劇場公開日 2022年9月9日

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LOVE LIFEのレビュー・感想・評価

全106件中、41~60件目を表示

4.0優しい笑顔で心臓刺してくるような映画

2022年9月27日
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鑑賞方法:映画館
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といぼ:レビューが長い人

4.0どんなに離れていても、

2022年9月27日
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「どんなに離れていても愛することはできる」

『LOVE LIFE』を鑑賞すると、この歌詞が「距離的」なものだけでなく、「心理的」な意味も含まれていることに気づくことができます。

まるで、この映画のためにつくられたかのように感じてしまう矢野顕子さんの「LOVE LIFE」。そう思わせるほどの深田晃司監督の脚本力に圧巻です。

素敵な映画は、みた直後、その魅力に気づく力が鈍くなる気がします。個人的にそれは、その映画が観客に寄り添い、共感性が非常に高まる故だと考えます。『LOVE LIFE』も特にそうでした。

しかし、み終わって、時間が経つにつれ、じわじわと感情が高ぶり、矢野さんの「LOVE LIFE」が染み入ってくる。何とも言えない気持ちです。

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Tone Rina

4.0オッパ

2022年9月26日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

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アプソ

3.5綱渡りのストーリー展開!まさに深田晃司ワールドと言える。

2022年9月25日
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小説や映画の脚本は実話を元にしたものもあるが、基本的には創作だ。
しかし、創作だから自由にできるかというと、人間には感情の動きがあるために、好き勝手にとはいかない。
その感情に繊細に触れたものは人を感動させ、触れられなかったものは見る人を映画館の中に置き去りにしてしまう。
深田晃司監督の脚本は綱渡りだ。
ごめんなさい、すみませんと言っては、感情にまかせた言葉を使い、ストーリーはあらぬ方向へと展開し、描く題材はとても少数派の、どちらかというと不幸を描く。
ドライブマイカーも韓国に飛んだが、この映画もなぜか韓国に飛ぶ。
義理の父親の「中古」や、義理の母親の「今度は本当の孫が見たい」というセリフは、なにかモデルがあるのだろうか。
日本人はあまりそういったことを面と向かって言わない。
ラストは夫婦で散歩に出た。二人で話す様子もなく、どちらかが前を歩き、どちらかが後ろを歩く。
その先には明るい未来はあるのだろうか。小さな器に、たくさんのものは乗らない。
脚本の中で作り上げた架空の人間たちは、架空の世界の中で本来の世界に帰っていくことだろう。
そして、幻のように消えていくのみだ。

#157

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caduceus

3.0愛に疑問を持ち、孤独から抜けだけない深田監督の深層が投影された作品だ

2022年9月25日
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『LOVE LIFE』(ラブ ライフ)は、矢野顕子のアルバム「LOVE LIFE」に収録されている同名タイトルの楽曲をモチーフとして、深田晃司監督により映画化されました。

本作では愛する夫と結婚して幸せな結婚生活を送っていた女性が、突然深い悲しみが訪れたことを機に自分の本当の気持ちに気づき、自分の人生について選択をしていく過程を描く人間ドラマです。

 深田監督作品はあまり好きではありません。深田監督の映画は、いつも観客を安全地帯から追い立て絶望に導くからからです。暗く思い感情にかき立てられてしまうのです。
 例えば「淵に立つ」や「よこがお」で、自分が信じているものを根底から揺るがそうと、鋭い問いを投げかけてきました。今作でも平穏な日常を揺さぶって、足元の思わぬもろさをさらけ出すことになります。加えて、不意の侵入者が人間関係の均衡を崩すのは、深田作品にはおなじみのモチーフといっていいでしょう。

 人は、誰しも孤独を抱えて生きているのに気づかないふりをしているというのが、深田監督の持論なのでしょうか。本作では平気を装っていて、見て見ぬふりをしてきた「孤独」を突き付けられたとき、その孤独とどう向きあうのか思い知らしめる作品でした。『LOVE LIFE』という曲で歌われている「愛」について「人生」について、本作では入り口にもたどり着けていないと思います。

 映画の始まりは、穏やかな家族ドラマの道具立て。妙子(木村文乃)が暮らす部屋からは、集合住宅の中央にある広場が⼀望できます。向かいの棟には、再婚した夫・二郎(永山絢斗)の両親が住んでいて、常に行き来ができる身近な関係でした。
 妙子は、ホームレス支援のNPOで働いていて、二郎も市役所の福祉課勤務とふたり揃って福祉関係の仕事で働いていたのです。
 妙子は前夫との子供敬太を連れ、二郎と結婚して1年。一見、幸せそうですが、妙子は再婚で、韓国人の前の夫、パク(砂田アトム)は行方不明のまま。一時は結婚寸前だったのに、妙子と二股をかけられ、捨てられてしまった二郎の元カノ山崎理佐(山崎紘菜)の影もちらついていました。だから、義父の誠(田ロトモロヲ)も結婚を歓迎していないなかったのです。
 そんななか、息子の敬太(嶋田鉄太)がオセロ大会で優勝したので、お祝いの会が自宅で開かれます。誠の誕生会も兼ね、楽しく過ごしていました。しかし誠は、まともに妙子の顔も見ようとしません。妙子に好意的な姑の明恵(神野三鈴)ですら、妙子に胸をえぐる不用意な一言を漏らしてしまいます。そんなお祝いの会のなかで、妙太が風呂場で溺死してしまう事故が起こるのでした。

 葬儀会場で哀しみに打ち沈む妙子の前に、失踪した前の夫であり敬太の父親でもあるパクが突如現れて、敬太の死の責任を問うかのように、いきなり妙子を平手打ちにします。 それでもろう者であるパクがほっとけず、身の周りの世話をするようになる妙子でした。
 一方、二郎は以前付き合っていた理佐と会っていたのです。哀しみの先で、妙子どんな「愛」を選択するのか、どんな「人生」を選択するのでしょうか…。

 序盤から愛する息子の事故死で、深田監督は観客も巻き込み妙子を孤独の奈落へと突き落とすのです。
 そんな妙子の孤独にするりと侵入してきたのが、パクだったのです。実は、彼こそ、妙子が本音で向き合えるもう1人の人なのでした。けれども頼りなく無責任。身勝手な男にしか見えないが、妙子は彼に対し優しく振る舞うのです。
 2人の親密な様子は、ホームレスの支援活動をする女と貧しい男の関係を超えていました。ふたりを強く結びつけるのは韓国の手話が通じ合うことだったからでしょう。ろう者のパクと話すのに、当然、妙子は面と向かうことになります。遠くにいては分からないから近づくことに。相手の目を見る。手の動きを追う。手話というコミュニケーション手段の雄弁さが際立ち、上滑りの言葉がいかにむなしいか、痛感させられました。
 そんなコミュニケーションツールをもたない二郎は、パクに親身で世話をする妙子が理解できません。それでも妙子とどんなラブライフを送ることができるのか。この問いを、深田監督は観客に投げかけているのでしょうか。あなたはそれでも相手を愛せますかと。 但し今作の深田監督は、妙子を突き放したままにはしていません。最後にふたりの新たな一歩の可能性を示てくれたことには好感が持てました。

追伸
 「弱い人だから放っておけない」と韓国にいる父が危篤になったというパクに、二郎を置きっぱなしにしてまで釜山まで付き添ってしまった妙子。そこには本当の愛情は感じられませんでした。それは夫からの一度的な逃避の気持ちがあったのかもしれません。そしてパクに対しては、元夫に対する愛情めいたものはなく、ただひたすら「可哀相だから助けてあげたい」という介助対象者に対する気持しかなかったのです。それを愛だと勘違いしてしまったことが一度目の結婚の破局にむなってしまったのでしょう。パクの行動はあくまで、ただ単に自分勝手であり、妙子の献身はそれを助長させる甘やかせに過ぎなかったのです。釜山まで付き合って正しいのでは妙子は、パクの身勝手さを痛感するのでした。
 砂田はろう者で、普段から芝居や手話指導の活動を行っています。なので手話のシーンは、俳優独特の作った表情ではなく、素のリアルさが感じられました。特に初登場の葬儀場でビンタするシーンの場の空気を打ち破る激しさは、彼でしか発しえなかったことでしょう。また愛嬌もあって、ずっと見ていると好印象を持ってしまうおおらかさがありました。

 また、姑の明恵と妙子がベランダでたばこを手に話す場面。話題は明恵がキリスト教に入信した話になります。当然わが子を失った妙子が救いとなる信仰のはなしが展開するのかと思いきや、明恵は信仰ビギナーでまだ主の救いや福音が感じられないとこぼすのです。これは深田監督の本音を明恵に託したものだと思います。深田監督自身なにがしかの苦悩を抱えており、それが毎作の作品のモチーフとなってきました。ただ描かれるのは苦しさと孤独ばかりで、全然救いになっていません。
 信仰者としては早く深田監督が納得される信仰とであい、愛と福音を受けとめるのか、それとも自ら悟りを深めて苦諦から逃れることができるようになることを期待したいです。そして寅さんように心から人々を笑わせ、幸福を感じられる作品を作って欲しいと願います。

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流山の小地蔵

4.5ホームレス支援のNPOで働く30歳過ぎの妙子(木村文乃)は、4年前...

2022年9月23日
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りゃんひさ

4.0白黒はっきりしない

2022年9月23日
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矢野顕子の91年発売した曲をモチーフにした深田晃司監督作
たしかに発売当時聴いたはずだけど、物語に組み込まれることでぜんぜん違う味わいの作品になってた。
物語がどう展開するか読めない人間の多面性を書いてた。
ラストもなかなか言語化するの難しい白黒はっきりしない終わりかたでよかった

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サート

3.5深田監督だから、という期待

2022年9月23日
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「淵に立つ」「よこがお」など高い評価を得た監督の作品だからこそ、選んで観る一観客としては、とても大きな期待をする  このレビューを読んでいても、そういった大きな期待を抱いているからこそ、期待通りであれば「納得」の評である一方、そうでなければ「失望」がより大きくなっている
この作品の登場人物も、行政として社会福祉にかかわったり、ホームレス支援をしているというこの夫婦の「表の顔」は、誰しもが羨むものであっても、自宅に戻って夫婦となれば、お互いの目をみない、未成熟な家族であり、相互にわだかまりを抱いている  そこに親だの、元夫だのが出てくることで、未成熟さがますます露呈してしまうこととなる  そういった「見せかけの関係・家族」が露わになったときの恐ろしさは、前作にも共通していて、その「恐ろしさ」を心地よくも感じるのである
妙子を木村さんが演じることで、本来なら共感することのできない彼女の行動ですら、受け入れたくなる私自身が、「見せかけの関係」を毎日繕っているのであろう  (9月22日 京都シネマにて鑑賞)

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chikuhou

4.0割と

2022年9月23日
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割と最初から最後まで「この世の地獄としての日常生活」で、それは深田晃司作品としては平常運転と思われるが、本作では主人公の人生を賭けた決断がはぐらかされる辺りがまた居心地悪くて良い。
タイトルの出し方が最高。

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ぱんちょ

3.0もう離婚しかないだろ

2022年9月21日
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悲しい

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uz

3.0近くの家族より遠くの他人ってこと?

2022年9月21日
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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。

4.0理性と感情のせめぎあい

2022年9月21日
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ユウコ

4.0光と猫と中古

2022年9月21日
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kossy

4.0人は皆1人なのです。

2022年9月19日
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悲しい

怖い

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せつこん

4.0胸に突き刺さる感情の変化

2022年9月19日
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悲しい

怖い

幸せ

人間の本質をよく捉えている映画で、感情を突き動かされる映画でした。
見ていて、自分の感情がぐちゃぐちゃになる感覚を覚えました。怒り、共感、軽蔑、、、。
俳優の方の演技も見事で、豪華俳優陣が揃っていますが、その中でも敬太役の嶋田鉄太くんの演技は素人目に見ても抜群だと感じてしまいました。
子役のわざとらしい演技が嫌いなので、自然体の演技がここまで違和感なく出来る子役は久しぶり
だなと感心してしまいました。
とにかく、納得の映画です。

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げん

5.0ひとりで立つ。

2022年9月19日
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2022年。深田晃司監督。役所勤めの夫と、息子連れで再婚した妻。夫は結婚寸前までいった同僚の女性と二股の末に今の妻と結婚していて、妻は突然蒸発した元夫を探す過程で今の夫と出会っていた。夫の両親はこの結婚に完全には納得していない。そんななか、家族一同が集まる機会から物語が始まる。結婚しているから愛している(愛すべき)とか、別れても思いが残るのは未練だとか、境界線を前提にした心の揺れをあれこれを描くのではなく、人と人の間に生まれる思いの濃淡を静かに描く。
誰もが一筋縄ではいかない想いを静かに抱えていて、夫婦も親子も確固とした支えにはなってくれないなか、それでもなんとかお互いを思いながら生きようとする人々の姿を描く。聾唖だったり外国籍だったりするから多様性が描かれるのではなく、ただ単純にみんな多様であることが「ほいっ」という手軽さで提示されている。誰もが、圧倒的に、ひとりであるのに(この監督の特徴)、この多様さのせいで、どこまでもすがすがしい。終わり方がハッピーかどうかとは全く関係なくハッピーな気分になる。
長回しが多用されるなかでそれぞれの人物がひとりでカメラに収まるときのたたずまいがいい。

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文字読み

4.0深田作品に在る不条理は人間の迷いそのものだ

2022年9月19日
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ほとりの朔子(2013)で出会い、さようなら(2015)、淵に立つ(2016)、よこがお(2019)、本気のしるし(2020)の4本を公開年の日本映画マイベストワンとしてきた深田晃司監督。

今作もまたベストワン候補だ。

木村文乃さん演じる主人公に訪れたこの世の中で考え得る最大の悲劇、そしてその後の不条理な行動。

そう、深田作品の根底に常に存在する不条理。
それはこの世の中で生きる人間の迷いそのものに思える。

矢野顕子さんの名曲「LOVE LIFE」をモチーフにしたということだが、温かい愛に包まれるような顕子さんの曲とは真逆の感触。

温かな幸せを木っ端微塵に壊した。
何の希望もなかった。

『映画は悲劇だ』という心の声が聞こえた。

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エロくそチキン2

3.5「LOVE LIFE」って曲、矢野顕子だったんだ。この夫婦の場合はかなり特殊なケースだとは思うけど、“人生こういうことってあるよな”と思わされるところはある。秀作とは言えないまでも佳作。

2022年9月18日
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もーさん

4.0だんだんじわじわ

2022年9月18日
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またぞう

3.5登場人物の中の愛が掴みづらい

2022年9月17日
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割と冒頭から木村文乃が不憫だ。もう木村文乃を守ってあげたい気になってる時にまさかの息子の死。それまでの連れ子のいる女性との再婚によるギクシャクした家族の問題から息子の父と知られざる妻の姿へとシフトしていくのだけど、息子が消えてからの展開がなかなか定まらない。元夫が韓国籍の聾唖者(そして再婚)、しかも行方不明、設定としてはかなり特殊だ。ともなれば人の恋愛は人それぞれだとは思うけどどんな経緯があったのかと思うし、現在の夫とはどんな恋愛があったのか(どこが気に入ったの?)しかもその夫は直前まで若くかわいい彼女がいたということだし、まだふらふらしている。というここからの展開に集中力が切れる。ラブ、と言ってるくらいなので省略するにせよ、ここが匂ってないのが乗り損ねる感じになるのかな。

深田晃司監督は、常にこの「得体の知れない人間」というのを出してくる監督だと思うので、基本スリラー的な話法の人で、夫婦の対面にある親たちのマンション、そしてぶら下がったCD、正体が掴めない旦那の父母のグロテスクな様、などイヤミスやったら相当いいような気がする。ただ今回はやっぱり「目を見て話す」=ぶつかってくる人間関係に光を感じる主人公であるなら、韓国籍という設定があまり効いてない気がする。結婚式で後ろ姿で踊る木村文乃の踊りはとてもいいのだけど、この韓国へ行ってしまって戻ってくる辺りも性急な感じでもったいない。

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ONI