劇場公開日 2024年1月19日

「「漫画的」と「現実的」のバランスをギリギリのラインの大作」ゴールデンカムイ ronさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「漫画的」と「現実的」のバランスをギリギリのラインの大作

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

興奮

映画化で話題にはなっていたが、画風だろうか…ストーリーだろうか…漫画を読む気になれず、全く興味を持てなかったが、映画公開とともに評論が軒並み高評価を得ていたので期待を持って観に行った。
確かに大人が観るに耐えゆる「漫画的」と「現実的」のバランスをギリギリのラインでたもてたと大作だと思う。序盤は戦争の迫力と大自然の雪山の美しさ、熊との戦いで引き込まれた。しかしアシリパの登場から漫画的キャラだと思ってしまった。毎回のことだが「あんなに綺麗な色や服装じゃないだろう」とか「あんなに白くて肌艶が良いアイヌ人いたのかな」など考えると少し没入感は薄れた。特に舘ひろしの土方歳三はビジュアルが少し浮いていたように思う。多分これ以上漫画的になっていたら全て台無しになってたと思う。しかし全員、漫画のような超人的な力などはもってない中での戦いであったため、それが功を奏し漫画的な方向に引きずられずにいたのだと思う。
個人的には実写化に成功している「るろうに剣心」クオリティレベルの映画で安心して観れる。

ron