「『IT』と『シックス・センス』を足して2で割ったようなプロットながら意外と堅実な一軒家スリラー」ブラック・フォン よねさんの映画レビュー(感想・評価)
『IT』と『シックス・センス』を足して2で割ったようなプロットながら意外と堅実な一軒家スリラー
勝手にホラー映画だと思い込んでいましたが、1978年のコロラドを舞台に誘拐犯の地下室から脱出を図るした一軒家スリラー。見るからに『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の二番煎じを狙った企画っぽいですが、どこにも繋がっていないはずの黒電話から聞こえてくる声に導かれて主人公の少年フィニーが少しずつ脱出の手筈を整えていくサスペンスと、自分の夢の中に出てくるイメージを頼りに兄フィニーを探すグウェンの試行錯誤を並行して描く物語は超自然ネタを扱いながらも意外と堅実で、フィニーを導く声もグウェンの夢も結構掴みどころがなく漠然としているのが逆にリアル。2つの物語がぶつかるクライマックスもちゃんと意外性があって楽しめました。
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