わたしの幸せな結婚のレビュー・感想・評価
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目黒蓮が違和感なく演じている
原作小説、コミカライズ漫画も読んでいました。
虐げられまくる不幸で健気なヒロインを応援したくなるはずなのですが、映画がいちばん主人公に感情移入しづらく、目黒蓮をはじめとする旧ジャニーズ勢を魅せる映画という印象(そしてジャニーズ問題のあとに配信で見たため複雑な気持ち)。
ただ、大正ロマン+ファンタジー要素のある女性向けラノベの相手役を目黒蓮は違和感なく演じていて、彼を観る目的であれば十分満足できます。
大西流星と役柄と雰囲気が合っていて良かった。
旧ジャニーズ主演+バーター出演いっぱいの映画は彼らのカッコよさを楽しむものと思って観てきましたが、今後はどのように変わっていくのでしょうか。
わたしの嫁入りは、妖と古きの和ファンタジーと純愛と、冷酷で優しい旦那様
てっきり少女コミックが原作と思いきや、同名小説が原作。漫画化やアニメ化もされている人気作らしいが、全く知らず。劇場で流れていたこの実写化の予告編で初めて知った。
今春、同日公開の『シン・仮面ライダー』超えのヒット。“SMILE-UP”の先輩のキムタクの『レジェンド&バタフライ』超えのヒット。
目黒蓮と今田美桜の人気もあっての事だろうが、どんな話…?
パッと見の印象は『はいからさんが通る』みたいな大正浪漫…?
大まかなあらすじだけ見ると、和製『シンデレラ』…?
名家の生まれながら、父の再婚相手の継母と義妹に使用人のように扱われ、虐げられる美世。いつしか笑顔も生きる目的も失い、頭を下げ謝ってばかりの日々…。
19歳となり、嫁ぐ事に。やっとこの地獄から解放…いや、別の地獄に移っただけだった。
嫁ぎ先の当主、清霞。若いながらも軍の隊長で、容姿端麗。が、冷酷な性格で、これまで婚約した女性たちは3日と持たなかった。
「私に従え」「毒でも盛ったか」…美世にも辛辣な言葉を浴びせる。
しかし…
展開はド定番。
自分が至らなかったからとまた謝る美世。軽々しく謝るなと清霞。
再び朝食を用意する美世。今度は食べ、旨いと気に入る清霞。その言葉に涙する美世。
休日、清霞は美世を街に誘う。美しい着物、美味しい菓子…。
ぎこちないながらも優しさを見せる清霞。
ピュアで健気で、これまでの女性たちとは違う美世。
徐々に心を通わせていく。ここにいて欲しいと思うようになる。傍にいたいと思うようになる。次第に惹かれ合っていく。
清霞全然冷酷じゃないじゃんとか、二人がすぐ惹かれ合うとか、おそらく原作読んでいる人にはツッコミ所だろうが、そこはご愛敬。男の私から見ても、分かっていても胸キュン。
継母と義妹に拉致られ、酷い仕打ちを受ける美世。颯爽と助けに現れる清霞のカッコ良さには、女性の方なら堪らんだろう。
美しい清霞が気になり美世に婚約破棄を強要しようとする義妹。今までだったら従ってきた美世だが、この時ばかりは断る。「天地が引っくり返ってもお前を選ぶ事は無い」…美世を助け出した時清霞は義妹へきっぱりと言う。いつしか二人の想いは確かなものになっていた。
これだけなら他愛ない薄幸のヒロインと貴公子の純愛ストーリー。ここまでドストレートなら寧ろ潔くて悪くはないが、でも多分途中で飽きてしまっていただろう。
そこに意外なジャンルが。何と本作、ファンタジーでもあった…!
明治か大正のような時代の架空の日本。
鬼や妖などの“異形”が人々を脅かしていた。
その異形から国や人々を守る“異能者”。代々帝に仕え、様々な特殊能力があり、由緒正しい名家の者が継いでいる。
清霞もその一人。
美世も異能の家に生まれたが、力を持っていない。
私は“無能”。本来なら旦那様のお傍にいてはならない…。
が、時折何度も夢に見る。一際強い異能の力を持った亡き母。
美世を苦しめる悪夢。美世にも強力な異能の力があり、やがてそれを…。ここら辺も分かっていてもツボを抑えた展開。
この古い時代設定にマッチした妖と和のファンタジーの世界観がなかなかいい。もうちょっとダークになればだが、怨霊の『帝都物語』や異形の化け物が蠢く『鬼滅の刃』、時代設定はさらに遡るが『陰陽師』的な味付けも。結構こういう古い日本×ダークファンタジーの世界、好みなんです。
コスプレ学芸会に非ず。美術や衣装もしっかりしている。
特に目を見張ったのが、CG。それが全面に出ている訳ではないが、要所要所サポート的な感じで、その使われ方もクオリティーもなかなか! 『シン・仮面ライダー』や『沈黙の艦隊』なんかよりCGもずっと良かった。
でもやはり最大の魅力は、目黒蓮と今田美桜の主演二人。
『月の満ち欠け』の時の好青年とは全然雰囲気違う目黒蓮。飴と鞭な性格、下手すりゃただのコスプレになってしまう衣装や長髪金髪も違和感ないほどの美しさ。アクションも披露。
今田美桜の美しさと可愛さはまさに“異能”。特に見違えるような着物姿ときたら! またまた惚れてまうやろーッ!! 怯えた子猫のようだった序盤から少しずつ強くなっていく様も体現。
人は愛されて自信が付く。このナイスな台詞を言ったお手伝い役の山本未來の好助演。
渡邊圭祐は単なる恋敵…に非ず。
山口紗弥加と高石あかりの『シンデレラ』以上の継母と義妹のえげつなさには天晴れ!
何かが帝都や人々を襲う。
“蟲”と呼ばれるそれ。
非業の最期を遂げた異能者が“蟲の毬”に封印され、“オクツキ”という墓から解き放たれた。
ある巨大存在の思惑蠢き、帝や異能者をも脅かす。
蟲は対異部隊の隊員たちにも取り憑く。
対する清霞は苦戦の一方…。
美世はある理由から清霞の元を離れる事に。しかも清霞本人から言い渡され…。
各々迎えた苦境。
古き時代の和と妖のファンタジーと純愛ストーリーが相乗し、二人の運命と恋路を盛り上げる。
多少の用語の小難しさあり。それぞれ派閥や各異能や各名家の名称などちとこんがらがるが、話自体は王道。
思ってた以上に面白くて、びっくり! 飽きずに最後まで見れちゃった。
ラストで晴れて正式にプロポーズ。まだまだこれから。
あの謎めいたラストシーンは…?
大ヒットもしたし、こりゃ続編あるね。
って言うか、素直に話の続きや二人のその後が見たい。
漫画原作を尊重しながら上手に再構築した映画の良作
ドラマ「Silent」の目黒蓮さんが人気漫画の「わたしの幸せな結婚」の久堂を演じると聞いて、(イメージが違う!)と、これどうなんだろう…と思いながらもチェックしようと考えていた作品です。
劇場では観る機会がなくて、そのうちにドラマの「トリリオンゲーム」が始まって、久堂役の目黒蓮さんと美世役の今田美桜さんがビジネスの世界で頂点を目指しながらエグいビジネスバトルを闘わせる男女として競演する姿を見ながら、日本版シンデレラストーリーともいえる、劇場版の「わたしの幸せな結婚」はどういう作品に仕上がっているのだろう???と想像もつかない状態で、自宅で配信で拝見しました。
結論からいうと、「良作」でした。
面白かった~!
少女漫画の原作(マンガ)のストーリーをよく咀嚼して作られた作品で、マンガを超えた「映画」作品になっていました。マンガ原作でアニメ化されたり映画化された作品はファンの反応もまちまちだと思いますが、これは「映画」にするために再構築されて、生身の人間がマンガのキャラクターを演じるために「再構築」がうまくいった作品で、少女漫画でいう「王子様」にあたる軍人久堂が「健全に成長して、恋をして結婚する年頃になった若者」のリアルを目黒蓮さんが演じることで、キャラクターは一人の人間になり、また、虐待されながら育った女性・美世を演技力のある今田美桜さんが演じることで、リアリティが増し、マンガやアニメよりより深く共感できる作品になっていました。
これは「マンガの映画化の成功例」として記録しておきたい作品でした。
また、目黒蓮さん演じる久堂の恋のライバル的な存在として鶴木新さんの役で仮面ライダーの超イケメン渡辺圭祐さんがキャスティングされて、リカちゃん人形の世界から出てきたような西洋の貴族のようなたたずまいの超美形の彼と、2023年一番人気の若手俳優・目黒蓮さんが軍隊の大尉の出立ちで立ち並び、目黒さんは男臭く、渡辺さんは貴族的にそれぞれが騎士道精神を発揮して一人の女性を守る姿は「これぞ少女漫画!」、キュンキュンしていまました。
マンガのキャラクターを生身の人間が演じることによって、「映画」として深化させてあって、令和の日本の映画界で作れるベストの人材、ベストのロケ地で、作った(日本映画は予算がないと言われていますが、その中でも)頑張って作られた作品だと思います。
軍隊なのに剣で闘うシーンはちょっと弱かったかなとか、(立ち回りは「るろうに剣身」や岡田準一さん主演の映画やBRAVEなどの方が凝ってると思いました)、エンディングも良かったなあ。
「帝」のキャラがイマイチ生きてなかったかなあと思ったり。脇役にしては重要なポジションに見えたので、もうちょっと活躍してもよかったかなと思ったりしました。
これ、続編があるんでしょうね。
観たいです!
日本の少女漫画ファンとして、日本映画を応援する映画ファンとして、今後もこのような「原作をリスペクトして、原作を超えていく映画」の誕生を待ち焦がれています!
ゆりえが若すぎないかい
和製シンデレラ的ファンタジー系アクション映画
ファンの方には申し訳ないが目黒蓮くんではないんだよ原作を読む限りでは。と思っていたけれど あのストーリーとあの世界観とあの映像ならまぁ彼でいいのか。
原作からはもっと線が細く儚げな美丈夫なのに異能も戦闘能力も高いスーパーヒーローという言わばギャップ萌え狙いか?という勝手なイメージを持っていたのだけどな。それなら誰が?って聞かれると困るけれど。
タイトルが「わたしの…」である通り原作は主人公が美世だったはず。が目黒蓮くんをもってきたばかりにメインが清霞になって ストーリーも蟲討伐アクション寄りになっているところがなんとも実写化劇場版らしいところ。
筋は外れていない。それは確か。
ラストで続編を臭わしているのだったら初回編である今回は国の成り立ち 異能 家系 そして和製シンデレラ部分…斎森家との確執と所謂「ざまぁシーン」をもっと丁寧に練り上げてもよかったのではないかと思う。先に妖討伐のエピソードのひとつも欲しかったし。原作を読んでなかったらストーリーに入り込めなかったかもしれない。所々の伏線回収も流されてしまっている気がした。
そっか目黒蓮くんがカッコいいという映画にしたかったのか…まぁ確かにカッコよかったけれど。映画全体を壊す「イモ」じゃなくて本当によかった。アイドル映画とは言わせないクオリティだと思う。
個人的にはロケ地が郷里の文化財てんこ盛りで「おぉ~」ってなった(半分それを観にいった感がある)。が セット風景にしか見えない映像処理だったのがちょっと残念。
一部聞き取り辛かったセリフがあったから地上波放送か配信を楽しみにしていよう。
思ったよりしっかりしたストーリー!
事前の予告見て面白そうなラブコメだな〜ってのと、レビューが良かったから見ました。事前情報ゼロです。
まず、異能の話すら知らなかった身としてはある程度事前情報あった方が良かった、、、というか頭に入ってきやすいと思う。
内容としては、ヒロインの不遇さに心打たれ、段々と表情や会話が増えていくのに感動する。アクションやラブコメ、異能バトル様々なものが絡んだ作品。あんま知らないが故に??的なところはあったけれどいい感じに纏まっていて見やすい。総合して面白いと思う。
役者の演技もとても良いです!今田美桜可愛い♡
恋愛映画苦手な人にオススメ
期待以上でした
原作ファンの方からは不評のようですが、原作未読者としては目黒蓮はハマり役だと思いました。目黒蓮を魅力的に撮れていたと思います。
目黒蓮のファンでは無い(むしろ苦手)です。
今田美桜については、出演作品をあまり見たことがなく、可愛いだけで演技力については期待していなかったのですが、陰と陽の演じ分けが良かったです。
ジャニーズ映画か…と思って色々期待していなかったのですが、VFXを駆使した演出のアクションシーンは迫力がありました。
原作未読なので異能や政治的戦略(?)の設定を理解するのが難しかったです。
目黒蓮や大西流星目的と思われる女性客の映画鑑賞マナーのなさにイライラして、映画に集中できませんでした。
集中して見れればもう少し評価上がったかも…
興行収入のためには映画館に馴染みのない客層にどれだけ来てもらうかが勝負だと思うのですが…
こっちは純粋に映画を楽しみに来てるだよ…!!
今田美桜ちゃんの可愛さ
恋愛以外のみ部分が...
恋愛よりも異能者の戦いをもっと見たかった
目黒蓮でも今田美桜でもなく、塚原あゆ子の監督作品ということで鑑賞した本作。鑑賞の動機としてはかなりマイナーだったはず。もちろん原作も未読。でも、そんなことを書きながら目黒蓮と今田美桜は好きな俳優であることも事実だ。
まずこの世界の設定にいきなり放り込まれることを受け入れないと。思ったりもファンタジー設定。「帝都大戦」や「鬼滅の刃」を連想させる大正時代っぽさや異能者たちの能力。好きなジャンルの設定ではある。その能力やそれに関係する家系の説明は結構適当。それもメインは恋愛映画なんだから仕方ない。でももう少しアクションや異能者の能力を発揮するシーンをちゃんと見せてほしかった。
ただ、今田美桜演じる美世の境遇と、婚約者となった清霞との距離が縮まる過程にはちゃんと切なくなった。そうなんだよね、恋愛の方がメインだから。今田美桜の地味でおとなしくて控えめでやや卑屈な雰囲気から、心がほぐれて笑顔を見せるようになっていく変化を演じた演技はとてもよかった。続編が作られそうだから、今後彼女の代表作となるかもしれない。それも楽しみに待ちたい。
塚原あゆ子監督ということはあまり意識しないまま観終わったのもたしか。それはそれでいいことかもしれない。次回作も楽しみに待ちたい。
目黒蓮かっこいい
面白いけど、もっと良くなる可能性があったはず
原作は未読ですが、原作自体はちょっと気になっていたので、映画化されたので観てみました。
まず、想像していたよりもアイドル映画になっていなくて良かったと言うことです。
主演がアイドルの方だと、アイドルのプロモーション映画になってしまい、作品の内容が二の次になってしまっている事が多々あるのですが、今回はファンの方もファンではない方も楽しめそうだなと感じました。
ただ観て思ったのは、演技なのか脚本なのか、または演出のせいなのかはわかりませんが端々に出てくる軽さが、折角の面白い設定を損なっているように思いました。
設定だけをみれば割りと重い設定なのに、ふとした瞬間に出てくる表情やセリフ、場面などの浅さが、アンバランスに感じてしまいました。
元々、原作がジャンル的にライトノベルになるので仕方ないと言えばそれまでですが、実写化するにあたってもっと感情の深さをもたせて、もう少しシリアスよりに比重を寄せていていたら、もっと面白く、もしくはとてつもなく化けていたのではと勝手に思ってしまいました。
それでも、重要な場面ではそれなりに出来ていましたし、後半は駆け足気味にストーリーが進んでいましたが、まぁ原作があるものを映画化するには尺が足りないのはよくあるし、許容範囲内だったと思います。
続編がありそうなので、期待を込めて星3つのところを星3.5にしました。
思ってたよりアクション多め
少女漫画原作で、見たことないし、でも予告見て気になるしと悩んでいたら誘われたので見に行きました。
見る前に1巻だけ無料のを読みました。
原作に近いところもあるし、読んでいたからこそ、異能についてわかりやすいというところはありました。
ただ、原作からイメージしていた大人しい、恋愛多めというよりはアクション多めでした。
オープニングがめちゃかっこいい!
最初にナレーションがあるから、時代背景は原作よりわかりやすい。
天井から降りてくるものとか、そこに祈りを捧げ、踊るところとか、音楽がとてもよかった。
そのあとのシーンは比較的原作に近く、さやかさんのいじめ具合がさすがでした!
途中から原作読んでない領域に入りましたが、ツッコミどころ満載でした。原作だとどうなってたのかが気になりました。
美世が久堂家から連れ去られるところが斬新すぎ。その前から、いかにも偵察されてるのがわかるのに、警備甘すぎ。帝を支えるくらい強力な異能の力があるのに、気づかないわけないでしょう。連れ去られるにしても、警備してる人いないんかーいっ。
ちょっと無理やり過ぎる。
そして美世が実家にいるのがわかって清霞が探しにいくが、どこだーと探し回るのがナンセンス。
過去知ってるんだから、一番に蔵探しなさいよ😅
そして、燃え盛る炎も異常!
清霞が蔵へ美世を助けに入った時も、義母と妹もそこにいるはずなのに、物音すらしない、扉から炎見えるはずなのに叫びもせず、そのあと妹は家のことより、自分と結婚しろとか言ってるのもおかしすぎた。
家燃えてるんだよ?それどころじゃないでしょーよ。
清霞の職場である陸軍にも蔓延した妖を退治しようとするところは、必要以上に長かった。
なんかそれこそ鬼滅とか東京リベンジャーズとかるろうに剣心とか意識した?っていうくらい。
もはや少女漫画はどこいったー?
原作好きの友達が、そっちを期待しただけに残念と言っていたが、私は全部は見ていない分、これはこれで楽しめたのはあったかな。
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