ゴールデンカムイのレビュー・感想・評価
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原作好きなだけにリアリティ不足、杉元の演技が気になる
漫画全巻、アニメ既読済。原作ファンがために映画館まで足を運んだ。
ストーリーは2時間に仕上げるべく、綺麗にまとまっている。漫画のセリフを改変しない所も好印象。ギャグパートが削られているせいか、映画は結構シリアスな印象を受けた。
キャラクターデザインの再現度は高くメイクの造形も素晴らしいと思った。序盤なだけに口数は少ないものの、月島と尾形は違和感が無かった。
しかし杉元佐一は先のシリアスな雰囲気と役者の演技も相まって、原作と少し違う人物像になっている。(個人的にはもう少し遊び心が欲しかった)
また冒頭の脱獄囚の衣服が綺麗すぎる、殺戮シーンのカットが多すぎるなど細かい部分で没入感を削がれてる気がするので、次回作は改善して欲しい。
色々書いてしまったが映画版ゴールデンカムイも良かったよねと言える期待は十分にあると思う。
過去最高に丁寧な実写映画
キャスト良し、再現度良し。
杉元とアシリパの「気の置けない間柄」。
アイヌの埋蔵金を狙う宝探しがテーマであるが、まだ何も明らかになっていない。本当に埋蔵金はあるのか、刺青を集めると本当に隠し場所が分かるのか、何も手掛かりのない状況でフライイング気味に戦いを始めてしまったような感じである。
ただ、埋蔵金を狙う強い動機みたいのものは、なんとなく分かるように描かれていて物語のしっかりした柱になっている。それぞれの戦う目的を自分なりに解釈すると、鶴見中尉の第七師団は、日露戦争の無謀な作戦で命を失った多数の兵士に報いるために、北海道を征服して理想の国を作りたいと思っている。囚人の旗頭土方は、江戸時代のサムライの生き残りのような男で、武力で北海道を手に入れたいと思っている。そのためには、軍資金としてアイヌの埋蔵金がなくてはならないようだ。二人のリーダー鶴見中尉と土方が、あまりにも常軌を逸しているので、周囲のクセの強い連中も自然に受け入れられるようだ。
異常な集団の戦いに巻き込まれていく杉元とアシリパは、彼らとは違ってとても人間的だ。二百三高地の戦いで鬼神とも恐れられた杉元と、大自然の中で一人で生きるアイヌの少女アシリパは不思議な取り合わせではあるが、まさに「気の置けない間柄」になっている。二人とも壮絶な体験だったり、近しい者との別れを経て、孤独に耐える強い心を持っている。お互い、自分に足りないものを相手に求めているような感じがする。二人のやり取りは、時に緊迫感があり、時にユーモラスで飽きさせない。
日本が近代国家になる過程で犠牲にしてきたことを、この時代、この戦いで見事に再現しているように思われる。まだ序章に過ぎないが、どんな展開になっていくのか続きが楽しみである。
自然な杉元
お見事です!キャスティングがバッチリ100%ハマった映画!
ウ〇コ、ウ〇コと連呼する山田杏奈に萌え~
超人気漫画の実写化。
「ひらいて」「山女」の山田杏奈お目当てで鑑賞。
アイヌシモリはすでに観ました。レビューもしました。
カムイのうたはこれから観ます。
日本にも先住民迫害の歴史があったことを若い人が知るきっかけになると思うけど、
アイヌ文化はすでに風前の灯。アイヌ新法成立は遅すぎ。
ウポポイや平取町の立派な施設が作られるということ自体がすでに伝説となってしまったということなのよ。15の時に白老のアイヌ居留地に行ったことありマス。
アイヌの埋蔵金なんてあるわけないのにねぇ、ちょっと斜めに構えちゃう。
オジサンは。
さて、
冒頭の二百三高地の戦闘シーン。なかなかの迫力。
日露戦争直後の北海道。
網走監獄(1890年、明治23年)。
高倉健の網走番外地シリーズはよくみてました。
脱走させた20人の囚人の入れ墨が秘密の隠し場所のヒントとは。
それも皮を剥ぐことを前提に彫られているとはなんとおぞましいことか。
屯田兵。久々に聞いた。
帝国陸軍諜報士官鶴見役の玉木宏のオデコの当て物と目の周りの瘢痕がエグい。
えっ。土方歳三(舘ひろし)も生きてるのか。
山田杏奈ちゃんがちょっと棒読み。
でも、エゾリスのようなどんぐり眼の凛々しさでカバー。
りす肉のユッケを作って杉元に食べさせる。
アシㇼパは白いおおきいエゾオオカミを連れている。
もののけ姫だ。
エゾオオカミは明治10年には絶滅した。
ヒグマのCGは怖かった。
OSO18を思い出したよ。
おそま。
しかし、山田杏奈。
ウンコ、ウンコと連呼しすぎ。
あげくに、おそま美味しい!
別のジャンルの映画だったらよかったのに。
ジビエ料理のさいごは桜鍋。
みの家に行きたい!
あの木の碗はうちにもあるよ。
もっとワイルドなアイヌの木碗がヨカッたよ。
不死身の杉本の食べられるおそま(山椒味噌)もすでに商品化されている。
商魂たくましいねぇ。
シリーズ化、続編は何作まで予定されているのやら。
オジサンはどこまでついていけるかちょっと不安。
盛りだくさんのエンタメ映画
漫画チックな演出が勿体無い 大人には厳しい映画
原作未読です。
隠された金塊の地図が脱獄犯の身体の入れ墨との設定が面白い。アイヌの女の子と軍人がコンビで脱獄犯を探す展開も良い。随所のアクションも迫力がある。舞台の北海道の大自然や古い街並みも違和感がなく、それなりに金をかけたのでしょう。
それだけに、漫画チックな大げさな演出がとても勿体ない。箸休めにお笑いのシーンを挟むのはアリだけど、演出がいかにも漫画な感じで、とたんにリアリティがなくなり興醒めした。
お笑いシーンの他にも敵役の造形なども、漫画に忠実に作ったのはわかるが、作りすぎでリアリティが無い。アニメか? ってレベルのコテコテの造形に失笑した。
おそらく高評価をつけているのは原作ファンで、本作も原作ファンの集客を狙ったもの。その点で評価が割れると思います。
高評価に釣られて一般の映画ファンが足を運ぶとずっこけると思うので、お含みおきください。
ちなみに僕は漫画を馬鹿にしているのではなく、むしろ漫画好きです。ただ、漫画の演出を実写映画に持ち込むセンスには頷けない。
比べて申し訳ないが、山崎貴さんのゴジラ-1.0の方が荒唐無稽な設定なのに、リアリティはゴジラの方が遥かに上で人間ドラマもしっかりしており映画としての完成度が高かった。
それに引き換え本作は…という意味で、好みの問題。
しかし、設定が面白いだけにシリアスに作れば傑作になったのにと思うと本当に勿体ない。
最後に、山崎賢人さんの演技はキングダムよりもよかったかな。でも、もっと芝居力をつけて欲しい。アイヌの女の子の棒読みは論外。また、アイヌも山崎賢人さんの軍人も服が綺麗過ぎる。この辺りも、こうした邦画の残念なところ。
続編はテレビで見ることにした。
出来は良く、再現度は高い
漫画・アニメよりも魅力が増した
実写は原作の世界観はそのままに、原作やアニメでは表現できない北海道の雄大な大自然や、ダイヤモンドダストなど様々な光の描写が大変綺麗で、その光の中にアシリパ役の山田杏奈さんがとにかく映えてました。
アクションも良かったけど、山田杏奈さんのアシリパの神秘的な雰囲気にとにかく引き込まれてしまいました。これだけで見る価値があると思います。
原作やアニメには無い雰囲気がプラスされ、個人的には原作よりも更に魅力的に思えました。
衣装や小道具が小綺麗との意見もあるみたいですが、大自然の綺麗な映像を考えるとちょうど良いエイジング加工だったと思います。(そもそも、そこまで違和感もありませんでした)
陽光に照らされて粉雪がキラキラと舞う中に、小汚くボロボロな服を着た元兵士やアイヌの少女が映るのもイマイチと思いますし、程よい非現実的な空気感だったと思います。(程よいファンタジー感)
山崎賢人さんの杉本も個人的にアリです。実写を見た後だと、原作の杉本は少し大人過ぎるようにすら感じます。
キングダムも見てますが、そちらの世間知らずで真っ直ぐな感じとは全然違い、正直別人に思えました。
実写化はかくあるべき、ということを体現した映画と思います。変な設定変更や演出、オリジナルキャラの登場は本当に余計だということを証明した作品です。
続編に期待しかありません。
最後に、エンドロールは最後まで見ましょう!
まだ物語のプロローグに過ぎないのかも。
漫画とアニメは未ですが、評判が良いようなので観に行きました。戦争や羆、敵対する人間とのバトルシーンが多いので、爆音やグロテスクなシーンで心臓がバクバク、耳が弱い人は注意した方が良いと思いました。主要登場人物の一人一人が癖が強いので見ていて楽しめました。白石役の人がギャグ担当でしょうか。ゲゲゲの鬼太郎のネズミ男のようでした。つい先月、土方歳三資料館展に行ったばかりなので、土方役の舘ひろしさんと和泉守兼定にちょっとだけ、わーっとなってしまいました。エンディングが流れ始めても、もう少しだけ内容があるので席は立たない方が良いです。スパイファミリーと違う意味で、う○こで笑いました。やれば出来るじゃんという感じの漫画の実写化ですが、服装が真新し過ぎだと思うシーンがあったのと杉元とアシリパのセリフが現代的過ぎると思うシーンがあったので星4つです。続編が出たら観に行きたいです。
原作未読で
原作は未読だが、レビューの評価が良いので鑑賞。
総体的には面白かったし、映像も良かった。
続編を作りたい感がかなりある作品で興行収入次第では続編もあるのだろう。
レビューを散見すると原作に忠実に制作されているようなので、ストーリーにおかしな所は無かったが、演出なのか細かい所でツッコミたい部分もあった。
まず良い所は、戦争部分、ヒグマとオオカミのVFXは素晴らしかった。白組やその他、日本映画のVFX会社がクレジットされていたので当然かもしれないが自然な表現で作品世界をスケールアップさせていると思った。
ツッコミを入れたい所は、死体を背負ってヒグマから逃げる時、明らかに人形を背負っているのがバレバレでもったいなかった。人間の関節が死体とはいえ簡単に逆に曲がるのが頂けない。もちろん本物の人間を背負ってアクションする訳にも行かないから理解はできるが、背負う用の人形を作った方が興醒めしなかったと思う。
あとは頬に刺さる串だが、歯や骨の構造的にそこは貫通しないのではないかと思って冷めてしまった。
極寒の中、素晴らしい演技と映像が多々あり、作品世界に引き込まれたからこそ気になる細かい部分だった。
本当にもったいない!
次作があれば観たいと思える作品だけに、こだわり抜いてもらえると傑作になりえると思う。
漫画の世界観そのもの
野田サトル先生のゴールデンカムイ!!
個人的には原作の単行本を全巻読破したので、実写化したら果たして?と思いながら観た。
ゴールデンカムイは比較的原作の世界観を忠実に守っていると思った。
そこは、野田サトル先生の描く漫画の世界観を壊さないようにと云う制作サイドの野田サトル先生に対するリスペクトも感じられたし、キャストにおいても適材適所と云うべきチョイスには驚いた。
中でも、当たり役は鶴見中尉を演じた玉木宏だろうか。ミステリアスで、決して素性を明かさない、一体何を考えているのやらというのが鶴見中尉の役どころであるが、漫画の鶴見中尉はきっとこんな感じだと思わせるぐらい、玉木宏はよく演じてくれた。
土方歳三役の舘ひろしも漫画のイメージ通り。愛刀に拘りを持ち、理想の国造りに向け金塊を狙う執念は漫画で見て思った決して老耄だ言われても自らの意志を曲げたりしない屈強なサムライそのもの。
白石はあの通り。
剽軽でお調子者なところは私が漫画を読んで抱いたイメージそのもの。アシㇼパも子役には難しいと判断したのだろう、原作では12歳だが映画では23歳の山田杏奈が演じている(笑)大人が演じたことにより、我々が抱く大人並みの知識を持ち行動力もあるアシㇼパのイメージそのものだった。
他、月島軍曹、尾形、谷垣も私が漫画を読んで思い描いていたイメージ通りで良かった。続編があるので、勿論追加キャストが気になる。
悪い点を云うならば杉元佐一役の山崎賢人がどうしてもキングダムの信役のイメージがヤンジャン好きな私からしたら抜けきれない。原作の杉元は猛々しさを見せつつも、実はお茶目な一面があったりとイメージとは裏腹な一面があるのが特徴だが、山崎賢人の場合は綺麗過ぎて寧ろ女々しさが強調されてしまい、理想とする猛々しさが感じられない。
"俺は不死身の杉元だ"
話すセリフがまあ弱々しく原作が描く漢としての力強さや逞しさが感じられない、思わず見たことを忘れ去りたく"眠たい"って言ってしまった。悪いけど、杉元だけはミスキャストだと思う。映画をみてより一層痛感させられた。
キングダムの原作・原泰久先生と野田サトル先生の描く世界観は同じと考えたのか(´ε`;)ウーン…
北海道ロケの魅力
原作ファンです!
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