幻の蛍

劇場公開日:

幻の蛍

解説

富山県を舞台に、離れ離れに暮らす姉妹が織りなすひと夏の物語を描いたハートフルな青春ドラマ。第33回フジテレビヤングシナリオ大賞で佳作を受賞した伊吹一のオリジナル脚本をもとに、富山県出身・在住の新人監督・伊林侑香が長編初メガホンをとった。両親の離婚をきっかけに転校した14歳の中川かなたは、新しい学校になじめずにいた。夏休みになっても特にやることもなく、母のスナックを手伝って過ごしていた。そんなある日、母に勧められて仕方なく祖母・吉乃の家を訪れたかなたは、離れて暮らす妹・有田すみれと久々に再会する。無邪気に喜ぶすみれに対し、素直になれないかなた。やがて姉妹はすみれの願いから、今の季節にはいないはずの蛍を探しに行くことになり……。オーディションで選ばれた14歳の新人俳優・野岸紅ノ葉が主人公かなたを演じる。

2022年製作/87分/G/日本
配給:イハフィルムズ
劇場公開日:2022年7月9日

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映画レビュー

3.5【正しくも懐かしき日本の緑濃き夏休みの風景は、少しささくれだった少女の心を優しく癒す。ある姉妹が、一夏のある日、蛍を探す小さな旅をする中で改めて家族の大切さに気付く過程を描いた作品。】

2024年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■中川かなたは14歳の中学生。 両親の離婚により、転校した学校で淡々と日々を過ごしている。夏休みに入り、かなたは母に提案されて余り気乗りがしないまま祖母の緑深き谷あいの家を訪れる。
 そこで待っていたのは、離れ離れになったかなたの事が大好きな父と暮らす妹のすみれだった。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作は、ドラマディックな物語展開がある訳ではない。比較的淡々と進む。

・登場人物には、悪者はいない。かなたの学校の先生も彼女を気にかけているし、一緒に暮らすバーで働く母も優しい。

・だが、かなたはどこか不機嫌だ。理由は大好きな父と会えない事だろう。父が作る大好きなハンバーグを食べれない事だろう。
 故に、かなたは父と住む久しぶりに会ったすみれに対し、愛想ない返事しかしない。

・けれど、かなたはすみれと一緒に蛍を見に行く。山間を走るバスに乗って。
ー 今作の、祖母が住む緑深き谷あいの家を含めた自然がとても美しい。自然光で撮影したのであろうか。正しい日本の夏休みと言う感じが、濃厚に漂って来る。そして、どこか懐かしいのである。ー

■かなたとすみれは、結局蛍は見つけられない。けれども、かなたは心配して迎えに来た自分を何時も大切に扱う母の存在を改めて感じ、久しぶりに会った大好きな父に抱き付くのである。
 かなたとすみれにとっては、忘れられない夏休みになったであろう。
 そして、かなたはすみれの”又、来ようね。”と言う言葉に、優しく返事をするのである。

<今作は、両親の離婚によりささくれだった気持ちになっていた多感な時期に入りつつある少女が、祖母の緑深き谷あいの家で久しぶりに会った妹と蛍を探しに行く中で、少しづつ優しい気持ちになって行き、自分を大切に思う両親の心を改めて思い出す物語である。>

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NOBU

3.0富山の大自然と中山うり氏の主題歌の絶妙なマッチング

2022年9月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

正直スクリーンからこれでもかと言うほどに溢れ出る富山のマイナスイオンと虫の鳴き声の響きの心地良さに、若干意識が遠のいた瞬間がございました(寝不足だった)。切ないストーリーと中山うり氏の主題歌がとても良かったです。夏の終わりに見たかった。

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BONNA

3.0間を楽しむ映画かな?

2022年7月25日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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おでん

3.0ベストは尽くします

2022年7月10日
Androidアプリから投稿

単純

幸せ

萌える

両親が離婚し母親と暮らす中学生の姉が、父親と暮らす小学生の妹と1年ぶりに祖母の家で再会する話。

ジャージにヘルメットでチャリンコ通学って、富山ではデフォですか?
学校では掃除や図書委員を頑張り、夏休み中もどこにも出かけず毎日母親の営みスナックのお手伝いをする姉。
同級生達と上手くいっていないわけではないけれど、ちょっと大人しく良い子ちゃん過ぎだけど、父親からの祭りの誘いは、そこは焼きそばでは動かない中2女子w

母親に促さ訪れた祖母の家ではちょっと中2病っぽいところを醸し出しつつも、そこはやっぱりお姉ちゃんというところをみせてくれて、なかなかホッコリ、そして胸アツ。

少し大きくなったメイとサツキという感じがした。

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Bacchus