線は、僕を描くのレビュー・感想・評価
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ネスカフェのCMでお馴染みのダバダーのような世界観
2022年映画館鑑賞62作品目
11月14日(月)イオンシネマ新利府
ハッピーマンデー1100円
原作未読
監督と脚本は『ちはやふる』三部作の小泉徳宏
脚本は他に『きいろいゾウ』『町田くんの世界』『ノイズ』の片岡翔
弁護士とかを目指すわけでもない法学部の大学生青山霜介はひょんなことから神社での水墨画展示会の設置作業をすることになった
水墨画を観て涙を流した霜介は湖山にスカウトされ生徒という名目で弟子になる
水墨画にのめり込んだ霜介は練習を重ねメキメキと力をつけ新人賞を取るほどの実力者に成長する青春物語
水墨画に特別興味があったわけじゃないが面白そうだったので鑑賞した
ストーリーは単純明快
原作を含め家族を亡くしたエピソードは必要ないと感じた
家族主義の韓国やアメリカの映画ならたぶんこんな設定はないだろうがまあ良いだろう
水墨画家の皆さんの役作りが素晴らしい
絵を描く姿がカッコいい
江口は歳を重ね年相応の重厚な演技が多くなってきたが水墨画を描くシーンは『ひとつ屋根の下』以来の無邪気で良い面構えだ
清原は美人じゃないし可愛くないしかといってブスじゃないけどやはり凛々しくカッコいい女だ
評論家の翠山は原作では男の設定のようだが映画では女性に設定され富田靖子が演じた
いきなり品評するところから登場し誰かと思ったら富田靖子だった
若い頃の富田靖子や最近では床屋や明太子屋のおばさんが板についているベテランのもうひとつ顔を観た貫禄ある芝居が良い
ちなみに原作で登場した翠山の娘は今回登場しない
この映画は音楽に力を入れている印象
イオンシネマ側に問題があったのかもしれないが湖山が神社で水墨画を描くシーンの時のBGMの音量がデカすぎて耳にストレスだ
音の大きさも演出のひとつかもしれないが加減がわからないのは馬鹿だ
霜介の変わり果てた実家から戻ってきた二人が水墨画を描くシーンもBGMがなかなかデカい
音楽に力を入れたわりにエンドロールのテーマソングは作品のイメージにまるであっていなかった
広末涼子が歌ったアニメ『金田一少年の事件簿』のエンディングテーマと同じくらいあり得なかった
エンドロールの映像そのものはとても良かった
両親と妹を洪水で亡くし孤独感と後悔に苛まれるも湖山にスカウトされ弟子となり水墨画家になる青山霜介に横浜流星
湖山の孫で湖山と同居するスランプ中の若手水墨画家の篠田千瑛に清原果耶
青山が通う大学の友人で水墨画サークルの古前巧に細田佳央太
青山が通う大学の友人で水墨画サークルの川岸美嘉に河合優実
美術館の館長・国枝豊に矢島健一
広告代理店の営業マン滝柳康博に夙川アトム
広告代理店の営業マン笹久保隆に井上想良
かつては湖山と双璧の元水墨画家で水墨画の品評会の審査員を務める藤堂翠山に富田靖子
篠田家で料理を担当する湖山の一番弟子の西濱湖峰に江口洋介
水墨画の巨匠・篠田湖山に三浦友和
淡白な連ドラのような印象
字が苦手なので書道の時間には絵を描いていました
青山(横浜流星)が涙する序盤のシーンで同じように涙してしまった。もしかしたら、自分は長谷川等伯の生まれ変わりなのかもしれないと思った一瞬(ウソ)。いい仕事してますね~と、千瑛(清原果耶)の絵に心奪われてしまった。でも、椿という題材が、青山の過去の辛い記憶のものだとわかり、篠田湖山(三浦友和)はそこまで読んでいたのだろうかと疑問をも感じた。やっぱり優しい線を可能にしたのは箸の使い方だったかなぁ・・・
有名画家の映画は数多くあれど、将来大物になるかもしれないと予感させる素人の作品は少ないんじゃないでしょうか。しかも墨一色という水墨画の世界を描いた作品は珍しい。思い出そうとしても『書道ガールズ』(2010)くらいしか浮かんでこなかった(絵じゃない)。それより『メッセージ』(2016)が近いか?!たしかあれはイカ墨だったよね?
大雑把に言ってしまえば、家族を亡くした喪失感と再生の青春ストーリーなんですが、水墨画の初歩を教えてくれるし、意外な江口洋介を見せてくれるし、千瑛との恋の予感もほのめかしていた。そして、病気のために筆を左手に持ち替えた三浦友和に画の心を見た!
全体的にはつまらない?いやいや、絵の向こうにある心が見えればいいんですよ。技術や才能だけでは評価できないプラスα。麻雀の花牌でもお馴染みの基本の四君子(蘭、竹、菊、梅)という描画も苦にせず楽しく打ち込んでいる姿。ライバルとも言える千瑛が逃げ出すのもまた乙女心。画を通して人の心に触れることの大切さも伝わってきた。人前で描くパフォーマンスにしても、紙と筆と心が一体にならなければ不可能だ。
大きな災害も東日本大震災ばかりが題材になっている昨今。想定外の大雨だとか大地震だとかいつも災害に見舞われる日本。色々と考えさせられる作品でもありました。
また、柱の傷はおととしの~♪と、8才のそうすけと8才のつばきの傷によって、何気につばきの方が背が高かったことに気づきました。こんな僕じゃ、いつまでたっても自分の線が見つけられないかもなぁ・・・
下心男子のお片付けは大義名分なのでちゃんと手に物を持っている
消化不足
良い青春映画
青春と青年の旅立ち
繊細で芸術的、だけどわかりやすい作品
水墨画の世界に魅せられる、上品な青春映画
大阪に公開記念舞台挨拶で清原果耶ちゃんが来てくれると知って、ダメもとで申し込んでみたら、なんと当選!キャストが登壇する舞台挨拶って初めて行った。席は遠めだったけど、果耶ちゃん、いっぱい手を振ってくれてた!感激すぎた。
舞台挨拶に行くと決まるより前に、水墨画のお稽古をしてる祖母とこの映画を一緒に観に行く約束をしてたので、2回映画館で見ることになった、けど、2回目見ても確かな満足。果耶ちゃんのあの美しい水墨画の画伯姿を見られるだけで眼福って感じだった。
ちなみに、いつもは文句の多い祖母だけど、映画見終わったあと「良かった」って言ってて、なんか嬉しかったな。
湖山先生と湖峰先生の大きい作品描くシーンは圧巻で、撮り方上手くて実際描いてるみたいな迫力に圧倒された。湖峰先生、自由に生きてるあの感じであんなすごい絵描けるなんてカッコ良すぎ。霜介役の横浜さんも良かったな。あの水墨画描いてる時の子供みたいなキラキラした目ね。表情だけであそこまでギャップ出して表現できるのすごいよね。
ストーリーにそこまで新鮮味は感じなかったけど、冒頭の椿絵を見て霜介が涙してた理由が分かったとき、その切ない伏線にぐっときた。ストーリーに起伏が少ないって意見もあるみたいだけど、私は鑑賞後感良かったし、エンドクレジットまで水墨画がいかされた演出でまんまと水墨画いいなぁって感じさせられてたし、すごく好きだった。
優しさの四重奏
日本の善いところを写した絵
普段の生活ではほぼ出会うことのない水墨画の世界。どこまでがリアルで、どこからが演出なのかもわからないが、ほんの少しでも雰囲気を味わえたのは、映画ならではの体験ですね。
横浜流星、清原果椰の若手2人が役としても、役者としても真剣に向き合っているのが、なんとも清々しいです。清原果椰の20歳とは思えない落ち着きようと、横浜流星の大学生っぽさが、役と実年齢の逆のギャップながら、妙にバランスが取れていて安心感がありました。師匠役の三浦友和が、伝統を守るパワハラ爺さんではなく、優しく優しく諭すところは、今どきの世相ですかね。江口洋介、富田靖子のベテランもしつかりアクセントを効かせていました。
ストーリーは「水墨画を通して、残酷な過去と向き合うまでの再生の話」で、それがすべて。ただし、周りの人たちがみな善良で、悪意がまったくないのが特徴。収まるところに全てが収まった、簡単なジグソーパズルのよう。何かの刺激を求めたりせず、完成された絵を見るのが目的で観れば、スッキリすること請け合い。ホッとする良作です。
好きなものを見つけた若者の成長記
冒頭から、水墨画の、圧倒的な迫力、生きているかのような生命力に心を鷲掴みにされ、作品世界に一気に惹き込まれる。本作は、そんな水墨画に魅せられ、直向きに水墨画に挑んでいく若者の成長記である。
本作の主人公は、大学生の青山霜介(横浜流星)。彼は、家族を失った喪失感を抱えて生きていた。そんな彼がバイト先で水墨画と出会い一瞬にして魅了され覚醒していく。巨匠・篠田湖山に誘われ弟子になった主人公は、戸惑いながらも、次第に、湖山の孫である先輩弟子の篠田千瑛(清原果耶)と切磋琢磨して、水墨画の世界に挑んでいく・・・。
私は、時代劇ファンなので、水墨画を見る機会は多いが、描画シーンを見たことはなかった。繊細さと豪快さを併せ持つ本作の描画シーンは圧巻だった。何より、鬼気迫る描き手の気迫、表情が凄い。己の想いを水墨画に注ぎ込んでいる感があり感動的だった。
主人公は、当初、手本通りの水墨画に拘るが、湖山に、自分の線を描けとヒントを貰い、自分の線を心血を注いで描いていく。何枚も何枚も納得がいくまで描き続ける姿に、水墨画を究めたいという主人公のストイックな想いが溢れている。演じる横浜流星が好演している。
湖山を演じる三浦友和の巨匠らしい佇まいが作品に落ち着きを与えている。湖山は主人公にも千瑛にも細かな助言はしない。ヒントを与えるだけ。水墨画を究めるためには、模倣だけではダメであり、独創性、自己解放が必要だからである。
一番弟子の湖峰役の江口洋介が良い味を出している。湖山の難問に苦悩する弟子達にさり気ない助言をして弟子達の成長をアシストする。裏方が多かったが、終盤の見せ場は流石。正しく能ある鷹は爪を隠すである。
ラストシーン。出来過ぎの結末だが、本作のクリーンな作風には合致している。
続編があっても良い。主人公と千瑛が、更なる高みを目指してしのぎを削る続編が観たい。
好きなものを見つけたら、迷わず挑んでいけ。本作のメッセージである。
横浜流星さんの細かい演技が素晴らしい
とても温かな作品でした。
悪い人がいるわけではない、ドキドキハラハラするわけではありませんが見ていると、三浦友和さん演じる湖山先生の言葉はおばちゃんの私にもスッと入ってきて感動しました。江口洋介さん演じる西濱さんもとてもおおらかで私もこうなりたいと思います。
最初の横浜流星さんの涙もとても印象的でした。関わる人達や水墨画を好きになり再生していく演技が繊細で素晴らしかったです。
応援したい、子供達にも見てほしいと思いました。
そしてラストシーンがとてもいいのです。
横浜流星さん、清原果耶の演技が素晴らしです。
細田さんも少ししか出ませんが笑いあり優しさが精一杯伝わりました。面白かったです。
水墨画を描くシーンは音楽が綺麗で高揚感でいっぱいでした。
私も筆をとってみたくなりました。
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