シャイロックの子供たちのレビュー・感想・評価
全52件中、1~20件目を表示
それぞれの正義の中で
銀行の粉飾決済が思わぬ展開へと転がっていく。
真面目に働く滝野がどんどん闇に落ちていく姿は、すごいなと感じた。一瞬の振り返った時の鬼気迫る顔は、よくみてないと分からないけど素晴らしい。
物語の展開も小さな所からどんどん大きな事件へと発展していく。
前半のドロドロした雰囲気も後半にかけて事件が明らかになっていくにつれてそれぞれが真実に向き合う姿が爽やかでとても良かったです。
阿部サダオさんの重苦しい雰囲気のある場面でも社員を疑わないで励ましている姿は、見習いだと思いました。
たまたま簿記を勉強しているからか物語の展開が今までよりも見やすいなと感じた。
とてもテンポも良くて面白い作品でした。
戻せば良いものではない…
なるほど。特にバンカーは。しかし、映画のように借金あったら貰うと思う。池井戸作品らしくドラマの様に見易い。騙される銀行があまりにもリアリティ無いけど、楽しめた。
銀行員、やばすぎ
普段から桁違いのお金を扱うからか、
銀行員やばすぎと思わせる作品。
でも口座情報を普通にみられて、自らの借金なんてできないじゃん。
てか、行方不明の石本さんと支店長、そんなすぐにいっしょに行動したら課長や滝本にバレるやん。なんか緊張感のない悪党ばかりで、あまりドキドキはしなかった。
一回、手に染めたらもう終わりよという教訓ムービー。
日本アカデミー賞脚本賞受賞・・・え?まじ?
2024年の日本アカデミー賞で優秀脚本賞を受賞した本作品、脚本は新人のツバキミチオさん。
カンヌで脚本賞を受賞した怪物を抑えて見事ノミネート!ってツバキミチオは池井戸潤さんのペンネーム・・・数々のヒット作を手がけてきた池井戸さんだが。
本作、本当につまらない!
映画じゃなく、2時間ドラマだったとしても全然ダメ。
こんな作品が何故脚本賞にノミネートされたのか疑問、ありふれたどんでん返しにどこかで聞いた様な決め台詞、セリフも肝心なとことがわかりにくいってダメダメ。
アカデミー賞ノミネートされたので試しに見たが、つまらなかった。
なんで石本は銀行に来れた?
タイトルがネタばれですが、というか話の概要がわかった上でのストーリーなので
あんまり問題ではないと思うが。。。。
石本(橋爪功)がなんで、後半銀行に出入りできたり、西木と顔合わせできている?
支店長とセットで動いている時点で、不良債権回収できないの?
なんでなんでなネタバレ要素なので、だれか教えて。。。
池井戸潤はどうしても同じに見えてしまう
嫌いじゃないし、全体的には楽しめた作品でした
が、池井戸潤の映像化作品は銀行モノがとくに同じように見える
偉くなると銀行員てみんな悪いことしてるんだぜ?私腹肥やすことしか考えてないんだぜ?って言いたいのかな?
その場しのぎでくすねた100万の帯封や証拠を行内の食堂に捨てたり落としたり、後先考えずに気に入らない同僚のかばんに入れて罪を擦り付けたり…
浅!あり得ん!と思っちゃうんですけど銀行でもまれてるうちに理性や常識もなくなっちゃうくらいストレスフルな職場なんですよってことなのか?
と、ツッコミどころはありましたがそれらがうまいこと絡み合って進んでいくのでストーリーは楽しめました
西木さんを演じた阿部サダヲさんは安定のオモシロさでした!
最後にエレベーターで爽快な表情だったのはなによりの倍返し
個人的に柄本明さんがただの悪役ではなく正義の側の悪だったのは気分よく見られました
倍返しのあとのほろ苦さ
Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作は未読。
倒叙ミステリの体裁を取りつつ、単純な倒叙物に終わらない展開だったのが面白かったです。クセ者だらけのキャラの中を泳ぐ銀行の名探偵・阿部サダヲの演技に魅せられました。
他のキャストも重厚感溢れる面子が勢揃い。特に橋爪功と柄本明の共演が良かった。同じ画面にこのふたりが収まっていると云うだけでシーンがキリッと締まるからすごいです。
あの名セリフも登場し、池井戸ユニバース全開。倍返しは痛快ながら、ほろ苦い余韻を残す結末が素晴らしい。脚本を書いているのが実は原作者だと聞いて驚いたと同時に納得です。
お金って、本当に怖い。札束は簡単に人の心を狂わせる。大金を目の前にして理性を保つのは難しく、たとえ保てても邪な考えが必ずと言って良いほど一度は頭の中を過るでしょう。
取り敢えず、ギャンブルは絶対にしない!
目には目を
シャーロックではなくシャイロックだから探偵ものではありません、冒頭からベニスの商人の舞台劇、シャイロックとは人肉抵当裁判で有名なシェークスピアの戯曲の主人公、ユダヤ人の高利貸だと説明される念の入れよう。
地方の銀行支店での不正融資事件が舞台なのですが出てくる人物は金の亡者ばかり、だから彼らはまるでシャイロックの子孫のようだということでしょう。
脚本のツバキミチオは池井戸潤さんの変名。目には目を詐欺師には詐欺で報復というプロットは単純明快。
銀行員だって人の子だから聖人君子では無いとしても、この極端な描き方は池井戸さん、かって務めた銀行への私怨もあるのでしょうかね。今では明らかな組織ぐるみのパワハラ三昧、怒鳴り声ばかりの演出には稚拙さを禁じえません。悪党ばかりの騙しあいだから、後味の悪さはひとしおでした。
ミステリー感はないが面白い
前提知識無しに見たんですが、面白かったですね。いかにも有り得そうな事件、ストーリー、規模感が絶妙。テンポよく進むストーリーが小気味よく、入り込めました。役者がとても良かった。演技がいかにも銀行マンでしたし、それぞれの配役も絶妙。真面目なはずが悪事を働いてしまう佐藤隆太さん、上下関係で態度の変わる杉本哲太さん、嫌味な行員の木南晴夏さん、人柄の良さが滲み出る課長代理役の主演阿部サダヲさん、銀行の息詰まる環境に耐えられない営業役の忍成修吾さん等などみんな良かった。
減点分は、規模感が小さい点ともう少し銀行の職場環境の問題点を掘り下げて欲しかった点ですね。そこが邦画の限界なのかもしれませんが。
時間を忘れる楽しい映画
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新しい支店に転勤になった銀行員・佐藤に橋爪が10億の融資を要求。
橋爪の会社の資料は全て粉飾だったが、佐藤は断れなかった。
過去に橋爪から裏金1000万円を受け取ってしまったからだった。
そしてこれが稟議を通る。しかし返済が滞り、連絡も取れなくなる。
会社の所在地にあったのはボロアパートで、名義も他人だった。
こうして大問題になるが、課長の阿部が全ての真相を見抜いた。
10億もの融資が、そんないい加減な審査で通るわけがない。
実は支店長の柳葉が橋爪とズブズブの関係だったことを突き止める。
佐藤は最初からそのために転勤させられたのだった。
支店長って花形なのかと思いきや、数年勤めたら出向になるらしい。
だから柳葉は今のうちに裏金を受け取りまくってたのだった。
阿部が飲み屋で知り合った柄本は多くの借金を抱えてた。
不動産は多々持ってるがボロばかりで、売るに売れないものばかり。
唯一見た目が立派なビルは、耐震偽装の物件だった。
でもそれは柄本が図面を見る目を持ってるから知ってるだけ。
世間一般ではそのビルは一流の物件に見える。
こうして阿部は柳葉と橋爪にこの物件を勧め、15億で買わせた。
映画のようなタイミングで直後に耐震偽装が発覚も、時すでに遅しw
柄本は分け前として3億円くれ、阿部は綺麗ごとはやめて受け取る。
で連帯保証人でヤミ金から返済を迫られてた1000万円を返済。
柳葉・橋爪・佐藤は逮捕され、阿部も会社を辞めた。
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ストーリーがよく練られてて、面白かった。
時間を忘れるほど引き込まれるし、勧善懲悪の痛快さもある。
やっぱり池井戸潤のこのテの映画はハズレがないな。
ただこの映画、阿部と上戸彩の映画かと思ってたが、
上述のストーリーに上戸が出て来ない・・・。
今考えるとあんまり重要な役柄ではなかったな。
最低女の木南から100万円着服の濡れ衣を着せられて、
それがきっかけで阿部が事件の真相を見抜くってだけw
上戸らしく一本気で飾らない、好きな役柄だっただけに残念。
あとよく分からんのが、橋爪って蒸発したんとちゃうかったの?
普通に公の場に出て来て、柄本の物件を購入手続きしてるのは何故?
銀行から借りた10億円を焦げ付かせてるのに?
しかも物件を買う金を、同じ銀行の別支店が融資するって何で???
いくら柳葉とズブズブでも、そんな稟議が通るとは思えんのやが・・。
お金は時に人を惑わすという事を教えてくれる映画
池井戸さんの小説を映画化している事を知り面白そうだと思い鑑賞。
舞台は東京第一銀行永長原支店で現金紛失事件が発生、この事件をベテランのお客様係の西本(阿部サダヲ)は、同じ支店で勤務する北川愛理(上戸彩)と田端洋司(玉森裕太)とともに、事件の裏側に隠され事実にたどり着いていくというもの。
銀行を舞台にしていることもあり、銀行内部の実情がリアルに描かれていると感じたし、お金に翻弄される行員の姿を通して、お金の怖さを知ることができる内容になっている。
特にお金に人生を翻弄され利用される支店行員の滝野(佐藤隆太)のエピソードでは、ラストに子どもの発表会で話す「パパはヒーローだ」という内容を聞き、自分の過ちを正す決意をして実行に移した姿は、家族の事を思うと簡単に出来ることではないだけに、子供に恥じない生き方を自らの姿勢で示したのだと思いました。
原作の小説は読んだ事はないけど、なかなか面白い作品でした。主人公役を演じた阿部サダヲさんは、まさにはまり役だと感じた作品でした。
モヤモヤ感が残る池井戸潤作品‼️
おそらく多くの人が池井戸潤の作品に求めるものは、「半沢直樹」や「花咲舞が黙っていない」のような勧善懲悪、スカッとする水戸黄門様だと思います‼️しかし、この作品は確かに悪い奴(橋爪功、柳葉敏郎)はお縄を受けるわけですが、登場人物が受ける罰、贖罪が印象的な作品でした‼️バレなかったかもしれない過去の一時的な現金持ち出しの罪を後悔し、スーパーの店長代理になってる佐々木蔵之介、100万円の横領の責任を取って、刑務所で2年の実刑を受けた佐藤隆太などなど‼️そして銀行の過酷な業務で精神に異常をきたし、神社の狛犬に頭を下げる銀行員の描写はかなり衝撃的でした‼️今までの池井戸潤作品同様、銀行の闇を興味深く描き、物語自体は大変面白くできてると思います‼️ただ、全編を通して起伏に乏しいというか、テンポがイマイチ悪く、映画的なカタルシスが不足してるように感じる‼️淡々としすぎてるというか‼️阿部サダヲのキャラも柄本明からお礼に3億の小切手を渡され、「これを受け取ったらまっとうな銀行員でなくなる」とか言いながら、ちゃっかりもらっちゃってる‼️借金全て返済しても9千万円の丸儲け‼️銀行員辞めれば問題ないということか⁉️ただ柄本明と阿部サダヲの行為も完全な詐欺罪だと思うんだけど・・・。
我々はアントーニオの子供か、シャイロックの子供か
知っている方ならピンとくるであろう“シャイロック”。
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ヴェニスの商人』に登場する金貸し。
強欲な性格で悪人のように描かれているが、開幕この舞台を見ていた夫婦の会話。
お金を返さない方が悪い。金はただ返せばいいってもんじゃない。
夫は銀行マン。ギャンブル狂で、ATMから金を盗み、競馬で当て、戻すという不正を繰り返していた。
ある時その場を検査部の行員に見られるも、気付かれず、事なきを得た。以来、ギャンブルから足を洗った。
企業相手に金を貸す銀行をシャイロックに見立て、行員たち各々の罪…本作を暗示めいている。
お馴染み池井戸潤金融小説が原作。
こちらもWOWOWでドラマ化され、『空飛ぶタイヤ』『アキラとあきら』のように単なるカット&脚色の映画化ではない。
原作小説ともドラマとも違う映画オリジナル・ストーリーが展開。オリジナルキャラも登場。
原作の話を少し調べてみたが、確かに映画の話とは違うようだ。
原作は読んでいないので何処が違うとは指摘出来ないので、この映画版のみの感想を素直に。
話の入りである事件は同じようだ。
東京第一銀行・長原支店。
100万円が紛失する事件が起きた。翌日見つかったと言うが、それは上役たちが金を出し合って“揉み消し”。
営業課の愛理のバッグから帯封が見つかり、疑われる。それも同僚の嫌がらせ。
ゴミの中からある伝票を見つけた営業課課長代理の西木は、ある人物を怪しいと睨む。
お客様一課のエース・滝野。“江島エステート”という会社に10億円の融資を成功させたばかりだった。
この時滝野は一大事に追い込まれていた…。
“江島エステート”は名ばかりの会社。が、話を持ち掛けた石本は、見込みありそうな案を引き合いに出してくる。
何処か胡散臭そうな気がしつつも、滝野は上役からの営業プレッシャーから話に乗る。
印鑑証明も偽造。上役たちはこれに気付かず、受理。
大口案件に支店は喜び沸くが…。
ほどなくして、石本から返済難の電話。とりあえず100万円立て替えてくれ。
滝野は、同僚が顧客先に用意していた900万円から100万円を盗む。それを返済に。
100万円紛失事件の犯人は、滝野だったのだ。
しかしそれっきり、石本とは連絡付かず。本人も会社も姿を消した。
100万円紛失事件はただのきっかけに過ぎなかった。東京第一銀行長原支店は、架空融資で10億円損失という一大事に瀕していた…。
この大事件に真っ先に気付いた西木。
人のいい性格。部下の愛理が疑われた時も庇う。飲み友達の老人の相続問題に振り回されながらも、相談に乗る。この時紹介された訳あり物件、やはり後々ね。
出世コースからも外れ、うだつが上がらず、部下から信頼されてるだけの課長代理と思いきや、なかなかの切れ者。
阿部サダヲが好演。
上戸彩演じる愛理と玉森裕太演じる田端と共に、何か腑に落ちない一連の事件を調べ始める。
すると、銀行内に蔓延る“闇”が明らかになっていく…。
石本は滝野が赤坂支店勤務時からの顧客。
だから話を持ち掛けてきたのだが…、実は関わる人物がもう一人。
長原支店の支店長・九条。石本とは兼ねてからの知り合い。
九条もまたギャンブル狂。金に困っていた。
そんな時、石本から架空融資の話。上手くいけば大金が手に入る。
それには“ピエロ”が必要。まんまと利用されたのが、滝野だったのだ…。
序盤辺り、滝野の案内で江島エステートの架空オフィスで石本と九条が合うシーン。この時すでに騙していたかと思うと、滝野が憐れに思えてくる。
何故滝野は断れなかったのか。それは石本から弱みを握られていたから。
石本から大金を受け取った過去…。
この時から、汚れた金に手を伸ばしてしまった滝野は、真っ当な銀行員じゃなくなった…。
どうしたらいいんですか…?
そう自問する滝野に、西木が投げ掛ける。
それは君自身が決める事だ。俺は石本と九条を許さない。やられたら倍返し!
まさかのあのフレーズが飛び出すが、この時の西木がカッコいい。
西木もプライベートは金の問題を抱えている。兄の連帯保証人になり、借金の肩代わり。ヤクザから借金の取り立て。
絡まれてた時、滝野が助けに入る。この時、うだつの上がらない行員とエリート行員に思えたが、正念場で逆転。
本当に真っ当な銀行員に相応しいのは…?
終盤で西木は謝礼金を提示される。西木は…。
一つの事件がきっかけとなって、その裏に隠された巨大事件へと繋がっていく。
小難しい金融システムや用語はあるが、さほど苦にはならない。
『半沢直樹』のようなスカッとする勧善懲悪ではなく、やるせなさ、苦さ、哀しさも滲ませる。忍成修吾演じる行員のパワハラとノルマ課せられた果て…。
それだけに、西木が仕掛ける一世一代の“倍返し”。滝野がやられた事をそっくりそのままやり返したようで、ここはやはり痛快。
石本=橋爪功と九条=柳葉敏郎の憎々しさも見事。
個人的には、昨今の映画やドラマで黒幕に欠かせない橋爪と柄本明の“対決”も見応えあった。
佐藤隆太や佐々木蔵之介ら豪華キャストのアンサンブル。もう一人個人的に、木南晴夏のやる気のなさ&嫌な女っぷりもオマケポイント。
『空飛ぶタイヤ』に続く本木克英監督の手腕も手堅く。
話の面白さ、役者陣の好演、ユーモアとスリル、社会派テーマと行員たちの裏の顔と銀行の闇…。
見始めたら引き込まれる、いつもながらの池井戸金融エンタメ。
人は誰しも金に翻弄される。
ならば翻弄される我々は、アントーニオか…?
金を貸す者、借りる者、返さない者、盗む者、甘い汁を啜ろうとする者、手を伸ばしてしまう者…。
“シャイロックの子供たち”の欲が蠢く金の世界。
そんな世界を見せつけられ、本当に銀行や行員は信用に値するのかと疑念すら沸いてくるが…、
作品を通じて、何もそれだけじゃないという事を訴えているのを感じた。
こんなこと結構ありそう
紛失したお金なくなって上層部で補填
どこでもあるのね
よく聞く話 まあなくなったら面倒だもんね数万円くらいならいいかなってってあるよね
玉森くんだっけジャニーズのぴったりの役だったね
とにかく上戸あやが可愛すぎて可愛すぎてこんなの会社にいたらいっぺんで惚れてしまう自信がある
それに引き換え玉木宏の嫁さん 木南遥香もうちょっと重要な役どころとして使ってやって欲しかった
ストーリーとしては淡々と進んでいって終わりも結構あっさりしてる
とにかく上戸彩が可愛すぎるに限ります
2時間があっという間!ではありません
主演阿部サダヲ、原作池井戸潤。
このパワーワードに惹かれ、観に行きました。
しかも消えた10億円!
それはそれは、ハラハラドキドキもんの映画だろうと期待し過ぎてしまいました。
まず、阿部サダヲさんのキャラクターがどこかで見たことある阿部サダヲさんなのです。
そこでまずストーリーが入ってこなくなり、
キャラクターもよく掴めませんでした。
次に消えた10億円ですが、開始そうそうどこにどう消えるかわかります。
そこから実は、、と種明かしのような展開がありますが、大きな驚きはなく。
むしろ100万円消えた時の方が支店内は大騒ぎ。
金融機関あるある(副支店長が詰めがち、メンタル病む営業マンがいる、何か決まりそうな時粗品多めに持って行きがち、等)は楽しめました。
けれど、映画館で観る価値があったのか、というと疑問が残る作品でした。
個人的一番の盛り上がりは、エンディングでエレカシの曲が流れた時でした。
期待し過ぎはよくないな、、と反省しました。
予想をかなり裏切る面白さ
阿部サダヲが主演。池井戸潤の映画だから安心感はあったし、逆にいうと似たようなワンパターンな話なのではないかという懸念があった。ワンパターンももちろんOKで見に来ている。
しかし、、今回のは違ったなあ。勧善懲悪の物語ではない。
全くはしおってしまいますが、「自分を取り戻すチャンスだ」、佐々木蔵之介の言葉に尽きるかな。かなりズシンときた。
私は、、、なにかとんでもない罪はしてないですが、やはり人生にやり残していること、過去の出来事に回収していかないといけないことはある。
人生って。。。考えさせられます。半沢直樹みたいなカッコ良さはないんだけど、全体的にほのぼのとコメディタッチで描かれていましたね。
また佐藤隆太の息子の言葉に、涙腺崩壊、感涙必至である。
僕は、全体的にかなり高く評価します。また見たい。やや間延びはある。
俳優陣、豪華すぎる。だから締まるのである。
お金のグレーゾーン
「ベニスの商人」のシャイロックをタイトルに付ける銀行員たちのお金にまつわる群像劇。
お金の魔力に取り憑かれた人間たちの顛末を、ある融資から裏の顔が紐解かれる。
「お金には名前がない」という言葉もあるけど「お金」の怖さをしみじみ感じさせられた。
また人の倫理観のグレーゾーンを上手くくすぐるところは面白く感じた。
伏線回収と阿部サダヲの演技が神!
劇場で前売り券を購入したが、なかなか気が進まず見に行けませんでしたがやっと観に行くことにしました。
始まりが佐々木蔵之介が”ヴェニスの商人”を観覧しているシーンから始まるのがとても印象的な映画でした。
不正行為をする佐々木蔵之介を発見する調査係がまさかあの人だったとは思いにもよりませんでした。
何故予告編やポスターには阿部サダヲや目黒蓮が出ているのにって思いましたがこれも立派な伏線です。
銀行では当たり前の厳しいノルマと日々戦う姿や100万円紛失事件・10億円融資などカチカチに気難しい内容になりがちですがこの作品はそうはならず、それぞれの家庭や人物の優しさを描いているので個人的には観やすかった。
阿部サダヲの演技は”マルモのおきて”だけしか観たことがありませんが、本当に演技がうますぎる。
部下想いで人情味があり、連帯保証人になり借金を抱えつつもそれを周囲に出すこともなく一生懸命に働く。
本当に銀行員かと思いました。
目黒蓮も日々奮闘している若手銀行員としての演技がとても上手い。
遠藤さんは精神科入院
九条支店長と石本と滝野さんは逮捕
佐々木蔵之介が演じる調査部黒田次長は退職?出向したのかホームセンターの店長に
キーマンの西木さんは退職
マイホームや優しい奥さんに囲まれて幸せな家庭を築いていた滝野さんが石本と九条支店長に利用されていく姿はとても観ていて共感と哀れみを感じましたが、刑務所から出所するシーンで奥さんと子供がしっかり出迎えていてくれて本当にホッとしたのが印象的。
社会的地位は失ってしまいましたが、家族がしっかりと
待っていてくれたのが嬉しかったです。
気難しくもなく、物語に入り込め一人一人のキャラクターに迫れ伏線回収が素晴らしい
そんな作品でした。
もう一度見るのもありかも
金と欲望に苛まれる銀行員
タイトルは『シャイロックの子供たち』、シャイロックというのはシェイクスピアの『ヴェニスの商人』に出てくる強欲な金貸しだが、この映画の舞台は銀行で、登場人物はほとんど銀行員である。銀行というのは金を貸して儲ける仕事だから、銀行員はいってみれば強欲な金貸しの子孫であるという意味なのか。確かに登場する銀行員は、競馬に入れ込んで会社の金を横領したり、架空の不正融資に手を染めたり、耐震偽装された不動産を優良物件として売り込んだりという状況で、欲にまみれて金に翻弄されるところが強調されている。堅い職業の代表のようにいわれている銀行員でも元をたどれば金貸しに過ぎないので、場合によっては極悪人にもなりうるという揶揄がこのタイトルには込められているようだ。
物語は、テレビドラマ『半沢直樹』とは違い、勧善懲悪となっていないところが面白い。主人公の西木が、善良な金貸しとして、数々の不正を見抜き真実を次々と暴いていくという展開になっているが、その西木自身も実は闇金に追われ、最後は、強欲な金貸しとして、不動産詐欺に成功して受け取った謝礼金で借金を完済する。
「金は返せばいいというもんじゃない」というキャッチコピーは、借りた金を返さないのは返さない方が悪いが、ただ、どんな手段を使っても返せばいいというものではないと解釈できる。窃盗した金や騙し取った金で返済するのであれば、借金の清算はできてもあとから決して清算できない自分の罪に向き合わざるを得なくなる。罪を犯した銀行員たちは、その罪を償ったり、会社を退職したりして自分の人生にけじめをつけるが、もう過去の信用が戻ってくることはない。
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