な私でも・・・多少気分悪くなる程度ですみました(爆)。で・・・なんか・・・前半がグダグダに感じて、ダラダラと進むんだけど・・・そのグダグダのおかげか・・・盛り上がってくる後半がめっちゃ面白く感じてしまう不思議(笑)。登場人物が少ないのも好印象。そんな斬新な内容でも無いけど、撮り方が上手くて&けっこう良い効果音(IMAX版)のおかげで楽しめました。ただ、ネタバレにならない程度に書くと、私には謎が残りすぎた。
猿と元子役のエピソードの意味。
元子役の元彼女?は、なんであんな姿なの?。
撮影のおっちゃんは、何がしたかったの?
で、
あれは何?
もっかい観なあかんか?(笑)
期待し過ぎたかな
なんか…意外性とかもなく、あぁそうなの、という感想でした。
これなら何出しても良いじゃん、という。
予告でもっとSFチックかな、とも思ったんだけど、そうでもなし。
話の展開は面白いんだけど、ちょっと拍子抜け感が…
あ、でも造形は好きでしたw
特に最終形態的な方ですねw
もうひとひねり、もしくは絶望感が欲しかった!
凄まじいものを投げつけられる感覚
ジョーダンピールといえば巧みなプロットと仕掛けで観衆の予想を裏切る展開やそこに含まれるテーマ性に富んだ比喩などによるテクニカルな印象が強かったが、今作でよりエンターテイメント性を突き詰めることで映像表現や映画体験というものをアップデートし、更に違うステージに登り詰めたと感じさせられた。
生物としての美しさと恐ろしさを含んだ浮遊物体はスクリーンに映し出されることでよりその存在感を増し、常軌を逸した存在であることがより信憑性を持って突きつけられる。
ただそこに甘んじるのではなく、終盤にかけて一気にテンポ感を上げて観衆を巻き込んでいく力や受け手を登場人物へ自然とシンクロさせ映画そのものに乗っからせてしまう構成力は流石の一言。
序盤で描かれる馬や猿といった動物の本能からくる暴走 なども物語の自体のフックになっており、単なるスペクタクルで終わらないのがやはりジョーダン・ピール。
SF史上に刻むほどのアイディアを形にしたとも言え、どこからこれが生まれてくるのかとその脳の中身すら気になるほど。
単に作家性という部分ではゲットアウトやアスには劣るかもしれないが、今作によって映画性と作家性のバランスをより高めたとも言え、更に自身の価値を高めるきっかけになったんじゃないだろうか。
とにかく言葉では形容しづらいものを突きつけられたようで、なんだこれは と圧倒される感覚。ただこれこそが映画の醍醐味。
見たことのないもの、味わったことのない感覚、それを久々に体感させてくれた。
絶対に劇場で見るべき映画であることは間違いない。
欲をいえばIMAXで。
猿の話はなんだったの?
そこまで『スピルバーグ』を意識しなくっても・・・・。
『ジョーダン・ピール』の新作は、
どうレビューを書いてもほぼほぼネタバレになってしまうので、
ココは開き直り、一種の{バスターズ}モノとのっけから言いきってしまう。
とは言えその対象が、宇宙から飛来したものなのか、
そもそも太古から地球に存在していたものなのかが判然としないのが一つのミソ
(前作の〔アス/Us〕は後者だが)。
中途迄は何が起きているのかさえさっぱり判らぬのは過去作と類似。
なので、これは監督の一つのスタイルと見る。
とりわけ謎なのは、
{シットコム}撮影現場で起きた事件の始終を
繰り返し挿入すること。
家族の一員に近い位置付けで飼われているチンパンジーが
突然野生に目覚めた様に狼藉をはたらくのだが、
これは比較的身近な存在でも
心底判りあえないとのメタファーか。
本編に有る〔未知との遭遇(1977年)〕を思わせるカット、
或いは当該エピソードで描かれる〔E.T.(1982年)〕の一場面を彷彿とさせるシーン、
何れも『スティーヴン・スピルバーグ』の「分かり合える」ことへの
アンチテーゼとも思ってみたり(笑)。
オマージュと言えば、
その敵対する「UAP」のフォルムが
〔新世紀エヴァンゲリオン〕の「使徒」の一つに似ているのも示唆的。
これ一つを取ってみても、
本作での「UAP」=「Alien」と単純には割り切れない証左かもしれぬ。
物語は、本筋とはあまり関係のなさそうなエピソードから始まり、
中途から風雲急を告げる。
矛盾を感じる設定も幾つか散見されるものの、
終局に向かっての
小道具(大道具?)類の使い方の巧さにはとりわけ感服。
何れも事前にさらっと見せておき、最後の役立ちアイテムとなるのだが、
〔ジョーズ(1975年)〕の酸素タンクほどしつこくないのが好ましい。
また以前から有る怪現象「キャトルミューティレーション」や
人が突然に行方不明になってしまうこと、
或いは空から人工物が突然降って来る(これもやはり)奇怪な現象への
解を提示していることも興味深い。
「シミュラクラ現象」は人にプログラムされた習性で
自己の身を護るために機能する一方、怪異現象への呼び水。
そして本作では、
横に二つ並んだ点を目として、イコール動物として認識するシステムが
物語の大きなキモとなっている。
脳の奥深くに根差したより原始的な本能に翻弄される人と「UAP」の争いは
最後までスリリング。
チンパンジーを家族として迎え入れるホームコメディは
({シットコム}ではないけれど)、実は本邦でも制作/放送されている。
1968年に「CX」系で放送された〔クレオくん〕がそれで、
僅か1クールで終了してしまったが。
そのことを記憶している人は、
もう少ないんだろうなぁ。
ただのスリラーではない
なんかすごい映画…
何故かわからないが見終わったあとに、「何かすごいものをみてしまった」と思わせてくれる映画。
空気感がすごく独特で、他の映画では見られないようなシュールな画や展開が多い。
この超現実主義なセンスが、好きな人と嫌いな人ではっきり別れそう。
自分はかなり好き。
チンパンジーの事件の話など、一部繋がりがよくわからないエピソードがあるのだが、自分の理解不足なだけだろうか…?
追伸:自分が中学生のときに初めて買ったDVDがスコーピオン・キングだったので、思わず笑ってしまった。
最悪の奇跡は確かに起こった
ピール監督の他の作品を見てみたくなった
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