シャイロックの子供たち

劇場公開日:2023年2月17日

解説・あらすじ

テレビドラマ化もされた池井戸潤の同名ベストセラー小説を、阿部サダヲ主演、池井戸原作の「空飛ぶタイヤ」を手がけた本木克英監督のメガホンで映画化。小説版、ドラマ版にはない独自のキャラクターが登場し、映画版オリジナルストーリーが展開する。

東京第一銀行・長原支店で現金紛失事件が発生した。ベテランお客様係の西木雅博は、同じ支店に勤務する北川愛理、田端洋司とともに、事件の裏側を探っていく。西木たちは事件に隠されたある事実にたどりつくが、それはメガバンクを揺るがす不祥事の始まりにすぎなかった。

西木役を阿部、北川役を上戸彩、田端役を玉森裕太がそれぞれ演じるほか、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、柄本明、橋爪功、佐々木蔵之介らが顔をそろえる。

2023年製作/122分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2023年2月17日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第47回 日本アカデミー賞(2024年)

ノミネート

最優秀脚本賞 ツバキミチオ
最優秀主演男優賞 阿部サダヲ
最優秀助演女優賞 上戸彩
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(C)2023映画「シャイロックの子供たち」製作委員会

映画レビュー

3.5 原作よりも池井戸風味、原作にはない地味な倍(?)返し

2023年2月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 33件)
ニコ

4.0 軽口と冷静の交差が心地よい

2025年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

銀行を舞台にした不正事件の物語です。設定だけ聞けばいかにも社会派サスペンス然とした印象ですが、意外にぬるめの温度で楽しめる作品でした。

物語は、現金紛失事件をきっかけに、銀行内部のドロドロした裏事情を描いています。登場人物たちは皆、どこかで嘘をつき、どこかで誤魔化し、どこかで逃げています。その中で阿部サダヲ演じる西木が、皮肉と正義感を絶妙にブレンドしたキャラクターとして物語を牽引しています。
そして上戸彩演じる北川愛理。彼女の演技は、派手さこそありませんが場面の空気を整える力がありました。特に声のトーンと間の取り方のバランスが秀逸。
阿部との掛け合いでは軽口と冷静さが心地よく交差しており、事件の緊張感を煽るのではなく、観客の感情を整理するような存在になっていました。

ある映画監督が「良い女優は声が特徴的」と語っていましたが、確かにその通りだと思います。綾瀬はるかや長澤まさみのように、声が演技の印象を左右する女優は少なくありません。そして、上戸彩もその一人ですね。
彼女の声には、柔らかさと芯があり、物語の温度を一段階引き上げていたのは間違いないと思います。
その温度が、ちょうど観る側の体温に近かったように思いました。

評価 ★★★★☆

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td.m

4.0 悪いことはしてはダメね

2025年5月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

悪いことはしたらダメと改めて思い知らされました。
劇中に出てくる、お金は返せばいいわけではないということが心に残りました。
WOWOWのドラマ版では見ていましたが、こちらの方が面白かったですね。それぞれのキャラが立っていたのがいいです。最後も清々しく終われた点も良かったです。

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たけお

4.0 うまくおさまった

2025年4月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

事件がひっくり返されるオセロ的展開が続き、最終的にはうまく収まったなという印象。
予備知識がまったくない状態での鑑賞で、タイトルから受けるイメージとは違ったが、なかなかおもしろかった。
クスリと笑える場面もあって、緊張感ばかりでない展開もあり、中だるみなく見れた。
柄本明、橋爪功ともに不動産契約時の表情がとても良くてハマり役だった。ベテランの演技の貫禄を見せつけられた。

借りたお金はただ返せばいいってもんじゃないんですね。

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みゅう