「ジャパニーズ・シンデレラに特殊能力『伊能』をプラス」わたしの幸せな結婚 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
ジャパニーズ・シンデレラに特殊能力『伊能』をプラス
タイトルと出演者から、若者向けの甘いラブ・ストーリーをイメージしていて、自分好みではない作品と思い、これまで未鑑賞。配信でレビューが思ったより高かったので鑑賞したが、単なるラブ・ストーリーではなく、シンデレラの様な主人公・美世のサクセス・ストーリーの中に、『異能』と称する特殊能力アクションが組み込まれている、エンターテイメント作品となっていた。
また、作品の時代背景が、明治から大正時代の様な架空の世界観の中でくり広げられ、人々が『蟲』に乗り移られ、ゾンビ化して襲いかかり、バトルを展開するのは、丁度『鬼滅の刃』を想起するような内容でもあった。
斎森家の愛人の子として生まれた美世は、実の母を早くに亡くし、継母と義妹に虐げられた生活を送っていた、そんな美世に突然、名家の軍人である久堂清霞の元へと嫁ぐことが決まり、正にシンデレラの様相。清霞は大変な美貌に恵まれていたが、一方で何人もの婚約者が逃げてしまうほどの冷酷さも備えていた。美世にも、最初は冷たくあしらっていたが、次第に美世の健気さに気づいて、心を開き、愛を感じるようになっていく。
そんな中、これまで『帝』の強力な異能の力で封じ込められていた『蟲』達が、『帝』の死期が近づくにつれて、人々の間に乗り移り、支配し始める。『蟲』は、自分達の力を誇示する為に、清霞が務める軍部を狙い撃ちにし、そこで壮絶なバトルを展開する。そんな清霞の窮地を救ったのが、美世自身も気づかずにいた、隠し持った力『夢見の異能』の開放だった。
本作に関しては、やはり美世役の今田美桜と、久堂清霞を演じた『Snow Man』の目黒連の、体当たり演技だと思う。今田に関しては、継母たちに虐められる下女の様な哀れな姿から、久堂家に嫁いで、みるみる可愛らしさと美しさを増していく姿は、なかなかの見所。また、目黒連のツンデレの中に美世を思う心に、きっとファンの女の子達にはトキメキを感じるのだろう。クレジットロール後に、続きシーンが流れるが、第2弾は、今の所、耳にしないがどうなるのだろう。
共感を有り難うございます。
そうですね。本人が気づかない能力が、実は超強力なものだったと言うのは、よくある展開ですが、美世の開花が本当に自然でステキでしたね。
にしても、パート2を切望しているのですが。